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2014年12月

2014年12月30日 (火)

モーツァルト 魔笛全曲 ショルティ/ウィーンフィル(Esoteric Great 5 Operas SACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売されたばかりの9枚組のセットで、「トロヴァトーレ」セラフィン/スカラ座、「魔笛」ショルティ/ウィーンフィル(1969録音)、「カヴァレリア・ルスティカーナ、道化師」カラヤン/スカラ座、「魔弾の射手」クーベリック/バイエルン放送o.の組み合わせ。これら5つのオペラ録音に共通したものは、いずれもがアナログ・ステレオ録音の時代の極めつけの名演奏ばかりだということ。この中のクーベリックの「魔弾の射手」以外はオリジナルLPないしオリジナルに近い盤を持っていて、通常CDとともに愛聴しているものばかりだ。

まずは、1969年録音のショルティ/ウィーンフィルの「魔笛」。1960年代に録音された「魔笛」で今も聴くものは、クレンペラー/フィルハーモニア管、ベーム/ベルリンフィルと、このショルティ/ウィーンフィル盤だ。クレンペラー盤は豪華なキャストが揃い、良い演奏、良い録音であるが、台詞(セリフ)が省略されていて一般的ではない。ベーム盤は、ブンダーリッヒのタミーノが抜群に良いのだが、ピータースの夜の女王は可愛い過ぎて迫力がないなど、キャストに凸凹がある。よって、総合力では、ショルティ盤が一歩抜きん出ていると思うので、録音も含め、「魔笛」にこのショルティ盤を採用したEsotericの担当者の判断は妥当だと思う。

従来盤とこの新しいハイブリッド盤のCD層を聴き比べてみるが、手持ちの従来盤(414568-2ドイツ・ハノーバープレス輸入盤)は、音が痩せウィーンフィルの弦楽器の艷やかな響きが無い。対してEsoteric盤は、Fレンジが広く弦楽器がウィーンフィルらしく鳴り、歌手の声が濃く定位感良く気持ち良い。特に、ヘルマン・プライのパパゲーノが素晴らしく良く聴こえる。終幕の夜の女王達が永遠の夜に落とされる場面の轟音などの音響効果も素晴らしい音質で、非常に楽しめるセットであった。この両者の音質差はとても大きく、従来盤は中古盤屋に引き取ってもらう事にする。

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手持ちには、1971年発売の英国プレスLP盤(SET479/81)もある。これは、新しいハイブリッド盤よりも音色が濃厚で、弦楽器の艶やかさや声の質感は最上であるが、低域方向のFレンジが狭く、ホールの広さなどは新しいハイブリッド盤の方がわかる。78ページに及ぶケント紙みたいな上質の紙で作られた分厚いリブレットが付属し、このようにカラー印刷の絵が付いていたりする。当時のLPレコードは高価だったが、それだけお金をかけて作られていた。だから、このLPレコードを処分する気にはならない。

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2014年12月26日 (金)

レナード・バーンスタイン・コレクションVol.1(59CD+1DVD)

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これは、今年発売された、レナード・バーンスタインのドイチェ・グラモフォンへ録音したもののセットの第一弾で、第二弾が出れば完結となると思う。ベートーヴェンやバーンスタインの自作自演録音、中には、バーンスタインが作曲したもので自演のものがないものは、M・T・トーマスとケント・ナガノの指揮のものが入っていたりする。

LPレコードのボックスサイズの箱に、オリジナルデザインの紙ジャケに入っている。

この中の収録曲で個人的に最も思い入れのあるのは、ウィーンフィルと入れたベートーヴェンの交響曲全集である。LP時代、初めて貰ったボーナスで買ったのが、バーンスタインによるベートーヴェン交響曲全集であった。その時のベートーヴェン交響曲全集の値段よりも、このボックスの値段のほうが安いというのが何とも、時代を感じさせ、なおかつ、音楽ソフトがとても安くなっているという事を実感した。

エロイカ交響曲を当時のLPとこのボックスのCDを聴き比べてみた。音質的にはLPの方が好みだけれど、CDの音が悪いわけではない。当時のアナログ録音の特徴は充分に反映されているし、当たり前だが演奏そのものは同じだ。それが、1枚あたり200円ちょっとの値段で手に入る。これは凄い事だ。

また、ソニー・ミュージックからもバーンスタインのボックスが2つ発売されているが、それがまたユニバーサル/ドイチェグラモフォンと結託したように、同じ大きさのLPボックスに収まったものだった。毒を食らわば皿まで、もう1つ将来発売されるであろうレナード・バーンスタイン・コレクションVol.2も、最晩年のマーラーの録音なども入るはずだし、出たらすぐに買うことに決めている。

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2014年12月23日 (火)

クープラン ヴィオール曲集1728 / サヴァール、モレット、コープマン

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これは、1975年に録音され、かつてASTREEレーベルからLPレコードで発売され、Alia Voxというジョルディ・サヴァールの実質的個人レーベルから、SACD/CDハイブリッド盤で再発されたもので、現在も¥1200ほどで入手できる。

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これが、オリジナル盤のジャケット。レコード番号はAS 1で、ASTREEレーベルの記念すべき最初の番号のLPレコードであった。ジョルディ・サヴァールとアリアンヌ・モレットという二人がバス・ヴィオールを弾き、トン・コープマンがクラブサン(チェンバロ)を弾いている。

演奏自体、非常に素晴らしいが、それをしっかり伝える録音が非常に鮮明で、残響音も素直である。初めてLPレコードを聴いた時には驚いた。オーディオ評論家の長岡鉄男氏が絶賛しただけの事はある。

Alia Voxから発売されたハイブリッド盤も、とても良い復刻をしてあり、非常に良い状態が保たれていて、優秀な最新録音に迫る高音質である。

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2014年12月19日 (金)

マーラー 交響曲9番 /バーンスタイン ベルリンフィル(ESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売になったばかりのESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤で1979年のRIAS放送によるライヴ録音。

ベルリンフィルの監督だったカラヤンが、この音源の発売にストップをかけていたので、発売されたのは1992年で、すでにカラヤンもバーンスタインも亡くなった後であった。

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これはオリジナル盤のジャケットだが、2枚組で、当時、地元のレコード屋で¥4500位で買った覚えがある。だから、今回発売されたESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤の方が安いということになる。

ESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤のCD層とオリジナル盤を聴き比べると、この2つの盤の音質は比較にならない。ESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤は、楽器の音色が綺麗で、細かい演奏ノイズやバーンスタインの唸り声などもしっかり入っており、聴き手にライブさながらの緊張感が伝わってくるような仕上がりである。オリジナル盤の方は、音が団子状態になって聴きづらい。

元の音源は放送用のものなので、この1979年当時のスタジオ録音の音源よりはFレンジは狭くはっきり劣る。しかし、この音源を、ハイエンド・オーディオメーカーのESOTERICが発売したのは、プロデューサーの意向が大きく反映されているのではないだろうか。ライブ録音なので、第三楽章でトロンボーンのパートがそっくり抜け落ちている部分があったりするなど、様々な疵がある演奏なのだが、バーンスタインとベルリンフィルがたった1度だけ共演した演奏だということもあり、永遠に記録するだけの価値のあるものだ。このようなディスクを発売してくれて、とても嬉しい。

今回の2タイトルは、2つとも私の思い入れのある盤であり、しかもそれらが、予想を上回る高音質であったことで、これから発売されるオペラボックスにも期待が持てる。

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2014年12月16日 (火)

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲3番、5番、協奏交響曲/グリュミオー、ペリッチャ、デイヴィス、ロンドン交響楽団(ESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤)

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写真左上が今月発売されたばかりのモーツァルト ヴァイオリン協奏曲3番、5番、協奏交響曲/グリュミオー、ペリッチャ、デイヴィス、ロンドン交響楽団(ESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤)である。

この音源は、アナログLP時代からずっと愛聴盤であったが、通常CDではどうしても輸入盤のLPのような気品のあるアルテュール・グリュミオーのヴァイオリンの再現が出来なかったので、LPレコードをデジタル化し、仕事場などで気軽に聴くときにはこのようなCD-Rに焼いたものをCDプレーヤーで聴いていた。その位、溺愛していた演奏である。また、元の録音が良いのか、1960年代初めの録音にしてはこれらのLPレコードはすこぶる音が良かった。

3枚あるCD-Rは、古い輸入盤のLPをデジタル化したもので、ヴァイオリン協奏曲3番、5番が右上、左下が協奏交響曲とヴァイオリン協奏曲2番、右下がヴァイオリン協奏曲1番、4番で、今回発売されたESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤では、残念なことにヴァイオリン協奏曲1番、2番、4番が除かれている。出来れば2枚組にしてコンプリートで発売して欲しかった。ムラヴィンスキー/レニングラード交響楽団のチャイコフスキー、交響曲4,5,6番のセットの前例があるので、不可能では無かっただろうに。ESOTERIC関係者の皆様には、残りのヴァイオリン協奏曲1番、2番、4番の発売を是非お願いしたい。

今回発売されたESOTERIC SACD/CDハイブリッド盤ではCD層を聴いてもグリュミオーのヴァイオリンの美しさがきめ細かく記録されており、非常に素晴らしい音質が楽しめる。それだけ丁寧にマスタリングがなされていると感じた。ようやく、ヴァイオリン協奏曲3番、5番、協奏交響曲に関しては、LPレコードからデジタル化したCD-Rはお役御免となった。

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2014年12月12日 (金)

クラリネット協奏曲集 /ザビーネ・マイヤー(5CD)

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これは2年前に発売された5枚組のBOXセットで、現在でも入手可能、しかも値段は¥2000しない。クラリネットの女王と言われるザビーネ・マイヤーの1980年代後半から1990年代前半までのEMI録音。

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このように、CDは1枚ごとにオリジナル・デザインの紙ジャケットに入れられ、リブレット、解説書は付属しない。

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CD1
モーツァルト: クラリネット協奏曲 KV622
モーツァルト: シンフォニア・コンチェルタンテ KV297b
演奏: ザビーネ・マイヤー(バセット・クラリネット)、Diethelm Jonas (,オーボエ)
ブルノ・シュナイダー(ホルン) セルジオ・アッゾリーニ(ファゴット)
ハンス・フォンク (指揮) ドレスデン・スターツカペレ

CD2
カール・シュターミッツ: クラリネット協奏曲ハ長調
カール・シュターミッツ: バセット・ホルンと管弦楽のための協奏曲
カール・シュターミッツ: クラリネットとファゴットのための協奏曲ロ長調
ヨハン・シュターミッツ: クラリネット協奏曲第7番ロ長調
演奏: ザビーネ・マイヤー(クラリネット、バセット・ホルン)
セルジオ・アッゾリーニ(ファゴット)、アカデミー室内管弦楽団

CD3
カール・シュターミッツ: クラリネット協奏曲第3番変ロ長調
カール・シュターミッツ: クラリネット協奏曲第11番変ホ長調
カール・シュターミッツ: クラリネット協奏曲変ロ長調
カール・シュターミッツ: クラリネット協奏曲第10番変ロ長調
演奏;ザビーネ・マイヤー(クラリネット)
アイオナ・ブラウン (指揮) アカデミー室内管弦楽団

CD4
クロンマー: 2つのクラリネットのための協奏曲作品35
クロンマー: 2つのクラリネットのための協奏曲作品91
ロッシーニ: クラリネットと小オーケストラのための変奏曲
ロッシーニ: クラリネットと管弦楽のための序奏、主題と変奏 変ロ長調
演奏: ザビーネ・マイヤー(クラリネット)、ヴォルフガング・マイヤー(クラリネット)
イエルク・フェルベル (指揮) ヴュッテンベルク室内管弦楽団

CD5
ウェーバー: クラリネット協奏曲第1番作品73
ウェーバー: コンチェルティーノ 作品26
ウェーバー: クラリネット協奏曲第2番作品74
ウェーバー: クラリネット五重奏曲 変ロ長調
演奏: ザビーネ・マイヤー(クラリネット)
ヘルベルト・ブロムシュテット (指揮) ドレスデン・シュターツカペレ
イエルク・フェルベル (指揮) ヴュッテンベルク室内管弦楽団

特に、モーツァルトの協奏曲、ロッシーニのクラリネットと管弦楽のための序奏、主題と変奏が特に素晴らしいと感じた。音質は、20年以上前の音源としては良い状態で、充分に楽しめる。

尚、クラリネット協奏曲集 第2集も発売されていて、こちらはすでに今年8月に本ブログでご紹介している。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/2-070e.html

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2014年12月 9日 (火)

ドヴォルザーク ブルッフ ヴァイオリン協奏曲 / フィッシャー、ジンマン、チューリッヒ・トーンハレo.

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これは、昨年発売されたCDで、ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)、デヴィット・ジンマン、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団によるドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲、ブルッフ ヴァイオリン協奏曲1番がカップリングされたもの。

ドヴォルザークの方は、古くはミルシテインやパイネマンの独奏のLPを聴いたり、新しい録音のものでは、アンネ・ゾフィー・ムター、ホーネック/ベルリンフィルのものをCD、LP両方購入して楽しんでいた。これらの演奏に比してユリア・フィッシャーのヴァイオリンは劣るものではなく、テクニックがしっかりし、録音の良さからか細かい部分もしっかり聴き取れる。しかし、この人の芸風なのか、アクみたいなものがない。粘り気やロマンティックな装飾を一切嫌っている感じだ。それがまた、デヴィット・ジンマン、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の音色や音楽作りと共通していて独奏ヴァイオリンがオーケストラと同質の音楽性を持って、埋没してしまったようにも感じる。

しかし、ブルッフの1番は、しなやかさ、透明感の伴った繊細な美しさ、過度に溺れ過ぎないロマン性など、彼女の音楽性がとても発揮されたとても魅力的な音楽に仕上がっていて、録音の良さにも助けられて、当代随一の名演ではないかと思わせる感じがする。SACDではないけれど、CDでこのくらい音が良ければ不満は全くない。

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2014年12月 5日 (金)

エレーヌ・グリモー/ワーナー(エラート)録音集(6CD)

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これは、エレーヌ・グリモーが、ERATOレーベルに録音した6枚のCDをセットにしたもので、オリジナルデザインの紙ジャケットに1枚ずつ入れられたBOXになっている。1990年代半ば頃から2001年までの録音なので、音質もかなり良い。これが、¥2000を切る値段で売られている。

この中には、単売されたものを持っているものもあるのだが、これだけ安ければ、ダブっていても関係ない。順番に聴いていくと、このピアニストがロマン派の規模の大きな曲をしっかりと弾ききる技量を持ち、それが非常に輝いて魅力的なのがわかる。特に、クルト・ザンデルリンク、スターツカペレ・ベルリンとのブラームス1番は非常に素晴らしい。

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2014年12月 2日 (火)

CHEEK TO CHEEK /トニー・ベネット&レディ・ガガ(180g重量盤LP)

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TANNOY FAN CLUBというサイトの掲示板http://440.teacup.com/tannoy/bbsで、トニー・ベネット&レディ・ガガのCHEEK TO CHEEKというアルバムが良いという書き込みがあり、早速ネットで調べたら、現在でもCDでもLPでも発売されている事がわかった。

また、ユーチューブへ行って、cheek to cheek lady gaga で検索すると、いろいろ聞ける。

これを聴いて、早速LPレコードを注文した。ただ、CDには入っているBEWITCHEDという曲が、LPでは聴けないのが唯一の難点。

トニー・ベネットはもう87歳か88歳とかなり高齢なのだが、そんな事は感じさせない歌唱力を持っているし、レディ・ガガに対しては、私的には奇抜なファッションやゴシップが先行した歌手のようなイメージだったが、このアルバムを聴いて極めて正統的なジャズを歌える優れたミュージシャンであると理解った。このアルバムはとても良いので、デジタル化しCD-Rに焼いてBGM的に仕事場でも聴いている。

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