レハール メリー・ウィドウ(抜粋)/マッテス、グラウンケ響、ローテンベルガー、ゲッダ、ケート他
ハンナ・グラヴァリ夫人:アンネリーゼ・ローテンベルガー(ソプラノ)
バランシエンヌ(ツェータ男爵夫人):エリカ・ケート(ソプラノ)
カミーユ・ド・ロジヨン:ロベルト・イロスファルヴィ(テノール)
ダニロ・ダニロビッチ伯爵:ニコライ・ゲッダ(テノール)
バイエルン放送合唱団 グラウンケ交響楽団 ウィリー・マッテス(指揮)
この録音は、1960年台後半で、全曲盤は無く最初から西ドイツ・エレクトローラが抜粋盤として録音、発売した。尚、このLPレコードは初出盤ではなく1970年代前半の西ドイツ・エレクトローラの再発盤。再発盤ではあるが、このLPレコードを聴く限り音質もかなり良く、古さはあまり感じない。オリジナル盤はジャケットのアンネリーゼ・ローテンベルガーの写真がもっと大きく、レーベルは赤い色だ。
抜粋であるが、これだけの良い歌手が集まっているので、その分、次から次へ出てくる歌の素晴らしさが濃厚に味わえる。前回ご紹介した、マタチッチ盤と比べても勝るとも劣らない。気になる部分は抜粋であるという事だけだ。
ハンナ・グラヴァリ夫人の声の質はローテンベルガーの方がシュワルツコップより美しさで勝る感じ。シュワルツコップは口ごもった感じがするが、より感情を込めて歌っていて、対してローテンベルガーは美しい声でオペレッタらしく楽しさ優雅さを醸し出している。ニコライ・ゲッダのダニロも良い。ニコライ・ゲッダはマタチッチ盤ではカミーユ・ド・ロジヨンを素晴らしい美声で歌っていたが、ダニロも歌える芸の幅の広い素晴らしい歌手である。エリカ・ケートのバランシエンヌは可愛い。この録音当時、エリカ・ケートは40歳位のはずだが、声は軽く若い。バランシエンヌを20歳代のように魅力的に歌っている。バックを盛り上げる合唱やオーケストラも良く、ウィリー・マッテスの指揮はオペレッタを魅力的に聴かせている。
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