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2018年2月

2018年2月27日 (火)

ヴェルディ ナブッコ/ガルデッリ、ウィーン国立歌劇場、スリオティス、ゴッビ、カーヴァ(英国盤LP)

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ランベルト・ガルデッリは、ヴェルディの初期のオペラを振るのが得意な指揮者だった。中でもこの「ナブッコ」は秀逸。名前からイタリア人だろうと思う人が居るだろうが、実はスウェーデン人でイタリアで生まれ育った。DECCAレーベルにはプッチーニ「三部作」でも録音を残している。

この録音は、マリア・カラスらと組んで1950年代に数多くのオペラの名盤を残したティート・ゴッビ(ナブッコ)や、マリア・カラスの再来と言われ彗星のごとく現れて忽然と消え去ったソプラノのエレーナ・スリオティス(アビガイレ)の歌が聴けるもので、1,960年代半ばの古い録音であるが、いまだに充分に楽しんで鑑賞出来るオペラ全曲盤だと思う。エレーナ・スリオティスの声の質は確かにマリア・カラスに似ていると思う。絞り出すように声を出すような発声法なので、長く良い声の状態を保てず短い期間で引退せざるを得なかったのではないかと。この盤はスモールデッカレーベルの1970年代発売の再発盤で、この3枚組のセットがわずか¥700だった。

例によってリブレット中のキャストの写真を載せてみる。

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以下は、ずっと前から持っていた1枚もののハイライト盤。1960年代終わり頃のプレスで、同じ部分を聴くとこちらのほうが、濃厚な良い音質だ。有名な合唱曲[行けわが想いよ~黄金の翼に乗って]などをつまみ食いするように聴く時はこちらをかける。

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2018年2月23日 (金)

Audiophile Speaker Set-Up(DSD 11.2MHz)

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これは、オーディオのセッティング用の寄せ集めの音源。http://www.e-onkyo.com/music/album/2xhdft1095/

WAV 96kHz/24bit ¥1,350
WAV 192kHz/24bit ¥1,620
flac 96kHz/24bit ¥1,350
flac 192kHz/24bit ¥1,620
DSF 2.8MHz/1bit ¥1,740
DSF 5.6MHz/1bit ¥1,890
DSF 11.2MHz/1bit ¥1,890

2/22までこの値段。音楽的には寄せ集めなので、観賞用ではない。DSF 11.2MHz/1bitでもかなり安いので買ってしまった。e-オンキヨー今週の売上ランク1位なんだそうである。

11.2MHz/1bitはかなり良い音質でアナログのような質感で力感も感じられる。SACDは2.8MHz/1bitだが、5.6MHz/1bitになるとかなり違う。寿司で言えば、ハイレゾでも特上、上、並とあるが、SACDはもはや並なのだ。2.8MHz/1bitは力強さみたいなものがちょっと弱い。

この音源を聴きながら、SACDの将来を思った。SACDはクラシックを中心にまだ新譜が出ているし、ハード機器の発売もある。しかし、ポップス系の音楽を聴く人にとっては、ソフトが出ないのでもはや死んだも同然のメディアだと思っている人も多いだろう。

SACDを聴くのには、SACDプレーヤーが必要で、ポータブル機は皆無。カーステレオでも聴くのは難しい。今の多くのリスナーはヘッドホンやイヤースピーカーでポータブル機で音楽を聴いたり、車の中で音楽を聴くのが当たり前になっているのに、ポータブル機で聴けず、リッピングも出来ないなんて。

ハイレゾはどうかというと、取り敢えず、スマホがあればアプリを入れればそのまま聴くことができる。ダウンロードで購入し、バックアップをするのにコピーも自由。おまけに、特上、上、並の中から自由に好きなものを選ぶことが出来るものも多い。SACDはクラシックが主流だが、ハイレゾの場合、昨年、ダウンロード販売の大手の1つmora(SONY系)の販売コンテンツの78%がアニメ・ソングなんだそうで、クラシックは割合が少ない。SACDは若者に見向きもされないが、ハイレゾは一部の若者がダウンロードして聴いているのだ。

ということで、SACDとダウンロードのハイレゾの将来を考えると、SACDの未来は明るくないが、ダウンロードのハイレゾの未来はまだましなのではないだろうか、と考える。


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2018年2月20日 (火)

ファリャ はかなき人生/ナバロ、ロンドン交響楽団、ベルガンサ他(2枚組LP)

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マニュエル・デ・ファリャ作曲 歌劇「はかなき人生」全曲、バレエ「恋は魔術師」全曲、ガルシア・ナバロ指揮、ロンドン交響楽団のLPレコードのボックスセット。

「恋は魔術師」の方は、小澤征爾指揮、ボストン交響楽団によるバレエ「三角帽子」全曲とカップリングされてCDで発売されているが、「はかなき人生」は、現在、CDでは発売されていない。とても素晴らしい演奏でしかも音質も良いのにもったいない気がする。

歌劇「はかなき人生」 主なキャスト

サルー(ジプシーの娘): テレサ・ベルガンサ
パコ(サルーの恋人):  ホセ・カレーラス
サルーの祖母:  アリシア・ナフェ
サルバオール(祖母の弟): ユアン・ポンス
カルメーラ(パコの婚約者): パロマ・ペレス・イニゴ
マヌエル(カルメーラの兄): ラモン・コントレーラス
カンタオール(フラメンコ歌手): マニュエル・マイレーナ
カスタネットと踊り: ルセロ・テナ
ギター: ナルシソ・イエペス 

1978年の録音当時、30歳代の若いスペインの指揮者であったガルシア・ナバロは、情熱的な指揮でスペイン的な血みたいなものをイギリスのオーケストラや合唱団に注ぎ、よくまとまった名演に仕上げている。

テレサ・ベルガンサは貫禄を感じさせるほどの素晴らしい歌唱で、彼女の存在は大きい。他の歌手もスペイン系で良く揃っている。文句を言うなら、祖母役のアリシア・ナフェ(この人の歌もとても良いのだが)の声が若く感じられ、サルー役のテレサ・ベルガンサと似ていて、もう少し年老いた感じの声だったらという、いささか望みすぎな感じだけだ。

有名な二幕冒頭のスペイン舞曲のカスタネットと踊りや婚礼のフラメンコのシーンも良い。カンタオール(フラメンコ歌手)役のマニュエル・マイレーナは本物のフラメンコ歌手だ。

尚、このLPレコードの音質はすこぶる良い。オーディオ・マニアにも受けるものだと思う。こんなセットがたった¥300で入手できた。このセットは西ドイツプレスの初版盤である。

ユー・チューブに、スペイン舞曲のカスタネットのルセロ・テナの動画があったので貼ってみた。少しお年を召して踊りが無いのが残念だが。本LPレコードにはフラメンコのような踊りの足音も入っている。

尚、このLPレコードのリブレット中の写真を載せておく。

はかなき人生初演当時の マニュエル・デ・ファリャ

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主要なキャスト

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録音中のシーン 

ナルシソ・イエペス(ギター)やルセロ・テナ(カスタネットと踊り)も居る。

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2018年2月16日 (金)

マーラー 交響曲 「大地の歌」/クレンペラー、フィルハーモニア管、ニュー・フィルハーモニア管(24bit/96k flac)

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e-オンキヨーの年末年始セールで購入したもの。このマーラー 交響曲 「大地の歌」は、古今の名盤中の名盤なので、英オリジナルLP、英第3版LP、EsotericSACD/CDハイブリッド盤、通常輸入CDなど、同一音源のものを多く持っていてすでにこのブログに書いているのだが、ハイレゾではどのような音質なのか興味があって、聴いてみた。

英オリジナルLP、英第3版LP

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-544f.html

EsotericSACD/CDハイブリッド盤

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/sacdcd-4a35.html

特に、同じDAコンバーターを使って、CDトランスポートからEsotericSACD/CDハイブリッド盤 をかけたのと、PCでのハイレゾ再生の違いに興味があった。

DAコンバーター周りの現状の再生環境はこんな感じ。

http://www.geocities.jp/asd2251sxl2001sax2251/D05X.html

力強い肉厚感を感じるのはEsoteric盤の方だが、スッキリ・クッキリして弦の音や歌手の声がより自然に聴こえたのはハイレゾの方だった。どちらが良いかは好みが分れると思うが、弦や声の質感はハイレゾの方が高品位なので、これからはハイレゾを聴く方が多くなると思う。


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2018年2月13日 (火)

ワーグナー 「さまよえるオランダ人」全曲/クレンペラー、ニュー・フィルハーモニア管(3枚組LP)

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これは、オットー・クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団による「さまよえるオランダ人」の英国盤(第二版)LP。ちなみに、英国初版盤はレーベルが黄色ではなく金色の切手犬レーベルで、ボックスは艶のあるもっとしっかりしたもの。

当時の東西の名歌手を集めて録音されたオットー・クレンペラーの晩年の名録音だと思う。いかにもデモーニッシュな音楽作りである。3枚組のこのセットは僅か千円で手に入れた。オリジナル盤でないクラシックのLPレコードは英国盤でも今やとても安い。音質はかなり良く、しなやかで響きが良い。LPレコードでこれだけ良い音質で聴けるなら、ハイレゾでも売られている音源なので買おうか迷うが躊躇する。

リブレットからの写真を載せておく。

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録音時の写真は現行のハイレゾやCDなどには無いのでとても貴重である。


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2018年2月 9日 (金)

ブラームス ピアノ協奏曲/ギレリス、ヨッフム、ベルリンフィル(96k/24bit flac)

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これも、e-オンキヨーのセールで購入したもの。ギレリスのは、私の一番好きなブラームスのピアノ協奏曲だったので、安かったことも有り、ためらわずにダウンロードした。

オイゲン・ヨッフムの指揮によるベルリンフィルの雄大に鳴るオーケストラと、ややカチッとした金属的な響きのするピアノが特徴のエミール・ギレリスの演奏は、風格があり最も伝統的なブラームスだと感じさせる演奏である。

やはりCDよりも数段音質は良く、ダイナミックレンジの大きな雄大な響きや、消えいる音の美しさや弦楽器の粒立ちなどが全く違う。1970年代の古いアナログ録音のハイレゾ化でもハイレゾの意義は充分にある印象だ。1980年代プレスのLPレコード2枚組の第1番、第2番のセットの音質はCDよりも良いが、ハイレゾはこれらを上回る。

180gの重量盤LPレコードで第1番の方は数年前に発売されたので持っていて、このブログでもご紹介した。それはこちら。

http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/180lp-1094.html

ハイレゾは、1番、2番のピアノ協奏曲と幻想曲集op.116のセットで、第1番のLPレコードの半分程度の値段だった。LPレコードは、物としての存在感は半端ないが、きちんと良い音質で鳴らそうとすると機器のコストも調整の手間も大変だが、ハイレゾはそこまでの手間はかからない。ハイレゾは物体が無く、しかも音楽データ以外に付属したものは、このデータの小さなジャケ写真のみなのが、ちょっと物足りない気もする。


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2018年2月 6日 (火)

ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》全曲/カルロス・クライバー、シュターツカペレ・ドレスデン(192K/24bit flac)

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e-オンキヨーの年末年始セールで購入したものの1つ。192K/24bit flacと2.8MHzDSDのどちらを購入するか迷ったが、192K/24bit flacの方を買った。

この音源は1973年の録音で、カルロス・クライバーのドイチェ・グラモフォンにおけるデビュー盤だった。当時の良い歌手が揃っているのに加え、クライバーのエキセントリックとも思えるような指揮ぶりが、音楽の勢いを大事にし、このオペラの劇的な感じを増幅させているような名演であり、《魔弾の射手》の録音の中でも大好きなもの、というか、カルロス・クライバーの残した録音の中で個人的に一番好きなのが、この《魔弾の射手》である。

西ドイツプレスの3枚組のLPレコードセットを持っているが、LPレコードと違うのは、ダイナミックレンジの広さで、ホールの空気感のようなノイズとピアニシモの音から、耳をつんざくようなフォルテシモの全奏までのダイナミズムはLPレコードでは再現が無理である。自然に音の広がる感じもこのハイレゾの方が良く出る。それだけではなくて、実在感のある歌手の声やオーケストラの厚みのある響きは普通のCDではなかなか出せない。

録音されてから45年を経過した古い音源であるが、ハイレゾはやっぱすげえ。何回も聴いている。


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2018年2月 2日 (金)

モーツァルト 魔笛/クレンペラー、フィルハーモニア管(96K 24bit flac)

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e-オンキヨーの年末年始のセールで、安くなった気になるハイレゾ・コンテンツを買い込んだ。そのうちの1つがこれ。通常価格も¥2571と高くはないが、¥1,749とさらに安く、通常の輸入CDよりも安かった。この音源はSACDでも発売されているが¥7000前後と高い。

このハイレゾの音質はとても良いと思う。CDよりも弦や管楽器の音色が良く、スッキリしてダイナミックレンジが広い。音場も後方に広くなる。CDとハイレゾの音質の区別が付かない人はどういう音楽をどういう装置で聴いているのだろうか。オーディオに全く興味の無い家族に聴いてもらっても、ハイレゾの音の良さには驚くのに。

クレンペラーの魔笛は、英国初版、2版、3版のLPレコードセットを持っていて、このブログで紹介している。http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-3210.html

LPレコードはダイナミックレンジが圧縮されているのだが、音色や声の実在感が魅力で、ハイレゾを入手したからLPレコードは要らないというわけにはいかないようだ。さらには、ハイレゾはデータをダウンロードで買うのであって、物としての実在感が無い。上のLPレコードを紹介したブログには、LPレコードのリブレットに有った様々な録音風景や登場する歌手の写真などを載せているが、ハイレゾでは音声データの他には、このブログ記事の上にあるジャケット写真があるだけである。そういう事もあって、お気に入りの音源のハイレゾとLPレコードは共存すべきものだと思うのだ。


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