チャイコフスキー 交響曲 第5番/ムラヴィンスキー、レニングラード・フィル(180g重量盤)
エフゲニ・ムラヴィンスキー、レニングラードフィルハーモニーのチャイコフスキー後期交響曲集が180g重量盤LPの3枚セットで発売された。そのうちの1枚。
4番とは、録音場所が異なるが、音楽的には4番と同じく極めて質の高いアンサンブルで、ロシア的な暗さと深い沈み込むような低音セクションが印象的で、寒々とした中に情熱が迸るような演奏である。3曲の中で一番ドイツ的な感じのする曲想で、その点が他の2曲とは少し異なる。
第4楽章をこのLP盤、1980年代のドイツプレスのLP、エソテリックSACD/CDハイブリッド盤のCD層、そしてダウンロードしたばかりの96K/24bit flacのハイレゾで聴き比べてみた。音の線が太くびくともしないような実在感のある音がするのは、このLP盤であり、一番音の広がりや奥行き感を感じるのは96K/24bit flacのハイレゾであった。LPレコードは溝を針がほじって音を出す原始的なものだが、だからこそアナログ・エフェクトというか独特の歪が乗って、それが心地よい音だと感じるのかも知れない。
同じ演奏なのに私にとって一番聴きやすく音楽に没入できるのはこのLP盤なので、このセットは大切にしようと思う。
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