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2018年10月12日 (金)

ヴェルディ アイーダ全曲/ムーティ、フィルハーモニア管弦楽団他(Definition Series SACD/CDハイブリッド盤)

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発売されたばかりのTowerRecords Definition Series SACD/CDハイブリッド盤で、800セット限定発売。ジャケット裏には800セットのうちの何番目かシリアルNoが打ってある。(この画像はNo.000に変えてある。)

演奏
アイーダ:モンセラ・カバリエ(ソプラノ)、ラダメス:プラシド・ドミンゴ(テノール)、アムネリス:フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ)、 ランフィス:ニコライ・ギャウロフ(バス)、アモナスロ:ピエロ・カプッチッリ(バリトン)、 エジプト王:ルイジ・ローニ(バリトン)、使者:ニコラ・マルティヌッチ(テノール)、 巫女の長:エステル・カサス(ソプラノ)

コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団(合唱指揮:ダグラス・ロビンソン)、 王立軍学校のトランペッター達 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団  リッカルド・ムーティ(指揮)
録音:1974年

さて、このDefinition Series SACD/CDハイブリッド盤が発売される直前の10月6日に、アイーダ役を歌ったモンセラ・カバリエが85歳で亡くなった。なので、この盤が私的には追悼盤になってしまった。私のモンセラ・カバリエの最もお気に入りの録音は、ドニゼッティの「ルクレツィア・ボルジア」で、彼女が一夜にして名声を得た演目でもあるけれど、このアイーダも、彼女ならではのソット・ヴォーチェの美しさが際立っており、それ以外の配役も若きドミンゴのハリのある美声も良いし、コッソットやカプッチッリも当代の名歌手らしい歌で素晴らしいので、キャストに全く穴がない。私の知る限りの「アイーダ」の録音の中で一番のお気に入りである。当時まだ30歳代だった若いムーティは、溌剌とした中にこのオペラのスペクタクルで大きな編成の音楽をきちんと細部まで統率している。キャストが優れている事もあり、私的に、ムーティのオペラ全曲盤の中でも極めて素晴らしい出来のものだと思う。

特筆すべきなのは、この録音は素晴らしく音質も良くて、カラヤン/ウィーンフイル、フレーニ、カレーラス、バルツァらと1978年に録音した全曲盤(これもEMI)をオリジナル盤同士で比較しても、このムーティ盤の方が音質が良いと感じる。ムーティ盤は、声の質感を重視するEMIの伝統的な録音でありながらも、管弦楽も鮮明に捉えられている。それは、過去に発売された復刻CDや、このSACD/CDハイブリッド盤でも同様である。SACDでは、通常CDよりも弦や金管楽器の響きが自然で、声の質感はオリジナルのLPレコードを聴いているような実在感がある。なので、この録音がSACD化され、高音質で復刻された事をとても喜んでいる。

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英国オリジナルLPと通常CD、及びDefinition Series SACD/CDハイブリッド盤

今回のDefinition Series SACD/CDハイブリッド盤には、詳しい解説や日本語対訳が付いているのも立派である。しかし、やはり歌手のプロフィールや写真が無いのが残念。オペラは、歌手が主役なのに。オリジナル盤のリブレットから歌手たちの写真とプロフィールを載せてみた。

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モンセラ・カバリエ プラシド・ドミンゴ フィオレンツァ・コッソット

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ニコライ・ギャウロフ ピエロ・カプッチッリ ルイジ・ローニ

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ニコラ・マルティヌッチ エステル・カサス リッカルド・ムーティ

以下は、録音時のスナップ写真

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オリジナル盤のジャケット裏も表紙と同じ系の絵が使われている。この絵はCDやDefinition Series SACD/CDハイブリッド盤には無い。

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歌手のプロフィールや写真、録音の様子などは、実際にLPレコードの実物を見ないとわからないだろう。こういったものが有った方が、聴き手は録音当時の状況に想いをはせ、その時の場に近づけると思うのだ。


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