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2016年3月 1日 (火)

Goddess of the Cello /クリスティーヌ・ワレフスカ

Swscan00971

2014年6月にカナダのケベック州モントリオールで録音されたクリスティーヌ・ワレフスカの新録音CDが昨年末に発売された。最近ようやく入手することが出来た。

Goddess of the Cello(チェロの女神)というタイトルにふさわしい素晴らしいCDである。

曲目

グラナドス(カサド編):「ゴイェスカス」より間奏曲(第20番)
ボロニーニ:セレナータ・デル・エコー
ペルゴレージ:ニーナ
ブラガート:ミロンタン
ボロニーニ:アダージョ
ボロニーニ:チェロの祈り
ボロニーニ:セレナータ・デル・ガウチョ
ショパン(ピアティゴルスキー編):夜想曲 嬰ハ短調
ボロニーニ:バスクの祭り
チャイコフスキー:ただ憧れを知る者だけが
グローフェ:クリスティーヌ
グルック:「オルフェオ」よりメロディ
ピアソラ(ブラガート編):アディオス・ノニーノ
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ショパン(ワレフスカ編):夜想曲 変ホ長調Op.9-2(第2番)
リスト(ワレフスカ編):愛の夢
ボロニーニ:アヴェ・マリア

17曲のうち6曲が、彼女の師匠であり私的には父親のような存在だったボロニーニが彼女に残した曲で、彼女しか演奏が許されていないもの。なかなか聴く機会がないので、これだけでも貴重だと思う。また、グローフェが彼女の為に書いた彼女のファーストネームが名前になっているクリスティーヌという曲も入っているし、彼女がピアノ伴奏つきチェロ独奏用に編曲したショパンやリストの曲も入っている。

ピアノ伴奏は、2013年の日本でのコンサートでもピアノ伴奏を務めた福原彰美である。彼女の伴奏はとても良く、ピアソラのアディオス・ノニーノでは、単に伴奏をしてチェロをサポートするだけではない柔軟性と独特の輝きを持ってチェロとピアノが対比されるような演奏であり、特に素晴らしものだと思った。クリスティーヌ・ワレフスカが彼女を信頼して伴奏に起用するのもわかる気がする。

クリスティーヌ・ワレフスカのチェロは他の現代のチェリストとは異なる。テクニックで勝る演奏家は他に大勢居るかも知れない。しかし、何というか、物凄く聴き手の魂まで揺さぶられるような彼女にしか出来ない何かがあるのである。力強い部分は感情に任せて男勝りのようにゴリゴリ弾き、それでいて美しく聴かせるところは浸透力を持ってとことん美しい。現役のチェリストの中で、個人的に一番好きかも。このCDは、それを再確認させてくれたCDであるし、今後、愛聴盤になる事は間違いない。

尚、彼女自身が弾くボロニーニのセレナータ・デル・エコーがユーチューブにあったので張り付けておく。

過去にも、クリスティーヌ・ワレフスカのCDについて書いた記事があるので、良かったらご覧ください。

クリスティーヌ・ワレフスカの芸術

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-7715.html

クリスティーヌ・ワレフスカ チェロリサイタル

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-7bef.html

ワレフスカ名演集/クリスティーヌ・ワレフスカ(TOWER RECOADS UNIVERSAL VINTAGE COLLECTION 5CD)

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/towerrecoadsuni.html


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