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2018年6月

2018年6月29日 (金)

ブルックナー 交響曲第8番/カラヤン、ウィーンフィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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これは、今月発売されたEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚で、カラヤンの死の前年のライブ録音である。

デジタル初期のライヴレコーディングであるので、リマスターされた効果がどの程度有ったかが重要で、この盤の価値が決まると思う。カラヤン’80のボックス中の同一音源のCDと比べてみると、Esoteric盤は弦の潤いやしなやかさが良く再現され、明らかに音質は向上している。とは言うものの、オーディオの試聴会で使えるほどの優秀な音質にまで改善したかと言われると疑問ではあるが。

この音源は、カラヤンの晩年の記録の一つで、最後に録音されたブルックナー第7番と並んで、この演奏でしか聴けないカラヤンの晩年の貴重な芸術である。オーディオ機器メーカーであるEsotericが、こういった音源を高音質で復刻してくれるのは有り難い。

続いて発売される2枚のオペラについてもとても期待している。


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2018年6月26日 (火)

モーツァルト ピアノ協奏曲20,21番/グルダ、アバド、ウィーンフィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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今月発売されたEsoteric SACD/CDハイブリッド盤の1枚。1970年代のアナログ録音の、名盤の復刻である。

この録音のはLPレコードやオリジナル・ビット・マッピングによる復刻CDも持っているが、この新しいEsoteric SACD/CDハイブリッド盤は、ピアノの質感が素晴らしい。力強いのと同時に美しさや余韻の部分が良い。

ピアニストのフリードリッヒ・グルダも指揮者のクラウディオ・アバドも、LPレコードに解説を書いていた評論家の黒田恭一も皆、あの世に逝ってしまったが、演奏そのものは現在聴いても新鮮であり古臭くない。

Esoteric SACD/CDハイブリッド盤はカラヤン/ウィーンフィルのブルックナー8番が同時発売され、次いでオペラのデル=モナコ、テバルディ、カラヤンの「オテロ」とクライバーの「トリスタンとイゾルデ」が発売されたが、すでに販売元は販売を終了しており、流通在庫しかない。これだけ人気があるのは、良い音源を素晴らしいリマスターで復刻し、真面目な仕事をしているからだと思う。


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2018年6月22日 (金)

ショスタコーヴィチ 交響曲5、8、9番他/ネルソンス、ボストン交響楽団(24bit 96K Flac)

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ショスタコーヴィチ:
交響曲第9番変ホ長調 op.70
交響曲第5番ニ短調 op.47『革命』
交響曲第8番ハ短調 op.65
劇付随音楽『ハムレット』 op.32 より

2015年10月,11月、2016年2月,3月 ライヴ録音

CDは2枚組で発売されているが、正直、ショスタコーヴィッチの交響曲は一部を除き、あまり好きではなかったので買わなかった。なので、他の演奏と比較は出来ていない。唯一、第5番『革命』なら他に何枚かLPやCDを持っている程度で、8番、9番に至っては、全集で購入したバルシャイ/ケルン放送響(Brilliant Classics)のがあるだけ。

しかし、この音源は緻密なオーケストレーションが良く解り、楽器の音の質感と音の響き広がりが素晴らしく、ライヴの白熱した感じが聴き手にしっかり伝わってくる。グラミー賞を受賞しただけの事はある音楽も演奏も音質も良い間違いなく素晴らしいもの。CDでこれだけの音質で聴けるかというと、少なくとも拙宅では無理だと思う。ハイレゾ(24bit 96K Flac)を買って聴いてみて、その素晴らしさに感じ入っている。


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2018年6月19日 (火)

シューマン 交響曲 第三番「ライン」/クーベリック、ベルリン・フィル

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1964年2月録音、このLPのジャケ裏右下隅の年月は7/64なので、録音された5ヶ月後に発売された初期盤。

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「ライン」交響曲の名盤の1つとして、今もCDで現行発売されている音源である。ベルリン・フィルの緻密で高度なアンサンブルを生かし、ドイツ的で、クーベリックの自我がそれほど表に出てこない演奏であるがゆえに偏りが無くオーソドックスな名演である。余白に入っている「マンフレッド序曲」も同様である。

このLPレコードはきちんと良い音質で鳴らすのが難しい。なので、自分的には長いこと音質的にはあまり評価が高くなかったが、ある時から俄然しっかり鳴るようになって、音質的評価も変わっている。本当に音の良いLPレコードならばある程度の装置であればそれなりに良い音になるので、その点、このLPレコードは厳しいと言わざるを得ない。そんなわけで、オリジナル盤なのに中古レコードの相場的にもそれほど高価ではなく、状態の良いものでも普通のCDに毛が生えた位で入手出来た。50年以上前の録音当時の盤で聴くのもオツなものだ。


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2018年6月15日 (金)

シューベルト ピアノ五重奏曲「鱒」/アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)、ダニール・トリフォノフ(ピアノ)、他 (96K/24it flac)

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収録曲
ピアノ五重奏曲 イ長調 D667《ます》
ノットゥルノ 変ホ長調 D897(ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための)
セレナーデ(歌曲集《白鳥の歌》D957 第4曲)―ヴァイオリンとピアノのための編曲:エルマン
アヴェ・マリア(エレンの歌第3番 D839)―ヴァイオリンとピアノのための編曲:ハイフェッツ/ヴィルヘルミ

アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)、ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
ムター・ヴィルトゥオージ:ファユン・イ(ヴィオラ)、マキシミリアン・ホルヌング(チェロ)、ロマン・パトコロ(コントラバス)

録音:2017年6月 バーデン=バーデン

この音源は、CDはもちろんの事、アナログLPレコードでも発売されているもの。録音が新しく、ハイレゾが一番良いだろうということで96K/24bit flacを購入した。

演奏は、現代的な明晰で統率のとれた精度の高いもので、しかも切れ味鋭く活き活きとしているもの。ライヴ録音だという事もあって、臨場感も良い。オーディオ的にもお薦めの音源だと思う。

ハイレゾが聴ける環境が整ってからは、CDを購入する枚数が減った。CDを買うのはハイレゾで出ていないものがほとんどである。アナログLPレコードの購入はあまり変化はない。


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2018年6月12日 (火)

愛の讃歌他/エディット・ピアフ(シャンソン名盤シリーズLP)

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これは、20年以上前に中古で入手したLPレコード。国内盤で東芝音工でなく東芝EMIになってからのものなので、初期盤ではない。ジャケット裏が上下折返しのツヤ無しのペラジャケなので、東芝EMIになって間もない時期のものだと思う。

この時代だとモノラル音源のものを擬似ステレオにした再発盤も多いが、これはモノラルのままである。また、歌詞の対訳のリブレットが付いている。

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戦後間もなくからピアフの晩年の1960年頃の名曲ばかりが集められている。1950年頃までのものはSP盤で持っているものもあるが、この盤なら充分に楽しめる音質だと思うし、音楽の内容も良い。久しぶりに聴いてみたが、聴きやすくそれほど音が古く悪いという感じがない。


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2018年6月 8日 (金)

ブラームス ヴァイオリン協奏曲/ミルシテイン、フィストゥラーリ、フィルハーモニア管(World Record Club)

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これは、1960年にEMI/Capitolに録音された音源を1960年代終わり頃にWorld Record Clubが版権を借りて再発したLPレコード。再発でレーベルも変わってしまっているが、プレスは英EMIが行っており、同時期のEMI盤とクオリティ何ら変わりない。ジャケット裏も三方向折返しジャケットとなっており、1960年代に製造されたものである。

ナタン・ミルシテインのドイチェ・グラモフォンから発売された1970年代のヨッフム/ウィーンフィルのブラームス ヴァイオリン協奏曲のSACD/CDハイブリッド盤がタワーレコードから発売され、その音質の良さとロマンチックな表現に満ちた演奏を聴いて、改めて1960年のアナトール・フィストゥラーリ/フィルハーモニア管による録音をきちんと聴き直してみた。ヴァイオリンの貴公子と呼ばれたような高貴な表現は、このアナトール・フィストゥラーリ/フィルハーモニア管の方がふさわしい。というか、やはり私はこちらの演奏のほうが好きだ。

この音源は、英Capitolのオリジナル盤も持っている。上のWorld Record Club盤と比べると、実勢価格は一桁違う。音質はオリジナル盤の方が濃厚で鮮度が高い感じだが、差はそれほど大きくない。だから、普段聴きには上の盤で充分だと思うし、輸入盤のCDよりは音質はずっと良い。下のは希少価値もあって、高価になっている。

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2018年6月 5日 (火)

プッチーニ トゥーランドット/モリナーリ=プラデッリ、ローマ歌劇場、ニルソン、コレルリ、スコット他(タワーレコード SACD/CDハイブリッド盤)

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アナログ時代の[トゥーランドット]の名盤が高音質SACD/CDハイブリッド盤でついにというか、やっと発売された。

ビルギット・ニルソン(トゥーランドット)
フランコ・コレルリ(カラフ)
レナータ・スコット(リュウ)
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮)、ローマ歌劇場

1966年録音

TOWER RECORDS Definition Series SACD/CDハイブリッド盤で800セット限定。ジャケットはハードカバー・デジパック仕様で、日本語対訳付き。マスタリングはJVCの杉本一家氏が行っている高音質盤。それでいて、¥5500(税抜き)というリーズナブルな価格である。尚、800セットの何番目かというシリアルナンバーがジャケ裏に付いている。ただし、購入時には帯に隠れて見えない位置。(シリアルナンバーは、000に変更しています)

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この[トゥーランドット]は、LPレコード時代、長らく決定盤として君臨してきた。主役の3人は、これ以上無いくらいに素晴らしい。トゥーランドット姫のビルギット・ニルソンは、ラインスドルフ盤よりもドラマチックにスケール大きく歌う。また、カラフ王子のフランコ・コレルリも、ニルソンのトゥーランドット姫に一歩もひけをとらない情熱的な歌を聴かせてくれる。二人が歌う謎解きの場面は、これ以上にスリリングな他の録音を知らない。トゥーランドット姫もカラフもダイナミックかつ情熱的に歌える歌手が本来歌うべき役なのだが、この盤ではそれが理想的だ。また、リュー役のレナータ・スコットは、ややスピントな美しい声でこれまた素晴らしい。

[トゥーランドット]というオペラは、プッチーニ自身が最後まで完成させられなかったこともあり、一番の聴きどころは、ピン、パン、ポンの宮仕えのつらさや望郷の思いを歌う部分、謎解きの場面、誰も寝てはならぬからリュウの死までの3つの部分だと思う。その何れもが、この盤は最高の状態で聴ける。唯一気になるところは、フランコ・コレルリの歌の汗臭いイタリア男のような癖だが、それはカラフには良い方向に働いていて欠点にはなっていない。

で、音質だが、従来のCDよりも声の質感が良く実在感があって、英国盤のLPレコードを聴いていた自分にもあまり違和感が無い。とても良いリマスターだと思う。

最近のオペラの国内盤CDは日本語対訳が無いものが多い。敢えて対訳を付けた事も称賛したい。ただ、オリジナルに近いLPレコードを持っている人から見ると、対訳は付いたが出演者の写真などが無く、それはとても残念であるし、初期盤のLPレコードを見たことがない人は、これらの写真には出会うことがないだろう。なので、英国盤のLPレコードにあった写真を貼ってみる。

LPレコードのジャケット裏写真 フランコ・コレルリ(カラフ)

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LPレコードのリブレット表紙

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メトロポリタン歌劇場でのニルソン(トゥーランドット)とコレルリ(カラフ)

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録音時の風景

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フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮者)

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スコット(リュウ)とコレルリ(カラフ)

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合唱のリハーサル

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児童合唱

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ジャコモ・プッチーニの写真

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音の良い復刻SACD/CDハイブリッド盤を入手したものの、これらの写真の有無だけで、手持ちのLPレコードは捨てられない。


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2018年6月 1日 (金)

ベートーヴェン 三重協奏曲/アンダ、シュナイダーハン、フルニエ、フリッチャイ、ベルリン放送O.

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ゲザ・アンダ(ピアノ)
ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
ピエール・フルニエ(チェロ)
フェレンツ・フリッチャイ(指揮)、ベルリン放送交響楽団

録音:1960年5月 

ベートーヴェンのトリプルコンチェルトのLPレコード。ジャケット裏右下の日付は、5/61で、フラット盤。録音から1年後に発売された初期盤である。取り敢えずピエール・フルニエの演奏のものは積極的に集めようと、だいぶ昔に手に入れたもの。

近頃は、最新リマスターによるデジタルディスクやハイレゾ音源の音質の良さに驚いているが、そんな中でも状態の良い古いLPレコードや質の良い復刻LPレコードを聴くと、LPレコード再生にはまだまだ可能性があると思う。

この盤もそのような1枚。最新リマスターのデジタル音源のようにワイドレンジではないが、何しろ濃い音で音色が良く鮮明で艷やかである。ゲザ・アンダの透明感のあるピアノ、品の良いヴォルフガング・シュナイダーハンのヴァイオリンとピエール・フルニエのチェロが、カチッとした硬質の響きを持つフェレンツ・フリッチャイの指揮によるベルリン放送交響楽団オーケストラをバックに奏でられる演奏は、60年近く前のLPレコードとは思えないほど生々しい。ドイチェ・グラモフォンのフラット盤の初期ステレオLPは、良いものが多い。


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