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2015年8月14日 (金)

チェルシーのモーツァルト/マリナー、アカデミー室内管

Swscan00748

ジャケットはご覧のように、少年モーツァルトがテムズ川で釣りをしている絵だ。

この盤がオリジナル盤である。オリジナル盤とは言っても、それほど有名で人気のあるLPレコードではないのでわずか¥1000で手に入れた。このLPレコードは音が良いのが一部のオーディオマニアには知られていて、1990年代には菅野沖彦氏の監修による180gの復刻重量盤も発売された事がある。

これは、1972年録音のネヴィル・マリナー指揮、アカデミー室内管弦楽団によるもので、家族で足かけ3年ほどのヨーロッパ演奏旅行で行きついたロンドンで、1764年にモーツァルトがわずか8歳の時に作曲した、いわゆる《ロンドンのスケッチブック》K.15をもとに、フィリップスのレコーディング・ディレクターであったエリック・スミス(ドイツの名指揮者 ハンス・シュミット=イッセルシュテットの息子さんである)が編曲したものを1枚のLPレコードにしたもの。

なぜ、タイトルが「チェルシーのモーツァルト」なのかというと、ロンドン滞在中、父親のレオポルトが大病をし、ロンドン郊外のチェルシーで数か月間療養生活を余儀なくされ、その時には演奏活動が出来なかったので、モーツァルト少年は作曲をしたのだ。また、この少し前に作曲された《ロンドン・ソナタ》と呼ばれるヴァイオリンソナタ(フルートソナタ)KV.10~KV.15も天才を思わせる素晴らしい作品で、英国シャーロット王妃の希望により王妃に献呈され、現在でもしばしば演奏される。イギリス滞在中に作曲された曲は、8歳にして天才の片鱗はすでにあちこちで見られる。

収録曲

Side1
3つのコントルダンス
ディヴェルティメント ハ長調
ディヴェルティメント ト短調
ディヴェルティメント ニ長調
2つのコントルダンス

Side2
ディヴェルティメント ヘ長調
ディヴェルティメント 変ロ長調
ディヴェルティメント 変ホ長調

Swscan00750

安価で入手できたが、40年前のLPレコードとしては極めて状態が良く、ノイズはほとんど出ない優良盤であった。

この演奏は8歳の子供が作曲したものとは思えない充実ぶりで、編曲や演奏の良さが作品本来以上の魅力を引き出しているように思う。音質もドイツでプレスされた180g復刻重量盤よりもしなやかで美しい響きがして好ましい。大当たりの1枚であった。

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