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2016年9月16日 (金)

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 30 31 32番/ポリーニ(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売されたばかりのEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。1970年代中盤に録音されたアナログ末期の時代のもの。

状態の良いアナログマスターの為なのか、非常に鮮明で緻密な音のする音質である。解説の中で、諸石幸生氏が、従来のCDは音がぺらぺらとしている、とでも言いたくなってくるから不思議である。だが、それは真実である。と書いているが、私には、このディスクのCD層を聴いても、同じ感想を持った。リマスターを一生懸命やっても、元のマスター以上の音質にはならない。逆に言えば、レコード会社が発売している通常のCDは、オリジナルマスターからかなり劣化した状態のものを買わされ、聴かされていたのだというのがよく分かる。同時に、SACDはCDよりもデータが大きく高音質なのは間違いないが、一番大事なのは、SACDなりCDにする時のマスタリングであって、マスタリングが良ければCDであっても、かなりいい音質で聴けるものが出来るのだ。EsotericSACD/CDハイブリッド盤では、CD層も丁寧にマスタリングしてあり、SACD創のおまけだからと言うことで、やっつけ仕事になっていない。

演奏は、ポリーニらしい妥協をせず、磨きぬかれたピアニズムで、一つの世界を構築している。ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 30 31 32番は、個人的にはバックハウスのステレオ盤が好きで、英国プレスの初期盤LPで聴いているのだが、このSACD/CDハイブリッド盤は、その音質の良さによって、ポリーニの演奏の良さをも、新たに気づかせてくれたものとなった。聴き手は、音質の善し悪しで演奏の感銘の度合いも変わってしまう、オーディオとは恐ろしい物だと再認識した。


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