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2018年12月

2018年12月28日 (金)

R・シュトラウス 「カプリッチョ」全曲/サヴァリッシュ、フィルハーモニア管

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伯爵夫人マドレーヌ::エリーザベト・シュヴァルツコップ
女優クローレン:クリスタ・ルートヴィヒ
作曲家フラマン:ニコライ・ゲッダ
伯爵:エーベルハルト・ヴェヒター
詩人オリヴィエ: ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
劇場支配人ラ・ローシュ:ハンス・ホッター、他

フィルハーモニア管弦楽団 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
録音時期:1957~1958年  録音方式:モノラル(セッション)EMI音源

前回、カラヤン/フィルハーモニア管の「薔薇の騎士」について書いたが、このすぐ後に録音されたリヒャルト・シュトラウスの最後のオペラ「カプリッチョ」についても書こうと思う。

1956年のカラヤン/フィルハーモニア管の「薔薇の騎士」はステレオで録音されたが、こちらは何故かモノラル。版権が切れてNAXOSから発売されたCDを持っているが、音質はあまり良くない。NAXOSから出たCDだからなのか。これがステレオで「薔薇の騎士」並の音質で録音されていたならと、とても惜しい感じがする。しかし、音楽そのものはとても素晴らしい。音楽の美しさで言えば、数あるリヒャルト・シュトラウスのオペラの中でも最右翼ではなかろうか。

この時代の素晴らしい歌手を総動員して録音したものだし、まだ30歳代だったヴォルフガング・サヴァリッシュの指揮も良い。シュヴァルツコップの声は艶っぽく魅力的だが、録音のせいなのか若干口ごもったように聴こえることがあり、それが少しがっかりする部分。

1941年初演で、歌詞は指揮者のクレメンス・クラウスが書いている。物語は他愛のないもので、よくも厳しい戦時下で、このようなオペラが上演、公開できたなあというのが正直な所。当時の日本だったら、非国民の烙印を押されたに違いない。

これが、本年最後のブログ書き込みとなります。皆様、良いお年をお迎えくださいませ。


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2018年12月25日 (火)

R・シュトラウス 「薔薇の騎士」全曲/カラヤン、フィルハーモニア管(96kHz/24bit flac)

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元帥夫人:エリーザベト・シュヴァルツコップ
オックス男爵:オットー・エーデルマン
オクタヴィアン:クリスタ・ルートヴィヒ
ファーニナル:エーベルハルト・ヴェヒター
ゾフィー:テレサ・シュティッヒ=ランダル
マリアンネ:リューバ・ヴェリッチ
ヴァラザッキ:パウル・クーエン
アンニーナ:ケルシュティン・マイヤー
歌手:ニコライ・ゲッダ

フィルハーモニア合唱団(コーラス・マスター:ヴィルヘルム・ピッツ)
ラフトン少女ハイスクールとバンクロフツ・スクールの児童合唱団
フィルハーモニア管弦楽団  ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

録音:1956年12月  録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホールステレオ(セッション)

e-オンキョーの年末年始の割引セールで安くなっていたので買ってみたもの。割引セールは、決まりきったものになってしまっていて、欲しいものがあまり無い。新録音のものは割引になっているものはほとんど無く、とても高い。はっきり言って、海外のサイトで買った方がずっと安い。かつて国内盤のCDを2枚買う値段で輸入盤なら3枚の新譜が買えたが(今もそうだが)、ハイレゾも似たようなものである。ハイレゾは物というものが無い分、全世界で価格差が大きくあるというのは、CDよりもっとおかしいと思う。しかし、この音源は手持ちの3枚組CDよりもずっと安かった。

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これが手持ちの2001年リマスターのCD。このCDはかなり音質が良く、それまで聴いていたLPレコード(英国再発盤)を躊躇なく中古屋にやってしまった位だった。しかし、今回購入した96kHz/24bit flacは、このCDを明らかに上回る音質で、CDだと何となく曖昧だった部分がよりはっきり再現できるし、音場も広い。声の質感もハイレゾの方が良い。1956年のEMI録音だが、この音源は元の音質が素晴らしく良いのだろう。若干Fレンジは狭いものの不自然な感じがなく、当時の名歌手の歌が存分に楽しめた。あまりに良いので、オペラはハイレゾウォークマンでは聴かないつもりだったが、この音源はハイレゾウォークマンにも入れてお手軽に聴けるようにもした。


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2018年12月21日 (金)

ドヴォルザーク、グラズノフ ヴァイオリン協奏曲/ミルシテイン

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ドヴォルザーク、グラズノフ ヴァイオリン協奏曲/ナタン・ミルシテイン、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1966年録音 SIDE:A グラズノフ SIDE:B ドヴォルザーク  仏EMI 1970年代はじめ頃のプレス(フランス第2版)

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ドヴォルザーク、グラズノフ ヴァイオリン協奏曲/ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)、ウィリアム・スタインバーグ指揮 ピッツバーグ交響楽団 1957年録音 SIDE:A ドヴォルザーク SIDE:B グラズノフ  ワールド・レコード・クラブ盤(1960年代終わり頃の英EMIプレス 再発盤)

ナタン・ミルシテインには、ドヴォルザークとグラズノフのヴァイオリン協奏曲がカップリングされたステレオ録音のレコードが2種類ある。何れもEMI音源であるが、初出盤は非常に高価なので、これら再発盤で持っている。

この2つの録音を比較しながら聴いてみた。1957年と1966年であるから9年の隔たりがあるが、この2枚のレコードでは音質にそれほどの優劣はない。1966年録音の仏EMI盤の方は、独奏ヴァイオリンがより明るく輝きを持って聴こえる感じで、高域がより伸びている感じがするが、1957年録音のものもバランスがとれて倍音が綺麗に表現され、ヴァイオリン独奏は美しく奏でられる。いずれの盤もミルシテインならではのヴァイオリンの美音が充分に楽しめる。

1957年盤の方が、ドヴォルザーク、グラズノフ共にヴァイオリンはよりロマンチックな表現であり、1966年盤の方は若干ロマンティックなアゴーギクを廃した禁欲的な表現で、1970年代にドイチェ・グラモフォンに録音したメンデルスゾーン、チャイコフスキー、ブラームスでの境地に近づいている。両者の演奏は甲乙つけ難い。いずれも、とびきりの名演奏である。

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8枚組のCDセットの中に収められているのは1957年録音の方。モノラル録音というクレジットがあるが、それは間違い。れっきとしたステレオ録音である。


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2018年12月18日 (火)

ワーグナー「ニーベルングの指輪」から「神々の黄昏」/ショルティ、ウィーンフィル(英DECCA アナログLP)

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英DECCAニーベルングの指輪22枚セットの中の「神々の黄昏」は、スリーブ、レーベル、独→英の対訳も紫色である。

「神々の黄昏」はニーベルングの指輪4部作の中で最も上演時間が長い。しかし、物語や音楽は起伏に富んでいて、聴きやすい。当時の素晴らしいワーグナー歌手を選りすぐって起用した事もあって、歌手の良さがショルティ/ウィーンフィルのニーベルングの指輪を魅力的なものにしているのは間違いない。ブリュンヒルデを歌っているビルギット・ニルソンとジークフリートを歌っているヴォルフガング・ヴィントガッッセンは特に素晴らしいと感じる。

ニーベルングの指輪4部作の三番目に録音されたが、1960年代中頃の時代には良い歌手が居たんだなと思うのと、録音技術がその歌手たちの歌をしっかり高音質で捉えているし、オーケストラや演出音もダイナミックで鮮明である。

足早に19枚のLPレコードを一通り聴いたが、ニーベルングの指輪は特別なオペラだなと思うのと同時に、音の良い英国盤のLPレコードだと、普通のCDよりもむしろ抵抗なく続けて聴けた感じがする。

なお、3枚組のAn Introdectin To Der Ring Des Nibelungen は、触りを聴いただけで止めた。キングレコードが出していた国内盤はナレーションが日本語だが、こちらは英語なので英語が堪能な人以外は入門編とはならないと思う。

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このように、An Introductin To Der Ring Des Nibelungen は、スリーブ、解説書、レーベルが白色である。


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2018年12月14日 (金)

ワーグナー 「ニーベルングの指輪」から「ジークフリート」/ショルティ、ウィーンフィル(英DECCA アナログLP)

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英DECCAニーベルングの指輪22枚セットの中の「ジークフリート」は、スリーブ、レーベル、独→英の対訳も赤色である。

「ジークフリート」は、個人的にニーベルングの指輪4部作の中で、聴くのに最も忍耐が必要だと感じる。特に、最初のうちは、さすらい人(ヴォータン)、ミーメ、ジークフリートの男声3人しか出てこない上に、何か禅問答のような感じの場面が長く続く。女声が出てくるのは、ジークフリートが大蛇を剣で倒して返り血を浴び、小鳥の声が判るようになって小鳥の声が出てくるまで全く無い。

後半は聴きやすい。特にブリュンヒルデが目覚めてから終幕までは感動的ですらある。ビルギット・ニルソンのブリュンヒルデが素晴らしい。しかし、そこに至るまでは、私にとってはまだ忍耐が必要な演目である。

音質は素晴らしい。ショルティ/ウィーンフィルのニーベルングの指輪4部作の中では「ラインの黄金」と「ワルキューレ」の間、1963年頃に録音されていて、「ラインの黄金」よりもマイクの数が増えて緻密になっているが、「ワルキューレ」ほど細かいマルチトラックではない。


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2018年12月11日 (火)

ワーグナー 「ニーベルングの指輪」から「ワルキューレ」/ショルティ、ウィーンフィル(英DECCA アナログLP)

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英DECCAニーベルングの指輪22枚セットの中の「ワルキューレ」は、スリーブ、レーベル、独→英の対訳も水色である。

「ワルキューレ」は、個人的にニーベルングの指輪4部作の中で一番聴きやすいものだと感じる。「ラインの黄金」よりも長いけれども、第一幕だけはクナッパーツブッシュのを良く聴いていて耳に馴染んでいるし、第三幕は、有名なワルキューレの騎行が出てくるしスペクタクルこの上ない音楽で、聴きやすいので、LP5枚が苦もなくそのまま聴ける。

長女がまだ幼稚園に通っていた頃、20年以上前の事だが、ワルキューレ第一幕冒頭の部分を聴いていたら、怖いといって泣き出したのを覚えている。確かに恐怖に満ちた音楽である。ジークムントが戦いから逃れて逃げ惑いながらジークリンデの住むところにたどり着く音楽だから。

ジークムントとジークリンデが結ばれてジークフリートが生まれるのと、恐怖を感じない人間でなければ近づけない炎を張り巡らされた中にブリュンヒルデが眠らされるまでの物語も単調にならず、長いのに聴き続けやすい。

録音は「ラインの黄金」から8年も経っているのでかなり異なるが、DECCAらしい鮮明な音質で、素晴らしい。「ラインの黄金」もそうだったが、やりすぎ気味の演出には統一感がある。


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2018年12月 7日 (金)

ワーグナー 「ニーベルングの指輪」から「ラインの黄金」/ショルティ、ウィーンフィル(英DECCA アナログLP)

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オペラを映像無しでよく聴くが、どちらかと言うとワーグナーは苦手。特に長い「ニーベルングの指輪」は、全曲通して聴くのがとても大変だと思う。しかし、格安で英国プレスのセットを入手してしまった。ボックスは木箱に合成皮革を貼ったもので、彫り込み加工がなされていてとても高級感がある。このセットは1970年代に英国で限定1000セット発売されたもの。

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中身は5部のアルバムに分かれていて、「ラインの黄金」3枚、「ワルキューレ」5枚、「ジークフリート」5枚、「神々の黄昏」6枚、「ニーベルングの指環・ライトモチーフ集」3枚の22枚組。

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「ラインの黄金」は、青緑色の内袋に入っていて、ドイツ語から英語への対訳(これも青緑色)が付く。

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LPレコードのレーベルも、青緑色になっている。昔、キングレコードが販売した国内盤の「ニーベルングの指輪」を持っていたが、音質はこちらの方がずっと鮮明で、透明感のある音色であり、聴いていて気持ちが良いと思うほど音質は良い。オーディオ的にも充分に楽しめるもので、冒頭のオーケストラの低弦の沈み込みや、ステージの近くで聴いているような分離の良い音であり、終幕近くの雷の音もとてもリアルである。若干やりすぎと思えるほどの音の演出がある感じであるが、それも、映像無しでオペラを楽しむのには邪魔にはならない。

96K/24bitのマスターから制作された通常の輸入CDのセットよりも、ずっと音質が良い。自宅で腰を下ろして、じっくり聴くのはLPレコードの方が良いように思うし、ハイレゾで入手出来たとしても、私はウォークマンでは聴かないと思う。

「ラインの黄金」は、普通の人間は一人も登場しない。ワーグナーの壮大なファンタジーの世界に引き込まれる。今まで苦手だったのだが、苦もなくLP3枚を通して楽しんで聴けた。


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2018年12月 4日 (火)

THEIR GREATEST HITS 1971-1975/イーグルス(192K/24bit Flac)

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12月13日まで、e-オンキヨーでイーグルスのアルバム10タイトルが割安になっている上に、ホテル・カリフォルニア(192K/24bit Flac)がかなり良かったので、THEIR GREATEST HITS 1971-1975(192K/24bit Flac)も購入してみた。

このアルバムは、DCCが発売した高音質な180g重量盤LPと、米国初出のLPレコードを持っており、LPレコードでは復刻盤でも米国初出盤でもかなり良い音質で聴くことが出来る。192K/24bit Flacは、もっぱらハイレゾ・ウォークマンで聴くために購入したようなものだが、据え置きのUSB-DACで大型のスピーカーで聴いても、新しい復刻重量盤LPに近い音質で再生させることが出来る。音の厚みや非常に鮮明な音質で、復刻のLPに近い。

若い時にはイーグルスのアルバムは、ファーストから「ザ・ロング・ラン」までのLPレコードを持っていたが、良く聴いたのはホテル・カリフォルニアとこの1971-1975のベスト盤なので、ハイレゾはこの2種があれば取り敢えず充分かなと思っている。

ジャケットについて一言書くと、米国初出盤LPは、鳥の頭の骸骨の部分とEAGLESの文字部分がエンボス加工されているが、DCC180g重量盤LPでは、鳥の頭の骸骨の部分だけがエンボス加工されてEAGLESの文字部分はエンボス加工されていない。ハイレゾデータだと、ジャケット写真は簡単なデジタルデータだけなのでエンボス加工なんて関係ないし若干味気なく感じる反面、ハイレゾ・ウォークマンでどこでも手軽に良い音質で聴けるのが利点である。


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