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2015年4月10日 (金)

モーツァルト バスティアンとバスティエンヌ/コッホ 、ベルリン室内管弦楽団

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アデーレ・シュトルテ  (ソプラノ)
ペーター・シュライアー (テノール)
テオ・アダム (バス)
ヘルムート・コッホ (指揮)ベルリン室内管弦楽団

先日ご紹介した「後宮からの誘拐」の余白に入っていたのが「バスティアンとバスティエンヌ」で、3枚6面のうちの5面途中から6面に入っていた。こちらはドイチェグラモフォンではなく、オリジナルは東ドイツ・エテルナの録音。音質は、「後宮からの誘拐」よりも「バスティアンとバスティエンヌ」の方が明らかに良い。全曲で40分ちょっとの短いオペラである。3人の歌手は揃ってなかなか良く、ヘルムート・コッホ の統率も良くベルリン室内管弦楽団 が、魅力的に聴かせ、このオペラを楽しんで聴ける。

ところで、「バスティアンとバスティエンヌ」はモーツァルト12歳の時の作品で、あらすじは、羊飼いのバスティエンヌは、恋人のバスティアンが冷たくなったので村の占い師コラに相談する。 コラの云うように彼女は芝居を打つが、二人の恋人は激しくケンカをするが、別れようとする直前に仲直りして終るという、たわいのないものである。

現代で言えば、小学6年生が色恋沙汰のオペラを作曲したようなものだが、聴きどころはとても魅力的だし、改めてモーツアルトの天才ぶりに驚いてしまう。序曲を聴き始めると、何やら聴いたことが有るメロディーが流れる。それは、ベートーヴェンの交響曲3番「エロイカ」の第一楽章の旋律にそっくり。というのも、おそらく、ベートーヴェンがこのオペラから引用したから。このオペラはドイツ語で歌われるジングシュピール(歌芝居)である。この作品から始まり、「後宮からの誘拐」を経て、最晩年の名作「魔笛」に続いていくのだ。だから、モーツァルト好きな人は、一度は聴いて欲しいと思う。

基本、このオペラはバスティエンヌの歌が良くなくてはつまらない。その点、古く1955年のモノラルではあるが、リタ・シュトライヒがバスティエンヌを歌ったステップ(指揮)ミュンヘン室内管弦楽団の録音が、バスティエンヌの歌を聴くのには一番良いような気がするが、CD化は遅れた。以下の2003年に発売された8枚組の「ウィーンのナイチンゲール」の中に、「バスティアンとバスティエンヌ」が初CD化されて全曲収録されていた。音場は広がらないが、リタ・シュトライヒの歌を聴くのには充分な音質である。

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