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2014年7月

2014年7月29日 (火)

ダウランド リュート歌曲集/スティング、「ラビリンス」

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ジョン・ダウランドは、16世紀後半から17世紀前半に生きたイギリスの作曲家でリュート奏者であった。それら古い曲をポピュラー音楽界のスーパースターであるスティングが2006年に発売したアルバムがこれ。

1. ウォルシンガム
2. あのひとは言い訳できるのか
3.「公正なる閣下・・・」
4.流れよ、わが涙
5.あなたは見たのか、輝く百合を
6.「・・・かつてジョンソン氏が亡くなられた折・・・」
7.いと高貴で偉大なるデンマーク王クリスチャン4世のガリアード
8.一番低い木にも梢はある
9.「・・・私の望むように・・・」
10. ご婦人用の見事な細工物
11. 「・・・そこから私はヘッセン方伯のところへ行きました・・・」
12. ファンタジア
13. 来たれ、重い眠り
14. 失われた希望のファンシー
15. 「・・・またそこから私はイタリアをぜひ見たいと思い・・・」
16. さあ、もう一度
17. つれないあなたは私の心から
18. 「・・・出発したあとで私は・・・」
19. もう泣かないで、悲しみ泉よ
20. ウィロピー卿ご帰館
21. 晴れていても曇っていても
22. 「・・・スペインの王様が来年の夏に・・・」
23. 暗闇に私を住まわせて

この中で一番有名な曲は、4番目の「.流れよ、わが涙 」だと思う。いずれの曲も通俗的なもので、愛や悲しみなど人間の感情を題材にしたもので、リュートというアコースティック・ギターに似た楽器をバックに歌う、極めてシンプルな音楽である。

おそらく、このアルバムは、ダウランドの曲のCDの中で一番有名だと思う。CDの英語解説でスティング自身が書いており、ダウランドへの尊敬と傾倒が感じられる。

ジャンルとしては完全にクラシック音楽なので、ポピュラー音楽しか聴かない人にとっては、このアルバムは異端かもしれない。でも、私はスティングのアルバムはこれしか持っていない。疲れた時に夜中にひっそりと聴くのに良い音楽である。

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2014年7月25日 (金)

カフェ・バンリュー /タンゴ・トリオ(180g重量盤LP)

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これは、2006年録音でCDで発売されたものが、昨年2013年に180g重量盤LPとして限定発売されたもの。ホームページの掲示板でLP愛好家の方に、音楽・演奏とも素晴らしく、音質も大変優秀である、という情報をいただき、すぐに注文をし購入したもの。

期待にたがわない素晴らしいものだ。

カフェ・バンリューのメンバーは3人

アルベン・シュパイウ(ヴァイオリン)
  ミュンヘン・バイエルン国立歌劇場管弦楽団コンサートマスター 

ペーター・ヴェプケ(チェロ)
  ミュンヘン・バイエルン国立歌劇場管弦楽団首席

ペーター・ルートヴィヒ(ピアノ)
  ピアニストにして作曲家 

楽器構成はいわゆるヴァイオリン、チェロ、ピアノで、クラシックのピアノ三重奏曲に良くあるものだが、内容は、完全なコンチネンタル・タンゴ。「カフェ・バンリュー」とは「街外れのカフェ」という意味らしい。クラシック愛好家にとってこれらの楽器は聴きなれたものなので、全く違和感はないし、録音が鮮明で極めて音質が良い。当たりのLPレコードである。

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2014年7月22日 (火)

ドヴォルザーク ピアノ五重奏曲1番、2番/リヒテル、ボロディン弦楽四重奏団

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ドヴォルザークの作曲した音楽は、我々日本人に親しみやすいメロディーが潜んでいるが、2つのピアノ五重奏曲も例外ではないだろう。特に後から作曲された2番は古今のピアノ五重奏曲の中でも屈指の名曲である。

この1982年録音のリヒテル、ボロディン弦楽四重奏団の演奏は、プラハ音楽祭でのライヴ録音であるが、ピアノのダイナミズムと弦楽部のアンサンブルの上手さが際立っている。

このジャケット写真は、今は消滅してしまったPhilipsレーベルの初出の2枚組のLPで、音質はかなり良く、CDで聴くよりも優れている。

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2014年7月18日 (金)

レスピーギ ローマの松、ローマの祭り / マゼール、クリーヴランドO.

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カラヤンの没後25周年が来ると思っていたら、今週初めにロリン・マゼールの訃報が飛び込んできた。まだまだ元気だと思っていたので、突然のことで驚いた。

そこで、ロリン・マゼールを偲んで、彼の指揮するものの中では一番の愛聴盤である1976年DECCA録音のレスピーギ ローマの松、ローマの祭りのLPレコードを引っ張り出して聴いてみた。

この盤は、LPの収録時間の関係上、ローマ三部作のうちの2作のみであるというのが残念なのであるが、録音も良く、超一流のバトンテクニックでオーケストラを統率し、色彩感豊で複雑な音楽を素晴らしいものに仕上げている。録音技術者は、現在では神様のように崇める人もいるほどの、ケネス・ウィルキンソンである。

マゼールは、このような派手で色彩感豊かな音楽を振らせると本当に素晴らしいのだが、日本ではその実力ほどには人気は無かったのが残念である。謹んでご冥福をお祈りする。

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2014年7月15日 (火)

ブラームス ドイツ・レクイエム/カラヤン、ベルリンフィル、ヤノヴィッツ、ヴェヒター他

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明日(2014年7月16日)は、カラヤンが亡くなってちょうど25年の命日である。四半世紀が過ぎて、私自身も年をとった。そこで、カラヤンをしのびながら、明日は、このドイツ・レクイエムを聴こうと思う。

カラヤンは何回もこの曲を録音しているが、1964年録音のこの盤は後年のものよりも細部を磨きすぎず、録音も良く、重厚で美しい演奏が楽しめる。オーケストラはベルリンフィルだが、録音がウィーンで行われており、通常のベルリンでの録音よりも残響が素直で、響きが美しい。

ブラームスのドイツ・レクイエムは、死者のためというより残された生きている人達のためのものという性格が強い。だから、この25年間の自分自身を振り返りながら聴こうと思う。カラヤンが亡くなって25年、その間にも私は沢山の音楽を聴いてきた。そんな中でも、世の中のカラヤンに対する評価というのは高まることはあっても忘れ去られてしまうようなことは無いようで、今年も没後25周年記念盤が沢山発売されている。

もちろん、昔からアンチ・カラヤンの人達もいるのだが、これから先も聴かれ続けられるかどうかは、カラヤンが生きていた時代を知らない若い人たちがカラヤンの残した録音を聴いてどう感じ評価するのかであろう。カラヤンに関しては幸いディスクは沢山リリースされ、入手が難しいということもない。

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2014年7月11日 (金)

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェン ロマンス/マルツィ、クレツキ、フィルハーモニア管

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これは、1955年録音のモノラルLPレコードで、ヨハンナ・マルツィという女流ヴァイオリニストのもの。先日ご紹介したナタン・ミルシテインがヴァイオリンの貴公子と言われたようなヴィルトゥオーゾぶりを発揮した演奏だったのに対し、非常に清楚であくがなく爽快に弾いているようなメンデルスゾーンである。

この人の演奏に対して一部に熱烈な信奉者が居るのは理解できる。また、ベートーヴェンの2曲のロマンスも同様で、この人の個性は曲に適合しているように思える。

ただ、やはり録音が古く、現代の優れた録音のものと比べると音質は劣るのは仕方がない。しかし、LPで聴けばその古さがそれほどに感じられない。

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2014年7月 8日 (火)

スペイン歌曲集 /ベルガンサ、モレーノ

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これは、テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)、ホセ・ミゲル・モレーノ(ギター)によるスペイン歌曲集のLPレコード。国内盤仕様の輸入盤で当時の値段は¥3000。

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収録曲は上の画像のとおりで、ギター曲で有名なソルと、当時オペラ作曲家として名を馳せたマルティン・イ・ソレールの曲である。オペラからのアリアもあるが、これも伴奏はギター1本のみである。非常にシンプルではあるが、スペイン情緒があってしかも趣深い歌が聴ける。

音質はかなり良く、ベルガンサの口の高さとギターの高さが異なり、ベルガンサが左、ギターが右やや低いところから聴こえ、音場も自然。録音は1983年で発売が1984年だが、確かヨーロッパで、何かの1984年度の優秀録音賞をもらっていたはずだ。

とても楽しめる歌であり録音であるが、今は、CDでも廃盤で中古でしか手に入らない。

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2014年7月 4日 (金)

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 他/ミルシテイン、スタインバーグ、ピッツバーグ交響楽団

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これは、1953年録音のナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)、ウィリアム・スタインバーグ(指揮)、ピッツバーグ交響楽団による、メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ ヴァイオリン協奏曲1番がカップリングされた初期盤のLPレコード。

ミルシテインは、メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲をスタジオ録音だけでも1945年(ワルター/ニューヨークpo.)、1953年(本盤)、1959年(バージン/フィルハーモニアo.)、1972年(アバド/ウィーンpo.)に残しているし、ブルッフ ヴァイオリン協奏曲1番も、1942年(バルビローリ/ニューヨークpo)、1944年(ロジンスキー/ニューヨークso.)、1953年(本盤)、1959年(バージン/フィルハーモニアo.)と、数多く残している。

その中で、この録音は、正直、あまり顧みられない。だが、オリジナル盤に近いLPで聴くと、思ったより音質が良いのに驚かされるし、バリバリと快調に弾き、それでいて気品のある節回しに酔ってしまう。スタインバーグ/ピッツバーグ響はあくまで伴奏に徹し、ミルシテインが前面に出た演奏だし、録音も独奏ヴァイオリンをクローズアップするように録られており、ミルシテインがすぐ近くで弾いているような錯覚に襲われる。

このLPは1950年代のアメリカプレスの盤で、古いこともあってところどころノイズが出るが、そのマイナスを差し引いても、CDよりは気持ちよく聴ける。

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2014年7月 1日 (火)

ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集/グルダ、シュタイン、VPO(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売されたばかりの3枚組のベートーヴェン ピアノ協奏曲全集/グルダ、シュタイン、VPO(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)。

LPの時代から、ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集の名盤の一つだった。ウィーン風の少し渋くて、それでいて現代的なリズム感が上手くバランスした名演奏である。このハイブリッド盤では、オーケストラの音色やピアノの音色、質感がかなり良い。ピアノはベーゼンドルファーだとすぐにわかるし、弦セクションや管楽器はウィーンフィルらしさが良く表現されている。

詰め込めば、2枚組で出せたかも知れないが、1曲の楽章間で別々のディスクになってしまうより、このように余裕をもたせて3枚組で出してくれて正解である。このセットは2500セット限定だが、すぐに売り切れそうな勢いらしい。気になる方は早めに入手しておいた方がいい。

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