« 2014年3月 | トップページ | 2014年5月 »

2014年4月

2014年4月29日 (火)

モーツァルト ピアノ・ソナタ全集 /ピリス

Swscan00206

これは、1989~90年に録音された、マリア・ジョアン・ピリスのドイチェグラモフォンのモーツァルト・ピアノソナタ全集で、6枚組CD。

ピリスには、1970年代半ばにDENONに録音したモーツァルト・ピアノソナタ全集があり、これも全て持っていて愛聴している。年代は古いがこちらもデジタル録音で音質も良く、甲乙つけがたい名演奏だ。DENONの方は、透明感が際立った演奏だが、このドイチェグラモフォンの方は、特に後期の作品でより深みのある含蓄の多い演奏のように感じる。もちろん同じ人が弾いているから、共通した部分もある。ピリスのモーツァルトは、ちょっとベートーヴェンのソナタを弾いているようにも聴こえる。それが、ドイチェグラモフォンの録音では、よりロマンティックになり、緩急の付け方などがより自由に感じられる。

このセットは、2006年のモーツァルト・イヤー(生誕250周年記念)に出たものだが、これを持ち出してきたのは、近々こんな20枚組のセットが格安で発売され、買おうか迷っているからだ。もし、買うとなると、モーツァルト ピアノ・ソナタ全集は完全にダブることになる。

マリア・ジョアン・ピリス/DGソロ・レコーディング全集(20CD)
http://www.hmv.co.jp/news/article/1404160049/

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2014年4月25日 (金)

マディ・メスプレ 80歳記念BOX(4CD)

Swscan00203

これは、2011年に発売されたフランスのオペラ歌手、マディ・メスプレの80歳を記念して、EMIより発売されたCD4枚組のボックスセットである。これがアマゾンで1000円程度だったので買ってみた。

Swscan00204

こういった廉価ボックスだと同じ写真を使って全く同じデザインの紙スリーブに入っていることが多いが、このセットは4枚とも使っている写真が違っていた。また、付属のリブレットにも写真が多く使われていて、彼女の全盛期のオペラの舞台衣装を着た写真がちりばめられている。

内容は、オペラ、オペレッタ、フランスを中心とした歌曲で、彼女の得意なものはほとんど入っていた。録音年代は1960年代から1980年代にまでまたがっている。音質も悪くなく現在の水準で考えても充分に許容範囲である。軽く透明感があるような美しい声であり、フランスオペラやイタリア・ベルカントオペラに適したソプラノであり、特に、フランスオペラは、フランス人であることもあってフランス語が綺麗だ。あと、オペレッタも良い。

内容的にはとても楽しめるものであるから、オペラ好きならば1000円払って聴いてみることをお勧めする。

20年以上前に手に入れた1968年録音のフランスオペラアリア集のCDを持っているが、かなりの曲が、このセットとダブっていた。

Swscan00205

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2014年4月22日 (火)

マーラー 「大地の歌」 ブゾーニ「悲劇的子守歌」/ジンマン、トーンハレ管弦楽団 他

Swscan00198_2

これは2012年秋に録音されたSACD/CDハイブリッド盤で、2014年3月に発売になったもの。新録音らしく音質はかなり良く、見通しの良い音場とワイドレンジなソフトである。

ジンマンとトーンハレのコンビはすでにマーラーの交響曲の全集を完成させており、「大地の歌」はその続編であろう。「大地の歌」は独唱者が重要になるが、スーザン・グラハム(メゾ・ソプラノ)は、派手さはないが堅実に歌いこんでいる。クリスティアン・エルスナー(テノール)は全体に線が細いが抒情的な表現が上手い感じがする。全体的に淡泊な演奏で、細かい音もかなり良く聴こえるが、この曲独特の寂寥感のようなものも稀白な感じを受けた。日頃、クレンペラー盤やバーンスタイン盤を好んで聴く人間には少し物足りない感じもする。

ブゾーニ「悲劇的子守歌」は、母の追悼として書かれたもので、マーラーが初演したという10分くらいのオーケストラ曲。不思議に「大地の歌」の《告別》の後に聴いて全く違和感がない。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2014年4月18日 (金)

バッハ 無伴奏ヴァイオリン パルティータ2、3番 ソナタ3番 /イザベレ・ファウスト

Swscan00197

これは2010年に発売されたイザベレ・ファウストによるバッハの無伴奏ヴァイオリン パルティータ2番、ソナタ3番、パルティータ3番のCD。知人に、「聴いてみなよ、良いぜ。」と言われ、消費税が上がる前に買ってみた。

ピリオド楽器のヴァイオリンというと綺麗で上品だがメリハリがない感じの演奏が多いが、この人の演奏は違う。非常に新鮮な感銘を受けた。購入したのは通常の輸入盤のCDだが、音質もかなり鮮明で音楽や演奏の良さがわかりやすい良い録音だ。

パルティ-タ2番のシャコンヌに注目しがちだが、一番気に入ったのはパルティータ3番のメヌエットから最後までの部分。この部分は今後、このCDばかり聴くようになるのではないかと思われる。

これを機会に、イザベレ・ファウストのCDは沢山発売されているので別のCDも買ってみようと思う。個人的に、要注目のアーチストだ。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2014年4月15日 (火)

ショスタコービッチ 交響曲第14番 /クルレンツィス、ムジカエテルナ、コルパチェヴァ、ミグノフ

Swscan00196

これは、2010年に発売されたテオドール・クルレンツィス指揮、ムジカエテルナによるもの。このCDはもう3年以上前に購入したものだが、クルレンツィスの「フィガロの結婚」を聴いて久しぶりに全曲通して聴いてみた。

ショスタコーヴィッチ交響曲14番は、1969年に完成された晩年の作品。ソプラノとバスの声楽付きで、テーマは「死者の歌」である。非常に陰鬱な曲なので、実はあまり好きではなかった。でも、このCDを聴いてマーラーの「大地の歌」に匹敵するような凄い名作なのではないかと思えるようになった。

ムジカエテルナは、古楽器演奏団体であるが、20世紀後半の現代曲を一部古楽器で演奏している。そしてヴィヴラートを使わない。それが非常に鮮明でハイファイな音でとらえられていて、この曲の恐ろしさ、美しさがとても際立って聴こえるために、聴き手への説得力が半端ではないと思う。久しぶりに聴いてクルレンツィスの才能を改めて感じることができた。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2014年4月11日 (金)

モーツァルト フィガロの結婚全曲 /クルレンツィス、ペルミ国立 歌劇場、ムジカエテルナ他

Swscan00195

これは、2012年秋にロシアのペルミ歌劇場で録音されたモーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」全曲盤の3枚組CD。輸入盤には3枚のCDに1枚のBlu-ray AudioDISCが付いたものも発売されているが、私はBlu-ray AudioDISCの無い方を購入した。

テオドール・クルレンツィスの指揮したCDでは、αレーベルから出たモーツァルトの「レクイエム」を聴いて、その鮮烈な音楽性に驚いたが、この「フィガロ」も非常に斬新で驚く。オーケストラは古楽器で現代では別に珍しくもないが、レチタティーヴォの通奏低音のフォルテピアノが自在に装飾音を付けていて、歌手もそれに乗って闊達にレチタティーヴォを歌う。そして、アリアでは、歌手自身が装飾音を付けてかなり自由に歌っている。それでいて、クルレンツィス/ムジカエテルナはきりっと引き締まった鮮烈な演奏をしている。こんな「フィガロ」はかつて聴いたことが無い。他の演奏がただのお上品な古い芸術に聴こえてしまうのだ。

テオドール・クルレンツィスという指揮者をこれからも注目していかなければなるまい。続く「コジ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョヴァンニ」の全曲盤に大きな期待をしようと思う。

001

尚、この3枚組のCDセットはハードカバーの厚い本のような仕様になっていて、英語、ドイツ語、フランス語の対訳の付いたリブレットが付いていて非常に豪華である。世界的にCDが売れなくなってきているので、CDの物としての価値を高めるような努力をレコード会社も考えているのだということがわかるセットだ。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2014年4月 8日 (火)

コープランド ビリー・ザ・キッド ロデオ、グローフェ グランドキャニオン/モートン・グールド(SACD/CDハイブリッド盤)

Swscan00193

これは、RCA LIVING STEREOのSACD/CDハイブリッド盤で54タイトル59枚発売されたものの中の1枚。モートン・グールドは、20年以上前に亡くなったけれど、彼の演奏したものは、復刻されまだ手に入るものが多い。クラシックだけでなくポップスやジャズ、映画音楽まで幅広くてがけていて、日本人が知っている一番有名なものは、テレビ番組、「日曜洋画劇場」のエンディング・テーマだろう。あれを聴くと日曜日が終わってまた仕事か、という気分に今もなってしまう。

これは、当時バリバリの現役だった作曲家のクラシック音楽。コープランドは1957年録音でグローフェのは1960年の録音。どちらも50年以上前の古い録音とは思えない鮮度の高いもので、明解なリズムの切れや楽器の音色が鮮やかで、演奏も素晴らしい。

RCA LIVING STEREOのSACD/CDハイブリッド盤で54タイトル59枚は、後になってRCA LIVING STEREO60枚組ボックスとしてCDが発売されたが、そのCDとこのSACD/CDハイブリッド盤のCD層を比べるとSACD/CDハイブリッド盤のCD層の方が良い。だから、バラで54タイトル全部買ったのは今でも正解だったと思っている。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2014年4月 4日 (金)

モーツァルト ゲレートミサ曲 ハ短調 /ガーディナー、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ他

Swscan00185

これは、1986年録音で、1980年代終わりごろ購入したCDで、以来、四半世紀に渡り愛聴しているもの。

グレートミサ ハ短調は、モーツァルトの書いた宗教曲の中で、レクイエムと並ぶ大規模なものだ。レクイエムは未完に終わり弟子が補って完成させたが、その未完だった部分が今一歩で、私はこのグレートミサ ハ短調の方が好きだ。ある意味、きらびやかでオペラのような音楽のように聴こえる部分もあるし、極めて透明感がありそれでいて荘厳である。特に、このガーディナー盤は、モーツァルトの時代のようにビブラートを使わないことで、より澄んだ響きがして美しい。

録音はデジタル初期で多少古さはあるが、バランス良く残響も美しく、当時としては優れたものだと思う。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2014年4月 1日 (火)

チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲/ムター、カラヤン、ウィーンフィル(180g重量盤LP)

Swscan00176

これは、1988年のザルツブルグ音楽祭のライヴ録音で、カラヤン最晩年の記録の一つ。この録音の翌年、カラヤンは世を去る。

Swscan00177

1980年代のドイチェグラモフォンのライヴ録音は、現在の優秀録音と比べてしまうとずいぶん劣ることは否めない。しかし、CDで聴いた場合と違って、このLPでは録音の悪さがそれほど気にならない。デジタル録音なのに、このLPで聴いた方が圧倒的にCDより聴きやすい。

演奏は、カラヤンはあまり自己主張せず、ゆっくりしたテンポで淡々と進むようにしながら音楽に奉仕している。60年代、70年代のベルリンフィルの録音とは大きく芸風が違う。ムターは充分に大人びた演奏で、現在のややロマンティックでややねちっこい感じの個性がこの演奏からも感じられ、ティーンエイジャーの頃の線の細いカラヤンの言うがままに演奏していた当時の印象は微塵もない。21世紀になってからプレヴィンの指揮で同じウィーンフィルと共演した新録音のCDと比べても、このカラヤンとの録音の180g重量盤LPはまた違った捨てがたい魅力がある。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

« 2014年3月 | トップページ | 2014年5月 »