《カルロス・クライバー/デラックスLPボックス》コンプリート・オーケストラ・レコディング on DG
これは、カルロス・クライバーの没後10年に合わせ、ドイチェ・グラモフォンのオペラを除くすべての録音のものを180g重量盤で4枚組BOXにしたセットで、全世界2800部限定、BOX裏には2800部のうちの何番なのかがシリアルNo.で打たれている。
<LP1>
ベートーヴェン: 交響曲第5番
<LP2>
ベートーヴェン: 交響曲第7番
<LP3>
シューベルト: 交響曲第3番&第8番
<LP4>
ブラームス: 交響曲第4番
【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: カルロス・クライバー
『録音』
1974年(LP1)
1976年(LP2)
1978年(LP3)
1980年(LP4)
LPレコードのジャケットと同じ大きさの写真つきのリブレットが上等なつや紙で出来ており、これだけでも価値がある豪華なセットだ。
肝心なのは、LPレコードの音質とプレスの質なので、さっそく、ベートーヴェン: 交響曲第5番とブラームス: 交響曲第4番を聴いてみた。ベートーヴェン: 交響曲第5番はオリジナルに近い西ドイツプレスのLPと比べても遜色がない音質である。特にローエンドがしっかりしてFレンジはむしろ広い。質感は若干ハイレゾっぽくなるが、プレスの質もまずまず。
圧巻だったのがデジタル初期録音のブラームス: 交響曲第4番。この音源は、OIBPのドイツプレスのCDでも、余所で聴いたEsotericのSACDでも、満足できる音質ではなかったが、やはりオリジナルLPにせまる高音質で、今、新品で手に入るものの中では、ダントツにこのセットのLPが高音質だと思う。非常に楽しめる。
4枚組でタワーレコードのネット通販だと¥6740だから、1枚あたり換算で¥1700弱というリーズナブルな価格である。
このセットは、カルロス・クライバーが好きで、アナログLPが聴ける環境がある人は、間違いなく手に入れておいて損はない。
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