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2015年6月

2015年6月30日 (火)

ビゼー アルルの女 組曲1番、2番、カルメン 組曲1番/カラヤン、フィルハーモニア管(Hi-Q180g重量盤LP)

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これも、2、3年ほど前に発売されたHi-QRecords Supercuts180g重量盤LPである。Hi-QRecordsはEMIのアナログ録音時代の古い音源を借りて高音質なアナログLPを復刻発売しているが、この音源もEMIで、1958年のアナログ録音であり1959年初出である。カラヤンは、1950年代にフィルハーモニア管と沢山の録音をEMIに残したが、これもその1枚。

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カラヤンは、その生涯で、ビゼー アルルの女 やカルメン組曲を3回ないし4回録音しているが、この録音はその最初のもので、後のものは全てベルリンフィルでドイチェグラモフォン・レーベルである。1950年代のこの録音は、カラヤンがまだ若く推進力を持って演奏し、後の録音のような緻密で細かい所まで磨き上げるような感じが無い。1970年頃のベルリンフィルとの録音はそういう意味で1つの頂点にある演奏だと思うが、この録音の方を好む人も居るだろう。

このLPレコードは、1950年代終わり頃のEMI録音の通常CDしか聴いていない人はその音質に驚くだろう。このLPレコードをきちんとかけた状態で聴いたら、EMIの録音が悪いという人は、おそらく居ないと思う。むしろ、1950年代終わり頃のEMIのクラシック録音はこんなに良かったんだと感心すると思う。DECCAレーベルのように間近で聴くような感じではなく、少し遠くから程よい残響を含めて上手く聴かせる録音であり、私は、EMI録音に好きなものが多い。

マスターの劣化をあまり感じさせず、上手く復刻している良いLPレコードだ。

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2015年6月26日 (金)

ムソルグスキー 展覧会の絵、ストラヴィンスキー 火の鳥/ムーティ、フィラデルフィアO.(Hi-Q Supercuts180g重量盤LP)

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これは、3年ほど前に発売されたHi-QRecords Supercuts180g重量盤LPである。Hi-QRecordsはEMIのアナログ録音時代の古い音源を借りて高音質なアナログLPを復刻発売しているが、この音源もEMIで1978年のアナログ録音であり、1979年初出である。

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ムソルグスキー(ラヴェル編曲オーケストラ版)の「展覧会の絵」は古今に多くの名盤があるが、このムーティ/フィラデルフィア管弦楽団の演奏もその一つに入るであろう。きびきびとしたメリハリを付けたテンポ、おだやかに聴かせるところはしっとりと優しく聴かせる所は聴かせ曖昧さがない。キエフの大門は派手目なほどにダイナミックで力強さに溢れるような演奏が印象的だ。

組曲版の「火の鳥」も同様で、ダイナミックでモダンなスタイルな演奏だが、決してドライにならない。ストラヴィンスキーの色彩感あふれる音楽を躍動感ある表現でまとめあげている。

肝心なのは音質であるが、このLPレコードは、20枚近く手持ちにあるHi-QRecords Supercuts180g重量盤LPの中で、もしかしたら一番音質が良いものかも知れない。このシリーズはものによっては1950年代の音源もある中で、アナログ録音末期の音源だという事もあってか、マスターが良い状態に保たれているのだろう。

このLPはまだ、日本国内で入手が可能である。クラシック音楽を良い音質のアナログLPで楽しみたい方にお勧めしたい。

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2015年6月23日 (火)

シューベルト ピアノ五重奏曲「ます」、幻想曲「さすらい人」/ブレンデル、クリーヴランド弦楽四重奏団員他(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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今月発売になった2枚のEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。

ピアノ五重奏曲「ます」が1977年、幻想曲「さすらい人」が1971年の録音である。アナログ録音でもさほど古くないのでマスターの状態が良いためか、音質はかなり良い状態に保たれている。

ピアノ五重奏曲「ます」では、アルフレード・ブレンデルが中心になり、極めて緻密で引き締まって美しい造形美のある演奏を聴かせてくれる。幻想曲「さすらい人」は、オリジナルのLPはピアノソナタ21番とカップリングされていた。収録時間の関係で片面だけであるが、この演奏も、スムーズできめ細かい美しいブレンデルならではのピアニズムが発揮され、この音楽の本質を露わにしているような感じがする。通常CDよりも美しく細かい音が聴こえるので、鍵盤のタッチやピアノの弱音の響きが良く聴こえ、良い演奏がさらに良く聴こえるような感じで非常に楽しめるディスクである。

今後も、このような良質なリマスターを施された復刻盤が発売されていくことを願う。

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2015年6月19日 (金)

ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ9番、5番/オイストラフ、オボーリン(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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今月、発売になったばかりの2枚のEsotericSACD/CDハイブリッド盤のうちの1枚。ダヴィッド・オイストラフとレフ・オボーリンによるベートーヴェン ヴァイオリンソナタ9番(クロイツェル)、5番(春)のカップリングのディスクである。この録音は、オイストラフの弾いた室内楽曲の中で、人気投票をすれば1位になるかも知れないほどLP時代の昔から評価が高かった。

一通り聴いてみると、格調高く、二人の呼吸がぴったり合って、ある種、風格まで感じさせるような素晴らしいアンサンブルである事が今更ながらよく判る。1962年の古い録音ながら、従来のCDよりもずっとヴァイオリンの音質が綺麗でしなやかに伸び、ピアノの音も鮮明である。聴いたのはCD層であるが、CD層の音質に対しても手を抜かずきちんと高音質に仕上げてある事が購入の理由で、通常のCDと音質があまり変わらなければSACDプレーヤーを持っていない人間には買う意味が無い。

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2015年6月16日 (火)

カラヤンDG&DECCAオペラ録音集(70CD)

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カラヤンDG&DECCAオペラ録音集(70CD)が届いた。このセットは、カラヤン1960、1970、1980のセットに入っていなかったドイチェグラモフォンのオペラ全曲盤とDECCA、フィリップスのスタジオ録音のオペラ全曲盤の全て、さらに、ザルツブルグ音楽祭でのライヴ録音の全曲盤が収められている。EMIとRCAの録音と映像を除いたカラヤンの生涯をかけて録音されたオペラが全部聴けるセットだと思えば良い。

まず最初にカラヤンの最期のオペラ全曲録音であったヴェルディ「仮面舞踏会」を通して聴いてみた。単売されたCDとくらべても、音質は全く遜色ない。このセットのプレスはドイツで行われていて、通常盤と同じクオリティを保っているようである。

積んどくだけでなく、出来るだけ聴くようにしたい。また、1/3位の音源がCDでダブって持っているのだが、こちらは、もしかしたら中古屋に行ってしまうかもしれない。

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2015年6月12日 (金)

マイスキー / クラシック 10クラシックアルバム(11CD)

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これは、1987年から2005年までに録音されたミシャ・マイスキーの代表的クラシックアルバム10タイトルがセットになったもの。

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収録アルバムは、上の写真にあるとおりで、既に所有しているものも多い。例えば、CD7のマルタ・アルゲリッチらとのシューマンの作品集は、単売された初出盤、マルタ・アルゲリッチのBOXの中にも入っていて、このセットのも含めると3種持っていることになる。

2013年発売当初には、このセットは¥3400しなかった。現在は円安ということもあって¥3700程度だが、それでもまだ非常に安く、1枚あたり¥300ちょっとである。中身はオリジナルジャケットデザインの紙ジャケットで、CDがそのまま裸でつっこまれているので、ポリ製の内袋を買ってそれに入れて保存している。

CDそのものはドイツプレスで、バッハの無伴奏を初出のドイツ盤と比較試聴しても音質に遜色はない。ただし、初出のバッハ無伴奏はCD2枚にCD Extra Plus Score1枚が付いており、パソコンに入れると音楽の進行に合わせ、譜面のどこを演奏しているのかがわかるソフト付きだったが、このセットにはこのソフトは省かれている。このバッハの無伴奏は、現在も¥3200ちょっとで売られているが、今から買うならこの11枚セットの方が絶対にお得である。

演奏はどれも定評あるもので、MEDITATIONやVOCALISEなどのチェロの小品集が素晴らしいし、シノーポリ指揮フィルハーモニア管とのエルガーチェロ協奏曲も格調高い滋味な演奏で良いと思う。

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2015年6月 9日 (火)

シューベルト、未完成、リスト:交響詩「前奏曲」、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番/タッキーノ(ピアノ) クリュイタンス/ベルリンフィル(TOWER RECORDS Definition Series SACD/CD)

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これは、TOWER RECORDS Definition Series SACD/CDハイブリッド盤で、3タイトル発売されたうちの1枚。2枚のLPレコードで別々に発売されたものを1枚に纏めているので、お買い得感がある。ジャケットのデザインは、シューベルトとリストのフランス初出LPレコードのジャケットをそのまま用いている。CDの解説の中には、白黒印刷ではあるが、ベートーヴェンの協奏曲3番の初出盤のジャケット写真、さらには2枚のLPのジャケ裏の写真まである。ジャケ裏はフランス語で書かれた解説なので、私は読めないけれど、フランス語が読めるのなら読むことも可能。

シューベルト、未完成、リスト:交響詩「前奏曲」、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番は、どれも、今回はじめて聴く音源だ。そのどれもが、良い演奏であると感じるし、音質もとても良い状態である。ただ、シューベルト、未完成、リスト:交響詩「前奏曲」の方はベートーヴェンの交響曲全集で使われたのと同じホールでの録音だが、ガブリエル・タッキーノのピアノ独奏で録音されたピアノ協奏曲第3番は、イエス・キリスト教会での録音なので、ホールの残響や録音の質が異なっている。ピアノ協奏曲第3番の録音は1962年で、今回のクリュイタンス/ベルリンフィルの復刻の中で一番新しい録音なのだが、オーケストラの響きは、これ以外の録音の方が私には好ましく感じた。ただし、ピアノは、1962年のEMI録音としては極めて鮮明で驚くほど生々しい。そして、ガブリエル・タッキーノが洗練された美しさを表に出しながらテクニックにも優れた名手である事がよくわかるディスクである。演奏はとても良く、この録音が長いこと国内で復刻盤が無かった事が不思議なくらい。

今回の3種のTOWER RECORDS Definition Series SACD/CDハイブリッド盤は、全て買って良かったと思えるもので、間違いなく生涯の宝になる。

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2015年6月 5日 (金)

ベートーヴェン 交響曲全集/クリュイタンス、ベルリンフィル(TOWER RECORDS Definition Series SACD/CD)

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TOWER RECORDS Definition Series SACD/CDハイブリッド盤の第一弾3点の中で、これだけが5枚組の大物であるが、一番の目玉でもあると思う。クリュイタンスは、ベルリンフィルが1人の指揮者で初めてベートーヴェン交響曲全集をレコードで完成させた。フルトヴェングラーは完成させること無く亡くなり、カラヤンがベートーヴェン交響曲全集を完成させたのは、クリュイタンスの数年後である。

今回の発売で、一通り聴いてみると、やはりこの交響曲全集はトータルとして素晴らしい演奏であると思うし、特に偶数番号の交響曲は素晴らしいと感じる。録音も悪くない。一番古い録音の第九で、ややテープヒスノイズが目立ったり、マスターの劣化であろう音の混濁が少しきになる程度で、この年代の録音の通常の復刻CDとは音質がまるで違う。管楽器の音色が自然で、音場が前後にきちんと展開する。

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この全集5枚組は、1枚ごとに独立したハードカバー・デジパック・ジャケットに収納され、そのジャケットデザインはフランスEMIの初出盤ジャケットデザインを基調に、保存版として充分に価値がある装填となっていることで、持つものに喜びを与えるような仕様になっている。

これが、税込み¥10800だというのは、決して高くないと思うし、限定盤だから、気になるなら買っておこう。

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2015年6月 2日 (火)

ベートーヴェン 序曲集/クリュイタンス、ベルリンフィル(TOWER RECORDS Definition Series SACD/CD)

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これは、TOWER RECORDSが独自で企画発売したSACD/CDハイブリッド盤のシリーズ第一弾のクリュイタンス/ベルリンフィルのベートーヴェン「序曲集」。これ以外にベートーヴェンの交響曲全集(5枚組)、シューベルト 未完成他、など3タイトルが発売されたが、とりあえず全て入手した。

http://tower.jp/article/feature_item/2015/04/30/1101

私はSACDプレーヤーを持っていない。それなのに何故このSACD/CDハイブリッド盤を手に入れたかという理由は、このシリーズが音質にこだわったマスターから、SACD層とは別にCD層も丁寧にきちんとリマスターし手間隙かけてあるということを聞いたからである。

マスタリングは、JVCマスタリングセンターで杉本一家氏によって行われている事など、プロセスはEsotericのSACD/CDハイブリッド盤と全く同じコンセプトでTOWER RECORDSがやっているのである。ハードカバー・デジパック・ジャケットや解説書の仕様もほぼEsotericと同等で豪華。解説は満津岡信育氏が詳しく書いている。

それでいて、単売1枚ものは¥2700(税抜き¥2500)、5枚組のは¥10800(税抜き¥10000)とリーズナブルな価格であり、オーディオ・メーカーではなくレコード屋が発売したディスクらしく演奏や資料的価値により重きを置いている感じはあるが、CD層を聴いても通常のCDとは全く次元の異なる音質の良さがあり、製作に手抜きがないディスクのようで、とても感心した。

収録曲は以下のとおり。

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まず、今回の3セットのうちで試しに1つだけ買うなら当盤だ。音楽監督がフルトヴェングラーからカラヤンに変わってまだ数年しか経っていないベルリンフィルを振るクリュイタンスは、当時のベルリンフィルの圧倒的能力を充分に活かし、生命力あふれる音楽を構築していて、素晴らしいベートーヴェンの序曲集である。この人が得意なのはフランス物だけではないことがはっきりわかる。しかも、ステレオ初期ながら当時の録音がとても優秀だった事がよくわかる。

CD層を聴いた感想であるが、通常のCDのように音が薄っぺらくない。きちんと奥行きがあり前後の音の厚さがあって立体的である。一連のEsoteric盤より無理に低音端や高音端を伸ばしていないようで、その分、立体的な音場が保たれているのか、むしろ音場の前後感ではTOWER RECORDS Defiinition Seriesの方が優れていると感じた。同じマスタリングセンターで同じ人がやっているのだが、Esoteric盤とはマスタリングが異なる様で、当盤は音質的には骨太でぎっしり情報が詰まった感じがして、力強く躍動する。また、テープヒスの音が優しく耳につかない。残響が自然で、楽器のある場所の高さや距離感までわかるようなそんな感じであり、極めて音質の良い復刻盤であると言える。昔、クリュイタンス/ベルリンフィルの田園交響曲その他数枚、国内セラフィム盤LPを買って聴いた事があるが、音質は比較にならない。このハイブリッド盤の方がずっと良い。おそらく、LPレコードならば状態の良いフランス初出盤か英国初出盤あたりでないと太刀打ち出来ないだろう。

SACDが聴ける環境にある人は勿論、CDしか聴けない方も買って損はない。これだけ音質が良くて限定盤なのでEsotericSACD/CDハイブリッド盤のように将来、プレミアムが付いてしまう可能性もある。気になる方はあるうちに買っておいた方が良い。私個人としては、オーディオマニアは勿論、クラシック音楽を良い音質で聴きたいと思われる音楽ファンに強力にお薦めする。

TOWER RECORDSさん、ありがとう。素晴らしい企画であり、このシリーズが長く続く事を願って止まない。次の発売分を楽しみに首を長くして待つことする。

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