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2014年6月

2014年6月27日 (金)

高くなったEsotericSACD/CDハイブリッド盤の中古

ディスクユニオン吉祥寺店のブログで、EsotericSACD/CDハイブリッド盤の中古のセールの記事があった。

http://blog-kichijyouji-classic.diskunion.net/Entry/2081/

・ケルテス&VPO/ドヴォルザーク:交響曲第9番 (ESOTERIC/ESSD-90015) 盤B/帯付 ¥34,000

・ムラヴィンスキー&LPO/チャイコフスキー:交響曲第4・5・6 (ESOTERIC/ESSG-90037) 盤A/帯付/2CD ¥24,000
⇒上記2点は販売済みです。ありがとうございました!

・カーゾン&ブリテン/モーツァルト:ピアノ協奏曲第20・27番 (ESOTERIC/ESSD-90014) 盤B/帯付 ¥23,000

・オイストラフ&セル/ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 (ESOTERIC/ESSE-90044) 盤A/帯付 ¥8,000
⇒こちらも販売済です!ありがとうございました!

こんなに高い値段で買う人が居るんだなと、半ば驚愕した。

以下は手持ちの盤で、もちろん発売当時に新品で購入したもの。売りに出せば買った時より高くなるかもしれない。

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これらの盤は発売されてからまだ3~5年程度しか経っていない。しかし、レコード会社からマスターを借りて限定発売されたものなので、新品在庫が無くなるとそのまま入手困難となる。。普通のクラシックの国内盤は500枚~1000枚程度が普通。Esoteric盤は価格も高いのに発売するとほとんどが数か月で完売、そして数年するとこのように中古盤がプレミアム価格がついてしまうものが出る。 でも、発売された枚数は各3000枚なので、通常の国内盤のCDよりも多いのだが。

私がなぜ、いまだに古いLPレコードを聴いているのかという一番の理由は、初期のCDよりも良くなったとはいえ、まだ、オリジナルに近い輸入LPレコードの方が良い音で鳴ってくれる音源が多いから。CDの音質が良くないと感じている人がある一定数居て、その人たちのニーズにEsotericが応えたから、営業的成功がある。

発売するアイテムも、半ばEsotericのディレクターの人の好みで選ばれ、ソフトメーカーがマスターを貸してくれるものが発売されている。また、販路が異なり、通常のCD店ではなくオーディオショップで売られているため、音質の良し悪しがわかる機器で試聴が出来るということもあるかも知れない。

国内のクラシックのソフトメーカーは、Esorericを見習ってほしい。リマスターは丁寧で、CD層も通常のCDよりも音質が良い。つまり手抜きが無いのだ。通常のソフトメーカーのSACD/CDハイブリッド盤だとSACD層の音質は良くても、CD層は従来盤と同じかそれ以下の音質だったりするものが多い。

ところで、中古店でプレミアムの付いた盤を買う前に、新品を良く探してほしい。ディスクユニオン吉祥寺店のブログを見つけた時点で、あるオーディオショップには、まだ、この4枚のうちの1枚が新品で在庫として残っていた。もちろん、プレミアム価格などでは無く定価であった。

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2014年6月24日 (火)

聞かせてよ愛の言葉を/リュシエンヌ・ボワイエ

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1933年(昭和8年)本邦初出 10寸78回転SP盤

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戦後発売再発 10寸78回転SP盤

このSP初出盤は、このブログを開始した2007年5月26日に、最初に紹介したもの。

リュシエンヌ・ボワイエの「聞かせてよ愛の言葉を」は、1930年にフランスで発売されたシャンソンだが、日本では1933年(昭和8年)に発売された。武満徹さんが戦時中にこの曲を聴き、音楽の道を目指すきっかけとなったと言われるエピソードがある。

2002年、蓄音機を手に入れたすぐ後に、SP盤を扱っている神保町の中古レコード店に電話して、リュシエンヌ・ボワイエの歌った「聞かせてよ愛の言葉を」のSP盤はありますか?と尋ねたところ、国内盤だが初出盤と戦後盤両方在庫があるというので、この時、両方共買ってしまった。同一原盤からとられたスタンパーを使ってプレスされているようだが、再生すると明らかに初出盤の方が音質が良く、ノイズの質も耳に優しい。中古店の値付けも、初出盤の方が高かった。現在は、HMV157という蓄音機にソーン針(サボテンの刺を材料にした針)を使って聴いている。鉄針よりも声が生々しく聴こえるからだ。

30年位前に、私は、この曲を以下のジャケットの再発LP盤で初めて聴いて虜になってしまった。戦前の録音なのに擬似ステレオになった、音質的には最悪のもの。それでも、初めて聴いた時は衝撃的だった。こんな素晴らしい音楽があったんだと。

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拙い文章で素晴らしさを書くより実際に聴いてもらった方が良いし、ユーチューブにもあるので貼り付けてみる。

日本語にも訳詞され、様々な歌手が歌っているが、三輪明宏さんのやつが素晴らしいと思うので、これも貼り付ける。

素晴らしい音楽は、時代や国境を超えて、様々な人に感銘を与える。

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2014年6月20日 (金)

ハイドン 弦楽四重奏曲 「皇帝」 モーツァルト 弦楽四重奏曲 「狩り」 /アルバン・ベルク四重奏団 (EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売になったばかりのハイドン 弦楽四重奏曲77番 「皇帝」 モーツァルト 弦楽四重奏曲 14番「狩り」 のカップリングのアルバン・ベルク四重奏団 の(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)で、録音は1990年代の前半のもの。

アルバン・ベルク四重奏団のCDは明晰ではあるが、装置によっては弦がきつめになる事があるが、このハイブリッド盤は明晰さには磨きがかかり、弦の質感や空間表現に優れている。この当時のデジタル録音は、せいぜい20ビットくらいのものだと思うが、それでも、きちんとリマスターされたことで、一皮むけたような鮮度の高いものになっていると思う。

昔、アルバン・ベルク四重奏団のモーツァルト弦楽四重奏曲集のボックスセットのLPを持っていた。青いテレフンケンレーベルのドイツ盤である。しかし、デジタルで再録音されたものは、明晰な感じはそのままで、流麗さで明らかに演奏で上回っていた。それで、再録のCDを買った時に古い録音の方のLPセットは手放した。

このような録音がSACD/CDハイブリッド盤で再発されたのはとても嬉しいし、初期のデジタル録音のものも、現在の技術で慎重にリマスターする価値があるだけの音質向上が見られる。

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2014年6月17日 (火)

ストラヴィンスキー ペトルーシュカ、プルチネルラ /アバド、LSO(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売されたばかりのEsoteric SACD/CDハイブリッド盤で、アバド/ロンドン交響楽団のもの。「ペトルーシュカ」が1980年の初期デジタル録音で、「プルチネルラ」が1978年のアナログ録音末期のもので、LPでは別々に2枚で発売されていた。「ペトルーシュカ」は、「春の祭典」や「火の鳥」と並びストラヴィンスキーの三大バレエ音楽の一つだから、「ペトルーシュカ」がメインで、「プルチネルラ」はおまけ扱いかも知れないが、私の個人的な思い入れは、「プルチネルラ」の方にある。

アバド/LSOの「プルチネルラ」は、レパートリーが広く沢山の録音を残したアバドのLPやCDの中でも一際輝いていて、彼の録音の中のベスト5の中に間違いなく入ると思っている。LPでは、ドイツ盤と1993年頃に発売された復刻重量盤のLPを持っていて、何年も前にこのブログで紹介している。それゆえに、ハイブリッド盤が出てくれてとても嬉しい。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-55c0.html

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実際、このSACD/CDハイブリッド盤を通して「ペトルーシュカ」、「プルチネルラ」を聴くと、後者の方が良い録音だしより良い演奏に感じられる。そもそも「ペトルーシュカ」には名演奏、名録音が数多く有り、アバドのものでなくてはならない理由など無い。だが「プルチネルラ」は唯一無二、この録音が良いのだ。歌手陣も揃っていてまさに完璧だと思う。

このハイブリッド盤の音質はとても良くて、特に声、弦や管楽器の音色や質感が生々しく、空間表現も優れている。マスタリングはJVCのマスタリングセンターで行われているということだが、JVCのマスタリングセンターは数年前に全く新しくなった。それ以前のマスタリングによるEsotericSACD/CDハイブリッド盤は、正直、現時点ではやや音が古臭く感じられる。

初期のDECCA録音のケルテスの「新世界」やアンセルメの「三角帽子」などは、今やプレミアムが付いて中古盤の価格も高くなってしまったが、最近発売されたSACD/CDハイブリッド盤の音質の良さを考えると、音質的に少し欲求不満もあるのは否定出来ない。

Esotericが、現時点の機材や装備で再マスタリングし、リニューアル発売してくれたら良いのにと思うのは我儘で贅沢な願望だろうか。

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2014年6月13日 (金)

アルベニス スペイン組曲/フリューベック・デ・ブルゴス、ニューフィルハーモニア管

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先日、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスの訃報を目にした。そこで、手持ちのソフトの中から彼の代表的な1枚を選び、聴いてみた。これは、DECCA SXL6355のジャケット。

1967年の録音ではあるが、現在でも通用する高音質盤である。ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスは、19世紀のスペインの作曲家グラナドスのピアノ独奏用の「スペイン組曲」を編曲し管弦楽組曲としている。これを録音してLPレコードにしたものがこれだ。

英国のオーケストラから、スペイン的な熱いリズム感を引き出しているし、独特の哀愁も感じられる曲であり演奏だ。

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こちらは、1986年に発売されたスーパーアナログディスクのジャケットでラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスの写真になっていてジャケット・デザインが全く異なっている。

ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスのLPやCDは、スペインものやスペインに関連した音楽のものに優れたものが多い。EMI音源のファリャ「三角帽子」、ファリャ「スペインの庭の夜」、オペラでは、ファリャ「はかなき人生」、ビゼー「カルメン」などが好きなものだ。

謹んでご冥福をお祈りする。合掌。

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2014年6月10日 (火)

モーツァルト グレート・ミサ曲 ハ短調 /フリッチャイ、ベルリン放送O.(180g重量盤LP)

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これは、1959年録音の、フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団によるモーツァルト グレート・ミサ ハ短調で、このLPレコードが初めて発売された当時は、この曲はこのLPしか無かった。今日、様々な演奏がCDで聴くことが出来るが、録音はいささか古ぼけているものの、いささかも生命力を失っていない。

私は、モーツァルトの宗教曲の中では「レクイエム」よりこの曲が好きである。いずれの曲も未完ではあるが、何とも言えないオペラ的なダイナミズムが聴き手の心を鷲掴みにし、別の彼方へ持って行ってしまうような、そういう魅力がある。

この録音に参加している歌手陣も、敬虔な宗教曲らしさと何となくオペラ的な雰囲気を微妙に歌い分けているような気がする。特に、ソプラノのマリア・シュターダーの歌は素晴らしい。

このLPは現行発売されているSpeakers Cornerの復刻LPだが、恐らく音質の評価は分かれると思う。昔のオリジナル盤やオリジナルに近い盤とはかなり異なり、古いヴィンテージのレコードプレーヤーよりも、新しいプレーヤーでカートリッジも新しい設計のものでかけた方が、その良さがよく判る気がする。

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2014年6月 6日 (金)

オルフ カルミナ・ブラーナ/プレヴィン、LSO他(Hi-Q 180AnalogueLP)

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これは、1974年録音のEMI音源のものを復刻したLPレコードで、同じ音源がXRCDでも発売されている。この時代のものとしてはかなり高音質なもの。

指揮者のアンドレ・プレヴインはカルミナ・ブラーナを得意としていて、1994年頃のウィーンフィルによるライヴ録音もCDで発売されていて、ソプラノにバーバラ・ボニーが起用されているなど独唱者のキャストも良くて評価が高い。この盤を聴くにあたって、どうしてもヨッフム/ベルリン・ドイツ・オペラ盤と比較してしまう。手持ちのヨッフム盤はCDとオリジナルLPだがオリジナルLPの音質が圧倒的に良いので、聴くのは主にオリジナル盤だ。

このプレヴィン/LSO盤は、プレヴィンらしい切れ込みと統率の良さがあるが、何となくまじめな演奏で、ヨッフム盤のダイナミズムや独唱者の圧倒的な歌唱を聴くと、不利は拭えない。これから先、聴き続ける盤になるかは相当に怪しい。

ところで、近年、このような高音質な復刻LPが発売されるようになって、通常CDや高音質CDあるいはSACDとどちらが良いのかという聴き比べも楽しい。また、ハイレゾ配信音源なども少しずつではあるが増えているので、音質を気にする人はこれから何を選べば良いのか問題になるだろう。SACDとXRCDなどの高音質CDの音質差は、実はあまり大きくない。CDプレーヤーさえしっかりしたものを使えばSACDは要らないと考えている人が多かったから、SACDがいつまでも低空飛行を続けているのだ。アナログLPに関しては、取り扱いが面倒で機器の能力差や使いこなしの巧拙により音質は雲泥の差になる。でも、上手く鳴らした時にはSACDよりも良くなる場合が多い。特に、元のマスターがアナログ録音の時代のものは尚更だ。

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2014年6月 3日 (火)

ウィー・ゲット・リクエスツ / オスカー・ピーターソン・トリオ

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これは、1964年録音、1965年発売のJAZZの名盤、オスカー・ピーターソン・トリオによる「ウィー・ゲット・リクエスツ」で、例によってオリジナル盤などではなく1990年代半ばに発売された180g復刻重量盤LP。

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オスカー・ピーターソンのピアノは、非常にわかりやすい弾き方をする。だから、普段JAZZを聴き慣れていない人にもすんなり受け入れ易いのではないかと思う。レイ・ブラウンのベースも良い。特に、アルコ(弓を使って弾く)奏法では、コントラバスを聴くような感じもして、普段、クラシック音楽を多く聴いている人にも心地よい。

録音されてから50年経つのだが、元の録音が素直であるので、割りと聴きやすい。クラオタが聴けるJAZZである。

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