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2016年6月

2016年6月28日 (火)

ブラック・コーヒー/ペギー・リー(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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発売されたばかりの[6 Queen's of Jazz Vocal]という6枚組のセットの中の1枚。6枚のうちの4枚が1950年代のモノラル録音で、この盤も1953年と1956年の録音のモノラル。1953年録音分は、これだけで10インチ盤として発売され、1956年に録音されたものを追加して12インチLPレコードが出た。

この盤も国内盤のLPを持っているが、1953年録音の部分も鮮明で音がかなり良いが、それはこのハイブリッド盤でも良く判り、濃厚でかさつきの無い良いリマスターがなされていると感じる。手軽さと安定感から、これからはLPを聴く事は少なくなると思う。

LPにこだわるなら、オリジナルかそれに近い米国盤の状態の良い物でないと無理だろう。しかし、そういう盤は高価だ。特に、こういう名盤は。JAZZは特に高い。なので、この復刻盤は大歓迎である。


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2016年6月24日 (金)

アフター・グロウ/カーメン・マクレエ

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発売されたばかりの[6 Queen's of Jazz Vocal]という6枚組のセットの中の1枚。6枚のうちの4枚が1950年代のモノラル録音で、この盤も1957年録音のモノラル。

カーメン・マクレエの名盤。特にかみしめるようにじっくりと落ち着いて歌う曲ばかりのこのアルバムは素晴らしい。今回の[6 Queen's of Jazz Vocal]の中にこれが入って良かったと思う。

声が厚くしっかりと実在感を伴って出てくる感じは、従来のCDの薄っぺらい音とは全く別物であると思う。1950年代の古い音源ではあるが、マスターの古さに起因するほころびは少なく、安心して聴ける。


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2016年6月21日 (火)

アニタ・シングス・ザ・モースト/アニタ・オデイ(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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発売されたばかりの[6 Queen's of Jazz Vocal]という6枚組のセットの中の1枚。6枚のうちの4枚が1950年代のモノラル録音で、この盤もモノラル。

説明不要の名盤で、バックはオスカー・ピーターソン・トリオを中心にしたメンバーがやっている。

一番の関心事は、音質がどうなのかという部分だろう。この盤はLPでは国内盤しか持っていなかったが、少なくとも国内盤のLPで聴くよりも、このCD層で聴く音質の方が良い。音に厚みと潤いがあり、かさついたり音が薄いという通常CDによる不満はない。ただ、マスターが古いという事については覆い隠し様が無く、現代の優れたシステムで聴けば粗が判ってしまうが、それも最小限になるようにリマスターされているような気がする。

私は、この盤を聴くのに、いつものアンプから自分で設計製作したPX25シングルアンプに換えて聴いてみた。Fレンジは狭いが、ヴォーカルが浮き上がって聴こえ、声に潤いあり、粗が目立たない。

EsotericSACD/CDハイブリッド盤のシリーズでは、このような名盤をリマスター復刻してくれるのは大歓迎である。


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2016年6月17日 (金)

ライク・サムワン・イン・ラヴ/エラ・フィッツジェラルド(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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これは、発売されたばかりの[6 Queen's of Jazz Vocal]という6枚組のセットの中の1枚。

エラ・フィッツジェラルドがオーケストラをバックに歌うバラード集で、Verve時代の彼女の最良のアルバムの一つ。しっとり感が良い。肉厚感のある豊かなヴォーカルで、誉れ高いスタンダードな名盤の音質の良い盤が出現したという感じである。

録音は1957年でステレオ初期のもの。国内盤LPのVerveレーベルの音質はさほど良いとは思わないが、このリマスターSACD/CD盤は、中域の厚みがあり、しなやかなストリングスが聴ける、なかなか良い音質に仕上がっている。

こういった、古いジャズのヴォーカルもEsotericSACD/CDハイブリッド盤で出すようになったのかという感がある。半年前に発売されたimpulse!の6枚組のセットの鮮度の高いリマスター盤が非常に良かったが、今回のヴォーカル集もとても良いように思う。


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2016年6月14日 (火)

チャイコフスキー 交響曲6番 悲愴/モントゥー、ボストン交響楽団(180g重量盤)

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このLPレコードは20年近く前に発売されたClassic Recordsの180gの復刻LPである。ここしばらく書いているモントゥーのRCA Living Stereoの180g復刻盤は、20年前にまとめて買ったもの。

当時、このLPレコードは、国内で1枚¥4800くらいで売られていたが、年末の期間限定で、石丸電気で¥3000くらいで売り出された。そのために、このLPレコードを扱っていた地元のオーディオショップでも、輸入元に交渉して、一回の注文だけは石丸のバーゲンセールと同じ値段で買えることになったのだ。まとめて30枚くらい買った覚えがある。しかし、注文したはずの第五番は入荷しなかったので、買えずにそのままになっている。

ダイナミズムと独特なリズム感覚で、儚さを感じるような演奏で、奈落の底に落ちるような絶望感は無い。この音源は、SACD/CDハイブリッド盤でも発売されて持っている。SACD/CDハイブリッド盤もかなり音質は良いが、こちらは質の良いアナログLPらしい、より艶やかな弦楽器とぶ厚いオーケストラが聴ける。


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2016年6月10日 (金)

チャイコフスキー 交響曲 第4番/モントゥー、ボストン交響楽団(180g重量盤LP)

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このLPレコードは20年近く前に発売されたClassic Recordsの180gの復刻LPである。

モントゥーはチャイコフスキーの交響曲は、ボストン交響楽団と4,5,6番をRCAに録音している。その中で一番迫力があり気力がみなぎっているのがこの4番だと思う。ロシア的なメランコリーを感じさせるような演奏ではなく、必要以上に感情に流されることなくモントゥーらしいテンポの変化と、絶妙でチャーミングなリズム感が聴ける演奏で、なかなか良い。

ボストン交響楽団とのアメリカ録音なので、ロンドン交響楽団との録音と違って、RCAの録音スタッフによるもの。ホールのせいなのか、ややデッドだが細かい所までかなり鮮明に捉えられていて、譜面をめくる音までわかる部分がある。1950年代の録音としてはかなり水準が高い。当時発売されたオリジナルLPと比べれば低域方向のFレンジが広い。また、それでいて分厚い響きが聴けて音が細くなる事がない。


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2016年6月 7日 (火)

エルガー エニグマ変奏曲、ブラームス ハイドンの主題による変奏曲/モントゥー、ロンドン交響楽団(180g重量盤)

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このLPレコードは20年近く前に発売されたClassic Recordsの180gの復刻LPである。

エニグマ変奏曲は、このモントゥー、ロンドン交響楽団の演奏を聴いてその良さを知った。非常に覇気のある元気な部分もあれば、ややメロウに聴こえる部分もある。そのメリハリの付け方が絶妙で、晩年のモントゥーの録音の中でも忘れる事の出来ないものだと思う。ハイドンの主題による変奏曲も同様で名演あるが、こちらは、バルビローリ/ウィーンフィルのものを良く聴くので、聴くのは久しぶりだ。

CDがLPレコードの生産額を逆転したのは1986~7年頃だが、その頃から、CDに負けないハイクオリティなLPレコードをきちんと作ろうという動きが、一部のレコード会社から有った。日本ではキングレコードのスーパーアナログディスクがその代表である。1990年代になると、LPレコードのプレス工場は日本では東洋化成ただ1社となり、キングレコードは海外でハイクオリティなLPレコードの製造が出来る工場を探し回った。そのうちの1社が米国RTI社である。後期のキングレコードのスーパーアナログディスクはRTI社でプレスされたが、日本ビクターの横浜工場でのハイクオリティ・プレスのノウハウの一部はRTIに継承されている。そして出来上がったプレスがHQ180で、このレコードもHQ180でプレスされている。

キングレコードのスーパーアナログディスクは、マスターテープをそのまま直結にしてカッティング作業をすることで高音質を目指したが、このRCA Living Stereoの復刻LPは、バーニー・グランドマン・マスタリングで入念なリマスターが施されている。マスタリングは、全ての工程をアナログでやり、アンプは真空管を用いるという徹底ぶりで、1990年代半ばのCDの全盛においても、LPの方が音が良いLPレコードが出来たのである。

現在、このLPレコードを聴いても、若干のノイズが入る事を除けば、極めて鮮明で上質な音質で音楽が聴ける。とても1950年代の録音だとは思えないくらい。最近、アナログLPの復権が騒がれているが、LPレコードのリスナーは、CDの全盛期であってもずっとLPレコードを聴き続けていた。


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2016年6月 3日 (金)

ドヴォルザーク 交響曲2番(7番)/モントゥー、ロンドン交響楽団(180g重量盤LP)

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今の季節は、CDを聴くのは少なく、LPばかり聴いているのであるが、このLPレコードは20年近く前に発売されたClassic Recordsの180gの復刻LPである。

この音源は、DECCAレーベルからエルガーの「エニグマ変奏曲」とカップリングされて発売されたCDと同一であるが、実は1961年のオリジナルLPはRCAレーベルから発売された。その時代は、まだ、現在のドヴォルザークの交響曲第7番は、第2番と呼ばれていたので、ジャケット表記も交響曲第2番になっている。ちなみに、当時は現在の第6番が第1番、第7番が第2番、第5番が第3番、第8番が第4番、第9番(新世界より)は第5番と表記されていた。この盤は復刻盤であるが、ジャケットのデザインも当時のまま復刻されている。

オリジナル盤がRCAレーベルなのに後からDECCAレーベルに移行してしまった理由の一つは、この当時、RCAとDECCAは密接な協力関係にあり、RCA音源のものでも英国録音やウィーン録音の物などはDECCAの録音チームが代行して録音していたものが多い。その代り、DECCAはRCAの専属アーチストを借りて録音することが出来たりした。1970年代になって、そういった録音のものの一部の版権がRCAからDECCAに移行したのである。このLPの録音もDECCAチームが行ったのである。

さて、このドヴォルザーク 交響曲2番(7番)/モントゥー、ロンドン交響楽団の演奏であるが、三楽章のスケルツォが非常にチャーミングであるのが印象的。また全体的に引き締めるところは引き締めているが、テンポの変化や緩急の付け方がいかにも晩年のピエール・モントゥーらしい。

音質は極上である。1990年半ば頃に発売されたClassic Recordsの180gの復刻LPは、どれも素晴らしい音質で、中にはオリジナル盤の音質を上回るものもある。1990年代半ば当時としても価格は高かったのであるが、良いというのは判っていたので欲しいものは無理をしてでも手に入れた。今になっても、それは正解であったと思うのである。


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