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2017年3月28日 (火)

イエロー・サブマリン/ビートルズ

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イエロー・サブマリンというビートルズのLPレコードについて、本当はビートルズのサウンド・プロデューサーだったジョージ・マーティンが亡くなった直後などのタイミングで、もっと前に書くべきだった。

このLPレコードは、SIDE1には普通にビートルズのメンバーが作曲し演奏し歌っているものが収められている。そちらについては多くのビートルズ好きなマニアに任せるとして、そうではなく今回は、ビートルズのメンバーの歌も演奏も無いSIDE2に収められているジョージ・マーティンが作曲・指揮をした映画の挿入曲として使われたオーケストラ曲について書いてみる。

このLPレコードを手に入れたのは18歳の頃。その当時はビートルズのメンバーの歌も演奏も無いSIDE2はおまけでしかなく、ほとんど聴くこともなくスルーだった。しかし、聴く音楽がクラシック音楽が大半になった頃から、ふとした時に聴いたこのイエロー・サブマリンのSIDE2は全く無視できないものになっていった。

SIDE2収録曲

1.ペパーランド(Pepperland)
 作曲・編曲:     Martin

2.シー・オブ・タイム(Sea Of Time)
 作曲・編曲:     Martin

3.シー・オブ・ホールズ(Sea Of Holes)
 作曲・編曲:     Martin

4.シー・オブ・モンスターズ(Sea Of Monsters)
 作曲・編曲:     Martin

5.マーチ・オブ・ミーニーズ(March Of The Meanies)
 作曲・編曲:     Martin

6.ペパーランド・レイド・ウエイスト(Pepperland laid waste)
 作曲・編曲:     Martin

単に映画のサウンド・トラックとしてではなく、曲自体が面白いし、オーケストレーションも様々な工夫がなされている。ペパーランド(Pepperland)ではピアノが効果的に使われ、シー・オブ・タイム(Sea Of Time)ではシタールがエキゾチックな効果を出している。シー・オブ・モンスターズ(Sea Of Monsters)では、バッハのG線上のアリアのフレーズが引用されたりする。マーチ・オブ・ミーニーズ(March Of The Meanies)では、さながら20世紀の現代音楽っぽい感じもある。ペパーランド・レイド・ウエイスト(Pepperland laid waste)では、イエローサブマリンのフレーズがオーボエで奏でられ、なかなか良い。全体的にはうきうき楽しい感じで近代のクラシック音楽のような感じがする。

音質的にもこの当時の普通のクラシック音楽のLPレコードに近いクオリティがあって、普通の電子楽器を使い何回もダビングして作られるポピュラー音楽とは違う。若い頃はビートルズを聴いたけれど、今はクラシック音楽を聴く方が圧倒的に多いような方、改めて一度、イエロー・サブマリンのSIDE2を聴いてみることをお薦めする。

エリナー・リグビーやザ・ロング・アンド・ワインディングロードが何故素晴らしいのか、その理由の一つがジョージ・マーティンのオーケストラ・アレンジの良さによるもので、この人の実力がイエロー・サブマリンのSIDE2で良く判る。


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