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2015年2月

2015年2月27日 (金)

リムスキー・コルサコフ シェヘラザード/アンセルメ、スイス・ロマンド管弦楽団(オリジナルLP)

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3月10日に発売になるエソテリックのSACD/CDハイブリッド盤のタイトルが判った。そのうちの1枚がこれで、もう1枚がブーレーズのストラヴィンスキー「春の祭典」「火の鳥」らしい。

このLPは、何の説明も要らない名演奏で、しかも数あるDECCAの初期ステレオ盤の中でも音質的にもとりわけ評価の高いものだ。一緒にカップリングされているボロディンの「ダッタン人の踊り」もとてもいい演奏。エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団にはDECCAのステレオ録音は沢山あるが、とりわけ評価が高いのは、ロシア管弦楽とフランス管弦楽である。

アンセルメはロシアのバレエ音楽が得意で、リズミックで明晰な音楽性がDECCAの録音とマッチし、実演以上の効果を出しているのかもしれない。

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英国DECCAのオリジナル盤は、DECCAの文字が大きく中程に溝があり外周部の文字が、ORIGINAL RECOARDING BY DECCA RECORD CO. LTD. LONDONのもの。MADE IN ENGLAND~で始まるものは二版でありオリジナルではない。

このオリジナル盤を聴きながら、もうじき発売されるSACD/CDハイブリッド盤を待とうと思う。

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2015年2月24日 (火)

越天楽(オーケストラ版) 編曲:近衛秀麿 / ストコフスキー、フィラデルフィア管弦楽団

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これは、1934年(昭和9年)にフィラデルフィアで録音されたオーケストラ版の「越天楽」のSPレコード。近衛秀麿が編曲し指揮したオーケストラ版「越天楽」を聴いたストコフスキーが気に入ってコンサートでしばしば演奏し、このように録音もされている。このような雅楽は、西洋人が聴けば、西洋音楽とは全く異なるため、衝撃的だったのかもしれない。

篳篥はオーボエ、笙は弦楽器が担当し、あくまで原曲に忠実で、しかも世界中にあるオーケストラ楽器で演奏可能なように編曲されたものと思われる。日本の雅楽が戦前のアメリカのオーケストラによって演奏されていた事を知った時、正直、嬉しい気持ちがした。そして、編曲した近衛秀麿や指揮をしたストコフスキーに対しても、より一層愛着を持てるようになった。蓄音機で聴く、オーケストラ版の「越天楽」も良い。これは、SPレコードの愛聴盤である。

尚、このSPレコードの裏面には、クーセビツキー、ボストン交響楽団によるプロコフィエフの「三つのオレンジへの恋」が入っている。当時はバリバリの現代音楽だったわけで。

これは近衛秀麿が指揮したオーケストラ版「越天楽」

こちらは、本来の楽器で演奏されている越天楽。

日本人には懐かしく、目出度いイメージがしてしまう曲だ。

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2015年2月20日 (金)

サン=サーンス ヴァイオリン協奏曲3番、ヴュータン ヴァイオリン協奏曲5番/チョン、フォスター、LSO(アナログLP)

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これは、チョン・キョンファ、ローレンス・フォスター、ロンドン交響楽団によるサン=サーンス ヴァイオリン協奏曲3番、ヴュータン ヴァイオリン協奏曲5番がカップリングされた英国オリジナル盤。SIDE1にヴュータンがSIDE2にサン=サーンスが入っている。1976年発売だから、もう40年近く前のもの。

このレコードで聴けるチョン・キョンファのヴァイオリンは情熱的で熱い。サン=サーンスの方はいささかかき回し過ぎのような感じもするが、ローレンス・フォスター、ロンドン交響楽団に支えられ見事に弾ききっていて、この曲の魅力を余すこと無く伝えてくれる。ヴュータンの方は曲本来以上に魅力がある感じに仕上がっている。チョン・キョンファの情熱的な節回しは、気に入った人には熱烈に歓迎されるだろうし、嫌いな人にはそっぽを向かれるかも知れない。私には情熱、美しさ、しなやかさを兼ね備えている名演に思えるのだが。

このLPレコードは、つい最近、オークションで格安に落としたものだ。1990年代の英国盤の中古が高かった頃は、このレコードも¥5000以上で売られていたのを見たことがあるが、落札価格はたったの¥1000。まあ、CDの値段も下がっているから安いとは言えないかもしれないが、オリジナル盤がこの値段で手に入ったのは嬉しい。音色が濃く全体に引き締まった感じがする音質で、なかなか良い音だ。盤のコンディションも良かった。

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こちらは、1990年代半ばに発売された米国プレスのスーパー・アナログ・ディスクで、当時新品を購入したもの。SIDE1にサン=サーンスが、SADE2にヴュータンが入っているので、オリジナル盤と反対だ。

オリジナル盤とくらべてレンジが広く分厚い音がするが、音色は薄く淡白な感じ。ヴァイオリンの音のキレはオリジナル盤より良く、総合的にオリジナル盤と比べてどちらが良いかは好みの範疇になりそうだ。

ところで、このLPレコードのように同一音源のLPレコードやCDで曲の順番が変わってしまっているものが時々ある。この音源の場合には、曲が入れ替わっているだけだからあまり影響は無いけれど、バルビローリ/フィルハーモニア管のマーラー6番は、オリジナルLPと手持ちのCDでは、2楽章と3楽章がなぜか入れ替わって入っているのだ。そういうレコードもある。

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2015年2月17日 (火)

『サンクト・ペテルブルク~女帝へ捧げられたアリア』 バルトリ、ファソリス&イ・バロッキスティ(デジパック盤)

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18世紀のロシア王朝は、文化振興策として当時の音楽先進国であったイタリアから作曲家や楽士を雇ったり、作曲家にオペラを書かせたりしていた。その当時の3人の女帝にちなんだ曲を集めて、現代屈指のイタリアのメゾ・ソプラノであるチェチーリア・バルトリが歌うCDである。バルトリは1980年代終わり頃からDECCAよりCDデビューしているが、私はその当時から出れば買う状態が続いている。

このCDは、全てオペラアリアではあるが、私が知っていた曲は皆無だった。それもそのはず、200年近くサンクト・ペテルブルクのマリインスキー劇場図書館に眠っていたもので、世界初録音の曲ばかりらしい。

収録曲

歌劇『La forza del amore e dell'odio』から「Vado a morir」(アライア)
歌劇『アルチェステ』から「Razverzi pyos gortani, laja」(ラウパッハ)
歌劇『アルチェステ』から「Idu na smert」(ラウパッハ)
歌劇『Siroe, re di Persia』から「O placido il mare」
ハッセの歌劇『ティート帝の慈悲』へのプロローグ-「De'miei figli」(ダッロリオ&マンドニス)
歌劇『カルロ・マーニョ』から「Fra lacci tu mi credi」
歌劇『Seleuco』から「Pastore che a notte ombrosa」(アライア)
歌劇『アルチェステ』から行進曲(ラウパッハ)
歌劇『カルロ・マーニョ』から「Non turbar que' vaghi rai」(マンフレディーニ)
歌劇『太陽の乙女』から「多くの、苦しみのうちに心揺れ」(チマローザ)
歌劇『カルロ・マーニョ』から「A noi vivi, donna eccelsa」(マンフレディーニ)

全体的な印象としては、正しく18世紀のイタリアオペラで、ペルゴレージやモーツァルトなどが好きな方なら、何の違和感も無く聴ける音楽で、バックのオーケストラも当時を彷彿させる古楽器アンサンブルだし、指揮者のディエゴ・ファゾリスもイタリア人であるから、当時のイタリアン・テイストが充分に出ていると思う。バルトリは、いつもながらテクニックが冴え魅力的な歌声を披露している。

音質も現代のCDとしてまずまずであり、イラストや写真がふんだんに掲載された綺麗なハードカバーブックレット仕様で、資料的価値というだけでなくチェチーリア・バルトリのファンならば是非とも持っていたいCDだ。

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2015年2月13日 (金)

ウォールフラワー / ダイアナ・クラール(180g重量盤LP2枚組)

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先月末に発売になったばかりのダイアナ・クラールの新作である「ウォールフラワー」。勿論CDでも出ているし、ハイレゾでも出ているのであるが、私は2枚組アナログレコードを買った。そして、仕事場でBGMで流す用途でアナログLPからデジタル化しCDRに焼いた。ジャケットやレーベルもスキャンして印刷し、ケースに収めると、CDを買わなくても良いような気がする。

LP収録曲は全部で12曲。約45分なので、普通ならLP1枚に収まるが、LPの片面に3曲ずつ12分ほどしかカットせず、線速度の遅くなる内周部を使っていないので、かなり高音質なこだわりのLPレコードだ。

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ダイアナ・クラールはJAZZなどのピアノ弾き語りのようなスタイルがイメージとしてあるが、今回のアルバムはポール・マッカートニーの未発表曲イフ・アイ・テイク・ユー・ホーム・トゥナイト以外、全て昔のPOPSのスタンダードであり、その多くが1970年代にヒットしたもので、私の世代の人間なら、このLPの収録曲は聴いたことがあるようなものばかり。CDに収載されているイン・マイ・ライフ 、イェー・イェー duet with ジョージィ・フェイム は、割愛されているのが少々残念。

噛みしめるような感じで、メロウなアレンジをバックに歌っているのである。そんな内容だからか、発売早々にCDはヒットチャートに入ってきているらしく、売れ行きは好調な様である。

ユーチューブに「ウォールフラワー」 ダイアナ・クラール関連の動画があるので貼り付ける。

アンソニーさんの動画も見つけたので貼り付けてみる。

このアナログレコードの音質はかなり良い。ただ、音楽を聴くのに邪魔にならない程度のプレスが原因の周期的なノイズが入る部分があった。S/Nは国内プレスの重量盤には及ばない。

気になる価格はアマゾンで¥3300位。180gの重量盤2枚組という事を考えれば、無茶苦茶高いわけではない。アナログレコードファンに幅広くお勧めできる。

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2015年2月10日 (火)

マーラー 交響曲『大地の歌』 / ネゼ=セガン、ロンドンPO.、コノリー、スペンス

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1月30日に、このブログで、ジュリーニ、ベルリンフィルのマーラー 交響曲『大地の歌』のLPレコードについて書いたところ、2011年に録音されたヤニック・ネゼ・セガンのロンドンフィル盤が素晴らしい出来であるとの情報を頂き、すぐに注文して取り寄せ聴いてみた。

このCDは2011年2月19日のロンドン、サウスバンク・センター、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ録音である。ちなみに、このCDのレーベルはLpoで、ロンドン フィルハーモニー管弦楽団の自主レーベル。

このCDで聴ける交響曲『大地の歌』の演奏は見事という他ない。美しさ、楽しさ、寂寥感、諦感が混じったこの曲を過不足無く演奏しきっている。サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)、トビー・スペンス(テノール)の歌も見事。特に、第六楽章のサラ・コノリーの歌は非常に感動的に聴けた。

ライヴ録音ではあるが、観客の咳などの気になるノイズはほとんど無く、演奏後の拍手も除かれていて、普通のスタジオ録音と同等に聴ける。特に、歌やオーケストラがしっかりと質感と厚みを持って聴ける良好な音質である。とても良いCDを紹介していただいた。

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2015年2月 6日 (金)

ツィゴイネルワイゼン~ユリア・プレイズ・サラサーテ/フィッシャー、チェルナフスカ

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これは、2013年7月に録音され、1年前の2014年1月に発売されたCDで、ユリア・フィッシャーがミラナ・チェルナフスカのピアノ伴奏で、サラサーテの曲ばかりを弾いたもの。

収録曲

スペイン舞曲第7番
スペイン舞曲第8番
ホタ・アラゴネーサ
アンダルシアのセレナード
ナイチンゲールの歌
スペイン舞曲第1番『マラゲーニャ』
スペイン舞曲第2番『ハバネラ』
スペイン舞曲第3番『アンダルシアのロマンス』
スペイン舞曲第4番『ホタ・ナバーラ』
スペイン舞曲第5番『祈り』
スペイン舞曲第6番『サパテアード』
バスク奇想曲
ツィゴイネルワイゼン

ツィゴイネルワイゼンなど、だれでも知っているような曲だけでなく、普段はあまり聴くことの出来ない曲も混じっている。サラサーテの曲は、超絶技巧を必要とするものが多く、必要以上に緊張感のある演奏になってしまう場合もあるが、ユリア・フィッシャーは、概ね極めて自然にしなやかに美しく弾いているが、曲によっては所々ダイナミックに野性的に聴かせる部分もあり、全体的に、聴き手に感情や音楽表現が伝わる大変良い演奏であると思う。

SACDではないが、高域が透明感を持ってよく伸び、楽器の質感なども良く醸しだす良い音質のCDだと思う。CDでこのくらいの音質で鳴ってくれれば、あえてSACDまでは要らないような気もする。

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2015年2月 3日 (火)

SHANTI's LULLABY / SHANTI (通常CD盤)

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この前の日曜日、用事があって繁華街に出かけた。ついでにCDショップに入り、クラシックやJAZZのコーナーを見ていくと、このCDが目に入った。

180g重量盤LPは先日ご紹介したばかりだが、

1.ジャケット写真が異なる

2.LPには入っていない大滝詠一が作曲した「夢で逢えたら」が入っている

という2つの理由で購入した。ジャケット写真は、個人的にはLPの方が好き。それに、大きいのでとても存在感がある。

「夢で逢えたら」は、日本語で歌っている。こんなふうに、英語に訳されて歌われているものもユーチューブにはあるから、てっきり英語かと思ったが違った。

SHANTIの「夢で逢えたら」は、こんなに賑やかではない。もっと、やさしく透明感のある感じで、この動画よりもずっと良いと思う。なんてったって、このアルバムのテーマは「LULLABY」だからね。

肝心な音質だが、通常のJ-POPのCDを基準にするのが失礼なほど、高音質だ。一応、LPからは自前でCD-Rに焼いたが、音質はスッキリ、クッキリした感じは正規CDの方が良い(当たり前だ!)。ただし、LPをそのまま聴いた場合には、産毛が生えたような、優しさ、柔らかさ、生々しさを享受できる感じがする。

傍から見たら、同じソフトをLP、CD両方買うなんて馬鹿。売り手側から見たら、「まいどあり~。」という感じだろうが、本人がお金をドブに捨てたと思っていないので、良いじゃないの。

AKBのファンのように投票権が欲しいから一人で100枚も同じCDを買うのに比べれば、ずっとまし。(五十歩百歩だぜ、という声が聞こえてくるかもw)

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