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2016年3月22日 (火)

ベートーヴェン 交響曲第六番「田園」/ワルター、コロムビア交響楽団(Analogue Productions200gLP)

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米国の高音質復刻レーベルであるAnalogue Productionsから発売されたばかりの高音質アナログLPである。今までのこの音源の様々なCD、SACD、LPレコードを聴いてきた中で、このアナログLPの音質は群を抜いている感じを受けた。ただ単にオリジナルを復刻しただけではない明らかな音質の良さがある。オリジナル・マスター・テープから入念なカッティングをし、プレスの状態も非常に良い。

音が分厚くワイドレンジに展開し、楽器の音色も鮮明で美しい。この演奏におけるワルターの統率は見事で、一部リマスター盤で聴こえるようなオーケストラの荒さはない。演奏が手に取るようにわかるような感じに仕上がっているし、アナログ的な良さを持つ。なので、超名演が極め付きの高音質でさらに楽しめるようになった。

また、ジャケットもダブルジャケットで、写真の印刷も良く、持つ者に満足を与えるものであると思うし、LPレコードのレーベルデザインもオリジナルと同じだ。ただし、レコード番号はオリジナル盤の米Columbia MS6012ではなく、Analogue Productionsの番号であるAPC077となっている。

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1990年代半ば頃に、今は無いClassic Recordsという復刻専門レーベルから、ワルターのブラームス 交響曲4番と、ベートーヴェン 交響曲3番「エロイカ」が180g重量盤LPで復刻されたものを今も大切に聴いているが、当時、田園交響曲とマーラーの「巨人」が出なかったのが残念でならなかった。今回のAnalogue Productionsの復刻はClassic Recordsの復刻以上の音質であり、1枚だけは願いがかなえられた。マーラーの「巨人」だけは何とか高音質復刻して欲しい。

1980年頃、この録音のプロデューサーだったジョン・マックルーアが、オリジナル4チャンネルトラックテープからリミックス・マスターを作り、このマスターをデジタルでコピーしたものが日本に来てニュー・リミックス・マスターとして30枚ほどがLP化され、さらに初出のCDが発売された。

1990年代にClassic Recordsから出た2枚と今回の「田園」はデジタル・コピーされる前のアナログマスターから起こされた可能性が高い。それ以前のアナログLPよりも分解能に優れ、また、ニュー・リミックス・マスターによるもの特有のデジタルっぽい高域の賑やかさが、このLPレコードにはなく、もう1枚も2枚もヴェールを剥いだような鮮明さがある。何はともあれ、素晴らしいLPレコードである。


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