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2016年4月 5日 (火)

ヴェルディ 椿姫/モントゥー、ローマ歌劇場、カルテリ、ヴァレッティ、ウォーレン他(2CD)

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これは、1956年のモノラル録音の2枚組オペラ全曲盤である。

この録音を聴く価値としては、私的には2点ある。1つは、数少ないピエール・モントゥーのオペラ全曲録音盤であるという事。もう1つは、主役のヴィオレッタをロザンナ・カルテリが歌っている事である。だいぶ前にこの全曲盤の米国プレスのLPレコードを手に入れてみたが、盤のコンディションが良くなかったので手放した。最近、リマスターされた盤が出ているのを見つけ、格安だったので買ってみた。

ピエール・モントゥーは、戦前にメトロポリタン歌劇場の指揮者をやっていた経歴もあり、オペラ指揮者としても優れていたというのは、この録音を聴いてもわかる。フランス人らしいエレガントな感覚と情熱的な感覚が上手く同居しているような感じがする。ロザンナ・カルテリは、セラフィンが指揮した「愛の妙薬」のアディーナがステレオ録音に残っているが、録音の数が少ない。ミレッラ・フレーニとかレナータ・スコットなどの世代より前のイタリアのリリック・ソプラノである。美しい声だが少し暗い感じがあって、アディーナよりもヴィオレッタにはより適していると思うし、第3幕の「過ぎし日よ、さようなら」は、かなりの名唱だと思った。

音質については、「椿姫」は古今に優秀な録音で演奏も素晴らしいものがいくつもあるので、その中において、この録音はモノラルである事と、先月ご紹介した1963年録音のショルティの「リゴレット」などと比較しても音質的にはかなり古く感じられるので、その点で不利である。

ヴェルディ リゴレット/ショルティ、RCAイタリアオペラ管  

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/rca2cd-952b.html

しかし、1950年代のモノラル録音盤として声やオーケストラのバランスはそれなりに聴こえ、音楽を鑑賞するのに支障はない。マニアックなオペラ好きな人とか、オペラ指揮者としてのピエール・モントゥーの音楽を楽しみたい人にはお勧めする。ただし、数ある「椿姫」全曲盤の中でまず最初に聴くべき盤ではない事は確かだ。


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