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2015年5月15日 (金)

ベートーヴェン ピアノソナタ 9、11、20番/バックハウス

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これは、ベートーヴェン ピアノソナタ 9、11、20番が収録されたウィルヘルム・バックハウスによる米ロンドンのLPレコードである。13枚でバラで集めたステレオ録音の全集の中の1枚。

中古のLPレコードを集めていく中で、中には、盤の状態の悪いのに当たってしまうことがある。なかなか出物が無い中で、そういうものも買ってしまう事があるが、この盤はまさにそういう盤だった。

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盤に傷は無いのだが、レーベルにはスピンドルマーク(真ん中の穴の周囲にレコードプレーヤーのスピンドルでこすられた跡)が沢山付いていて、聴きこまれた盤だというのがわかる。それだけなら良いが、実際に聴くと、所々、フォルテで音割れがする。カートリッジを取り替えてもそれは変わらない。劣悪な針や、ゴミが付いたままの針、調整がきちんとしていないレコードプレーヤーでかけると、溝にダメージが付いてビリつくようになってしまうLPレコードというのはある。仕方が無いので、何とか探してもう1枚買うことにした。

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これが後から買ったもの。レーベル面に溝があるから1968年にプレスされた最初期盤だ。この盤の初出は1968年でDECCA/LONDONの英国プレス盤で溝があるのは1968年まで。それなのに何と、未開封の新古盤で、しかも値段も上の盤より安かった。音割れが無いだけでなく、音質自体もこちらの方が鮮明で良い。

このLPレコードは、専ら11番をよく聴く。20番はベートヴェンの初期の作品で、2楽章しか無いシンプルな曲で、ピアノの初心者の練習曲としても知られているが、晩年のバックハウスが弾いても、後期のソナタのような含蓄のある音楽では無いように思う。11番はそれ以前に書かれたソナタよりも格段にベートーヴェンらしさがあり、バックハウスの演奏も深遠さを感じさせる。

同じ曲をCDで聴くと、何かもやっとしてピアノが古臭い音で鳴る。それが英国プレスのLPだとかなり緩和され鮮明で美しい音色なので、より演奏が魅力的に聴こえ楽しむ事が出来る。20年かけて13枚集めたバックハウスのベートーヴェンのソナタのLPレコードは、各々のLPレコードをどこで見つけて手に入れたか、しっかり覚えている。

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