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2017年10月

2017年10月31日 (火)

アート・テイタム-ベン・ウェブスター・カルテット(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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2017年6月20日に発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤で、6枚組の「Verve 6 Great Jazz」のボックスセットの中の1枚。1956年9月モノラル録音でアート・テイタムの死の2ヶ月前の録音である。Verve 6 Great Jazzの中でこれだけはPABLOレーベルだが、オリジナルはVerveの録音であり、VerveとPABLOはノーマン・グランツが作った兄弟レーベルである。Verveレーベルを手放したノーマン・グランツがアート・テイタムの音源を買い取って新たに興したPABLOレーベルで発売したからPABLOレーベルになっているらしい。

正統的なJAZZであるが、アート・テイタムの独特の節回しのピアノ、優しさに溢れたベン・ウェブスターのテナーサックスが深みのある音で鳴り、2曲目の「オール・ザ・シングス・ユー・アー」ではレッド・カレンダーのアルコの低い胴鳴りのするベースが哀愁をそそる。モノラルだから音は広がらないが、自然な残響音は入っていてバランスの良い音質である。

「Verve 6 Great Jazz」のボックスセットは、1950年代の古い音源のものばかりだが、鮮明でヌケが良く分厚く勢いのあるジャズらしい音でリマスターされており、なかなか良いと思う。


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2017年10月27日 (金)

ソニー・サイド・アップ/ディジー・ガレスピー、ソニー・スティット、ソニー・ロリンズ他(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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2017年6月20日に発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤で、6枚組の「Verve 6 Great Jazz」のボックスセットの中の1枚。1957年のモノラル録音。

ディジー・ガレスピー(tp)、ソニー・ロリンズ(ts)、ソニー・スティット(ts)、レイ・ブライアント(p)、トミー・ブライアント(b)、チャーリー・パーシップ(ds)による演奏で、3人の管が競う形でソロが変わっていったり、バトルのように張り合うような感じが有ったりして楽しい。1曲目はディジー・ガレスピーのヴォーカルも聴ける。

音質は、やはり抜けの良い鮮明な感じで、ボックス6枚に共通する、古い音源をなるべく良い状態で復刻しようとする意図が伺える。


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2017年10月24日 (火)

スウィングズ・ザ・シング/イリノイ・ジャケー(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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2017年6月20日に発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤で、6枚組の「Verve 6 Great Jazz」のボックスセットの中の1枚。1956年のモノラル録音。

イリノイ・ジャケー(ts)、ロイ・エルドリッジ(tp)、ジミー・ジョーンズ(p)、ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)、ジョー・ジョーンズ(ds)による演奏で、渋い感じのジャズである。スタイルはハード・バップより前の古いスタイルな感じだが、楽しく聴ける。イリノイ・ジャケーというテナー・サックス奏者のアルバムは、1枚も持っておらず、あまり期待していなかったが「Verve 6 Great Jazz」のボックスセットに収められるだけのアルバムなんだなと納得した。

音質は、非常に抜けの良い感じの音で、各々の楽器が鮮明に聴けバランスも良くて、とても60年以上前の音源とは思えない。


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2017年10月20日 (金)

プレス・アンド・テディ/レスター・ヤング~テディ・ウィルソン・カルテット(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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これも2017年6月20日に発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤で、6枚組の「Verve 6 Great Jazz」のボックスセットの中の1枚。1956年のモノラル録音。

レスター・ヤング(ts)、テディ・ウィルソン(p)、ジーン・ラミー(b)、ジョー・ジョーンズ(ds)の4人による演奏。特に、状態の良い録音で好調な演奏をする晩年のレスター・ヤングが聴ける。このEsotericSACD/CDハイブリッド盤では、ドラムスやベースの演奏が明解で、レスター・ヤングのテナーサックスの音も太く実在感のある音質で鳴る。マスターテープのヒスノイズが結構聴こえるが、それも音楽を聴くのに邪魔にはならない。


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2017年10月17日 (火)

バック・トゥ・バック/エリントン&ホッジス(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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先日紹介した「エラ・アンド・ルイ」に続き、これも2017年6月20日に発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤で、6枚組の「Verve 6 Great Jazz」のボックスセットの中の1枚で、6枚のうちのこれだけがステレオ録音である。ステレオ録音とは言ってもベースが真ん中で他の楽器は左右に分かれてモノラル的になっている、俗に言うピンポン録音である。1959年録音。

Esoteric盤はCD層でも、非常に音の抜けが良くスムーズに立ち上がりそれでいて、楽器の音色が自然。マスターテープに起因するヒスノイズを積極的に消去するような加工をしていないためか、微小なニュアンスもしっかりと聴き取れる。とても良いマスタリングだと感じる。

腕の良いメンバーが6人で演奏しているもので、ほとんど全部が1920年代頃流行したブルースであり、大編成ではなくかといってトリオやカルテットのような小編成でも無い。ちょうど、Impulse!レーベルでのカウント・ベーシーの「カンサス・シティ・セブン」のようなアルバムに近いような気もする。7人が個々にとても優れたミュージシャンなので、演奏はどの曲もとても魅力的である。

ハリー・エディソン(tp)、ジョニー・ホッジス(as)、デューク・エリントン(p)、レス・スパン(g)、アル・ホール(b)1,4曲目、サム・ジョーンズ(b)2,3,5,7曲目、ジョー・ジョーンズ(ds)


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2017年10月13日 (金)

エラ・アンド・ルイ(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

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これは、2017年6月20日に発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤で、6枚組の「Verve 6 Great Jazz」のボックスセットの中の1枚。もうすでにこの限定セットは完売しているので、残っているのは流通在庫のみだ。6枚セットでなければ買えないのだが、6枚の中にこの1枚がある事で、躊躇無く購入した。

録音は1956年だから、60年以上前でとても古く、モノラル。音質はそれが信じられないほど良い復刻である。

何より、音楽的内容が良い。男女のデュオによるジャズ・ヴォーカルのレコードとして、歴史的に最右翼に挙げられるような素晴らしいものだと思った。全ての曲がスタンダードであり他の歌手と比べられるだろうが、録音が古い事以外、歌いまわし、アレンジなどでこのアルバムより良いものは個別の曲ごとに見てもそうは無いだろう。

エラ・フィッツジェラルドの声は明るく張りがあり、ビリー・ホリデイの様に暗くない。両者の「アラバマに星落ちて」を比べて聴けば、明白である。どちらが良いかではなくてどちらが好みかだが、エラ・フィッツジェラルドの方が気楽に聴ける。構えて聴く時にはアナログLPで、気楽に聴きたい時はこの盤で、という使い分けをしている。


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2017年10月10日 (火)

モーツァルト 後宮からの逃走/クリップス、ウィーン国立歌劇場

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これは1966年にEMIに録音されたモーツァルト 「後宮からの逃走」全曲録音のLPレコード。ドイツEMIエレクトローラの1970年代前半のプレスのものであるから初出盤ではない。金色のこのレーベルは拙宅の装置だと上手く鳴るので、初出盤ではないのに躊躇せず入手した。1966年の録音とは信じられないほど音質が良いので、オーディオ的にも満足している。

コンスタンツェ:アンネリーゼ・ローテンベルガー(S)

ブロントヒェン:ルチア・ポップ(S)

ベルモンテ:ニコライ・ゲッダ(T)

オスミン:ゴットロープ・フリック(B)

ペドリルロ:ゲルハルト・ウンガー(T)

また、この音源は英国盤はSAN167/8という番号はあるのだが、発売される事は無かったので、英国盤の初期盤は存在しない。

演奏はというとウィーン子のヨゼフ・クリップスとウィーンフィルの創る音楽は軽い感じで深みに欠けるが、優美でかつウィーン的な繊細な音楽に仕上がっていて、歌手もそのような魅力的な部分を醸し出している。こんな魅力的な録音が英国で発売されなかったのが不思議。「後宮からの逃走」は、「魔笛」と同じ様にドイツ語で歌われる歌芝居なので台詞が入る。何しろ、聴いていて気持ちのよい演奏である。

ボックスは外周部が布張りで、解説書の歌手達の写真も良くて、音質はCDよりも良いので言うこと無しの盤。

リブレットの中の録音風景の写真。実物はほぼ30cm四方で大きく見栄えが良い。

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2017年10月 6日 (金)

マルタ・アルゲリッチ バッハを弾く (EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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2017年6月10日に発売されたEsotericSACD/CDハイブリッド盤。1979年のアナログ最末期の録音で、マルタ・アルゲリッチ ザ・コレクション Vol.1という8枚組のセットにも含まれている音源であるが、CD層を聴いただけでもEsotericSACD/CDハイブリッド盤の方が音に潤いがありつつも、ワイドレンジで厚みがある高音質である。

演奏は、勢いや情熱を全面に出して演奏するショパンなどロマン派の音楽とは異なり、計算されたテンポと微妙なタッチでバッハの音楽の真髄に迫るような極められたもの。音楽が活き活きと躍動しながら奥深さを感じるものである。

この演奏をSACD/CDハイブリッド化したプロデューサーと音楽をより良い音でリマスターしてくれたエンジニアを賞賛したいと共に感謝したい。


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2017年10月 3日 (火)

レスピーギ ローマの噴水、ローマの松、他/カラヤン ベルリンフィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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2017年6月10日に発売になったEsotericのSACD/CDハイブリッド盤。暫く、このブログに書いたものはアナログLP盤ばかりだったが、いつもCDもしっかり聴いている。このCDは発売直後に手に入れているので、書くのが遅くなった。

レスピーギ
交響詩《ローマの噴水》   交響詩《ローマの松》
リュートのための古風な舞曲とアリア - 管弦楽のための流麗な変奏曲 第3組曲
ボッケリーニ
小五重奏曲《マドリードの夜警隊の行進》
アルビノーニ
アダージョ 
演奏
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン
ローマの噴水、ローマの松は1977~78年のフィルハーモニー・ホールでの録音、それ以外のものは、1969年でスイス・サンモリッツのフランス教会での録音。録音に約8年の隔たりがあり場所も異なり、プロデューサーや録音エンジニアも異なるものなので、音質はかなり違うがトータルのアルバムとして違和感は無い。特にローマの噴水、ローマの松はアナログ末期の録音で鮮度やダイナミックレンジもかなり広い。LP時代では「ローマ三部作」を1枚のLPレコードの中に収めてしまうのが演奏時間が長すぎて無理だったから、ローマの噴水、ローマの松だけになるのは仕方が無いとしても、カラヤンは「ローマ三部作」のうちローマの祭りは生涯に渡って録音しなかったというのが興味深い。
演奏はカラヤンらしい隅々まで美しくまとまったもので、レスピーギの音楽を魅力的に聴かせている。ボッケリーニやアルビノーニのアダージョも美しい演奏である。ローマの噴水、ローマの松は、カラヤン’70のセットの中の通常CDと比べて聴いてみたが、Esoteric盤はCD層もずっと音質が良い。


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