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2017年4月 7日 (金)

R・シュトラウス ナクソス島のアリアドネ/ケンペ、シュターツカペレ・ドレスデン

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1968年録音のリヒャルト・シュトラウスのオペラ、 「ナクソス島のアリアドネ」の全曲盤。

この盤は西ドイツELECTORORA2版でありオリジナル盤ではない。この録音は、東ドイツのETERNAと西ドイツELECTORORAが共同制作したもので、東西の名歌手を揃えたこのオペラの名盤である。このLPレコードや英国EMISAN246/8の金切手レーベルで聴く限り、 非常に音質も良くてオーディオ的にも満足出来る。

歌手が揃っているというだけでなく、私は、ルドルフ・ケンペのオペラ指揮者としての実力が遺憾無く発揮されたもので、ウィーンフィルを振ったワーグナーの「ローエングリン」に匹敵する名演だと思っている。

また、「ナクソス島のアリアドネ」では、モーツァルトの「魔笛」の夜の女王のアリア以上に超絶技巧が必要なコロラトゥーラ・ソプラノによるツェルビネッタの長大なアリア、『偉大なる王女さま』が大きな聴きどころであるが、ツェルビネッタ役のシルビア・ゲスティは、繊細にして華麗、そして少し茶目っ気があるような余裕まで感じる名唱で聴き手を唸らせる。録音で聴けるツェルビネッタ役としては、リタ・シュトライヒ、シルビア・ゲスティ、そしてエディタ・グルベローヴァの3人が特に素晴らしいと思う。

良く、オーディオ・マニアの中には、リヒャルト・シュトラウスの曲では、「ツァラトゥストラはかく語りき」の冒頭の部分とか、「アルプス交響曲」の派手な部分をつまみ食いするだけの人が居る。リヒャルト・シュトラウスはオペラを沢山書いた。だから、管弦楽曲を聴くだけでオペラを聴かないのでは、この作曲家の作品の半分も聴いていないのだと思う。

リヒャルト・シュトラウスのオペラは、「サロメ」、「エレクトラ」、「薔薇の騎士」、そしてこの「ナクソス島のアリアドネ」が代表作だと思うが、個人的に、「サロメ」、「エレクトラ」は苦手であり、「薔薇の騎士」、「ナクソス島のアリアドネ」、「アラベラ」などが好きだ。

リヒャルト・シュトラウスとモーツァルトのオペラは相互に似た部分を持っているものがある。「フィガロの結婚」と「薔薇の騎士」、「魔笛」と「影のない女」、「コシ・ファン・トゥッテ」と「アラベラ」、そして「劇場支配人」と「ナクソス島のアリアドネ」など、ストーリーを意識しながら音楽を聴いているとそんな感じがする。


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