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2019年3月

2019年3月29日 (金)

イーグルス ヘル・フリーゼス・オーヴァー(発売25周年 180g重量盤LP2枚組)

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イーグルスが再結成され、ライヴ録音中心のアルバムが1994年に発売された。そのアルバムの25周年記念でリマスターされ180gの重量盤LPで復刻されたもの。ちなみに、CDは巷に沢山あって中古盤も安いが、当時、僅かな枚数発売されたアナログレコードは、今やプレミアムが付いてとても高価になっている。1990年代半ば頃、このアルバムのCDは、ホテル・カリフォルニアの冒頭のドラムのタムの音がどれだけリアルに鳴るかとかオーディオショップでの視聴でも頻繁に使われたのを覚えている。懐かしさもあり、価格も2枚組で4千円しないのでリーズナブルだった事もあり、注文してしまった。

紙製の内袋に入れられたLPレコードが見開きでないジャケットに無造作に入っているのも、オリジナルと同様である。音質的にはリマスターされ、プレスも良いので、オーディオ的にも満足できる盤である。高価なオリジナルLPの中古を今から探して求める位なら、この新品の復刻盤の方が良いと思う。近頃の新品のLPレコードはプレスが粗雑だったり、音質的に満足できないものも見かけるが、このLPレコードに関しては杞憂である。


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2019年3月26日 (火)

チャイコフスキー 後期交響曲集/カラヤン、ウィーンフィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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2019年3月20日に発売になったEsotericSACD/CDハイブリッド盤。チャイコフスキー 交響曲第4番、第5番。第6番「悲愴」の3枚セット。チャイコフスキー 交響曲第4番、第5番。第6番「悲愴」のEsotericSACD/CDハイブリッド盤は、これが唯一ではなく、ムラヴィンスキー/レニングラード交響楽団のものが発売されていたが、それは2枚組で3曲を詰め込んでいた。今回のカラヤン盤では、オリジナル通り3枚のディスクに1曲ずつが収められていて、より好ましい状態で発売されたのが良い。

 

チャイコフスキーはカラヤンの膨大な録音の中でも定評がある演奏であるが、この1980年代半ばに録音されたカラヤン最後のチャイコフスキーの交響曲たちは、カラヤンが最後に到達した境地であり、非常に美しく磨かれた演奏である。それが、今回のSACD/CDではより磨きがかかっている。従来のCDよりも刺激的な音がせず、より美しくウィーンフィルらしいしなやかな弦や管楽器の美しさがより良く聴こえる。第6番「悲愴」についてはドイツプレスのオリジナルLPとも聴き比べたが、もうこの曲に関してはLPレコードは要らないかも、と思わせるような感じであった。


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2019年3月22日 (金)

R・シュトラウス カプリッチョ/ベーム、バイエルン放送o.

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リヒャルト・シュトラウス 歌劇 カプリッチョ 全曲
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(伯爵夫人マドレーヌ)
D・フィッシャー=ディースカウ(伯爵、マドレーヌの兄)
ペ-ター・シュライアー(フラマン、音楽家)
ヘルマン・プライ(オリヴィエ、詩人)
カール・リッダーブッシュ(ラ・ローシュ、劇場支配人)
タチアーナ・トロヤノス(クレーロン、女優)
アーリーン・オジェー(イタリア人の歌手)
デーヴィッド・ソー(ムシュー・トープ、プロンプター)
カール・クリスティアン・コーン(家令) 他
カール・ベーム指揮/バイエルン放送交響楽団 1971年録音
サヴァリッシュ/フィルハーモニア管の1950年代のモノラル録音のものと双璧となる録音で1970年代のステレオ盤で、当時の最高峰の歌手を集めて録音されキャストに穴が無いのだが、このCDだとオーケストラの響きが若干荒く聴こえ、歌手の声が薄く感じるので、思うような感動が今一歩な感じがする。これは是非ともリマスターしたSACDの発売を待つか、アナログレコードで聴くしかあるまいと思う。


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2019年3月20日 (水)

シューベルト 即興曲集/ピリス(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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2019年3月10日発売のEsoteric SACD/CDハイブリッド盤のうちの1枚。1996年、1997年の録音であり、44.1K/16bitのマスターを96K/24bitに高度な技術でアップサンプリングしたものからリマスターされている。

美しく透明感のある叙情性に満ちたマリア・ジョアン・ピリスのピアノ。清々しいほどの演奏である。

曲目

シューベルト:
4つの即興曲 D.899(作品90)
1. 第1番ハ短調
2. 第2番変ホ長調
3. 第3番変ト長調
4. 第4番変イ長調

4つの即興曲 D.935(作品142)
5. 第1番ハ短調
6. 第2番変イ長調
7. 第3番変ロ長調
8. 第4番へ短調

リマスターの効果は、前回ご紹介したジュリーニのブルックナーほどの効果をあげてはいない。しかし、それはオリジナルのCDでもかなり音質が良いから差が少なく感じるからだ。それでも、弱音部の優しさ、細かいニュアンスはこのSACD/CDハイブリッド盤の方が優れていて、録音から20年以上経た音源がリマスターで音質改善されているのがわかる。


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2019年3月15日 (金)

ブルックナー 交響曲第9番/ジュリーニ、ウィーンフィル(Esoteric SACD/CDハイブリッド盤)

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2019年3月10日発売のEsoteric SACD/CDハイブリッド盤のうちの1枚。1988年の初期デジタル録音であるが、最近のEsoteric は、ハイレゾで録音されていない初期のデジタル録音のものを入念にリマスターを施すことで、従来のCDより高音質になったものを発売するようになった。今回のカルロ・マリア・ジュリーニ指揮のブルックナー交響曲第9番でも、高音質化は如実に味わえる。

オリジナルのCDに比べて、見通しが良く透明感のある感じで、広く奥行き感のある音場、ウィーンフィルらしい弦楽器の美しさ、弱音部分の優しさが圧倒的に素晴らしいし、管楽器の輝くような吹き上がり感じがたまらない。オリジナルのCDはややノイズっぽくがさつに聴こえるほどである。この違いはSACD層のみならずCD層を聴いても強烈に感じるので、リマスターがかなり良好だというのがわかる。

このブルックナー第9番は、遅めのテンポで慈しむように演奏される。音質が良くなったために、全奏のフォルテシモから突然休止した時の残響の余韻、さらにはそこから始まる弱音の響きが非常にリアルで、音質が良くなれば、良い演奏はさらに良く聴こえるという見本のようなオーディオ的にも音楽的にも優れたディスクである。


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2019年3月12日 (火)

プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第二番他/ミルシテイン、バルサム(180g復刻重量盤)

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Analogphonicという復刻盤専門のレーベルから発売されているLPレコードで、1枚あたり¥5000位と高価である。

曲目
Side:A
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
Side:B
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番
ヴィターリ:シャコンヌ

演奏
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン) アルトゥール・バルサム(ピアノ)
録音:1955年1月(モノラル)

この音源は知る人ぞ知る名盤で、状態の良いオリジナル盤はかなりのプレミアム価格であるので、良い復刻盤でこの程度の価格ならば、と思って入手したものだ。結論から言って、非常に良い復刻盤である。CDで聴くのとは違った良さがあり、高価な復刻盤ではあるが、それなりの価値はあるものと思う。

モノラル盤であるが、新し目の特殊楕円針のステレオカートリッジで聴いて全く違和感の無いバランスであり、鮮明な音質だ。オリジナル盤なら是非ともモノラル用のカートリッジで聴きたいが、復刻盤の場合はその必要がない。むしろ古い時代のレコード盤に合わせたプレーヤーやカートリッジよりも新しい機器で聴かれるのを前提に作られているLPレコードだと思う。プレスも良く、気になるノイズは無い。

ミルシテインは、プロコフィエフを得意にしていたし、一方でバロック期の作曲家の作品も得意にしていた。だから、プロコフィエフとヘンデル、ヴィターリが一緒に1枚のLPレコードに収まっていても全く違和感は無い。

バイオリンの貴公子と言われた気品のある節回しや音色はいずれの曲でも感じられ、緊張感を持ってプロコフィエフを聴いた後、盤をひっくり返して今度はゆったりリラックス気味にヘンデルとヴィターリを聴くのも良い。ヴィターリのシャコンヌは、今では19世紀に作られた偽作であることが判っているが、良い曲であることには変わり無い。幼少の頃からヴァイオリンを習っている方が小学生の高学年の頃になって課題とする場合があるような曲で、演奏の難易度はそれほどではないと思うが、ミルシテインが弾くと、やはり美しく、感銘を受ける演奏である。


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2019年3月 8日 (金)

ブラームス 交響曲全集/バルビローリ、ウィーンフィル(180g復刻重量盤LP4枚組)

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2019年3月1日に発売された、ブラームス 交響曲全集 サー・ジョン・バルビローリ指揮ウィーンフィルによる1966~1967年録音の復刻盤LPのセット。4枚組であるが¥5400程度であるので、1枚あたり¥1500しないリーズナブルな価格である。

この復刻盤は2012年にアビイ・ロード・スタジオで96K/24bitでリマスターされたハイレゾのデジタルマスターからLPレコード化された180g重量盤の4枚組。ボックスのジャケット写真はオリジナル盤と同じ写真が使われている。レーベルは水色で、オリジナル盤のイメージとは異なっている。

4枚のカッティングは、オリジナルと同じ。

1.A面:交響曲 第一番 第一楽章 第二楽章 B面:第三楽章、第四楽章

2.A面:交響曲 第二番 第一楽章 第ニ楽章 B面:第三楽章、第四楽章 悲劇的序曲

3.A面:交響曲 第一番 第一楽章 第ニ楽章 第三楽章 B面:第四楽章 ハイドンの主題による変奏曲

4.A面:交響曲 第一番 第一楽章 第ニ楽章 B面:第三楽章、第四楽章 大学祝典序曲

高域がスッキリと伸び切り、低域は良く締まっていて解像度が高く、S/Nが良く弱音部は静かである。恐らく、DMM(ダイレクト・メタル・マスタリング)が使われている。高域の伸び方やその質感、S/Nの良さはDMMに由来するものだと思う。それでいてウィーン・フィルらしいしなやかな弦の音は残されている。

オリジナル盤とは異なるが、現代的な良い音質のLPレコードである。その音質の良さは、ベルリン・フィルとのマーラー 第9番よりも顕著である。

録音時のオーケストラや指揮をしているバルビローリのモノクロ写真が沢山載っている30cm四方の8ページのリブレットが付属していた。

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交響曲第二番のオリジナル盤のジャケットSwscan00820

オリジナル盤A面。半円のHis Master's Voiceの犬のデザインSwscan00821

今回限定発売された全集は、リーズナブルな価格で音が良くプレスも良いので、気になる方は有るうちに手に入れておく事をお薦めする。


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2019年3月 5日 (火)

マーラー 交響曲 第9番/バルビローリ、ベルリン・フィル(180g復刻重量盤LP)

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2019年3月1日に発売になった、バルビローリ、ベルリン・フィルのマーラー 交響曲 第9番の復刻盤LPレコード。1964年のスタジオ録音の名盤が限定数量生産のアナログレコードで発売されるとの情報を聞き、昨年末に注文し、首を長くして待っていた。

この復刻盤は2011年にアビイ・ロード・スタジオで96K/24bitでリマスターされたハイレゾのデジタルマスターからLPレコード化された180g重量盤の2枚組。ジャケットはオリジナル盤と同じ写真のジャケットが使われている。ただし、1枚のジャケットの中に2枚のLPレコードが入っているような仕様で、オリジナル盤の様に1枚目と2枚目のジャケットが別々になってはいない。

この2枚組のセットはタワーレコードの通販で¥3295とリーズナブルな値段であった。気になる音質とプレスの状態はまずまず良い。高域がスッキリと伸びてやや細身だが全体的に解像度の高い鮮明な音質で、第一楽章、第四楽章の弱音部分でも楽音がノイズに埋もれてしまうような事がなく、全体的に気になるノイズは無く輸入盤のLPレコードとしてはS/Nはかなり良い方だと感じた。

2枚のLPレコードに第一楽章から第四楽章まで各1面ずつ4面にカットされている。レーベルは黄色で、オリジナル盤のイメージとは大きく異なる。

実は、オリジナル盤は、1枚目のA面に第一楽章、1枚目B面に第二楽章と第三楽章が入り、2枚目のA面に第四楽章が入って全部で3面にカットされていて、2枚目のB面には楽音がカットされていない。カットの点から見ると、4面に余裕を持ってカットがなされているぶん、復刻盤の方が音質的には有利なはずである。

オリジナル盤のジャケット MAHLER・BARBIROLLIの文字の色が1枚目と2枚目で異なっている。左上にHis Master's Voiceの犬のマークがある。Dsc_0242

オリジナル盤の1枚目のA面。半円のHis Master's Voiceの犬のデザインSwscan00817

オリジナル盤の2枚目のB面 DO NOT PLAY THIS SIDE の表示がある。Dsc_0244

オリジナル盤の内袋Dsc_0245

私の所有しているオリジナル盤はかなり状態が良くノイズがほとんど無いので、今回買った復刻盤と聴き比べてみた。オリジナル盤はややFレンジが狭い代わりに濃厚な音色で、音楽のファンダメンタルな帯域がぶ厚く聴こえる。好みとしてはオリジナル盤の音が好きだけれど、状態の良いオリジナル盤は残存する数が少なく非常に高価なので気軽に買う事は出来ない。

今回入手した復刻盤はこのくらいのリーズナブルな値段で、昔の名演奏が今風の音で聴ける積極的に良いレコードである。このようなLPレコードなら大歓迎だし、充分に復刻される意義があり一定の需要もあるだろう。まだまだクラシックの新品のアナログLPレコードが無くなってしまうという事は無いと思う。


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2019年3月 1日 (金)

CINEMA /村治佳織(限定180g重量盤LP)

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村治佳織の2018年秋に発売されたアナログLPレコード。180g重量盤でUNIVERSAL MUSIC STORE限定盤なので、一般のレコード店からは買えない。

CDやハイレゾでも発売されているが、そちらは18曲収録されていて、その中から厳選した10曲を各面5曲ずつに収録している。映画音楽をクラシック・ギターで演奏したものだ。

Side A
01. 夜明け(牟岐礼 編) (映画『プライドと偏見』から)
02. 人生のメリーゴーランド(小関佳宏 編) (映画『ハウルの動く城』 から)
03. 楽しみを希う心 (牟岐礼 編 ) (映画『ピアノ・レッスン』から)
04. テーマ(村治佳織 編) (映画『ラストエンペラー』 から)
05. アズ・タイム・ゴーズ・バイ(渡辺香津美 編) (映画『カサブランカ』 から)

Side B
01. ムーン・リバー(村治佳織 編) (映画『ティファニーで朝食を』 から)
02. 愛のテーマ(鈴木大介 編) (映画『ニュー・シネマ・パラダイス』 から)
03. テーマ(ジョン・ウィリアムズ編) (映画『シンドラーのリスト』 から)
04. 愛のテーマ(モーガン&ポーチン編) (映画『ゴッドファーザー』から)
05. デボラのテーマ(谷川公子 編) (映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』 から)

DECCAからの発売であるが、このLPレコードはプレスも含めて日本製である。プレスは東洋化成だと思う。日本盤に普通にある帯は無かった。価格は送料込みで¥5000。

肝腎な音楽的内容とLPレコードのプレスの状態について、感じたことを書いてみる。

村治佳織は、JVC時代からCDやXRCDを買って聴いていたが、JVC時代、つまり少女から20歳代ごろと比べると、このLPレコードではアコースティック・ギターの弾いた後の余韻みたいなものをとても大切に弾いているような感じである。それが演奏にゆとりというか、余裕があるなという感じを受けた。また、曲によっては、弟の村治奏一とのデュオのものもあり、それもとても良い。

録音は自然で、残響が多すぎるという事もないし、逆に少なすぎるという事もない。クラシック・ギターの透明感のある繊細な響きを良くだせるようなカッティングでありプレスであると思う。S/Nも一般的なクラシックの輸入盤LPよりも良くて、気になるノイズは無かった。

このLPレコードは限定盤なので、気になる方は早めに注文したほうが良いと思う。

村治佳織 『シネマ』(アナログ盤)告知動画


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