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2018年7月

2018年7月31日 (火)

ベートーヴェン/交響曲第6番[田園](1954年5月23日) フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから

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この演奏は、1947年5月25日のものとはかなり異なる。過度な緊張は無く、ややゆったりと余裕を持って演奏されているのがわかる。それは演奏時間にも現れており、1947年5月25日のは42分24秒なのに対し、この演奏は44分37秒と2分以上も長い。

抑揚やオーケストラの各セクションが何をやっているのか、みたいな所まで、このLPレコードだとわかるような、相当に高音質(フルトヴェングラーの録音としては)なもので、貧しい音質から一生懸命に音楽を聴くような事をしなくても、自然にこの名演を楽しめる。スタジオ録音されたものを含めても、フルトヴェングラーの田園交響曲の中では一番音質が良いのではないか、と思う。そういう事もあって、14枚のLPセットを買った甲斐が有ったと思う1枚である。


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2018年7月27日 (金)

ベートーヴェン/交響曲第5番(1947年5月25日) フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから 

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フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXからの1枚で、先日書いた6番(田園)と同じ日のプログラム曲。

音質は、6番(田園)と同等。演奏は、この2日後に残したフルトヴェングラーの残した運命交響曲の中でも屈指の名演奏と言われる5月27日のライブ録音よりも、こちらの方が緊張感があって緩みの全く無い演奏であると同時に、直線的な演奏である。この5月25日の演奏も、捨てがたいものがあるように思える。


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2018年7月24日 (火)

ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」(1947年5月25日) フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから 

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2011年に発売されたフルトヴェングラーのRIAS 録音選集LP-BOX。この音源について書いていなかったので、順次書いていこうかなと思う。

auditeレーベルが西ベルリンのアメリカ軍占領地区放送局 (Radio In the American Sector 通称 RIAS)に眠っていたオリジナルテープ(76cm/sec) から最新のマスタリングでアナログLP化したこのBOXセットは、かなり良好な復刻LPレコードだった。ただし、最初に書いておくが、オーディオがメインな人や、良い音質の音源を求める人は、このセットには手を出さない方が良い。20世紀最高の指揮者の芸術を少しでも良い状態で聴きたいという人には、熱烈にお薦めする。同一音源のCDよりも確実に良い。

これは輸入盤仕様で、国内盤仕様とボックスの色合いが違うのと、国内版仕様の初回版に付属した日本語解説及び特典のプログラム(レプリカ)は付属していない。昨年になって安くなって再発された国内盤仕様にも付属しないのは一緒である。

LPレコードならではの分厚く野太い音、それでいて古い録音にしてはフレッシュでクリアーな音になっていて、フルトヴェングラーの芸術に新鮮な気持ちで接する事が出来るセットである。盤質は、私の購入したものについては14枚を通じて傷などは無く、輸入盤としてはまずまずであったが、新品なのに紙の糸くずのようなゴミが付着しており、演奏前にクリーニングが必須であった。

輸入盤仕様のリブレット

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ベートーヴェン/交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」(1947年5月25日)

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1947年5月25日が、戦後初めてのベルリンでのフルトヴェングラーの復帰演奏会だった。この日のプログラムはベートーベンの曲だけで構成され、「エグモント」序曲、交響曲第6番、第5番だった。その交響曲第6番がこれである。コンサートが行われたティタニア・パラストは客席数2000のベルリン最大の映画館で、戦争でコンサートホールが破壊されてしまったので、再建されるまでこの映画館でクラシック・コンサートが行われた。

14枚のLPレコードの中でも音の良くない方であるが、それでも従来の1940年代のフルトヴェングラーの演奏では、かなり演奏内容やその場の雰囲気がよくわかる盤である。緊張感と、高揚そういったものの中に秘められた情熱さえ感じる一度聴くと忘れがたい田園交響曲である。


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2018年7月20日 (金)

スメタナ 連作交響詩《わが祖国》/ビエロフラーヴェク チェコ・フィルハーモニー(96K24bit Flac)

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これは、昨年惜しくも亡くなったイルジー・ビエロフラーヴェクの指揮)によるチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。2014年5月の録音。

曲目
スメタナ:連作交響詩《わが祖国》
1.第1曲:ヴィシェフラド(高い城)
2.第2曲:ヴルタヴァ(モルダウ)
3.第3曲:シャルカ
4.第4曲:ボヘミアの森と草原から
5.第5曲:ターボル
6.第6曲:ブラニーク

しなやかで美しく慈しみながら奏でられていて、チェコの指揮者とオーケストラならではの演奏。音質がすこぶる良い事もあって、感動的である。大きなホールの空気感とか、ホールの中に居るような感覚というのは、普通のCDでは味わえない。


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2018年7月17日 (火)

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第1・2番、他/ バティアシュヴィリ、ネゼ=セガン、ヨーロッパ室内o.(96k/24bit Flac)

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ヴァイオリン協奏曲第一番が2015年録音、それ以外は2017年録音

収録曲
バレエ音楽《ロメオとジュリエット》: 騎士たちの踊り
ヴァイオリン協奏曲 第1番
バレエ音楽《シンデレラ》: グランド・ワルツ
ヴァイオリン協奏曲 第2番
歌劇《3つのオレンジへの恋》: 行進曲

ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番以外のヴァイオリンとオーケストラの為の編曲はヴァイオリン奏者のリサ・バティアシュヴィリの父であるタマーシュ・バティアシュヴィリによるものだそうだ。

これは素晴らしい演奏で、素晴らしい音質だ。ドライで技巧が先行しがちな音楽であるが、瑞々しく美しく演奏されていて、とても新鮮な気分になった。CDでも売られているのだが、96k/24bit Flacは、CDでは到底不可能なレベルの鮮度、空気感が醸し出される。

最新録音で、高音質に録音されたものは96k/24bitでも、相当に高音質で、下手な録音の192KとかDSDのものを凌ぐ。これはそういう音源だ。


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2018年7月13日 (金)

BEST OF 25 YEARS / STING (2LP)

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これは、Stingがソロ活動25周年記念で発売したもので、CDでも発売されているが、アナログは2枚組で収録曲は少ない。

収録曲

SIDE 1
01. If You Love Somebody Set Them Free
02.Englishman In New York
03. We'll Be Together
04. Fragile

SIDE 2
05. All This Time
06. If I Ever Lose My Faith In You
07. Fields Of Gold

SIDE 3
08. Desert Rose
09. Whenever I Say Your Name
10. Never Coming Home

SIDE 4
11. Message In A Bottle (Live at Irving Plaza)
12. Demolition Man (Live at Irving Plaza)
13. Heavy Cloud No Rain (Live at Irving Plaza)

私は、Stingのアルバムは、ジョン・ダウランドの曲をリュートの伴奏で歌った2006年の作品「Songs From the Labyrinth」しか持っていなかった。これも、限定でアナログLPが発売されたが、買ったのはCD版である。「Songs From the Labyrinth」は、クラシック音楽と言えるもので、クラシック音楽のレーベルであるDeutsche Grammophonから発売された。

聴く音楽の8割以上がクラシックなので、Stingのアルバムは「Songs From the Labyrinth」だけあれば良いのだが、ジョン・ダウランドに畏敬の念を持つロック・アーチストのさわりを聴きたいという要望には、このLPレコードは充分に応えてくれた。それまで13曲のうち、知っていたのはFields Of Goldだけであった。

このLPレコードは重量盤ではなく通常の重さ。プレスはポピュラー音楽の外盤LPとしては水準で、時にノイズが混じるが、気になるほどではない。アナログレコードのブームは本物のようで、特に欧米のLPレコードは、こんなものまで発売されているのか、と思うほどアイテムが多くなった。


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2018年7月10日 (火)

カイエ /大貫妙子

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溜まりに溜まったCDを整理している。それで、出てきたのがこのCD。1980年代半ば頃の作品で、当時はLPレコードで発売された。これは1990年代半ば頃発売された再発のCD。定価¥1500。このCDがどうして家に有ったのかなと考えた。買った覚えはないのに。思い出した。20年以上前に知り合いから貰ったんだ。久しぶりに聴いてみた。

これは、中の収録曲にNHKのテレビ番組の主題歌になってたやつが入っている。「宇宙(コスモス)見つけた」というタイトル、それで坂本龍一がアレンジしていて、ドラムやベースのリズムの刻み方などが、坂本龍一っぽい。フランス語で歌われている曲もあって、こちらはフランス人がアレンジしているのだろう。全くアレンジが異なる。

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いろいろとネットで調べたら、このアルバムもハイレゾで売られているらしい。しかし、今更、これをハイレゾでダウンロードしようとは思わない。むしろ、中古のLPレコードを格安で見つけたなら、拾ってしまいそうではある。

Jポップにしては、音質は悪くない。ポップスにしてはむしろ良い方だ。さて、捨ててしまおうか、それとも残そうか、悩むところだ。


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2018年7月 6日 (金)

ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ」/クライバー シュターツカペレ・ドレスデン他(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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1980~1982年のスタジオ録音。デジタル最初期の録音で、今までドイツ盤のLPを除いては、音質が良いと思うことはなかった。

それが、このEsotericSACD/CDハイブリッド盤では、しなやかさ、美しさが充分に感じられ、デジタル初期の録音とは思えない状態にまで改善されている。この盤から聴けるのは音楽がたた美しいだけではなくて、ある時は官能的で、ある時は儚さを感じさせる。歌手の声も良い状態で当時の良いワーグナー歌手を集めて、満を持して録音されたのがよく分かる。

クライバーのドイチェ・グラモフォンのスタジオ録音では、ブラームス 交響曲第4番と、この「トリスタンとイゾルデ」がデジタル録音だが、アナログ録音のそれ以前のものと比べて、いまいち感動が薄かった。それが音質に由来するものだったというのを、この盤を聴いて思い知った。と同時に、当時のマスターは、44.1K/16bitで録音されていて市販されている普通のCDと同等のスペックだが、CDよりもずっとクオリティが高いのではないかと思わないではいられない。

この盤は、間違いなく私の宝物だ。


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2018年7月 3日 (火)

ヴェルディ オテロ/カラヤン、ウィーンフィル、デル=モナコ、テバルディ他(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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これは、発売されたばかりのEsotericSACD/CDハイブリッド盤2枚組セット。Esotericのオペラは4、5タイトルまとめたセットなどが出た事があったが、今回は2タイトル、カラヤン、デル=モナコの「オテロ」とクライバーの「トリスタンとイゾルデ」がそれぞれ単独で発売された。

単独で発売されるのが、正常な有り様だと思う。

さて、この「オテロ」はステレオ初期の録音だから60年近く前のものだが、録音は全く古さを感じない上に、音に厚みと潤いがあり、声の質感が素晴らしく、普通のCDではどうしても不満に思える部分が払拭されている。LPレコードよりも、特に低域側のFレンジが伸びていて、LPレコードで聴けない音も入っている。

後にも先にも、これ以上の「オテロ」の録音は無いと断言出来るような素晴らしい音楽で、それが最上の音質で発売された事を喜びたい。普段、オペラが好きで生や映像付きのものを観るだけの人にもぜひ、これは聴いてもらいたい。


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