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2015年5月

2015年5月29日 (金)

マーラー 交響曲 第4番/バーンスタイン、アムステルダム・コンセルトヘボウ(180g重量盤LP)

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ANALOGPHONICから発売された、レナード・バーンスタイン/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団による1987年デジタル録音の復刻LPレコード。

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ANALOGPHONICは、韓国ユニバーサル・ミュージックが企画して始まった旧フィリップス、DECCA、ドイチェグラモフォンのデジタル録音の音源を高品質な180g重量盤で復刻発売するもので、プレスはドイツ、ジャケットもEU域内で制作されている。リマスターやカッティングが入念に行われている印象で、高音質なものが目白押しである。このLPレコードも期待を裏切らないものだった。

バーンスタインは偉大なマーラー指揮者であった事が、CDを聴くよりもはっきりわかる感じがする。また、この演奏では、終楽章の独唱にボーイソプラノを起用しているが、それもはっきりと成功しているのがよく判る。終楽章の歌は、「子供の魔法の角笛」から「天上の生活」で、無邪気に天国の楽しさを歌うのにふさわしい。

マーラーの交響曲第4番は、マーラーの作曲した交響曲の中で一番短く、しかも一番わかりやすい美しい交響曲である。マーラーは長すぎて、という方にも、4番だけは聴いて欲しい。名盤は沢山あるが、バーンスタイン、アムステルダム・コンセルトヘボウ盤も間違いなくそのうちの1枚だと思う。

この4番を含め、ANALOGPHONICからは1、2、4、5番が発売された。残る6タイトルの発売が待ち遠しい。

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2015年5月26日 (火)

マーラー 交響曲第1番 / バーンスタイン、アムステルダム・コンセルトヘボウ(180g重量盤LP)

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これは、ANALOGPHONICから発売されたばかりの、レナード・バーンスタイン指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団による演奏の180g重量盤LPで、録音は1987年のデジタル録音。

第3楽章と第4楽章の入ったSIDE2は、31分余りと、やや収録時間が長いが音質的不利は感じられない。往年のドイチェグラモフォンのレーベルデザインを踏襲しているが、外周部にUniversal Musicの文字が見える事から、時代が変わったんだなという感じがする。

バーンスタインの晩年のマーラーの交響曲の録音は、いまさら述べる事は不要なもので、いつまでも残したい貴重な記録だが、ANALOGPHONICは、これらバーンスタインのマーラーを10タイトル全部180g重量盤LPで発売する予定らしい。現在、1番、2番、4番、5番の4タイトルが既に発売されたが、その何れもが既存のCDよりも魅力的な音質なので、発売されれば全部購入する予定だ。

1980年代終わり頃のLPレコードよりも、中低域が厚みがある音質でよりくっきりはっきりした音質で好ましい。デジタルマスターはアナログマスターのように劣化はしないので、マスタリングとプレス技術が向上していれば、当時より高音質になる可能性があるが、入念に制作されたであろう重量盤は、期待を裏切らない音質であった。

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2015年5月22日 (金)

CELLISSIMO / マイスキー、オヴォラ (180g重量盤LP)

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ANALOGPHONICから発売されたばかりの、ミシャ・マイスキーのCELLISSIMOというタイトルの180g重量盤LP。 1993年録音で、CDは1994年初出。

1994年頃、隣町の焼津市文化センターにミッシャ・マイスキーとダリア・オヴォラが来て、シューベルトのアルペジョーネ・ソナタやシューマンの小品、バッハの無伴奏チェロ組曲などを演奏したコンサートを聴いた事がある事もあって、CELLISIMOは、当時からの愛聴盤である。今回、収録曲が若干異なるが、180g重量盤LPが発売される事になり、真っ先に買ってみた。値段は高いが上手くカッティングされ、高音質に造りこんである良いLPレコードであると思う。

ジャケット写真は当時のものではなく、最近の写真の様だ。また、オリジナルのCDとは収録曲が若干異なる。いずれも、優しく歌うような旋律を重視したような弾き方で好感が持てる。ダリア・オヴォラの伴奏も上手く付けており、このコンビはなかなか良い。

Side1
1:G線上のアリア(J.S.バッハ)
2:アリア(伝 G.F.ヘンデル)
3:メヌエット(L.ボッケリーニ)
4:楽興の時op.94(F.シューベルト)
5:ロマンスop.94 No.1(R.シューマン)
6、ノクターン 遺作(F.ショパン)

Side2
1:ジャクリーヌの涙 op.76 No.2(J.オッフェンバック)
2:アレグロ・アパッショナート op.43(C.サンサーンス)
3:月の光(C.ドビュッシー)
4:ミンストレル(C.ドビュッシー)
5:いざ来ませ、異邦人の救い主よ(J.S.バッハ)

手持ちの1994年発売のCDのジャケットを載せてみる。

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こちらの収録曲は以下の通りで、「親愛なる妻ケイに捧ぐ」とクレジットがある。

1:G線上のアリア(J.S.バッハ)
2:アリア(伝 G.F.ヘンデル)
3:アダージョ (J.S.バッハ)
4:メヌエット(L.ボッケリーニ)
5:楽興の時op.94(F.シューベルト)
6:ロマンスop.94 No.1(R.シューマン)
7、8:アダージョとアレグロ(R.シューマン)
9:エチュード(F.ショパン)
10:ノクターン 遺作(F.ショパン) 
11:アレグロ・アパッショナート op.43(C.サンサーンス)
12:月の光(C.ドビュッシー)
13:ミンストレル(C.ドビュッシー)
14:ニーグン(ブロッホ)
15:いざ来ませ、異邦人の救い主よ(J.S.バッハ)

新しく発売されたLPレコードには、CDに入っていたアダージョとアレグロ(R.シューマン)、エチュード(F.ショパン)、 ニーグン(ブロッホ)が除かれ、ジャクリーヌの涙 op.76 No.2(J.オッフェンバック) が入っていた。

このLP、CD両者の音質を拙宅の装置で聴いて比較すると、音像の濃さ、音色の美しさで明らかにLPレコードが良いように感じた。

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2015年5月19日 (火)

ジョルダーノ 歌劇「アンドレア・シェニエ」全曲/サンティーニ、ローマ歌劇場

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これは、イタリアのオペラ指揮者だったガブリエーレ・サンティーニの亡くなる1年前の録音。サンティーニ/ローマ歌劇場は、あくまで歌手を引き立て、オペラの音楽をドラマチックに展開している。歌手も揃っており、特にフランコ・コレルリのシェニエは情熱的で、ガヴァッツェーニ盤のデル・モナコに引けをとらない。むしろ、情に訴えかける点においては上回ると思える。アントニア・ステルラやマリオ・セレーニも良く、この録音が日本ではさほど注目されなかった事が不思議だ。

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ところで、これはCDではなく3枚組のイタリア盤のLPレコードで、ハードカバーのボックスに入っており、手帳位の大きさの別売りの74ページに及ぶリブレット(L.1.000と値段が付いていた)が付属していた。盤質は良く、1963年のEMI録音としてはとても音質が良く、歌手の声がメリハリ良くくっきり聴こえる。それでいて、わずか¥300だった。

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このような良質のセットが僅かな金額で手に入るなら、まだまだLPレコードも楽しめる。5月に入って気候的に何もしなくてもLPレコードが良い音質で楽しめるので、今月に入ってからは、聴くのは専らLPレコードで、CDは仕事場でBGMとして聴くだけだ。

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2015年5月15日 (金)

ベートーヴェン ピアノソナタ 9、11、20番/バックハウス

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これは、ベートーヴェン ピアノソナタ 9、11、20番が収録されたウィルヘルム・バックハウスによる米ロンドンのLPレコードである。13枚でバラで集めたステレオ録音の全集の中の1枚。

中古のLPレコードを集めていく中で、中には、盤の状態の悪いのに当たってしまうことがある。なかなか出物が無い中で、そういうものも買ってしまう事があるが、この盤はまさにそういう盤だった。

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盤に傷は無いのだが、レーベルにはスピンドルマーク(真ん中の穴の周囲にレコードプレーヤーのスピンドルでこすられた跡)が沢山付いていて、聴きこまれた盤だというのがわかる。それだけなら良いが、実際に聴くと、所々、フォルテで音割れがする。カートリッジを取り替えてもそれは変わらない。劣悪な針や、ゴミが付いたままの針、調整がきちんとしていないレコードプレーヤーでかけると、溝にダメージが付いてビリつくようになってしまうLPレコードというのはある。仕方が無いので、何とか探してもう1枚買うことにした。

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これが後から買ったもの。レーベル面に溝があるから1968年にプレスされた最初期盤だ。この盤の初出は1968年でDECCA/LONDONの英国プレス盤で溝があるのは1968年まで。それなのに何と、未開封の新古盤で、しかも値段も上の盤より安かった。音割れが無いだけでなく、音質自体もこちらの方が鮮明で良い。

このLPレコードは、専ら11番をよく聴く。20番はベートヴェンの初期の作品で、2楽章しか無いシンプルな曲で、ピアノの初心者の練習曲としても知られているが、晩年のバックハウスが弾いても、後期のソナタのような含蓄のある音楽では無いように思う。11番はそれ以前に書かれたソナタよりも格段にベートーヴェンらしさがあり、バックハウスの演奏も深遠さを感じさせる。

同じ曲をCDで聴くと、何かもやっとしてピアノが古臭い音で鳴る。それが英国プレスのLPだとかなり緩和され鮮明で美しい音色なので、より演奏が魅力的に聴こえ楽しむ事が出来る。20年かけて13枚集めたバックハウスのベートーヴェンのソナタのLPレコードは、各々のLPレコードをどこで見つけて手に入れたか、しっかり覚えている。

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2015年5月12日 (火)

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲/ムター、カラヤン、ベルリンフィル

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アンネ・ゾフィー・ムターが17歳の時の録音。17歳でカラヤン/ベルリンフィルの伴奏でベートーヴェンの協奏曲を録音してしまうというのはセンセーショナルな事だったと思うが、この録音にカラヤンの意向が大きい事は、想像に難くない。

久しぶりにドイツ盤のLPレコードで聴くと、若いムターの演奏の線の細さよりもその美音に驚く。ベートーヴェンならばもっとバリバリとドラマチックにスケール大きく弾いて欲しいという欲求が若干残る演奏ではあるが、フレッシュで磨きぬかれた美しさは、それを上回る魅力がある。

この演奏を聴くと、カラヤンのベートーヴェンの交響曲よりも、この当時のオペラの演奏を思い出してしまう。カラヤンは、本来もっとドラマチックに歌う歌手が適役なのに、リリックで美しい歌い方をする歌手を起用した。例えば、カーティア・リッチャレッリがタイトル・ロールを歌った「トゥーランドット」みたいな。それと共通したカラヤンの美学みたいな印象を受けるのである。

現在のムターはもっとロマンチックに、ねちっこく弾く。この当時の彼女にはそれが無い。カラヤンの手掌の中で弾いている感じはあるけれど、17歳でここまで弾けるのだからやっぱり凄い才能なんだなと思う。

ムター/カラヤンのコンビによるドイチェ・グラモフォンの手持ちのLPレコードのジャケットを順番に並べると、少女から大人になる彼女が拝める。

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これ以外に、ベートーヴェンの三重協奏曲やブラームスの二重協奏曲、EMIにヴィヴァルディの「四季」など沢山録音を残しているが、皆、後世に残したい演奏ばかりである。

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2015年5月 8日 (金)

ドニゼッティ ドン パスクワーレ/ケルテス ウィーン国立歌劇場

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これは、ドニゼッティの晩年のオペラで、イシュトヴァン・ケルテス/ウィーン国立歌劇場による1964年録音のLPレコード。

キャスト

フェルナンド・コレナ(ドン・パスクワーレ) 
グラツィエラ・スキウッティ(ノリーナ) 
ジュアン・オンチナ(エルネスト) 
トム・クラウゼ(マラテスタ) 
アンジェロ・メルクリアーリ(公証人)

聴いていて非常に楽しい音楽であるが、結婚詐欺のようなお話。このようなオペラ・ブッファでは、お間抜けな役は大抵バスで歌われる。ソプラノがお間抜けをやり込める頭の良い女、テノールはその恋人というようなのが多い。ロッシーニの「セビリャの理髪師」もそうだ。

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これは付属のリブレットの表紙。現行CDには、この写真は使われていない。

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1970年代のプレスの英国DECCA盤のレーベル。再発ではあるがかなり音質は良く、拙宅では、現行CDもかなり良い音質で楽しめるが、その音質を上回る。取り扱いが面倒で場所もとるが、オペラをLPで聴くのも良い。

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これが現行CD。尚、CDには、チマローザ:カンタータ『宮廷楽師長』も収録されている。

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2015年5月 5日 (火)

ドニゼッティ 連隊の娘/ボニング、コヴェントガーデン王立オペラ、サザーランド、パヴァロッティ

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1967年録音のオペラ全曲盤で、この録音がパヴァロッティの名声を一気に高めた。ボニング指揮、サザーランド、パヴァロッティのトリオによるオペラ全曲盤の中でも、おそらく最高の出来だと思う。何しろ、パヴァロッティの高音の冴え、ベルカントオペラにふさわしいサザーランドの美しい声と共に、ボニングの指揮も堅実そのもの。

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若い上昇期のパヴァロッティ、このジャケ裏写真も若くて凛々しい。

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このLPレコードは、1970年代の再発盤だが英国プレスで透明感があり声やオーケストラの音がビビッドに濃く聴こえ、CDで聴くより魅力的な音質である。

LPだからリブレットが大きく、ドニゼッティの連隊の娘にちなんだボニングのコレクションのパンフレット写真(タイトルロールの当たり役だった往年の歌手の写真付き)なども収載され、資料的にも満足度が高い。

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2015年5月 1日 (金)

エリカ・ケート 名唱集 (10CD)

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これは、著作権切れの音源を安く再発するレーベルであるMembranから発売されているセットで、10枚組で¥1600位で買えるもの。

エリカ・ケートは、1950~60年代のドイツの名ソプラノ。このセットではほとんど全てが1950年代の録音のもので、モノラルとステレオ録音が混在している。中には、LPレコード盤から直接起こしたと思われるようなものも含まれていて、音質的には値段なりである。しかし、音楽を楽しむには充分な音質は確保されている。エリカ・ケートの歌を10枚のセットにして非常に安い価格で出してくれた事は有難い。

ドイツ語で歌われたイタリアオペラのアリアなど、時代を感じさせ、またエリカ・ケートの歌い方も古さを感じるけれど、チャーミングで色気を感じさせなおかつ美しい歌は、音質は貧しいながらも楽しめる。

この人のドイツ・リート集やモーツァルトの歌曲集を、瀬川冬樹というオーディオ評論家が大好きだったという。当時のLPレコードでなければ、音質も含めてその良さは完全にはわからないのかも知れない。

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