« 歌の世界 / ロス・アンヘレス、フリューベック・デ・ブルゴス(CD-Rを作ってみた) | トップページ | チャイコフスキー ピアノ協奏曲1番、フランク 交響的変奏曲/オグドン、バルビローリ、フィルハーモニア管(180g重量盤LP) »

2016年3月 8日 (火)

ベートーヴェン 交響曲 第9番/フルトヴェングラー、フィルハーモニア管、ルツェルン祝祭合唱団他(180g重量盤LP2枚組)

Swscan00974

Swscan00976

これは、昨年秋にAUDITEレーベルから発売された、いわゆるフルヴェンの「ルツェルンの第9」のLPレコードである。

この第9はフルトヴェングラーが亡くなる3か月前のルツェルン祝祭でのライヴ録音で、フルトヴェングラーの振った第9の中では間違いなく一番録音が良いもの。演奏は、1951年のバイロイトの実況録音ほど熱狂的ではないけれど、最後まで一気に聴くと非常に感動的だ。

第一楽章からして演奏の集中力が違う。楽章間でのノイズなども綺麗に捉えられており、ライヴでの雰囲気がとても良く伝わる。第三楽章がとてつもなく美しい。それを聴衆が酔いながら聴いているのがわかる。続く最終楽章も感動的だ。熱狂的な感じはあまり無いけれど、一種の宗教的なミサで聴衆が一つになって暗示にかかってしまうような物凄い力がある演奏だ。

この録音は、1990年代にターラレーベルが放送録音テープから起こしたCDを発売してから注目を浴びるようになった。それまで発売されていた音源よりもずっと音質が良くなって、この演奏の良さが良くわかるようになったからだ。しかし、ターラの音源はオリジナルテープからではなく、AUDITEのCD、SACD、本LPはオリジナルテープからおこされたものらしい。そのため、AUDITEの復刻盤は音質もターラのよりさらに良くなっている。

この180g重量盤でのLPレコードは、音質もフルトヴェングラーの録音としては次元を異にする。モノラルだから音が広がらないという事を除けば、非常にリアルで楽器の音色も良く、全体のバランスも良い。今までに発売されたこの音源のLP、CD、SACDを含めて最上のもののようである。平林直哉氏の解説が付いているが、それのタイトルを引用すると、「感無量、“ルツェルンの第9”の最終形」ということらしい。

演奏は、数ある第9の中で間違いなく驚異的なものだが、それが聴き手に伝わる為には、ある程度以上、音質が良くなけければならないし、良い演奏は音質が良くなればなるほど、感動が増すような気がする。このLPレコードは、本体価格が¥6481で税込だと¥6999。併売されているSACDの倍の値段である。それでも手に入れて聴く価値は大いにあるものだし、全く後悔していないどころか、一生の宝になるものだと思う。興味がある方はまだ在庫があるうちに是非、手に入れて聴いてみて欲しい。プレスの状態も良く、本当に良いLPレコードだ。


にほんブログ村

|

« 歌の世界 / ロス・アンヘレス、フリューベック・デ・ブルゴス(CD-Rを作ってみた) | トップページ | チャイコフスキー ピアノ協奏曲1番、フランク 交響的変奏曲/オグドン、バルビローリ、フィルハーモニア管(180g重量盤LP) »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 歌の世界 / ロス・アンヘレス、フリューベック・デ・ブルゴス(CD-Rを作ってみた) | トップページ | チャイコフスキー ピアノ協奏曲1番、フランク 交響的変奏曲/オグドン、バルビローリ、フィルハーモニア管(180g重量盤LP) »