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2014年5月

2014年5月30日 (金)

ブラームス ピアノ協奏曲1番、2番 / ギレリス、ヨッフム、ベルリンフィル(2枚組LP)

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これは、1972年に録音された、エミール・ギレリス(ピアノ)、オイゲン・ヨッフム(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏で、1984年に再発された2枚組ボックスのLPセット。この当時、すでにCDが普及し始めており、アナログLP末期のもの。

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この演奏は、1番、2番ともに、ギレリスの鋼鉄のような音色のピアノがスケール大きく豪快に響く。ヨッフム/ベルリンフィルも重厚でロマンあふれるオーケストラが雄大に響きブラームスらしい音楽を奏でる。どちらも非常に優れた演奏だ思うが、特に1番は素晴らしい。2番は、もう少し羽目を外さんばかりのエゴーギクがあっても良いかなと思うほど、バランスが良く、ある意味律儀だ。

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前回ご紹介したリヒテルのブラームスの協奏曲2番と比較して聴いた場合には、やはりオーケストラは、こちらが数段上手いしブラームスの音楽性にマッチしていると思う。

この演奏は、勿論CDでも容易に入手できるが、出来ればEsotericあたりが高品位な音質でSACD/CDハイブリッド盤を出してほしい。

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2014年5月27日 (火)

ブラームス ピアノ協奏曲2番 /リヒテル、マゼール、パリ管(Hi-Qrecords180g Analogue LP)

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これは、現行販売されているアナログLPレコードで、1969年のEMI音源のもの。アナログ時代のブラームス ピアノ協奏曲2番の名盤は多く、これもその1枚だと思う。

しかし、ほぼ同時代の、1967年のDECCA録音のバックハウス/ベーム、ウィーンフィル盤、1972年録音のギレリス/ヨッフム、ベルリンフィル盤と比べると、オーケストラの部分に不満が残る。賑やかすぎるのだ。それは、パリ管の個性であるとは思うが指揮のマゼールの責任もあるかもしれない。ただ、ピアノはとても重厚に、そしてロマンティックに響く。それはバックハウスのロマン性とは全く異質なものだが、超一流の芸術であることは間違いないと思う。

この当時のLPレコードは非常に値段が高かったので、同一曲を異なる演奏家のものを多数揃えて聴き比べるなどということは一般のレコードリスナーは出来なかった。そのため、当時は不遇だったレコードだと思う。当時の日本では、上に挙げた3枚のうちどれか1つを選ぶなら、バックハウス/ベーム盤かギレリス/ヨッフム盤になって、この盤を買って聴く人は少なかっただろう。今ではCDが安いので、それが気軽に出来る世の中になった。ありがたいことである。

この復刻LPレコードは、音質的にはかなり良いので、CDより値段は高いが買ってよかったと思う。ゴールデン・ウィークから梅雨入りまでの時期はLPレコードが良い音で鳴るので、LPばかり聴いていたが、間もなく良い時期も終わり、室温が高くなり、湿気の多い季節になると、またCDを聴く方が多くなる。

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2014年5月23日 (金)

リフレクションズ/エレーヌ・グリモー

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これは、2005年に発売されたCDで、女流ピアニストであるエレーヌ・グリモーの演奏したもので、シューマン夫妻、ブラームスの曲が収められている。

ロベルト・シューマン  

ピアノ協奏曲 (エサ=ペッカ・サロネン:指揮 ドレスデン国立管弦楽団 )

クララ・シューマン 

リュッケルトの『愛の春』からの詩による歌曲 
あの方は来ました   
なぜあなたはまわりのひとたちにたずねるの 

岸辺で  (アンネ・ゾフィー・フォン・オッター:メゾ・ソプラノ)

ヨハネス・ブラームス

チェロ・ソナタ 第1番(トルルス・モルク:チェロ)
2つのラプソディ  第1番 
2つのラプソディ  第2番 

この中で、特に、ピアノ協奏曲は素晴らしいと思う。エレーヌ・グリモーが、ドイツロマン派の音楽にマッチした音楽性を持っているのは、これらの曲を全て聴けば明らかだが、特に編成の大きなものを弾いた時に、彼女は明確な意図を持って作品に立ち向かっている事が聴き手により明確になるような気がする。

ところで、10年近く前に発売されたこのCDを持ちだしたのは、2枚組の高音質アナログLPが発売されていて、買うかどうか迷っているからだ。輸入盤のCDを聴いても、音質は良いし聴き手に音楽の良さは充分に伝わってくる。アナログLPならさらに素晴らしいかもしれないが、ちょっと値段が高いのだ。どうしよう????

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2014年5月20日 (火)

ミーツ・ザ・リズム・セクション/アート・ペッパー

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これも、前回の「サムシン’エルス」と同様、JAZZの名盤中の名盤。アート・ペッパーのレコードの中で最もポピュラーなものだと思う。録音は1957年だが、音質はかなり良い。これは1980年代半ば頃、通販で購入したヨーロッパプレスのLP。やはり当時持っていた国内盤よりも鮮明な音がして長いこと愛聴している。

一番目の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」は超名演。A面5曲目の「ストレート・ライフ」も良い。

バックのミュージシャンがまた凄い。レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズというのは、当時のマイルス・デイヴィスのバンドのメンバー。

現在でもハイクオリティ・CDやSACDでも発売されている、音楽が良くて音質も良いという両面兼ね備えたレコードだ。

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2014年5月16日 (金)

サムシン’エルス /キャノンボール・アダレイ

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JAZZ好きな方には、言わずと知れた超名盤。キャノンボール・アダレイのサムシン’エルス。アナログLPではあるが、もちろん高価なオリジナル盤などでではない。

これは、1998年頃、静岡の「生活創庫」地下にあったDJ専門のレコード屋さんで新品で買った180g復刻重量盤である。知人が「生活創庫」の地下のレコード屋さんにはDJ向けのポップスやロックみたいなものだけじゃなくて、JAZZのブルーノートの復刻重量盤まで置いてあるよ、と言うのでこの盤を含め、JAZZの復刻重量盤を十数枚まとめ買いした。もう15年前の事だが明確に覚えている。現在は、「生活創庫」はSHIZUOKA109に変わってしまっていて、入っていたテナント店も様変わりしてしまった。

このLPレコードは、それまで聴いていた東芝EMIから出た国内盤よりずっと鮮明な音がして、しかも値段は2000円ちょっとと、当時のCD1枚分位の値段だったので非常に良い買い物だった。

1面の「枯れ葉」が始まって、マイルス・デイヴィスのトランペットが鳴り出すと何となくじわっと来る。トランペットが泣いているように聴こえるのだ。JAZZ好きの知人からの受け売りだが、このレコードは、表向きはキャノンボール・アダレイがリーダーとなっているが、実質はマイルス・デイヴィスのバンドであり、マイルス・デイヴィスは当時、アメリカ・コロムビアの専属アーチストであったので、ブルーノート・レーベルにはサイドメンとしてしか参加出来なかったという理由らしい。いずれにせよ、私のようなクラオタにも充分に楽しめ、その良さがわかる素晴らしい音楽がこのレコードにはある。

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2014年5月13日 (火)

ジークフリート・パルム・チェロ・リサイタル /パルム、コンタルスキー

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今は、気候が良く、LPレコードを聴くのが楽しい季節だ。LPレコードの溝から音を拾うフォノカートリッジは、20℃~26℃位の室温で使われるように出来ている。20℃以下だと高域が落ちたような特性になりビリつきやすいし、26℃以上だと超高域が盛り上がる特性になり、低音がフニャフニャした感じの音になる。だから、真夏、真冬は室温の管理が面倒なのだが、いまの季節は何もしなくてもいい音で聴ける。CDだとこのような心配は何もないので便利だから真冬や真夏は聴くものはCD中心になる。そういうわけで、ここのところ聴いているのはLPレコードばかりでCDは全く聴かない。

普段、ほとんど聴くことがなかったジークフリート・パルム・チェロ・リサイタルを引っ張り出してきた。ジークフリート・パルムは、1927年に生まれ、2005年に亡くなったドイツ出身のチェリストである。このアルバムは20世紀に活躍した作曲家の作品だけを集めて1枚のLPレコードにしたもので、1974年の録音。

前衛的な作品やちょっと聴いただけではチェロなのかわからないようなアクロバティックな演奏技法の曲も含まれている。中にはジークフリート・パルムに献呈された曲もある。ただし、作曲家の芸風が多岐にわたるので音楽的に統一感がない。クラシック音楽の範疇なのだろうが、19世紀のロマン派の音楽とは大きく異るし、これら20世紀の曲が、良く演奏されるストラヴィンスキーやバルトークのように将来に渡って多くの人に聴かれるかと言われると甚だ疑問な感じがする。難解すぎるのだ。

このLPレコードは、チェロにマイクが近接して録ってあり、かなり鮮明に聴こえる。むしろジャズやポピュラー音楽に近い録り方である。その代わり残響音が少ない。音の鮮度ということであれば、1970年代のドイチェグラモフォンのLPレコードの中で最右翼のものかもしれない。

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2014年5月 9日 (金)

フラメンコフィーバーをCD-R化した

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“LIVE” DIRECT TO DISC FLAMENCO FEVER というLPレコードは、演奏をそのままダイレクトにラッカー盤にカッティングしてしまう手法で製造されたLPレコードで1978年の発売。ジャケット写真にはフラメンコのステージに居るアーチストとステージ下に鎮座したカッティングマシンが写っている。

テープなどで並行して録音してい無い限り、CDを発売するとしたら盤起こししかない。この音源の正規CDは無いと思うので、アナログLPをCD-Rにすることにした。

CD-R化したと言っても別に難しいことをしているわけではない。TASCAM CDRW-900SLという業務用のCDレコーダーを使って、昔、LPレコードをカセットテープに録音したのと同じようにCD-Rにしただけである。使ったブランクのCD-Rはパソコンショップで売られている20枚で900円くらいのごく普通のもので、高価な音楽用などは使っていない。

SCANBIT-A3というA3サイズまでスキャンできる安価なフラット型スキャナーを使ってパソコンにジャケットの表裏の写真を取り込み、加工した後、2Lサイズのフォトペーパーにフチありで印刷し、正方形にカットし、表裏を貼り付けた。LPレコードのレーベルをスキャンし、その画像を使ってCD-Rに印刷して出来上がり。

元のLPレコードをそのまま聴くのと比較すれば、このCD-RをCDプレーヤーで聴くとそれ相応に音質劣化はあるが、CD-Rだけ聴いておれば、1978年の古い音源にしては良い音質だと感じる。

観客のざわめきから、会場の空気感、アーチスト達の演奏の熱気が伝わってくる良い録音であると思う。長岡鉄男さんが優秀録音外盤として好評価した理由はよくわかるが、マルチマイクの典型的な非常に鮮明な音と引き換えに、不自然さもある。写真で見るようにドラムスは右後方のみから鳴って欲しいが、シンバルや太鼓の音がが左右から出でくるなど、ドラムスが、左右のスピーカーの間隔に広がって出てくる。ただし、後方から鳴っているのが明確にわかるのが救いである。マルチマイク録音のジャズの録音にもこういうのは多い。

スペイン イスパボックス録音のルセロ・テナのフラメンコ録音では、足音が下から、カスタネットが上方に定位し高さが明確にわかるが、この録音の場合、足音が明確に下から聴こえるようには鳴ってくれない。これもマルチマイクの欠点である。

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2014年5月 6日 (火)

モーツァルト 交響曲40,41番/カラヤン、ベルリンフィル(HI-Q RECORDS180gLP)

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これは、カラヤン/ベルリンフィルが1970年にEMIに残した録音の復刻LPレコードで、現行販売されているものである。

カラヤンのモーツァルト40、41番は、1959、1963年にウィーンフィルとDECCAが録音したものや、1975-6年にドイチェグラモフォンにベルリンフィルと録音したものなどがあるが、この3種を聴き比べると、オーケストラがウィーンフィルであるDECCAのものは少し異なるが、1975-6年のドイチェグラモフォン盤は、この1970年のEMI盤により近い。

このHi-Q RECORDS盤は、音質がかなり良く従来の東芝EMIが発売したLPやCDよりも鮮明で、音楽そのものも異なって聴こえるほどだ。1970年代前半がおそらくカラヤンとベルリンフィルの黄金時代だったと改めて思う。CDの廉価BOXだと1枚300円くらいで買えてしまうが、このLPレコードは3千円以上する。それなりのレコードプレーヤーを持っていて、通常のCDより良い音質で聴きたい人には、間違いなくこのLPは買って損はない。

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2014年5月 2日 (金)

ベートーヴェン ピアノソナタ30 32番(米ロンドン初出盤LP)

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バックハウスのベートーヴェンのピアノソナタの中で、一番好きなのが、この30番と32番。特に32番は、何物にも代え難い固有の芸術だと思っている。第一楽章の豪快さ、第二楽章での美しくかつ渋い表現、終り近くでの輝き、何回聴いても引き込まれる。

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ところで、このLPレコードはつい最近手に入れたばかりだ。実は、以前から、バラ売りされたアメリカ・ロンドンのステレオLPでバックハウスのベートーヴェンのピアノソナタを全て集めることを目標にしている。

ただ集めるのではなく、 予算は1枚あたり2千円まで、初出盤にはこだわらないが、英DECCAプレスであるという条件  でだ。

20年位前に、21番(ワルトシュタイン)、23番(熱情)のカップリングされた米ロンドン初出盤(CS6161)を格安で手に入れたことが始まりだった。この盤はコンディションが良く、CDはもちろんの事、手持ちのキング・スーパーアナログ・ディスクよりも鮮明で素晴らしい音質だった。それで、集めることを決心したのだ。

LPでは、モノラルでしか録音されなかった29番(ハンマークラヴィーア)を含んだ10枚組のセットがあり、この英国初出盤を買えば良いじゃないかと思われるかもしれない。しかし、アメリカ・ロンドンの単売されたものは、以下のように13枚に渡っていて、10枚組のセットよりもカッティングに余裕があり、英DECCAプレスであるということもあって音質も優れたものが多い。

CS6099 ピアノ協奏曲1番 No.8(悲愴)  これだけが未入手
CS6161 No.21(ワルトシュタイン)、No.23(熱情)
CS6188 ピアノ協奏曲2番 No.14(月光)
CS6246 No.30、No.32 
CS6247 No.15、No.26(告別)
CS6365 No.28、No.17
CS6366 No.12、No.18
CS6389 No.1、No.5、No.6、No.7
CS6535 No.4、No.25、No.31
CS6584 No.9、No.11、No.20
CS6585 No.2、No.10、No.19
CS6638 No.13、No.24、No.3
CS6639 No.16、No.22、No.27

この13枚のうち、CS6099 ピアノ協奏曲1番 No.8(悲愴)を除く12枚が集まった。8枚が初出盤、4枚が再発盤。入手価格は高いもので2千円、安いものは300円で手に入れた。これで完全制覇まで残すところあと1枚となった。

今回入手したCS6246は、13枚の中で2千円以内という条件では最も入手が厳しいと思っていた。何故かと言うと、この盤は英国SXLで発売されなかった。英国では25cm(10インチ)盤でオリジナル盤が発売されているが、いささか詰め込みすぎで余裕を持ってカッティングされたアメリカ・ロンドン盤の方が明らかに音質が良い。そのような理由から初期盤屋さんでは2万円以上の値段で売っていたところもあるほどなのだ。

2万円以上もするのでは、手持ちのキング・スーパーアナログ・ディスクでも充分に楽しめる音質だからと手を出さずに見送っていた。それが、今回、条件を満たした格安の初出盤が手に入った。しかも安いからといって劣悪な盤ではなかった。この盤は、ブルーバックの初出盤であるが、50年以上前にプレスされたLPレコードとしてはノイズは少なく、コンディションも良かった。

キング・スーパーアナログ・ディスクと聴きくらべて、どちらか1枚だけ残すのであれば、こちらのCS6246だ。中域が厚くややナローレンジではあるが、音の鮮度が高く聴いていて気持ち良い。

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