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2015年5月12日 (火)

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲/ムター、カラヤン、ベルリンフィル

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アンネ・ゾフィー・ムターが17歳の時の録音。17歳でカラヤン/ベルリンフィルの伴奏でベートーヴェンの協奏曲を録音してしまうというのはセンセーショナルな事だったと思うが、この録音にカラヤンの意向が大きい事は、想像に難くない。

久しぶりにドイツ盤のLPレコードで聴くと、若いムターの演奏の線の細さよりもその美音に驚く。ベートーヴェンならばもっとバリバリとドラマチックにスケール大きく弾いて欲しいという欲求が若干残る演奏ではあるが、フレッシュで磨きぬかれた美しさは、それを上回る魅力がある。

この演奏を聴くと、カラヤンのベートーヴェンの交響曲よりも、この当時のオペラの演奏を思い出してしまう。カラヤンは、本来もっとドラマチックに歌う歌手が適役なのに、リリックで美しい歌い方をする歌手を起用した。例えば、カーティア・リッチャレッリがタイトル・ロールを歌った「トゥーランドット」みたいな。それと共通したカラヤンの美学みたいな印象を受けるのである。

現在のムターはもっとロマンチックに、ねちっこく弾く。この当時の彼女にはそれが無い。カラヤンの手掌の中で弾いている感じはあるけれど、17歳でここまで弾けるのだからやっぱり凄い才能なんだなと思う。

ムター/カラヤンのコンビによるドイチェ・グラモフォンの手持ちのLPレコードのジャケットを順番に並べると、少女から大人になる彼女が拝める。

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これ以外に、ベートーヴェンの三重協奏曲やブラームスの二重協奏曲、EMIにヴィヴァルディの「四季」など沢山録音を残しているが、皆、後世に残したい演奏ばかりである。

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