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2016年4月15日 (金)

ヴェルディ 椿姫/ヴォットー、スカラ座、スコット、ライモンディ、バスティアニーニ他(西独プレス初版LP3枚組)

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4月の第3土曜日はレコード・ストア・デイで、全世界でレコード屋さんが一斉にお祭りイヴェントを行う。明日4月16日(土)はその日にあたる。私が住む市にもレコード・ストア・デイに参加しているお店が3店ほどあり、そのうちの1店に先週の日曜に行ったのだ。店内には、レコード・ストア・デイの大きなポスターが貼ってあった。

さて、そのお店でゲットしてきたうちの1組がこれ。検盤させてもらった時に中身を見て、オリジナル盤だと気が付いた。しかし値段はそれほど高くなく¥4500で普通の中古レコードと対して変わらなかった。昔ほど中古レコード屋には行かなくなったが、こんなレコードに巡り合えるのだから、やっぱり定期的に巡回しないとダメだなと思った。ちなみに、SLPM 138832/4で検索すると、初期盤専門の中古レコード屋さんのサイトが出てくるが、値段はこんなに安くは無い。

50年以上前のセットとしてはコンディションも良く、家に帰って早速クリーニングして聴いてみた。年代を考慮しても、サーフェスノイズはごく少なく、楽しんで音楽が聴ける。

この録音は、指揮者も主要な歌手もイタリア人で、歌劇場はイタリア最高のミラノ・スカラ座である。新しい録音のものは国際的になってしまっていて、音楽的には、純イタリア的な演奏のイタリアオペラを楽しむのに、これほどふさわしい盤はなかなか無い。リブレット(後ろに印刷年月日1/63の表記があった)に主要なアーチストの写真が載っていたので、拝借してみた。

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アントニーノ・ヴォットーは、トスカニーニ時代のスカラ座でアシスタントをやって経験を積み、長いことスカラ座の指揮者を務めた人だ。多くの昔のオペラ指揮者のように統率が緩い感じが無くかなり音楽を引き締めていて、その点からもトスカニーニの影響を感じた。歌手を引き立たせる指揮をし、聴かせどころの部分は絶妙である。この椿姫でもなかなか素晴らしい音楽を造っている。

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ヴィオレッタ役のレナータ・スコットは、この録音時はまだ20歳代だったはずで、若く勢いのある上り坂の歌手らしい魅力があり、テクニックも素晴らしい。彼女自身、18歳の時のオペラのデビューでの役がヴィオレッタだったくらいで、当たり役の一つである。1980年代初めにムーティの指揮で椿姫のヴィオレッタ役の録音があるけれど、その録音でのやや声が重くてスケール大きく歌うヴェテラン歌手となった時のものとは違った魅力があるものだ。若いぶん声が軽く美しい張りのある声が魅力。特に、第一幕では圧倒的な美声に魅了される。

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ジャンニ・ライモンディのアルフレードは、端正な艶っぽい感じで違和感が無い。この人の実力も相当なものだと感心する。あまり録音が多くないけれど、ゼッフィレッリ演出のカラヤン/スカラ座でのボエーム(ミミはミレッラ・フレーニ)でロドルフォ役で出ていたのを思いだした。

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エットーレ・バスティアニーニのジェルモンは、大バリトン歌手としての全盛期の最後の頃の録音(この録音のわずか5年後に癌のために亡くなる)だが、非常に上手い。

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これが手持ちの2枚組CD。現在も入手できる廉価盤である。音質について両者は聴き比べない方が良いと思った。LPの方は50年以上前のプレスだから若干ノイズがある部分もあるが、それでも音の鮮度や音色の濃さ、実在感は圧倒的で非常に魅力的に感じてしまう。このCDは、あくまでお手軽に聴きたい時だけ利用する事になるだろう。


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