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2015年8月18日 (火)

モーツァルト フルートソナタ KV10~KV15/ランパル、ヴェイロン=ラクロワ

Swscan00745

これは、ジャン・ピエール・ランパル(フルート)、ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ)による演奏で、1963年にフランスのエラート・レーベルが録音したもので、1970年代前半に西ドイツで発売された再発のLPレコード。

Swscan00747

1970年代前半には、エラート・レーベルの音源は西ドイツではEMI系のドイツ・エレクトローラから発売されていた。質の良いマスターが供給されていたのと、プレスが良いのでかなり音質が良く、初めて聴くととても1963年録音とは思えないほど鮮明である。このLPレコードでは音質の良さもあり、この作品がより素晴らしく聴ける。

収録曲

Side1
チェンバロとフルートのためのソナタ ヘ長調 KV13
チェンバロとフルートのためのソナタ 変ロ長調 KV15
チェンバロとフルートのためのソナタ イ長調  KV12

Side2
チェンバロとフルートのためのソナタ ハ長調 KV14
チェンバロとフルートのためのソナタ 変ロ長調 KV10
チェンバロとフルートのためのソナタ ト長調 KV11

モーツァルトのKV.10~KV.15は、8歳の時に滞在中のロンドンで作曲された。数日前のブログにも書いたとおり、英国シャーロット王妃の希望により王妃に献呈されたものだ。原曲は、ヴァイオリンあるいはフルートの伴奏つきのクラヴィーア・ソナタ(場合によってチェロも加わる)だったが、20世紀になってフルートの大家であったマルセル・モイーズが、フルートとピアノのためのソナタとして演奏できるように編曲してから、伴奏だったフルートが際立つようになったことで著名なフルート奏者もしばしばとりあげて演奏するようになった。

このLPレコードは、ランパルという名手がヴェイロン=ラクロワの素晴らしいチェンバロの演奏を得て、風格を感じさせるほどの名演奏を繰り広げている。相方がピアノではなくチェンバロというのは、チェンバロの繊細さが、本来、大きな音を出せないフルートをより際立たせ、主役となる効果を発揮しているように感じる。わずか8歳の子供の作った曲を、大家が真剣に演奏している。これらのソナタは、それだけの内容のある良い作品なのだと思う。

10年くらい前に中古レコードで求めた時、確か¥1000まではしなかった記憶があるが、私の大切なコレクションの1枚となっている。

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