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2015年8月21日 (金)

バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ/クレーメル(180g復刻重量盤LP)

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これは、発売されたばかりの180g復刻重量盤LP3枚組のボックスセットである。フィリップス・レーベルの1980年録音で、アナログ録音最末期のもの。ギドン・クレーメルには21世紀になってからECMレーベルにバッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータを再録音したが、この旧録音の評価や人気は不変である。

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フィリップス・レーベルは消滅し、DECCAに吸収統合されてしまったので、この復刻盤はDECCAレーベルで、レーベルのデザインも普通のDECCAのものだ。

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オリジナル盤のセットには、バッハの直筆譜のレプリカが付属していたが、この復刻盤にもきちんと付属している。また、当時と同じライナー・ノーツも付いていた。

明晰で現代的なクレーメルらしい無伴奏であり、バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータの名盤のうちの1つである事には疑いが無いし、音質も鮮明で素晴らしいものだ。

プレスはドイツで行われていて、TELDECが1980年代前半に実用化したダイレクト・メタル・マスタリング(DMM)でカットされている。この技術は、カッティングにラッカー盤を使わず、アモルファス銅板にカッティングし、それを通常の銅板に戻して、そのままメタルマザーとして使うものだ。ラッカー板にメッキをかけ、マザースタンパーを作り、メタル原盤を製造する工程が省かれる上、プリエコーが激減する、S/Nが極めて良く、高域のトランジェント特性が良いという特徴がある。最近の180g重量盤によるDMMカッティング盤は1980年代当時のものよりも低域がしっかりし、中域が厚く解像度が高い。このセットも輸入盤にありがちなノイズはほとんど無く、通常のCDでは決して得られる事の無い高音質なLPレコードであると感じた。

国内大手通販店では、このセットは1万円を超える価格であるが、値段に見合っただけの内容はあると思う。興味のある人は買っておいた方が良い。

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