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2014年8月

2014年8月29日 (金)

ドヴォルザーク 交響曲9番「新世界より」/フリッチャイ、ベルリンフィル(180g重量盤LP)

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これは、今年発売されたヨーロッパプレス180g重量盤LPで、VINYL PASSIONというマイナーレーベルが出しているもの。1959年録音のドイチェ・グラモフォン音源のものだ。

ジャケットのデザインは風景写真で、オリジナルのデザインとは全く異なる。

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HMVの通販で¥1374だったので買ってみた。

フェレンツ・フリッチャイの死後半世紀経っているが、近年再評価がされている指揮者である。実際この通俗的な曲を聴いても新しい発見があるし、新しい生命力をこの曲に与えている感じがする。

全体的に素晴らしい推進力と力強さを持って演奏されているが、第二楽章の抒情的なメロディーを感傷的に演奏する感じではなく、あくまで気持ちを1つにして曲にぶつけているような気迫を感じさせる演奏である。この曲はケルテス/ウィーンフィルやバーンスタイン/ニューヨークフィルの演奏を良く聴くが、この演奏もこれらとはまた違ったスタイルではあるが、勝るとも劣るものではない。

音質も、1959年録音とは思えない良い状態で、現在のアナログLPの質の高さに感謝したい。

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2014年8月26日 (火)

ガーシュイン 「パリのアメリカ人」、「ラプソディー・イン・ブルー」/バーンスタイン、ニューヨークフィル、コロムビア響(180g重量盤LP)

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これは、今年発売された180g重量盤LP。CBSコロムビア(現ソニー・クラシカル)音源で、録音は、「パリのアメリカ人」(ニューヨーク・フィル)が1958年、「ラプソディー・イン・ブルー」(コロムビア交響楽団)が1959年であるから、55年前である。

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ジャケットはオリジナルとは全く異なる、レナード・バーンスタインのモノクロ写真であり、レーベルも白黒のシンプルなもの。そして、価格が安いのが良い。このブログを書いている時点でもHMVの通販で¥1374である。

演奏は当時から定評あるもので、バーンスタインのジャズっぽいピアノとリズム感のある指揮によってアメリカ人であるガーシュインらしい演奏になっている。バーンスタインは、様々なピアノ協奏曲などを弾き振りでレコードにしているが、契約の関係で弾き振りだとギャラが良かったから、らしい。

DMMカッティングという表記があるが、DMM(ダイレクト・メタル・マスタリング)というのは、TELDECが1980年代初め頃開発し実用化した技術で、通常のLPレコードのようにラッカー盤にカッティングせず、アモルファス銅板にカッティングし、これをアモルファスから通常の銅板に戻しそのままメタル原盤として使うので、レコードの製造過程が短縮されるのと、S/N比が良くなりノイズが少ない、プリエコーが出にくい、長時間収録が出来る、などの様々なメリットがある。

特徴は重量盤になっていることで低音がしっかり出て、その上でスッキリとキレのある高域が乗っかっているという感じに仕上がっていること。1980年代当時のDMM盤は薄くて重量が軽かったのでハイ上がりでキンキンしがちな音質のものもあったが、このLPではそんな印象はない。カッティングは内周部を避け余裕を持ったものになっているのも高音質に寄与しているのだと思う。

実際、このLPレコードの音質はかなり良い。1958年、1959年録音というのが信じられない。¥1374で恒常的にこのような品質のLPレコードが手に入るなら、CDは買わなくて良いとまで思えてしまう。クラシック・ファンのアナログLPファンの方々、是非、買って聴いてみてください。このLPの音質の比較は、CDとではなくハイレゾとやるべき、そんな印象の1枚。

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2014年8月22日 (金)

ハルモニームジーク ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブル(7CD)

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これは、ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブルの名盤7枚をまとめたボックスで、1枚あたりの価格が370円程度と破格なお買い得セットの現行品。

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7枚のCDは、このようにオリジナルデザインの絵柄紙ジャケットに入れられ、解説書はなく、紙ジャケットの裏に曲目解説がある。

収録曲は、ベートーヴェンの交響曲第7番&第8番、モーツァルトの『グラン・パルティータ』、『後宮からの誘拐』、『ナハトムジーク』、ベートーヴェン、クロンマー、ミスリヴェチェクらの八重奏曲に、ドヴォルザークの管楽セレナードなど。どれを聴いても楽しいが、特に、ベートーヴェンの交響曲第7番&第8番は、小編成の管楽アンサンブルで、これだけの演奏ができるのかと聴き手をうならせるほどの出来である。

録音年代は1988年から1996年までと、やや古いが音質は悪くない。片意地張らず、気軽に聴けるクラシック音楽の見本である。

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2014年8月19日 (火)

《カルロス・クライバー/デラックスLPボックス》コンプリート・オーケストラ・レコディング on DG

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これは、カルロス・クライバーの没後10年に合わせ、ドイチェ・グラモフォンのオペラを除くすべての録音のものを180g重量盤で4枚組BOXにしたセットで、全世界2800部限定、BOX裏には2800部のうちの何番なのかがシリアルNo.で打たれている。

<LP1>
ベートーヴェン: 交響曲第5番
<LP2>
ベートーヴェン: 交響曲第7番
<LP3>
シューベルト: 交響曲第3番&第8番
<LP4>
ブラームス: 交響曲第4番

【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: カルロス・クライバー

『録音』
1974年(LP1)
1976年(LP2)
1978年(LP3)
1980年(LP4)

LPレコードのジャケットと同じ大きさの写真つきのリブレットが上等なつや紙で出来ており、これだけでも価値がある豪華なセットだ。

肝心なのは、LPレコードの音質とプレスの質なので、さっそく、ベートーヴェン: 交響曲第5番とブラームス: 交響曲第4番を聴いてみた。ベートーヴェン: 交響曲第5番はオリジナルに近い西ドイツプレスのLPと比べても遜色がない音質である。特にローエンドがしっかりしてFレンジはむしろ広い。質感は若干ハイレゾっぽくなるが、プレスの質もまずまず。

圧巻だったのがデジタル初期録音のブラームス: 交響曲第4番。この音源は、OIBPのドイツプレスのCDでも、余所で聴いたEsotericのSACDでも、満足できる音質ではなかったが、やはりオリジナルLPにせまる高音質で、今、新品で手に入るものの中では、ダントツにこのセットのLPが高音質だと思う。非常に楽しめる。

4枚組でタワーレコードのネット通販だと¥6740だから、1枚あたり換算で¥1700弱というリーズナブルな価格である。

http://tower.jp/item/3634331/

このセットは、カルロス・クライバーが好きで、アナログLPが聴ける環境がある人は、間違いなく手に入れておいて損はない。

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2014年8月15日 (金)

クラリネット 協奏曲集 第2集 /ザビーネ・マイヤー

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クラリネット奏者のザビーネ・マイヤーが過去に発売したクラリネット協奏曲のCDを5枚集めてセットにしたボックスで、実売が2500円程度だから1枚あたり約500円と廉価である。

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このように、1枚ずつ紙ジャケに入っているのだが、オリジナルのジャケット写真をそのまま流用している。ただし、EMIのマークが無くなってワーナーのWマークが入っている。

解説書はなく情報は各紙ジャケットの裏に曲目解説があるだけである。CD1~CD4までは1998年~2006年の録音で、CD4はオリジナル盤をこのブログに載せたことがある。CD5は1977年にお兄さんのヴォルフガング・マイヤーと録音した「ベニー・グッドマンへのオマージュ」で、今回、これが聴きたくて購入した。

CD5の内容
アーノルド:クラリネット協奏曲第2番Op.115
コープランド:クラリネット協奏曲
ストラヴィンスキー:エボニー協奏曲
バーンスタイン:前奏曲、フーガとリフ
パガニーニ:カプリース第24番
パウエル:クラリネード
プリマ:シング、シング、シング
グッドマン:レイチェルズ・ドリーム
ソーター:クラリネット・ア・ラ・キング
タイガー・ラグ (オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド)
ジェンキンス:グッド・バイ

 インゴ・メッツマッハー(指揮)
 アンドレアス・ヴァイマー(P)
 バンベルク交響楽団
 バンベルク交響楽団ビッグ・バンド
 録音:1977年

 ザビーネ・マイヤー(Cl, バセットホルン)
 ヴォルフガング・マイヤー(Cl, バセットホルン)
 ジュリアン・ブリス(Cl:CD3*)

前半は20世紀の新しい協奏曲だがパガニーニ:カプリース第24番以降はベニー・グッドマンのようなビッグバンド、スイング・ジャズのようにアレンジしてあり、まさにベニー・グッドマンへのオマージュである。聴いていて楽しい。

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2014年8月12日 (火)

シューマン 交響曲全集 / ラトル、ベルリンフィル

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これは、今年6月に発売された、サー・サイモン・ラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるシューマンの交響曲全集。2013年のライヴ録音で、ディスクが3枚のセット。クラシックのメジャーの凋落により発売が減ったのを機に、ベルリンフィルが自前でレーベルを作って出し始めたセットの第一弾である。

2枚の通常CD
Pure・Audio Blu-Ray・DISC 24bit/96K こちらには コンサートビデオ付属
さらに、24bit/192Kハイレゾのダウンロード・コードが付いている

つまり、同一音源の通常CD、ブルーレイオーディオの24bit/96K、ダウンロードで24bit/192Kが聴ける。ボックスは布張りハードカバーで所有物として立派に出来ていて、カラー厚紙の解説冊子が綴じこまれていて、ライナーノーツも充実。
こちらのHMVのサイトに詳細がある。

http://www.hmv.co.jp/news/article/1406030054/
ハイレゾ音源だけで物はいらない方は、ベルリンフィルの直販ダウンロードサイトから29、9ユーロで買える。

https://www.berliner-philharmoniker-recordings.com/schumann-24-bit-download.html

この演奏のハイレゾをオーディオショップで聴き、その音質の良さに驚きこのセットを買うことにしたのだが、まだハイレゾ・データをダウンロードしていない。拙宅にはまだ聴く環境が整っていないからだ。だから、CDのみを聴いた感想である。ラトル/ベルリンフィルらしい明解で現代的なシューマンである。第一弾に、ベートーヴェンやブラームス、マーラーではなくシューマンを持ってきたのは、彼らの演奏に自信があるからだろうが、特に1番と3番が良いような気がする。ハイレゾと比較してしまえばダメなんだろうが、CDを聴いた感じは音質も良いように思う。

オーケストラが自前で録音し、ダウンロードできるサイトを設ける動きはベルリンフィルだけではない。世界の主要なオーケストラはみなこのような事をするようになるだろう。今回のこのセットは、物としてのメディアとデータ配信が上手く融合し、SACDを除く様々なメディアで楽しめることになった。ヨーロッパでは、すでにSACDは工業規格から外れていて、新規にリリースされるSACDはこれからはそう多くは望めない。私も、とりあえずハイレゾを聴くことができる環境を構築しようかと考えている。

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2014年8月 8日 (金)

ガーシュイン ラプソディー・イン・ブルー 他/ワイルド、フィードラー、ボストンポップス

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これは、1959年、1961年録音の2つのLPレコードを1つにまとめてSACD/CDハイブリッド盤にしたもので、ガーシュインの曲ばかりが入っている。

ガーシュイン:『ラプソディー・イン・ブルー』
 

ガーシュイン:『パリのアメリカ人』
 

ガーシュイン:ピアノ協奏曲ヘ調
 

ガーシュイン:『キューバ序曲』

ガーシュイン:“I Got Rhythm”による変奏曲

 アール・ワイルド(p)
 (指揮)ボストン・ポップス

ピアノのアール・ワイルドは、アメリカ人らしくジャズっぽくピアノを弾き、どれも聴いていて非常に楽しい演奏である。また、この当時の復刻盤としては非常に音質が良い。それは、CD層を普通のCDプレーヤーで聴いてもわかる。

ボストンポップスの実態は、ボストン交響楽団で、ポップスやライトクラシックを演奏するときにはボストンポップスと名前を変える。アーサー・フィードラーの指揮も良い。そんなわけで普通のポップスオーケストラにはないテクニックとまとまりがあり、50年以上経った現在でも輝きを失わない素晴らしい演奏であると思う。普段ジャズばかり聴いてクラシックを聴かない人にも、これは聴いてほしいなと思う。

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2014年8月 5日 (火)

ショパン、リスト、ドビュッシー、バッハピアノ作品集 第二集/金子三勇士 (EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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これは、先月末に発売になったばかりの、EsotericSACD/CDハイブリッド盤で、オクタヴィア・レコードによる新録音のもの。

曲目は以下の通りでクラシック音楽を普段あまり聴かない人でも知っている曲ばかり。

ショパン: ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄」

ショパン: 舟歌 嬰ヘ長調Op.60

ショパン: ノクターン第2番 変ホ長調Op.9-2

ショパン: 別れの曲 Op.10-3

ショパン: ワルツ第1番 変ホ長調Op.18華麗なる大円舞曲」

リスト: ハンガリー狂詩曲第12番嬰ハ短調

ドビュッシー: 子供の領分より第6曲「ゴリウォーグのケークウォーク」

バッハ=ブゾーニ: コラール前奏曲「イエスよ 私は主の名を呼ぶ」」

通俗的でつまらないかと思ったが実際に聴いてみると、このピアニストはかなり上手く、前回の第一集よりも楽しめるものだと感じた。音質が良く、かなりピアノの近くで聴いているような録り方であり、残響も自然に聴こえる。ピアノの音色が生々しくオーディオ的にも非常に楽しめるものだと思う。ただ、残念なことに、まだSACDを聴く環境がないので、CD層を聴いたのみ。SACD層ならば、ノイマンM-50CとノイマンM-150という新旧のマイクロフォンを変えて録ったトラックの聴き比べが出来る。CD層は、ノイマンM-50Cで録ったトラックのみである。

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2014年8月 1日 (金)

オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン/歌曲集

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これは、1974年発売のTELEFUNKEN DAS ALTE VERKシリーズのドイツプレスのLPレコード。

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今でこそ、オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタインのCDは発売されるようになったが、LPの時代には一般には全く知られていなかったのではないだろうか。このLPを手に入れたのは、オーディオの試聴会で、このLPがかけられて、その鮮烈な音質とともに、通常のクラシック音楽とは異なるリズム感、メロディーがあって、非常に新鮮に聴けたからだ。

14世紀から15世紀に生きた人なので、普通のクラシック音楽300年の歴史よりさらに時代が古い。ネットで検索してもろくに情報は無いが、最後の吟遊詩人と呼ばれたらしい。南チロルの貴族の出身らしいが生涯あちこち放浪したらしい。

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一曲一曲は2分から5分なので、現在のポピュラー音楽と長さは変わらない。このLPでは、ソプラノ、テノール、バリトンの3人の歌手が、リュート、フルート、リコーダー、パーカッション、太鼓などのバックに歌っていて、しかも、普通のクラシック音楽の歌い方ではなく、通俗的な感じで、現代のポップス音楽を聴く人にも受け入れられるようなスタイルの音楽である。スティングの「ラビリンス」が聴けるなら、これも間違いなく聴ける。

録音は鮮明で自然に録られていて、最新録音と比較してもまったく遜色はない。

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