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2017年1月

2017年1月31日 (火)

フロトウ マルタ/ヘーガー、バイエルン国立歌劇場

フリードリッヒ・フォン・フロトウのオペラ「マルタ」の西ドイツ盤のLPセットを入手した。

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実はこのセットは英国初版で持っていたので、西ドイツ盤は今まで手を出さなかったのだが、格安だった西ドイツ盤があったので買ってみたのだ。

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こちらが、英国初版。英国初版は、「マルタ」全曲を2枚半、5面にカットしていて、第6面には、タイトル・ロールを歌ったアンネリーゼ・ローテンベルガーのオペラ・アリア集が入っていた。そのオペラ・アリア集は、西ドイツ盤のこの美しい顔写真のジャケットの1枚のLPレコードから半分が選ばれていた。

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今回、手に入れた「マルタ」の西ドイツ盤のLPセットは、3枚6面全部を使って、余裕を持ってこのオペラ全曲が入っていた。カットに余裕が有るためか、この西ドイツ2版は英国初版よりずっとダイナミックレンジも広く良い音質である。どうやら、このフロトウ 「マルタ」/ヘーガー、バイエルン国立歌劇場の音源は、西ドイツ・エレクトローラ録音で西ドイツ盤がオリジナルのようだ。

解説書も、西ドイツ盤には英国盤には載っていない写真もあったり、西ドイツ盤の方が詳しい。このオペラは大好きで時々聴くが、今まで西ドイツ盤のLPを買わなかったのは不覚だった。

このオペラには、オペラに全く興味のない人も知っている歌が入っている。それは、「まじめで働き者の娘さん」 "Mädchen, brav und treu"の冒頭の部分、(日本では「爺さん酔っぱらって酒のんでころんだ」という歌詞で歌われている)と、「夏の名残のばら」 "Letzte Rose" (Last Rose of Summer) である。

"Letzte Rose" (Last Rose of Summer)のユーチューブにあった音源を貼り付けてみた。

Singers of the European Opera Centre Elsa Benoit, soprano - Martin Piskorski, tenor

日本では、ご存知、「庭の千草」として知られている歌だ。

要はあまり片意地はらずにお気軽に聴けるオペラなのだ。残念ながらCDでは国内盤は廃盤で入手困難。ただし輸入盤なら今もお安く入手できる。1968年の録音。歌手は、アンネリーゼ・ローテンベルガー、ブリギッテ・ファスベンダー、ニコライ・ゲッダ、ヘルマン・プライを起用した超豪華キャストだが、もうすでにブリギッテ・ファスベンダーを除いた3人は鬼籍に入っている。


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2017年1月27日 (金)

スケッチ・オブ・スペイン/マイルス・デイビス(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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このアルバムも、「ポギーとベス」と同様、ギル・エヴァンスのアレンジで、大編成のオーケストラがバックになっている。ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」、ファリャ「スペインの庭の夜」から引用されている他、スペイン音楽の伝統を汲んだギル・エヴァンスの自作曲が収録されている。

この盤もステレオだが、ステレオの方がオーケストラが広がって良い。EsotericSACD/CDハイブリッド盤では、各楽器の音色が濃く艷やかに再現され、手持ちのOJC盤のLPは若干貧弱な音質だとも感じた。EsotericSACD/CDハイブリッド盤は音質的にはかなり錬られたもので、買って良かったという思いを新たにした。


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2017年1月24日 (火)

ポギーとベス マイルス デイビス(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

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'ROUND ABOUT MIDNIGHTとMILESTONESはモノラルだったが、この盤はステレオである。編成の大きなオーケストラをバックにマイルスのトランペットのモード奏法が響き渡るのが、ステレオの方がオーケストラの音の広がりなどがあってモノラルより楽しめるのではないか?

オーケストラの各楽器の音色が素晴らしくて、それにマイルスの泣いているようなトランペットが浮き上がるとても幻想的なアルバム。ポギーとベスは元はオペラで音楽そのものはよく知っているので、アレンジの素晴らしさやマイルスのソロの良さがとても良くわかる。今回の5枚セットの中で個人的には一番好きなのがこのアルバム。きっとクラシック好きなジャズは聴かないという人も楽しめると思う。


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2017年1月20日 (金)

MILESTONES/マイルス・デイビス(EsotercSACD/CDハイブリッド盤)

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Esotericが、昨年12月に発売したMiles Davis Great5という5枚組のSACD/CDハイブリッド盤の中の1枚。1958年録音なのでステレオとモノラル盤が併売されたはずで、クラシックならば、間違いなくステレオ盤で復刻される。しかし、このリマスターはモノラルのマスターから行われている。音の広がりはないが、中域が充実しそれなりに厚みもあり、音がすっ飛んでくるような勢いの良さと、目の前で楽器が演奏されているような実在感がある。

オリジナル盤やそれに近い初期盤の愛好家は、ジャズならばモノラル盤を好む人が多く、実勢価格はモノラル盤の方が高価だ。この現象はクラシックと正反対。クラシックの場合、ステレオとモノラルが両方あるものの場合、モノラル盤は非常に安価だ。音に広がりやステージのどこに独奏者が立っているのかなどは、ステレオでないと分からない。しかし、ジャズのような音楽はそんな事は大事な事ではなく、エネルギー感や実在感の方が大事になる。そのような聴き方をする場合にはモノラルの方が良い。

さて、このアルバムはマイルスがモード奏法を積極的に取り入れているのと、キャノンボール・アダレイ(アルト・サックス)とジョン・コルトレーン(テナー・サックス)の二人のサックスの違いが楽しめるアルバムの1つでもある。

なかなか上手くリマスターされていてCD層を聴くだけでも充分に持ってる価値はあるものだと思う。


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2017年1月17日 (火)

ビョルリンクの「誰も寝てはならぬ」「マッティナータ」SP盤の盤起こしデジタル化

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A面:誰も寝てはならぬ(プッチーニ:トゥーランドットより)録音1944 33.7MB WAVファイル

http://fast-uploader.com/file/7040165866295/

B面:マッティナータ(レオンカヴァッロ) 録音1944  23.6MB WAVファイル

http://fast-uploader.com/file/7040166115581/

  デジタル化 使用機器

レコード・プレーヤー:   Technics SL-1200GAE
フォノ・カートリッジ:   audio-technica AT-MONO3/SP
フォノイコライザー :   Softone Model4

本日より1ヶ月間限定でダウンロードして聴けます。英国プレスの10インチSP盤は、本国盤だけあって、かなり鮮明に聴けます。ただし、蓄音機で聴きまくったために、ノイズもあります。ノイズ除去はあえてしていません。ぜひ、お聴き下さい。特に、「誰も寝てはならぬ」は、ビョルリンク最晩年のRCAの「トゥーランドット全曲盤:ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場」の歌と比べて遜色ないばかりか、むしろ若さと溌剌した感じがあって、とても素晴らしい歌唱だと思っています。この盤はお気にい入りのSP盤の1枚。


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2017年1月13日 (金)

'ROUND ABOUT MIDNIGHT/マイルス・デイビス(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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昨年12月に発売になった5枚組ボックス・セット、マイルス・デイビス・グレート5というEsotericSACD/CDハイブリッド盤の中の1枚。

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'ROUND ABOUT MIDNIGHTは、5枚の中で一番録音が古く、1955~6年のモノラル録音であるが、この当時のモノラルの特徴である中域の厚みや肉厚感があり、非常に鮮明で良い音質である。マイルスのトランペットのかすれた音もうまい具合に再現され、とても良いリマスターだと感じる。

マイルス・デイビスがPrestige レーベルからColumbiaレーベルに移籍して最初に録音したのが、この'ROUND ABOUT MIDNIGHTで、ジョン・コルトレーン、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズというメンバーも凄い人たちばかりだ。

Esotericは、クラシックばかりだったのが、最近はJAZZも手がけるようになった。クラシックは、EsotericのSACD/CDハイブリッド盤の売れ行きの良さによって、レコード会社自らがSACD盤の発売に積極的になったり、Tower Recordsが、独自にSACD/CDハイブリッド盤を発売するようになり、SACDについては追い風が吹いている。ただし、JAZZやPOPPSに関してはまだSACD盤が多いとは言えないので、今回のように、5枚の大物をJAZZにしたのは正解だと思う。EsotericのSACD/CDハイブリッド盤のJAZZは今までの所、全て入手しているが、期待を裏切られた思いは一度も無い。


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2017年1月10日 (火)

Some Other Time/Bill Evans(180g重量盤LP)

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昨年4月に発売されたこのアルバムは、1968年6月20日の録音。「お城のエヴァンス」というニックネームで有名な「アット・モントルー・ジャズ・フェスティバル」の5日後にスタジオ録音されたものであるが、当時、Verveレーベルと専属契約していた関係で、別の会社の録音であるこの音源は、発売にストップがかけられ、以来、日の目を見る事が無かった。

昨年4月末にCDは買ったものの、欲しいなと思った全世界4000枚限定発売のアナログレコードは、すでに売り切れ状態で入手出来なかった。買い逃した残念な気持ちは、昨年5月のこのブログにも書いた。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/some-other-time.html

しかし、昨年末になって、未開封新品を適価(プレミアムが無い価格)のものを見つけ、何とか入手してみた。

やはり、CDと比較して聴いてみると、LPならではの音の雰囲気が違う。プレスの質もまずまずで、ジャズを聴くのには充分なS/Nは確保出来るし、ピアノの音色やベースの肉厚のある質感はアナログLPならでは、である。エディ・ゴメスのベースの素晴らしさはアナログLPの方が判るように思う。「アット・モントルー・ジャズ・フェスティバル」も良い音質だが実況録音である。Some Other Timeはスタジオ録音であるためだいぶ雰囲気は違っているし、当時のジャズの音の良いレコードの水準を上回っているのではないだろうか。このアルバムは、演奏内容でも音質でも、よくある普通の未発表だったものの発売ものとは、別物だととらえた方が良いと思う。

ビル・エヴァンス、エディ・ゴメス、ジャック・デジョネットというメンバーでの活動時期は短く録音が少ないので、このアルバムはとても貴重だし、いつものようにエヴァンスのピアノは美しく、クラシックで言えばドビュッシーの様だが、ゴメスの独特のゴリゴリ感のあるベースと多彩なリズム感を持つデジョネットのドラムの対比は印象的で、このトリオは歴代のビル・エヴァンス・トリオの中でもとても優れた良いトリオでは無かったのじゃないかと、ジャズの万年初心者は思うのだ。


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2017年1月 6日 (金)

スメタナ わが祖国 /クーベリック、ボストン交響楽団(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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先月発売になった、EsotericSACD/CDハイブリッド盤。1970年代前半のアナログ録音の名盤である。長年の亡命生活を経て、1990年に44年ぶりに登場したプラハ音楽祭での実況録音がCDとして出現するまで、この録音は、私のベストな「我が祖国」だった。

今、改めてこのEsotericSACD/CDハイブリッド盤を聴いてみると、アメリカのオーケストラが、クーベリックという指揮者のチェコ的な色になって響いているのがわかる。1990年のは実況録音であるだけに感動的なのであるが、こちらはスタジオ録音なので、細かい所はより整っていると思うし、聴き手が「我が祖国」という作品をより客観的に感じたり知りたいと思うなら、こちらの方が良い。

音質も素晴らしい。EsotericSACD/CDハイブリッド盤は2007年頃から発売が開始されたが、初期のものより新しいものの方がリマスターの技術や経験の蓄積によって、より良いものがリリースされているように思う。先月は3点(クラシックが2点、ジャズのボックスが1点)発売されたが、全て購入した。他のものも、順次、このブログに挙げていこうと思う。


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2017年1月 3日 (火)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番/リヒテル、ヴィスロツキ、ワルシャワ国立交響楽団(VINYL PASSION180gLP)

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VINIL PASSION 180g重量盤LPのラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番/スヴャトスラフ・リヒテル、スタニスラフ・ヴィスロツキ、ワルシャワ国立交響楽団による1959年録音のもの。

オリジナルのドイチェグラモフォン盤には、余白に前奏曲が6曲入っていたが、この盤では4曲となっている。

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先月、オグドン、プリッチャード/フィルハーモニア管によるラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番のLPについて書いたが、リヒテルならではのピアニズムを駆使した演奏の本盤は、名演奏として1枚上手だ。

この音源は、Esoteric SACD/CDハイブリッド盤でも出ていて、その音質もかなり良いが、このVINYL PASSION盤は、スッキリ、クッキリとした明快さで、1959年とは思えない高音質で聴かせてくれる。ハイレゾのデジタルマスターから起こされていると思うが、非常に良いカッティングとプレスで、この音源の新たな魅力を教えてくれた。古いアナログ録音のハイレゾのダウンロード音源やSACDソフトで聴くと、若干古さやマスターの傷みなども明確に判ってしまうが、LPレコードになったものは、それが解りにくく、更に実在感のあるような音質で聴けるから不思議だ。LPで聴く場合では、従来盤ではなく、このVINYL PASSION盤で聴く方が多くなるだろう。

VINYL PASSION盤は、まとめて買うと¥1400を切る値段で買えるのだが、しっかりしたアナログ盤の再生環境を持っている人には、抜群のコスト・パフォーマンスだと思う。


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