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2016年9月

2016年9月30日 (金)

緑の地平線(ホライズン)/カーペンターズ(米国盤LPvs国内盤LP)

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これは、1970年代半ばに発売された、カーペンターズのLPで、今も時々聴く。私のLPレコードの集め方というのは、なるべくマスターを持っている国でプレスされたものを優先して求めるというもの。このLPレコードも米国盤を持っていたのだが、先日、中古レコード屋で、これの帯無しの国内盤が安く出ていたので、買ってみた。実は、帯無しだったので輸入盤と勘違いして買ってきてしまったのだ。

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上が米国A&M盤、下は国内のキングレコード盤。どちらも盤のコンディションは良いので、この機会に、両者をじっくり聴き比べてみた。

同じ音源だから、音楽は全く同じ。でも、聴こえる音質は若干異なる。リズム感やドラム、ベースの弾む感じは米国盤の方が良い。国内盤は若干ベースやドラムが肥大し音が滲んでいる感じがある。しかし、ヴォーカル、特にカレンの声は、国内盤の方がしなやかで美しい感じがする。どちらが良いかは好みの範疇になるかも知れない。音楽全体を聴いた時は、米国盤の方が良いが、ヴォーカルを集中して聴くと、国内盤が良い。クラシックやジャズも、当時のキング盤は割りと人気がある。それはポップスでも同じなのかな、と感じた。

あと、国内盤には、歌詞の日本語対訳が載ったライナー・ノーツが入っている。この対訳がなかなか良い対訳で、この盤においては、米国盤、国内盤両方持っていようと決めた。CDでも発売されているが、ヴォーカルの質感や全体の音の厚み感などは、なかなかLPのように再現が出来ない。


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2016年9月27日 (火)

ベートーヴェン チェロ・ソナタ 3番、4番 他/フルニエ、グルダ(初期盤LP)

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ベートーヴェン チェロ・ソナタ 3番、4番 モーツァルトの「魔笛」から「恋を知る殿方には」の主題による変奏曲 /ピエール・フルニエ(チェロ)、フリードリッヒ・グルダ(ピアノ)の初期盤 138082 SLPMである。

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この盤のジャケットには1960年3月の表記があるが、こちらは先日ご紹介した1番、2番の138081 SLPMのジャケットと違ってInternational盤である。つまり、ドイツ国内で販売されたものではなく、ユ輸出仕様だ。そして、表のジャケットのSTEREOロゴが太文字である。盤はフラットエッジなので、最初期のプレス。

このレコードに収められている音源のうち、チェロ・ソナタ第3番は、EsorericSACD/CDハイブリッド盤で、ドヴォルザーク チェロ協奏曲 フルニエ、セル、ベルリン・フィルの余白に収録されているが、音の鮮度や濃厚さでこのオリジナル盤が勝るけれど、盤が古いので、若干ノイズが乗る。

フルニエ、グルダによるベートーヴェン チェロ・ソナタの3枚のLPのうちで、演奏や曲で一番良いと思うのが、このLPだと思う。5番、ヘンデルの主題による変奏曲、魔笛の主題による12の変奏曲が収録された 138083 SLPMは未入手なのだが、手頃な値段のものを見つけたら入手しようと思っている。


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2016年9月23日 (金)

ベートーヴェン チェロ・ソナタ 1番、2番 /フルニエ、グルダ(初期盤LP)

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少し涼しくなってきたので、LPレコードがいい音で聴ける季節がやってきた。これは、ピエール・フルニエ(チェロ)、フリードリッヒ・グルダ(ピアノ)による、ベートーヴェン チェロ・ソナタ 1番、2番がカップリングされたLPレコードで、レコード盤は、グルーヴガードされていないフラット盤。ドイツプレスのドイチェグラモフォンのプレスは、1962年頃までフラット盤で、その後グルーヴガード盤に移行している。

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ジャケ裏の右下を見ると、1960年代半ばまでのドイチェグラモフォン盤は、製造年代が表記されている。

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これは、1960年1月のジャケットなので、おそらく最初期のジャケットではないかと思う。この当時のステレオ盤には、赤いステッカーが貼ってある。そのステッカーも年代によって若干異なるのだが、そこまで詳しい事は、私は知らないし気にしない。

演奏は、後にケンプがピアノを弾いたものよりも、フルニエが闊達に弾いていて、私は、グルダとの演奏のほうが好みだ。音質的には、フラット盤のものは、グルーヴガード盤よりもFレンジが狭いが、音質が濃厚で実在感がある音がするように思う。ただし、56年前の古いプレスの中古LPレコードなので、若干ノイズは乗る。この盤の番号は138081 SLPMで、3番、4番他は138082 SLPM、5番他は、138083 SLPMというように、当時は3枚でバラで発売された。138082 SLPMのフラット盤も持ってはいるが、138083 SLPMはまだ未入手である。


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2016年9月20日 (火)

ツァラトゥストラはかく語りき他/カラヤン、ウィーンフィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売になったばかりのEsotericSACD/CDハイブリッド盤。収録曲は以下の通りで、3枚のLPレコードから抜粋されている。

交響詩 『ツァラトゥストラはかく語りき』

交響詩 『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』

7つのヴェールの踊り(楽劇サロメより)

交響詩 『ドン・ファン』

これを聴いて、カラヤンは、リヒャルト・シュトラウスを振らせたならば史上最高の指揮者だということが、よくわかった。交響詩 『ツァラトゥストラはかく語りき』は、映画「2001年宇宙の旅」で使われたが、様々な同曲異演を聴いた上でこのカラヤン、ウィーンフィル盤の音楽が採用されたのがよく判る。

音質的にも、当時最高の録音技術を持っていたDECCAの真骨頂が発揮されていて、アナログテープを聴いているような感じがするリマスターである。もちろん、マスターテープが古いので、若干ノイズ等が交じるけれども、それを消去しようとせず、細かい音を保持したままでSACD/CDのパッケージにしてくれた事は有り難いと思う。英国盤のオリジナルに近いLPレコードは、それはそれで素晴らしい世界があるけれども、マスターテープに近い音が聴けるのはこちらの方だと思う。交響詩 『ツァラトゥストラはかく語りき』の冒頭のオルガンの重低音は、私のFレンジの狭いスピーカーでは聴くことが出来ない。


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2016年9月16日 (金)

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 30 31 32番/ポリーニ(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売されたばかりのEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。1970年代中盤に録音されたアナログ末期の時代のもの。

状態の良いアナログマスターの為なのか、非常に鮮明で緻密な音のする音質である。解説の中で、諸石幸生氏が、従来のCDは音がぺらぺらとしている、とでも言いたくなってくるから不思議である。だが、それは真実である。と書いているが、私には、このディスクのCD層を聴いても、同じ感想を持った。リマスターを一生懸命やっても、元のマスター以上の音質にはならない。逆に言えば、レコード会社が発売している通常のCDは、オリジナルマスターからかなり劣化した状態のものを買わされ、聴かされていたのだというのがよく分かる。同時に、SACDはCDよりもデータが大きく高音質なのは間違いないが、一番大事なのは、SACDなりCDにする時のマスタリングであって、マスタリングが良ければCDであっても、かなりいい音質で聴けるものが出来るのだ。EsotericSACD/CDハイブリッド盤では、CD層も丁寧にマスタリングしてあり、SACD創のおまけだからと言うことで、やっつけ仕事になっていない。

演奏は、ポリーニらしい妥協をせず、磨きぬかれたピアニズムで、一つの世界を構築している。ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 30 31 32番は、個人的にはバックハウスのステレオ盤が好きで、英国プレスの初期盤LPで聴いているのだが、このSACD/CDハイブリッド盤は、その音質の良さによって、ポリーニの演奏の良さをも、新たに気づかせてくれたものとなった。聴き手は、音質の善し悪しで演奏の感銘の度合いも変わってしまう、オーディオとは恐ろしい物だと再認識した。


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2016年9月13日 (火)

バッハ 無伴奏チェロ組曲 /ロストロポーヴィッチ(180g重量盤LP)

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これは、発売されたばかりのロストロポーヴィッチのバッハ無伴奏チェロ組曲の4枚組のLPレコードである。通常、この曲はLPだと3枚組で発売されているものが多く、6曲を3枚の表裏に1曲ずつ振り分けているのだが、このセットは1枚目に第1、第2組曲を2枚目に第3、第4組曲を、3枚目に第5、4枚目に第6を入れているので、特に、第5組曲と第6組曲はかなり余裕を持ったカッティングになっている。

さらに、このセットにはロスレスのデジタルデータをダウンロード出来るダウンロード・コードも付属している。それでいて値段は4400円位と、1枚あたり1100円位なのでとてもお値打ちなセットだ。

録音は1991年、CDは1995年に初出で、ロストロポーヴィッチ63歳にして初めてスタジオ録音で正規発売された全曲盤であった。そして、今回、LPレコードでは初めて発売された事になる。昨今のLPレコードブームがあっての事だと思うが、LP派としては有り難い事だと思っている。

演奏は、好みが分かれるかも知れない。非常に雄弁な演奏である。ただ、その雄弁さを録音の残響の多さが邪魔しているかも知れない。直接音と間接音をちゃんと分離良く描き出して再生出来るような装置であれば、20世紀後半最大の大家の演奏の素晴らしさがより良くわかるように思う。デジタル録音であるがLPで聴く意義があるセットである。値段が安いので、このセットは直ぐに売り切れてしまうだろう。気になる人は早めに購入しておいたほうが良い。


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2016年9月 9日 (金)

愛のことば・トロイメライ/藤原真理(LPレコード)

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これは、1980年録音で、その翌年に発売されたLPレコード。前回ご紹介した「夢のあとに 白鳥」から約2年後のもので、こちらも小品集である。白鳥などは再録音されている。

伴奏は、フランス人のアラン・プラネスで、伴奏者が異なるからなのか、藤原真理の音楽性の変化なのかはわからないが、前回のものが楷書的な演奏だったのだが、このレコードでは、より緩急をつけたりしてもっと自由に演奏している感じがする。どちらが良いのかは聴き手の好みによるだろう。私は、演奏自体は2年前の「夢のあとに 白鳥」の方がが好みだ。

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音質は、2年経っている事で、2年前のも今回もデジタル録音ではあるが、初期のデジタル録音臭さはかなり減退しているように感じられ、若干進歩しているように感じる。

パソコンが不調になり、新しいものに替えた。更新がされるまで、ブログを書くこともできない状態だったので、一週間ぶりの更新となった。


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2016年9月 2日 (金)

夢のあとに 白鳥/藤原真理ロマンティック・チェロ・ミニアチュアーズ(LP)

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これは、1978年10月に録音され、翌年発売になった藤原真理のチェロ・小品集である。1978年の夏に開催された第6回チャイコフスキー・コンクール チェロ部門で2位入賞となったすぐ後のもので、伴奏者もチャイコフスキー・コンクールでの伴奏者で、優秀伴奏者賞を受賞した岡本美智子が務めている。

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収録曲は以下の通り。

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このLPレコードは、チェロの小品集としてはかなり演奏は良いと思う。9曲のうちの5曲がフランスもので、フォーレのが3曲。憂いをたたえたデリカシーに富む曲を実直に弾ききっている感じがする。発売されて35年以上経つものだが、名演ぞろいの良盤である。

この当時のLPレコードでは、当時の最新鋭のデジタル録音の凄さやデジタル録音機の優秀性についての解説を読んでみると隔世の感がある。当時のデジタル録音は、現在のハイレゾ録音とは比較にならない位のロースペックだったし、当時のプロ用のDENONのPCM録音機であるDN-34Rよりもはるかに優秀な録音機が、現在では数万円で入手できる。

このLPレコードを聴くと、アナログ録音の普通のLPレコードには無い鮮明さと引き換えに、初期デジタル録音特有の若干の高域のキツさやざらつきが感じられるのだが、それが無ければ、と聴くたびにいつも思う。


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