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2016年7月

2016年7月29日 (金)

ドヴォルザーク ピアノ五重奏曲第1番、第2番/リヒテル、ボロディンQ.

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これは、1982年6月のプラハ音楽祭のライヴ録音で、1985年に発売された2枚組のLPレコード。

この中に収録されている2曲のピアノ五重奏曲は、いずれもダイナミックに自由に歌ったような演奏で、超名演だと思う。特にリヒテルのピアノが素晴らしい。2番の第三楽章などは最高だ。

ライブ録音なので、音質的には最良だとは言い難いが当時のライブ録音としては、かなり優秀で、透明感があってダイナミックなピアノと、チェロパートを代表として、自由闊達に歌う弦楽四重奏の弦楽器の質感がかなり上手くとらえられている。

デジタルレコーディングだからCDでも良さそうなものだが、この当時の音源はLPの方が優れているものも多い。この音源も、現時点ではLPで聴いた方が楽しめるのだが、EsotericがSACD/CDハイブリッド盤で出してくれないかなあ。


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2016年7月26日 (火)

ブラームス 交響曲全集/ザンデルリンク、シュターツ・カペレ・ドレスデン(タワーレコード限定SACD/CDハイブリッド盤3枚組)

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これは、クルト・ザンデルリンクがドレスデン・シュターツカペレとともに1971~2年に録音した屈指の名演として知られる全集。交響曲全集としては私にとって一番好きなブラームスである。

eurodiscレーベルがオリジナルで、日本での版権は日本コロムビアが保有している。COLUMBIA X TOWER RECORDS/The Valued Collection Platinumとしてタワー・レコード限定で発売されたばかり。

このハイブリッド盤のキモは、2016年にドイツに保有されているオリジナル・マスター・テープから192K]/24bitでコピーされた新しいデジタルマスターを用い、日本コロムビアでリマスターして発売されたもの。

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LPのオリジナル盤全集、ヨーロッパプレスの3枚組のCDとともに、写真をとってみた。RCAから発売された3枚組のCDはリマスターが1990年代半ば頃で、音はチャカチャカ、オリジナル盤を聴いていた人間には、音質では到底我慢できるようなものではなかった。

しかし、今回の新しいリマスター盤は、かなりバランスや鮮度が良く、音質はかなり改善している。装填もハード・カバーのデジパック版で、コレクションとして申し分ないものだし、満津岡信育氏の解説は、とても参考になった。

ただし、Esotericから発売された SACD/CDハイブリッド盤やTOWER RECORDS DEFINITION SERIESで発売されたSACD/CDハイブリッド盤の方が、上手くリマスターされているようで、出来れば、日本コロムビアでリマスターせずに、JVCのマスタリング・センターで、杉本一家氏などにマスタリングをやって発売して欲しかった。おそらく、JVCマスタリング・センターと日本コロムビアでは、マスタリングの機材やスタジオの電源その他がかなり異なるのだと思う。古い音源のマスタリング技術は、現時点では、JVCの方が1枚も2枚も上のような気がする。


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2016年7月22日 (金)

THEIR GREATEST HITS 1971-1975/イーグルス(DCC180g重量盤LP)

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ホテル・カリフォルニアが良かったので、20年前に買ったDCC180g重量盤のグレーテスト・ヒッツも聴いてみた。

1980年代末に始まった高音質アナログLPの再発は、1990年代に入ってモービルフィデリティやDCC、Classic RecordsなどがポピュラーやJAZZなどを次々に復刻するようになり、また、その音質がかつて日本で発売されていたLPレコードや復刻CDよりも音質の良いものが多かったので、CD時代になってもアナログLPを聴いていた人達には、喉の渇きを癒すような感じだった。

高校生の時に貧弱なステレオ装置で聴いた国内盤のグレーテスト・ヒッツの音はセピア色であるけれど、1990年代半ば頃、このLPレコードの音質の良さにはびっくりした。久しぶりに出してきて聴いても、その印象は変わらない。


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2016年7月19日 (火)

ホテル・カリフォルニア/イーグルス(180g重量盤高音質LP)

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これは、現行販売されている180g重量盤LPで、国内初出のLPレコードと音質を比べると比較にならないくらい良い。エレキギターの音色が良く、ベースやドラムの音も明解で、レンジが広い上に真ん中が分厚い。

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外装のヴィニール袋にはこのステッカーが貼ってあった。米国RTI社のHQ-180gのプレス。

ホテル・カリフォルニアは、1976年12月に米国で発売され、日本では翌年前半に大ヒット、その時に国内盤のLPと17cmシングル盤を買った。だから、このLPレコードは、自分にとってナツメロである。

シングル盤を買った理由は、LPレコードの「ホテル・カリフォルニア」は演奏時間6分20秒なのにシングル盤は6分8秒で、演奏の異なる別テイクだからだ。

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国内盤のシングル盤を聴いてみると、音がだいぶドンシャリだというのがわかる。当時の国内のレコード会社の音造りはそんなものだったのだなと、新しいLPレコードを聴くとわかってしまう。


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2016年7月15日 (金)

カスタネット入門 / ルセロ・テナ

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これは、カスタネットの女王と言われるルセロ・テナが監修したカスタネットレッスン用のLPレコードで、日本では1968年に発売された。このLPレコードは、だいぶ以前に中古レコードを入手していたのであるが、それは白盤と呼ばれる見本盤で、最近、普通に販売されたものがネット上にあったので買ってみた。

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これが、以前から所有していた見本盤。

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これが最近入手した通常盤。尚、ジャケットは同一。ちなみに中古価格は¥350。

レッスン用のLPレコードで、見開きのジャケットの内部には、10ページ以上に渡って写真や譜面入りで濱田滋郎さんが翻訳した解説が本のようになって付属している。

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私は、別に、カスタネットのレッスンの為にこのLPレコードを入手したわけでは無い。A面はカスタネットのレッスン用だが、B面は、ルセロ・テナの演奏実例集で、このB面の演奏のカスタネットは、それは見事なもので、聴けば感嘆の境地である。欲を言えば、バックのオーケストラのアンサンブルがもう少し整っていれば良いなと思う事はあっても、カスタネットの演奏は人間業ではない。

アルゼンチンの作曲家 サグレーラスの「はちすずめ」は、はちすずめの羽の震えをカスタネットが表現していて、ギターの伴奏とリズムもぴったり合ってるし、リムスキー=コルサコフの「熊ん蜂の飛行」は、熊ん蜂の飛ぶ様をカスタネットが良く表現していて、通常聴くギターだけ、オーケストラだけの演奏とは趣が異なる。

私は、ルセロ・テナのLPレコードやCDを集めていて、中古屋さんとかネットで見かけたら入手するようにしている。

http://www.geocities.jp/asd2251sxl2001sax2251/lucerotena.htm

また、上記のサイトでは、ユーチューブにアップロードされた映像もリンクして、音楽を楽しめるようになっている。

2013年、2014年には来日して、ゴールデンウィークに開催されたフォル・ジュルネジャポン では、高齢ながら、いささかの衰えも無いカスタネットの演奏を聴かせてくれたのが記憶に新しい。ルセロ・テナの「カスタネットの女王」の称号は、50年前にすでにそう呼ばれていたのであって、若い頃から凄かったのだ。


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2016年7月12日 (火)

マーラー 交響曲第9番/バーンスタイン、アムステルダム・コンセルトヘボウO.(180g重量盤LP)

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これは、今月発売になったばかりの、マーラー 交響曲第9番/レナード・バーンスタイン、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団による180g重量盤LP。録音は1985年で、晩年のバーンスタインのマーラー・チクルスはこの曲から始まった。

EsotericSACD/CDでは、1979年のベルリンフィルとの録音が採用されていたが、録音の良し悪しや演奏の疵の有無という点で、こちらの録音が勝り、正直、どちらが良いかは評価が分かれるところ。

アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団盤は、全体に音の響きが美しい。ただ美しいだけでなく、感情をあらわにするような凄みを感じる。ある意味、SP時代のワルター/ウィーンフィルの演奏に類似するような感じもある。だから、私はベルリンフィルとのライブCDよりは、美しさでこちらを好む。

CDで聴いていた時には欲を言えば、もっと録音が良かったらなあと思っていた。80年代はデジタル録音の初期で、それ以前のアナログ時代の優秀な録音よりも劣る。この巨匠の晩年は、良い演奏が多いのだが録音で損をしている。しかし、この復刻重量盤はその点がかなり改善され、より良い音質で聴けるのだ。

ドイチェ・グラモフォンに録音されたバーンスタインのマーラーは、交響曲第8番と子供の不思議な角笛の2タイトルが発売されれば完結する。これらも発売されたなら購入するつもり。


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2016年7月 8日 (金)

マーラー 交響曲2番、4番/アバド、シカゴSO、ウィーンPO(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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先月発売されたEsotericSACD/CDハイブリッド盤。2枚組で、クラウディオ・アバド指揮によるマーラー 交響曲4番(ウィーンフィル)、マーラー 交響曲2番「復活」(シカゴ交響楽団)が収められている。1枚目に交響曲4番全曲と交響曲2番「復活」の第一楽章が入り、2枚目には交響曲2番「復活」の第二楽章から終曲までが入っている。

この2曲のうち、特に交響曲4番の演奏には思い入れがある。最初にLPレコードで聴いたマーラー 交響曲4番がこのアバド/ウィーンフィルのものだったからだ。ウィーンフィルらしいしなやかで美しい弦セクションとあまり派手にならず落ち着いた音色の管セクションをうまくコントロールして緻密でかつ美しい演奏に仕上げていた。終楽章での独唱のフレデリカ・フォン・シュターデも良い。

対して、交響曲2番「復活」は、シカゴ交響楽団で、特に管セクションの派手な音色とややドライな感じのある弦セクションであり、明らかに音色が異なるのがLPレコードでもはっきり判ったが、今回のEsotericSACD/CDハイブリッド盤でも良く判る。4番での弦セクションのしなやかさは健在で、LPレコードで聴くよりもよりワイドレンジで低域方向での広がりがある。

素晴らしいリマスターだと思う。EsotericSACD/CDハイブリッド盤で取り上げられるものには、アバドのものが多い。ディレクターが好みでそうさせているのかも知れない。


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2016年7月 5日 (火)

ワルツ・フォー・デビイ/モニカ・ゼタールンド(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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発売されたばかりの[6 Queen's of Jazz Vocal]という6枚組のセットの中の1枚。6枚のうちでは一番録音が新しい1964年のステレオ盤である。

やはりこの盤でも不用意にテープヒスを除くことはしていないので、サーというテープヒスは聴こえる。しかし、それが耳について気になるとかそういうレベルではない。むしろ、通常のCDでは消えて無くなってしまった細かいニュアンスも良く聴きとれてとても好ましいリマスターである。バックがビル・エヴァンス・トリオで、スウェーデンで録音された。タイトルロールの「ワルツ・フォー・デビイ」だけでなく最初の曲の「降っても晴れても」やスウェーデン語で歌われている最後の曲の「イン・ザ・ナイト」も良い。

この盤のみ、手持ちのLPレコードのジャケット写真がエソテリック盤とは異なるので一緒に写真を撮ってみた。

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ジャケ違いのLPはスウェーデン・フィリップスの1970年代の再発盤。オリジナル盤のジャケとは違った魅力があるもので「見返りモニカのワルツ・フォー・デビイ」と呼ばれていて、オリジナル盤ではないのに、中古盤が今では結構な値段する。

ユーチューブで、晩年のモニカ・ゼタールンドのインタビューとワルツ・フォー・デビイの動画があったので張り付けておく。

モニカ・ゼタールンドとビル・エヴァンスは共に愛煙家で、モニカ・ゼタールンドは寝たばこの火事が原因で亡くなったと聞いている。


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2016年7月 1日 (金)

ヘレン・メリル・ウイズ・クリフォード・ブラウン

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発売されたばかりの[6 Queen's of Jazz Vocal]という6枚組のセットの中の1枚。6枚のうちの4枚が1950年代のモノラル録音で、この盤も1954年録音のモノラル。

6枚のうちで一番好きなものがこの盤で、LPも持っている。2曲目のユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥは、テレビCMでも使われた事があって、聴いたことがある人は多いだろう。ヘレン・メリルの歌が素晴らしいのは言うまでもないが、伴奏のクリフォード・ブラウンのトランペットが良い。

録音が古いので、テープヒスノイズも判るが、音質劣化を嫌って積極的なノイズシェーピングは行わなかったと思われる。太くて分厚いこの当時のモノラル録音の特徴が良く出ているリマスターで、LPを聴いていた人間にも違和感が無い。なかなか良い復刻である。


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