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2018年8月

2018年8月31日 (金)

ブラームス交響曲第3番 ワーグナー トリスタンとイゾルデから(1954年4月27日)フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから

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フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXの最後の14枚目は、A面:ブラームス交響曲第3番 第一~第三楽章 B面:第四楽章 ワーグナー トリスタンとイゾルデから前奏曲、イゾルデの愛の死 いずれも1954年4月27日の演奏。

ブラームス交響曲第3番 は、先日ご紹介した1949年12月18日の演奏と比べると、全体的にテンポが遅く、幾分おっとりとした感じとともに、噛んで含んで出すような所があり、厳しさみたいなものは減退している。第一楽章の演奏時間は1954年4月27日の方が2分半ほど短いが、繰り返しの部分を演奏していないからで、実際にはかなり遅く感じる。音質は、こちらの方が良いが、演奏の質の高さは1949年12月18日の方が上回ると思う。しかし、フルトヴェングラーの死の年のこの演奏も、最晩年の円熟とかまろみを感じることが出来る佳演である。

トリスタンとイゾルデから前奏曲、イゾルデの愛の死は、いずれも素晴らしい演奏。これがかなり良好な音質で残されていた事に感謝したい。この14枚組のLPセットの最後を飾るにふさわしいと思う。

14枚を続けて聴いてみて、改めてこのRIAS録音の14枚セットのLPレコードは、音質の良さと内容の良さがマッチしたもので、再発されたのも頷ける。


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2018年8月28日 (火)

ブラームス交響曲第3番(1949年12月18日) ハイドンの主題による変奏曲(1950年6月20日)フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから

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ブラームス交響曲第3番(1949年12月18日)の第一~第三楽章がA面に収録され、第四楽章とハイドンの主題による変奏曲(1950年6月20日)がB面に収録されている。

このブラームス交響曲第3番は、先日ご紹介した第4番と同様、EMIの正規ブラームス交響曲全集に収録されている演奏と同一である。音質は、このフルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXのものがずっと勝る。オーケストラの中低域の厚みや響きが充分にあり、ヴァイオリンのキツさが目立たない。ライヴらしい白熱した名演奏が、良い音質で蘇っていて、EMIから発売されたART版のCDよりもずっと良い。

ハイドンの主題による変奏曲はテンポの緩急が極端であるが、それがロマンチックで深い芸術性のある演奏に昇華されている。


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2018年8月24日 (金)

ブラームス交響曲第4番(1948年10月24日)フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから

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このブラームス交響曲第4番は、EMI正規のブラームス交響曲全集に収録されているのと同一音源である。録音は貧しいが超名演である。この14枚組のLPの出現で、私的に聴きやすく音質が向上したものが登場して、喜んでいる。この演奏1曲だけでも入手した価値があったと思う。

私が若い頃は、フルトヴェングラーはゆっくりなテンポで演奏するようなイメージが有ったが、このブラームス交響曲第4番の演奏だけ取り上げても、実際には、バーンスタインやバルビローリがウィーンフィルを振ったものの方がずっと演奏時間は長い。テンポは遅いところは凄く遅いところがあるが、早いところはちゃんと早いし、テンポが大きく変化するのである。それでいて引き締まって音楽の内面を深くえぐり出す。

このブラームス交響曲第4番がせめて1950年代前半の水準で録音されていたら、さぞやと思うが、仕方がない。しかし、従来の再発LPやCDよりも数段良い感じなので、私はこの演奏が、さらに好きになった。


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2018年8月21日 (火)

シューベルト交響曲第9番[グレート](1953年9月15日)フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから

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フルトヴェングラー/ベルリンフィルのティタニア・パラストでの1953年5月15日のライヴから、シューベルト交響曲第9番[グレート]である。

この曲は、LP10 B面:第一楽章  LP11 A面:第2楽章 LP11 B面:第3~第4楽章が収められているので、LP10 A面の未完成交響曲と合わせ、1953年5月15日のシューベルトの交響曲がLP2枚に収まっている。通常、シューベルト交響曲第9番[グレート]はLP1枚に入れてしまう所を1枚半3面に余裕を持ってカッティングしていることもあり、この演奏の音質はかなり良好である。

演奏は、やはりフルトヴェングラーらしく緩急自在で、普通の指揮者がこのようなテンポをとれば末端肥大だけが目立つのだが、ロマンチックで、雄大な演奏であるし、推進力もある。スタジオ録音には無いデモーニッシュで深遠な感じも受け、ライヴならではの白熱した緊張感も味わえる。この日のこれら2曲の演奏は、共に末永く残したいものである。


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2018年8月17日 (金)

シューベルト交響曲第8番[未完成](1953年9月15日)フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから

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フルトヴェングラーの未完成交響曲というと、LPの時代から発売されていた1950年録音のウィーンフィルとの演奏が有名だが、このベルリン・フィルとのライヴは、深淵な未完成を聴かせてくれるだけでなく、音質もかなり良く、低弦が沈み込むような感じが良く醸し出されるし、管楽器の音色も良く捉えられている。

ライヴだけあって、集中力がありながらテンポは緩急自在であり、引き締まった演奏で全く緩みがない。ロマンチックでありながら深い芸術性を持った演奏であり、それがこれだけの良い状態でLPレコード化されたのは喜ばしい。20分強のこの曲は10枚目のA面のみに収まっている。


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2018年8月14日 (火)

ブルックナー/交響曲第8番(1949年3月15日) フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから

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フルトヴェングラーのブル8はいくつも録音があるが、その中でも、この1949年3月15日のものは、情熱的で緩急も自在につけており、素晴らしい演奏である。前日の14日のも録音が残されており、14日と15日のをミックスして発売されたCDもある。

このLPレコードは、LP8~LP9の4面に渡ってカッティングされており、この当時のライヴ録音としてはかなり聴きやすく良いバランスで驚く。私のレコードでは、傷は無いが若干周期的なノイズが入る箇所があり、それが玉に瑕である。


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2018年8月10日 (金)

ベートーヴェン/交響曲第3番[英雄](1952年12月8日) フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから

Swscan00623

フルトヴェングラーは、前日の12月7日にもエロイカを演奏していて録音も残っているが、こちらは翌日という事もあってか、より落ち着いた感じの名演である。先日書いた1950年6月20日の演奏よりも、演奏時間が2分40秒も長くなっていて、特に第2楽章の葬送行進曲の遅いテンポで集中力が途切れないのは、他の指揮者では聴けない感動的な芸術である。

音質もかなり良く、さらにこのLPレコードではLP6:B面に第一楽章、LP7:A面に第2楽章、LP7:B面に第三~第四楽章というふうに3面に余裕をもってカットされているのも高音質に寄与している。


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2018年8月 7日 (火)

ベートーヴェン/交響曲第3番[英雄](1950年6月20日) フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから

Swscan00621

これは、後に録音されるフルトヴェングラーの英雄交響曲よりも、テンポが早く勢いがある。オーケストラは異なるが、ウラニアのエロイカと呼ばれる1944年のウィーンフィルとの演奏に、テンポ感や音楽造りが似ている。しかし、オーケストラがベルリン・フィルなので、全体的にソリッドな感じだ。

このLPレコードで聴ける音質は、フルトヴェングラーのライヴ録音の中でもかなり良く、状態の良いテープから慎重に起こされているのだろうと推測できる。また、約52分の演奏を1枚半、3面に入れているのも、音質が良い理由の一つだと思う。1面あたり20分を超えないカッティングというのはやはり良い。


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2018年8月 3日 (金)

ベートーヴェン/交響曲第5番(1954年5月23日) フルトヴェングラーRIAS録音選集14LP-BOXから

Swscan00620

フルトヴェングラーの死の年のライヴ録音。EMIから出た正規のベートーヴェン交響曲全集のウィーンフィルとの5番と2~3ヶ月しか離れていない事もあって、演奏はかなり類似している感じがあるけれど、やはりライブならではの興奮が味わえる。音質も、正規盤と比べても聴き劣りしない。フルトヴェングラーのベートーヴェンの5番の中では、録音もかなり良く聴きやすいので、この演奏は正規盤よりもかける機会が多い。

田園交響曲と同様、1947年5月25日の演奏より、ゆったりさせるところはずっとゆっくりで、演奏時間も若干長い。


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