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2016年1月

2016年1月29日 (金)

トレーシング・アストル~ピアソラへのオマージュ3

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これは、2001年頃発売されたギドン・クレーメルのピアソラ作品のCDのうちの1枚。久しぶりに聴いてみた。

収録作品

92丁目通り (ピアソラ)
タンゴ・エチュード1〜3 (ピアソラ)
チキリン・デ・バチン (ピアソラ)
セーヌ川 (ピアソラ)
タンゴ・エチュード4〜6 (ピアソラ)
チェロよ、震えよ! (ソリーマ)
言葉のないミロンガ (ピアソラ)
トレーシング・アストル (デシャトニコフ)
オール・イン・ザ・パスト (ペレーツィス)

ピアソラへのオマージュ1では、伴奏にバンドネオンが入るなど、オリジナルに近い構成だったが、こちらは、弦楽器、ピアノで、あとは人の声(ナレーション)が入るのみ。

各曲で楽器構成が異なるが、一番気に入っているのは無伴奏でギドン・クレーメルの独奏ヴァイオリンで弾かれるタンゴ・エチュードの6曲である。原曲はタンゴでありながら、曲への向かい方はバッハの無伴奏を弾くのと同じなんだな、と感じる。

このCDは音質も良く透明感と鮮明な切れ込みの良い音質で、奏者の呼吸音もリアルにわかるほどだ。

発売されてから、もう15年位経つんだなと思うと、何となく感慨深い。


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2016年1月26日 (火)

ロシア管弦楽集/クリュイタンス、フィルハーモニア管、パリ音楽院o.(Tower Records Definition series SACD/CDハイブリッド盤)

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1月20日に発売になったTower Records Definition series SACD/CDハイブリッド盤の1枚。同時に発売になったベルリオーズの幻想交響曲とほぼ同じ頃の1958~59年の録音。

ステレオ初期の時代にロシア管弦楽を得意にしていたエルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団のものと重複するので、聴き比べると面白い。

アンセルメのは、DECCAの良好な録音やLP製造技術にも助けられ、当時から日本では人気があったが、当時の国内盤のEMI録音のLPレコードは音が良くなかった。それを全く持って払拭するような鮮明な音質で、しかも、マイクを近くに設置して各楽器を際立たせるような、指揮者の直ぐ後ろで聴いているような録音の仕方をしている。ベルリオーズの幻想交響曲は、やや引きぎみに後方で聴いているような感じの録音だったが、録り方が全く異なっているようだ。また、アンセルメのEsotericSACD/CDハイブリッド盤と聴き比べても、音質的に遜色は無い出来である。

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演奏も、アンセルメのものに全く劣らないどころか、美しいカンタービレやフランス物に通じる各楽器の音色感を際立たせるような明快さがクリュイタンスならではと思わせ、どれも素晴らしい演奏である。特にスペイン奇想曲は秀逸で、聴いている途中で思わず唸ってしまった。

Tower Records Definition series SACD/CDハイブリッド盤第3弾は、2枚とも個人的にアタリであった。


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2016年1月22日 (金)

ベルリオーズ 幻想交響曲 他/クリュイタンス、フィルハーモニア管(Tower Records Definition series SACD/CDハイブリッド盤)

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1月20日に発売された、Tower Records Definition series SACD/CDハイブリッド盤の1枚。

収録曲

ベルリオーズ 幻想交響曲        フィルハーモニア管弦楽団

ラヴェル ラ・ヴァルス           フィルハーモニア管弦楽団

ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」 フランス国立放送管弦楽団

Tower Records Definition series SACD/CDハイブリッド盤の第一弾はアンドレ・クリュイタンスのベートーヴェンだったが、これは素晴らしいセットだったので、第3弾にまたクリュイタンスの名盤が出るのを知り、真っ先に予約して発売日に届いた。

早速聴いてみると、1958年の古い録音とは思えないほど良い音質が保たれた、かなり良好なリマスター盤である。やや残響を多めにオーケストラの真ん前ではなく、少し後ろで聴いているような自然な感じ音に潤いがあり、それでいてぼやけた感じが一切ない。

演奏は、オーケストラの楽器の音色やフレーズを重視した音楽造りで、今でも第一級のものとして通用するものだと思う。聴いていて感動した。

Tower Records Definition series SACD/CDハイブリッド盤は、Esoteric SACD/CD ハイブリッド盤とリマスターしているエンジニアは同じだが、CD層の音質はTower Records Definition seriesの方が力強く響きアナログLPの音質に近いように思う。リマスターするときの機器の違いやマルチビットのままかDSDにしてリマスターしたのかの違いなどが原因だろう。今まで聴いたものを総合すると、個人的にはTower Records Definition seriesの方が好ましいと思う。


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2016年1月19日 (火)

マーラー 交響曲2番「復活」 / ワルター、ニューヨーク・フィルハーモニック

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1か月以上前であるが、12月13日(日)に、富士市民文化会館「ロゼシアター」で、地元のアマチュア・オーケストラである富士フィルハーモニーの演奏を聴いた。その演目がこの、マーラー 交響曲2番であった。指揮は十束尚宏さん、独唱のソプラノ、アルトの歌手はプロの方で、合唱は地元の混声合唱団である。アマチュア・オーケストラが、このような長大で難しい曲をやるというのは素晴らしいと思うし、グスタフ・マーラーが今日ではベートーヴェンやブラームス並みに重要なクラシックの作曲家であるという証でもあると思う。

演奏の出来も良かったと思う。そもそも、マーラーの交響曲を実演で全てノーミスで演奏するのは、一流のプロのオーケストラでも難しい。一例を挙げればバーンスタインが一度だけベルリンフィルを振った9番のライヴ録音では、あら捜しすれば問題はいくつか出てくる。途中、何か所か危うい所もあったかもしれないが、富士フィルハーモニーの演奏は、アマチュア・オーケストラとは思えないほど良く統率されており、大成功の演奏会だったと感じた。

十束尚宏さんの指揮する後ろ姿がカッコ良かった。第4楽章の「原光」を歌うアルトのソロに合わせてコンサート・マスターが独奏ヴァイオリンを付ける箇所があるが、これは腕の良し悪しが非常に目立つ。そのヴァイオリンは全く問題なくきちんとした音程と美しい音色で付けていた。このコンサート・マスターは、プロもしくは、アマチュアならば幼少の頃からきちんと教育を受けたプロ並みの凄腕の方ではないかと思った。

十束尚宏さんは小澤征爾さんがボストン交響楽団の音楽監督だった時に同地で修業された方だと聞いているが、マーラーとブルーノ・ワルターの関係は、まさに小澤征爾さんと十束尚宏さんの関係と同じ子弟関係にあり、マーラー自身が指揮した交響曲2番の初演の場にも居た人であり、マーラーの死後、交響曲9番と大地の歌を初演したし、その後もマーラーの音楽を普及すべく尽力したマーラーの使徒でもあった。

ワルターの「復活」は、私がLPレコードで初めて聴いた「復活」であり、このジャケット写真もLPレコードのもの。コンサートの予習として改めて聴いてみると、現代の演奏と比べると若干、緩い感じはする。しかし、温かく盛り上がるような演奏で、今でも一級の演奏だと思えるもので、この曲に興味があるのなら、1度は聴くべきであるし、個人的にはいつまでも愛したい演奏なので、LPレコードをデジタル化し、CD-Rに焼いてみた。

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ブルーノ・ワルターの顔写真のジャケットをA3のスキャナーでスキャンしたのが上の写真、これを2L判の写真に縁ありで印刷し、裏には上の日本語の印刷をしてきちんとCD-Rのジャケットも作った。LPレコードでは長大な第5楽章がコーラスが入る直前で切れていて2面に分かれているが、これもフリーの結合ソフトを使って1つに繋いだ。全5楽章79分44秒で、ぎりぎりCD-R1枚に収まった。あと十数秒長ければ、2枚に分けなければいけないところだった。


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2016年1月15日 (金)

R.シュトラウス ドン・キホーテ 他/ヨー・ヨー・マ、小澤、ボストン響

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ザ・クラシカル・チェロ・コレクション(15CD SET)の中の1枚で1984年録音、1985年初出の音源。

収録曲

R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」

シェーンベルク:チェロ協奏曲
(マティアス・ゲオルク・モン[1717-1750]作曲のチェンバロ協奏曲の自由な改作による)

ドン・キホーテは、雄大でスケール大きく演奏され、ヨー・ヨー・マのチェロも雄弁に奏でられる。小澤/ボストン響は素晴らしいアンサンブルで、R.シュトラウスの緻密で多彩な音楽を演奏している。この曲は、ピエール・フルニエ(チェロ)、カラヤン/ベルリンフィルが愛聴盤であるが、ヨー・ヨー・マ、小澤、ボストン響も、聴きやすく判り易い解釈で、正統的な演奏であるし、CDで聴くのでは、音質的にも問題がない、というか198年代半ばの録音としては、音質は良い方である。

シェーンベルクのチェロ協奏曲は、18世紀の古典的要素は残るものの、曲はシェーンベルクの色に染まっており、古典的な部分と20世紀のモダンが入り混じった感じの曲で、これが、「ドン・キホーテ」の直ぐ後に聴いても全く違和感が無い。ヨー・ヨー・マのチェロはとても素晴らしく、この曲の魅力を充分に堪能できるものだ。

このCDも単売されているが、15枚のセットだと1枚あたり330円位だから、単売のCDは売れないだろう。


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2016年1月12日 (火)

バッハ 無伴奏チェロ組曲/ ヨー・ヨー・マ

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ザ・クラシカル・チェロ・コレクション(15CD SET)の中の2枚で、1994~97年録音、1997年初出のCDである。

1980年代初めにも録音しているが、この録音は、ピリオド楽器の影響も受けて、ややピッチが低く演奏され、最初の録音のものよりも懐が深い演奏である。ただし、解釈そのものに大きな変化はなく、さらに円熟味を増した感じである。録音もかなり良く、今聴いても古い感じはしない。

バッハ 無伴奏チェロ組曲のデジタル時代の愛聴盤は、新旧のミシャ・マイスキーのもので、LP時代のだとピエール・フルニエのアルヒーフ盤、SP時代のはパブロ・カザルスのを、その時代のメディアのままで聴く。名曲だから名演奏家の様々な演奏を聴きたいと思うし、その時代のメディア(SPレコードを蓄音機で、LPレコードをアナログプレーヤー)で聴くのは今ならでは出来る贅沢な聴き方である。

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この2枚はセットになって単売されているが、その価格を考えるとザ・クラシカル・チェロ・コレクション(15CD SET)がいかにバーゲンなのかわかる。改めて、買って良かったと思う。


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2016年1月 8日 (金)

impulse! 6GREAT JAZZ (Esoteric SACD/CDハイブリッド盤6CD)

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昨年12月に発売された、impulse! 6GREAT JAZZ 1960年代のインパルス!レーベルのジャズの名盤6枚セットである。

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6枚共に、鮮明で実在感が感じられる高音質なリマスター復刻であると感じたが、個人的に出色だったのは、カウント・ベイシー&カンザス・シティ・セヴンであった。3曲目の「アイ・ウォント・ア・リトル・ガール」では、ミュートがかかったトランペットが最初からスイングし、オルガンを弾いているベイシーもノリノリである。この1枚を聴けただけで、このセットを買った価値があった。

Esoteric SACD/CDハイブリッド盤では、昨年の夏にはBluenoteのセットが発売され、JAZZもやるようになったのかという感じだったが、Bluenoteのセットもだけれど今回のimpulse!のも、リマスター復刻としてすこぶる出来が良いと思う。今回、impulse! が出たことで、PrestigeやVerveなどの他のJAZZレーベルのものも、このような企画を続けていくのだろうか?非常に楽しみである。


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2016年1月 5日 (火)

モーツァルト 後期交響曲集 / ベーム、ベルリンフィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤3CD)

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先月発売されたEsotericSACD/CDハイブリッド盤の3枚組で、1959年から1968年渡って録音されたモーツァルトの交響曲9曲だ。

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1959年頃の初期のステレオ録音のものは、古さを感じるが後の物はまずまずの復刻リマスターだと思う。

カール・ベーム/ベルリンフィルのモーツァルトは無骨で素朴、飾り気がないドイツの田舎生まれの頑固爺さんという感じの演奏であるが、楽曲の本質を突いた純粋無垢な感じの良い演奏である。また、ドイチェ・グラモフォンの録音が、そういった感じを強めているのかも知れない。これらの演奏はLPレコード時代から良く聴いたが、1960年代頃の録音のモーツァルトなら、今はクレンペラー/フィルハーモニア管のもののほうが聴く機会が多い。しかし、新しい復刻盤を聴いて感慨を新たにした。

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2016年1月 1日 (金)

ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集/ギレリス、セル、クリーヴランド管(Tower Records Difinition Series SACD/CDハイブリッド盤3CD)

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昨年12月に発売されたTower Records Difinition Series SACD/CDハイブリッド盤第2弾の中の1セット。3枚組で税抜¥6600なので、1枚あたり¥2200だから決して高くは無い。

この演奏は初めて聴いた。5曲全てが非常に厳しい表現の元で高い芸術的次元で演奏された極めて素晴らしいものだ。しかも、1960年代の録音としては驚くほど音質が良い。ピアノは鋼鉄の響きがし、オーケストラはビシッと揃っておりしかもそれが引き締まった明解な音で迫ってくる。

ギレリスというと、ヨッフム/ベルリンフィルとのブラームス ピアノ協奏曲1,2番が愛聴盤で、豪快な大きな表現が素晴らしいが、このベートーヴェンも勝るとも劣らない名演奏だという事が良くわかる。また、それだけの良いリマスターなのだと思う。

発売する音源を決定するプロデューサーのセンスが良い。Tower Records が自前で発売する音源は、通常、レコード会社が定番として発売していない埋もれた音源がほとんどで、このセットもそういうものだと思うが、それをきちんと良い音質でリーズナブルな価格で、持っているものにそれだけの価値をみいだせるような豪華な装填で発売してくれるのは嬉しい。

まもなくTower Records Difinition Series第3弾が発売されるが、今からそれを楽しみにしている。


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