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2016年11月

2016年11月29日 (火)

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲/フランチェスカッティ、ワルター、コロムビア交響楽団(180gLP)

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これは、VINYL PASSION がSONY CLASSICALからマスターを借りてプレスした重量盤LPである。2015年に発売された。価格も¥2000しないお手頃価格である。ジャケットやレーベルは、オリジナルとは全く異なるモノクロのシンプルなもので、フランチェスカッティ、ワルターの写真が小さいと感じるかも知れないが、実際には30cm四方の大きなジャケットにこの大きさの写真なので、そんなに違和感は無い。

この録音は1961年であるからもう55年も前のものだ。ワルター/コロムビア交響楽団のものは、ニュー・リミックスド・マスター、いわゆる当時の録音プロデューサーだったジョン・マックルーアが、1980年頃にオリジナルの4トラック・マスターテープからステレオ2チャンネルにリミックスし直したマスター・テープをデジタルコピーしたものが日本に送られてきて、それを基に作られたLPレコードが20ACで始まる番号のもの。同じマスターから製造された初期のCDは¥3500であったが、このLPはこれらの音源とは音質がかなり異なる。もっとスッキリして細部がよくわかり、低域がスリムでありながら最低域までしっかり伸びているような感じだ。初期のデジタル・リマスター盤にある高域のざらつき感が無い。

ジノ・フランチェスカッティのヴァイオリンは、高貴で美しい音色が保たれており、ワルター、コロムビア交響楽団のオーケストラも、以前聴いた統率の緩いような感じは微塵も無く、高貴にあふれた美しさがある。

VINYL PASSTION のLPレコードは、今のデジタル・マスターから起こされたLPレコードで、音はハイレゾに近いかも知れない。プレス状態も良くノイズがほとんど無いのも好感が持てるし、現代のアナログLPレコードとして充分に存在価値があるものだと思う。今までのLPレコードやCDでは判らなかった演奏の魅力がわかる貴重なソフトだ。


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2016年11月25日 (金)

LPかCDか その再生の自分史

CDが登場したのは1982年の事、1982年9月にSonyの一号機をオーディオショップの視聴会で初めて聴いた。クラシックのジャンルにおいてCDが普及しだしたのは、1984年頃、ブルーノ・ワルター/コロムビア交響楽団のステレオ盤がCD化され、その音質がかなり良かったのが大きかったと思う。ハード機器の値段も、各社の一号機が20万円前後だったのが、1985~6年位になると5万円位に下がってきて普通の人にも手が届く値段になってきた。

クラシックのメジャーレーベルのLPレコードは1980年前後位からデジタル録音のものが大半になった。しかし、当時、デジタル録音のものであっても、LPとCDを比べるとLPの方が音の良いものがあったので、取扱いが便利でノイズも出ない、LPよりも音が良いと言われたCDよりも、みんなが見向きもしなくなって値段が安くなったLPレコードをせっせと集めた。レコード・プレーヤーはかなり良いものを使っていた。Exclusive P-10(当時、定価35万円)からExclusive P-3(定価60万円)に買い替えたりして、その両者の音質差に驚いたりもした。1987年以降になると、街のレコード屋さんのLPレコード売り場は急速に無くなって、CDが大半になってきた。しかし、東京に出ればまだLPレコードの新譜は買えたし、キングレコードなどはスーパー・アナログ・ディスクなどの高音質な復刻LP盤を定期的に発売していた。また、その人気はかなり高かった。

1992年頃に、ついにヨーロッパでもCD化の波によって一般のクラシックのLPレコードは製造されなくなり、これからは特殊な高音質のオーディオ向けLPレコードしかプレスされなくなると、秋葉原の輸入レコード屋さんで聞いた。仕方なくCDをそれなりに良い音質で聴くために買ったCDプレーヤーがLuxman D-500Xs'2という当時38万円のもの。新譜はほとんどCDしか出ないのでCDを聴くしか無かったが、LPで出ていて欲しいなと思った旧譜は中古でかき集めることにした。この当時、クラシックの輸入盤の中古の値段がかなり高かったのを覚えている。欲しい人がある一定数居ないと中古価格が高くなるなんて事はありえない。みんな考える事は一緒なんだなと思った。そのうちに、アメリカでRCA Living Stereo、Mercury Living Presenceの高音質復刻重量盤やヨーロッパでEMIやDECCAの復刻重量盤LPが発売されだした。良い物もあればイマイチなものもあったが、良い物はCDなんて聴いていられるかと思うほど音質は良かった。

沢山のLPレコードを持つと、同じLPレコードでも製造年代やプレス国によって音の傾向が違うのが判ってくるし、音質の良いものから良くないものまで玉石混淆だというのが判る。良いものはCDよりずっと良い音質だし、悪いものはCDよりずっと良くない。そんな状況で、1台のレコードプレーヤー、1個のフォノ・カートリッジで全部まかないきれるはずもなく、音の良い新しめのLPレコードを聴くためのレコードプレーヤーと、古めのLPレコードを粗を出さずに楽しめるレコードプレーヤーを用意した。それが1990年代半ば頃だった。

1990年代終わり頃になるとCDの音質がかなり良くなってきていた。そこで、2002年にCDプレーヤーをグレードアップする事にしてEsoteric P-0sとStellavoxST-2 96/24を導入した。これによってCDもかなり良い音質で聴けるようになったが、SPレコードを蓄音機で聴く魅力にも取り憑かれ、HMV157という蓄音機を導入、アコースティック録音時代のオペラ歌手の片面盤を集めるようになった。

SACDプレーヤーについてはまだ導入していない。SACDは、1999年頃に開発されたCDを上回る規格の音楽ソフトだが、パソコンで再生が出来ない、リッピングが出来ないという不便な点もある。(SACD/CDハイブリッド盤であればそのCD層をパソコンで再生、リッピングが出来るが、音質や規格はCDそのものである)SACDシングルレイヤーでSACDでしか聴けないというソフトがほとんど無いからという事もある。安価で手軽に買えるSACDプレーヤーを試聴しても、まともなCDプレーヤーシステムで聴くCDの方が良い事も多かったし、SACDというメディアが将来どうなるか判らなかったからだ。SACDはユニバーサルなど大手のメジャーレーベルが生産に乗り気でなかったりと、メジャーな音楽ソフトになる事は無かったが、2007年頃からEsorericが自前でクラシックのSACDを発売しはじめて風向きが少し変わった。SACDは墜落しそうだったものだったが、Esorericの復刻盤が順調に売上を伸ばしたので、またメジャーレーベルが自前で発売するSACDのソフトの数が多くなってきた。しかし、墜落を免れているというだけであって、急上昇するまでには至っていない。

2007~8年ごろから、特に欧米でアナログLPの生産額が多くなってきた。CDなどの生産額からすればまだ微々たるものだが、確実に年々増加してきて、クラシック音楽においても復刻盤が出たり、新録音でもCDやSACD、ハイレゾの配信の他にアナログLPでも発売されたりと、活況を見せてきている。

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このLPやCDのように、アナログLPだけしか無かった時代には国内盤で発売されなかったものが、今はCDでもLPでも売られている。凄い時代になったものだ。ネット配信を含め、音楽ソフトが多様化しているというのは、聴き手の音楽の聴き方も多様化して、ニーズが多様化しているという事だと思う。私のように、部屋にこもって専用のリスニングルームで音楽を楽しむ事も出来るし、スマホにイヤホンを繋いで通勤途中に歩きながら音楽を楽しむ事も出来るわけだ。ただし、クラシック音楽やジャズなどは、意識を集中させられる音楽であって、気軽にながら聴きしてその良さを享受できるものは、実は少ないと思う。

今年は、SPレコードの電気再生の目的で、Technics SL-1200GAEというアナログ・プレーヤーも導入した。SPレコードも蓄音機だけで聴いていた時よりも新たな発見があって楽しい。レコード・リスニングは楽しいので、まだまだ続くと思う。


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2016年11月22日 (火)

三浦環名唱集(2LP)

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これは、1972年に復刻発売された2枚組のLPレコードで、一部アコースティック録音のものもあるが、主として電気録音時代の国内SPレコードから盤起こしされたもの。ネットオークションで落札した。¥350也。ジャケットは布貼り厚手のハードカバー、非常に豪華なセットである。

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収録曲は以上のもの(クリックすれば画像が大きくなって見やすい)で、オペラ・アリア、外国の歌曲、日本の歌曲、世界の民謡が各面に収められている。オペラ・アリアは日本語訳詞のもので、若干興冷めする。外国の歌曲や世界の民謡も日本語で歌われており、またその訳が当時の時代のもので、かなり古さを感じる。

復刻に使われたSPレコードは、ものによってはかなり痛みが激しいものもあり、ノイズまみれのものもあり正直、全体的に音質はあまり良くない。だから、SPレコードをそのまま聴きたい気分になってしまうのだが、これだけの数のSP盤を集めようとすると、かなりの時間と労力が必要だろう。

このLPだけで三浦環の歌唱力や素性を推し量るのは止めた方が良いと思う。ほとんどの録音が、オペラ歌手としての現役を終えてからのもので、全盛期のアコースティック録音時代のものがほとんど無い事、三浦環にはこれ以外にも録音が沢山あるからである。私が所有しているブラームスの子守唄のSP盤もこのLPレコードの中に入っていない。また、ColumbiaだけでなくVictorにもかなり録音があるはず。

三浦環は戦前のオペラ歌手の中で、外国の音楽人辞典に掲載されていた唯一の日本人ソプラノであった。東京音楽学校で教鞭をとり、弟子の中には山田耕筰や原信子が居る。東京生まれではあるが、両親が静岡県出身(父は今の御前崎市、母は菊川市出身)だった事もあり静岡には縁の深い人なので、静岡国際オペラコンクールがプリマドンナ三浦環をたたえ、没後50年にあたる1996年から3年ごとに開催されている。日本国籍者で将来性のある出場者には、三浦環特別賞として技術力向上に必要な経費に対する助成金が授与される。

ユーチューブを検索したら1917年のアコースティック録音の「蝶々夫人」~ある晴れた日に~が出てきた。この録音は原語のイタリア語で歌われているし、歌も本LPレコードのものより数段良い。

三浦環は、「蝶々夫人」のタイトル・ロールを 十八番にしていた。その生涯で「蝶々夫人」のオペラ出演回数が実に2000公演なのだそうだ。蝶々さんはそう簡単な役ではない。長い上演時間の中で最初から最後までほとんど出ずっぱりで、喉にかなりの負担がかかる。そんな中で1年に100回出演したとしても20年続けないと2000公演にはならない。この事だけでも三浦環は凄かったと言わざるを得ないと思うのだ。


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2016年11月18日 (金)

ナウズ・ザ・タイム/チャーリー・パーカー(DeAGOSTINI180g重量盤LP)

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DeAGOSTINI JAZZ LPの第4弾。1952年、1953年に録音され2枚の10インチ盤で発売されたものを1957年に12インチLPとして発売したもの。録音が古い割には音質は良い。国内盤のLPよりも鮮明で、ドラムのアタックのキレが良い。

チャーリー・パーカーは、SP時代のダイヤルやサボイの復刻LPをシリーズで纏めて持っている。勿論、それよりは明らかに音質が良い。ドラッグと酒で体はボロボロだったのに、音楽は活き活きしている。

DeAGOSTINI JAZZ LPは、第3弾から¥2980となった為か、本屋さんの在庫が第1弾、第2弾と比べて少ない。火曜日に発売されて5日後の日曜日に行ったら1セットしか残っていなくて、私が買ってお店の在庫は無くなった。地元にある本屋さんの中でもかなり大きな本屋さんでこの調子だから、おそらく、売れ行きもそこそこあるので85枚の最後まで完走出来るのではないかと思う。

このセットに関してはプレスに由来するノイズなどは無く、盤質は良かった。次は有名なテイク・ファイブが入っているデーブ・ブルーベックの「タイム・アウト」だが、これは音質の良い復刻LPを持っているので見送るつもり。


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2016年11月15日 (火)

モーツァルト ドンジョバンニ/クルレンツィス、ムジカ・エテルナ(3CD)

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これは、2015年11月に録音され、最近になって発売されたモーツァルトのオペラ全曲盤のCDセット。通常のプラスチック・ケースには入っておらず、ぶ厚いハードカバーのブックレットにCDが付属しているような装填で、これで輸入盤ならば¥2000ちょっとで買えるのは非常にお買い得感がある。尚、4枚組のLPレコードでも限定発売されている。

モーツァルト
歌劇 “ドン・ジョヴァンニ” K.527(全曲)

ディミトリス・ティリアコス(バリトン/ドン・ジョヴァンニ)
ヴィート・プリアンテ(バリトン/レポレッロ)
ミカ・カレス(バス/騎士長)
ミルト・パパタナシュ(ソプラノ/ドンナ・アンナ)
ケネス・ターヴァー(テノール/ドン・オッターヴィオ)
カリーナ・ガウヴィン(ソプラノ/ドンナ・エルヴィーラ)
グイード・ロコンソロ(バリトン/マゼット)
クリスティーナ・ガンシュ(ソプラノ/ツェルリーナ)

テオドール・クルレンツィス(指揮)
ムジカ・エテルナ

2015年11月23日-12月7日、ロシア、ペルミ、セッション録音

テオドール・クルレンツィスは、モーツァルト、ダ・ポンテ三部作の中の「フィガロの結婚」、「コシ・ファン・トゥッテ」をすでに録音し発売している。とても個性的な解釈ではあるが斬新で切り口が鋭い音楽を構築していた。ダ・ポンテ三部作の中でも、とりわけ劇的でデモーニッシュな感じがある「ドン・ジョバンニ」は、一番、芸風にマッチしたものではないかと思うし、期待を裏切らない出来であった。古楽器を使ったムジカ・エテルナを緻密にドライブして劇的で切れ味が鋭い。歌手陣も指揮者の意向をよく理解して歌っている様に思う。

録音も鮮明である。遠目から録ったようなものではなく、マイクを近接設置し、細かい音はなるべく拾うという録音だと思う。その為に音楽の劇的な部分がよりわかりやすい感じに仕上がっている。オペラの映像のない全曲録音というのは、最近はとても少ない。セッション録音であればさらに珍しい。そんな中で、個性的な演奏ではあるが、秀逸なCDが出てきたというのが正直な感想であった。


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2016年11月11日 (金)

ベートーヴェン 交響曲第6番(田園)/ワルター、ウィーンフィル(5枚組SP盤)

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これは、1936年録音のSP盤。このセットも調子に乗って自前でCD化してしまった。1930年代半ばくらいになると録音技術が良くなって大編成の交響曲やオペラの全曲なども普通に録音され、SP盤のセットで様々なものが発売されるようになっていた。その中でもこのベートーヴェン 交響曲第6番(田園)/ワルター、ウィーンフィルは、極めて演奏の良いものだと思う。

晩年にコロムビア交響楽団と録音したステレオ盤も凄いが、こちらはウィーンフィルなので、より気品を感じる。ただ、録音が古いので下手に復刻した盤や再生装置がこの時代のものにマッチしたものでないと、気品を感じるような再生は出来ないかも知れない。

私は、1955年を中心に前後25年、つまり1930年から1980年頃までの50年間というのはクラシックの録音においての黄金時代だったと思う。この時代のクラシック音楽を過不足無く再生出来るように色々やって来たが、1930年代のものも、それなりに楽しめる様になってきた感じだ。


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2016年11月 8日 (火)

モーツァルト 交響曲第41番(ジュピター)/ワルター、ウィーンフィル(4枚組SP盤)

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世の中は、アナログレコードがブームになっているが、私的にはちょっとしたSP盤がブームになっている。理由は今年発売されたTechnics SL-1200GAEというレコードプレーヤーが78rpmで回すことが出来るのでSP盤の電気再生用に導入して見たところ、今まで14年間使っていたHMV157というアコースティック蓄音機とはまた違った魅力ある再生が出来るので、面白がって手持ちのSP盤を次から次へ聴く様になってしまったのだ。

このモーツァルト 交響曲第41番(ジュピター)/ワルター、ウィーンフィルは、拙宅では電気再生した方が明らかに魅力的に鳴る。特により深い低域が再生出来るようになり、シンフォニーがシンフォニーらしく鳴る様になったからだ。蓄音機のサウンドボックスとホーンの個性で聴かせる弦楽器よりもカートリッジが拾う弦楽器の音のほうがウィーンフィルらしいように聴こえる。

1938年録音の4枚組8面のこの盤は、このように収録されている。

第一楽章 1面~2面  第二楽章 3面~4面  

第三楽章 5面~6面途中 第四楽章6面途中~7面 

偽の女庭師 序曲  8面

SPレコードでは、モーツァルトの決して長くはない楽章でも、途中で裏返さなければならない。電気再生するならいっその事デジタル化してCDにしてしまった方が聴きやすいと思い、CDRに焼いて作ってしまった。途中の接合部分が若干間延びするが、いちいち裏返しながら7面をかけるよりずっと気持ちよく聴ける。ノイズシェーピングなど一切しておらず、市販のCDよりノイズは多いが、その分、鮮度は保たれていると思う。

巷では、この録音の評価はあまり良くない。音楽評論家の宇野功芳氏は著書「ワルター」や「名指揮者ワルターの名盤駄盤」の中で、「ワルターの指揮が軽すぎ、アンサンブルにも雑な面が目立って必ずしも感心できない」、「解釈としては女性美の極を示した小味なモーツァルト」、「いわゆる女性的なモーツァルトであって、それを突き抜けたジュピターらしい威容は期待できない」などと書いていて、あまり好意的でない評論を展開していたが、私は、晩年のアメリカでの録音の演奏よりもむしろずっと高貴であり、秘めた情熱や強靭さを感じさせ、アンサンブルが見事な素晴らしい演奏だと気付かされ、改めてこのSP盤への思いを新たにした。

ワルターとウィーンフィルの関係は、この録音の後に戦後まで中断される。ナチスの迫害を恐れ、1938年にスイスに逃れたが、翌年、アメリカに亡命したからだ。この録音の1938年は、ワルターとウィーンフィルの関係が恐らく最も良好だった最後の時期だったという事もあって、醸し出される演奏にもそれは現れているように思われるのだ。

このSP盤が気持ちよく聴ける様になっただけで、TechnicsSL-1200GAEというレコードプレーヤーを導入した価値があり充分に元はとったような気分である。


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2016年11月 4日 (金)

サーフェシング/サラ・マクラクラン

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このCDは、最近、知人から頂いたもの。発売は1997年頃なので、約20年前のポップスである。知人は、オールジャンルの音楽ソフトを収集し、中古屋巡りをするのを楽しみにしていて、とある中古屋で¥108でこのCDを見つけたらしい。

カナダのアーチストであるサラ・マクラクランのCDは、カナダ盤が音が良いんだよ、と知人は言う。実際、このカナダ盤のCDはかなり音質が良い。そして聴いて行くと、何だ、知っている曲が入っているじゃないか。それは、「Adia」「Angel」という曲。そもそも、このアルバムは、当時、全米だけで800万枚売れたらしいからポップスに疎い私が聴いても、この曲知ってる!という事になるのだろう。

昔、沢山売れたという事は、中古市場にも潤沢にあるという事で希少価値など全く無いのと、CDというメディアが凋落気味なので、格安だったのだろう。

しかし、今、一番完成度が高く、気軽に手に入れられるCDが、実は一番成熟した音楽ソフトメディアだと思う。


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2016年11月 1日 (火)

レディ・イン・サテン/ビリー・ホリデイ(DeAGOSTINI180gLPレコード)

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DeAGOSTINIがJAZZ名盤をLPレコードで発売を開始した最初のものはマイルス・デイビスのカインド・オブ・ブルーで、それは990円の大バーゲンだったが、これは3つ目のもので、2980円と通常の値段となっている。

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この様に、ジャケットもレーベルデザインもオリジナル通りである。

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実は、このLPレコードはCDでもLPでも持っていなかった。ビリー・ホリデイの所有盤は少なく、「奇妙な果実」の入ったコモドア録音のキングレコードから出た復刻LP盤、Verveレーベルの「ボディ・アンド・ソウル」、「アラバマに星落ちて」しか手持ちが無い。「奇妙な果実」は暗すぎてほとんど聴かないので、「ボディ・アンド・ソウル」、「アラバマに星落ちて」をたまに聴く程度だ。

この録音は、ビリー・ホリデイの死の前年の録音で、「アラバマに星落ちて」でさえ、声が悪くなっているのと、この盤のめぼしい中古レコードに巡り合う事が無かった。今回、DeAGOSTINIが出したので買ってみた次第。

この復刻盤は、1950年代後半のステレオ初期録音としては音質はすこぶる良い。ただし、盤にクリーニングしても落ちない汚れがあって、その部分は周期的なノイズが入る。DeAGOSTINIに連絡したら、代替品をプレス中という事で、入荷次第送ってくれるらしい。

このLPレコードの音楽は素晴らしい。確かに声はかすれ気味で、無理をして出している感じがするが、それ以上に彼女の歌心がわかるもので、DeAGOSTINIが『隔週刊ジャズ・LPレコードコレクション』の3号にこの音源を持ってきたのもわかる気がする。

次はチャーリー・パーカーの「ナウズ・ザ・タイム」だが、これは音の良くない国内盤のLPしか持っていないので買うつもりだ。


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