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2019年12月20日 (金)

ベスト・オブ・ブルーノ・ワルター(SACD/CDハイブリッド盤)

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【収録曲】
1.ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』~第1楽章:田舎に着いた時の楽しい感情の目覚め
録音:1958年1月13日、15日&17日
2.ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 Op.88~第2楽章
録音:1961年2月8日&12日
3.ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.102~第2楽章
録音:1959年11月20日
4.ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98~第1楽章
録音:1959年2月2日、4日、6日、9日、12日&14日
5.シューベルト:交響曲第5番変ロ長調 D.485~第1楽章
録音:1960年2月25日、29日&3月3日
6.ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』~第3楽章
録音:1960年2月13日、15日、17日&25日
7.モーツァルト:歌劇『劇場支配人』 K.486~序曲
録音:1961年3月29日&31日
8.マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』~第2楽章
録音:1961年1月14日、21日、2月4日、6日
9.マーラー:大地の歌~第3楽章
録音:1960年4月18日&25日
10.ハイドン:交響曲第100番ト長調 Hob.I-100『軍隊』~第1楽章
録音:1961年3月2日、4日、6日&8日

ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン:3)
ピエール・フルニエ(チェロ:3)
エルンスト・ヘフリガー(テノール:9)
コロンビア交響楽団(1-8,10)
ニューヨーク・フィルハーモニック(9)
ブルーノ・ワルター(指揮)

これは、現在進行中のブルーノ・ワルター指揮によるステレオ録音のSACD/CDハイブリッド盤のサンプル盤のような性格を持った1枚のハイブリッド盤で、全集に先立って2019年10月に発売された。まずこれを買ってその音質を体験し、全集を買うことにした人も居るのではないかと思う。私は、サンプル盤はお金の無駄と思ったので買わずにいたが、田園交響曲の第1楽章が、このサンプル盤とベートーヴェン全集で発売されたものとで音質に違いがあるという情報を知ったので、それがどの程度違うのかというのと、これから発売されるブラームスやマーラーなどの音質がどんな具合なのか興味があって買ってしまった。

結論を言うと、田園交響曲の第1楽章は、はっきりとこのベスト・オブ・ブルーノ・ワルターの方が音質が良い。全体的により鮮明だし、中低域から下がより伸びてぶ厚い感じがする。ソニーミュージックに問い合わせた方によると、ベスト・オブ・ブルーノ・ワルターの方は他のトラックと音量を揃えるために1dB音圧レベルを上げてあるという事だが、音の違いはそれだけでは無いようだ。私が使っているプリアンプはかなり正確に1dBごとに音量を変えられるアッテネーターが付いているので、音圧が揃うようにベスト・オブ・ブルーノ・ワルターの方を1dB音を小さくして聴いてみたが音の違いの傾向は同じである。1dBのレベルの違いはわずかだが、全く同じものでも細かい音がよく聴こえる音圧の高い方を良い音と判断してしまう事はあり得るが、差はそんな感じではなく両者の違いはもっと違うところにあるように思う。

考えてみて欲しい。今回のこのケースは、スーパーマーケットの食品売り場で、お惣菜を試食して美味しかったのでそのお惣菜を買ったら試食したのとは異なる若干劣る味のものだったのと一緒だ。本盤は音質も含めてサンプル盤という性格が強かったのだから、全集盤と全く同じ音質(データも含めバイナリ一致)で発売すべきだったと思うし、音圧の違いに関してはサンプル盤だから各曲で音圧の大小が生じていますと注意書きをすれば良かっただけの話。SACDを買う人は通常CDを買う人以上に音質にこだわるマニア度の高い人達が対象だという事は判っていただろうに。

おそらく、音質を含め全部アメリカ側に丸投げで、日本国内でそのようなチェックをすることすらせずに発売している可能性が高い。私は、ベートーヴェン全集を買ってからこの盤を買ったからクレームを付けるような立場には無いが、先にサンプルとしてこの盤を買って全集を買った方の中には音の違いにがっかりした人は多かろう。ソニークラシカルには猛省を求めたい。


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コメント

こんにちは
田園交響曲のSACDレイヤの音質差については同感ですが,CDレイヤのサンプル盤と全集盤も音が異なりませんか?

投稿: 加藤幸弘 | 2019年12月20日 (金) 21時34分

CD層の方は、まだ仔細に聴いておりません。土日の間にしっかり聴いてみます。

投稿: 黄金のアンコール | 2019年12月21日 (土) 08時19分

CD層の聴き比べをしてみました。CD層も田園交響曲の第1楽章は、はっきりとこのベスト・オブ・ブルーノ・ワルターの方が音質が良いです。細かい部分がより明解で、Fレンジが広く音場も分厚く展開します。

投稿: 黄金のアンコール | 2019年12月23日 (月) 08時09分

ただし、ベスト・オブ・ブルーノ・ワルターの方が若干テープヒスノイズも目立ちます。これが気になる人は、全集盤の方が整っていて良いと感じるかも知れません。その差はSACD層より小さいです。

投稿: 黄金のアンコール | 2019年12月23日 (月) 14時51分

ご回答ありがとうございます。

当方の再生環境だと,CDレイヤについてはベスト・オブ・ブルーノ・ワルターの方がヒスノイズも多いですし,解像度も低く音像も大まかです。

これに対し,レギュラー盤のベートーヴェン・ボックスのCDレイヤの方は,ベスト・オブ・ブルーノ・ワルターのSACDレイヤの音をダウンコンバートしたような音で,SACDと比較すればさすがに音の情報量が少なく,スリムで薄めな感はあるものの,音像・音場,音の解像度の方向性は似通っています。

どうやら「田園」のマスターには高解像度マスターと低解像度マスターの2つがあるみたいで,ベスト・オブ・ブルーノ・ワルターの方はSACDレイヤが高解像度マスター,CDレイヤが低解像度マスター,レギュラー盤のベートーヴェン・ボックスの方はSACDレイヤが低解像度マスター,CDレイヤが高解像度マスターとたすき掛けになっています。

さらに,192kHz/24bit PCMのハイレゾは低解像度マスターです。これらのことからすると,使い分けすらできていないように思われ,つまりは低解像度マスターが混入しているコンタミ状態に気付いていないのではないかと危惧されます。

販売店を通じてソニーミュージックに問い合わせ中なのですが,まだ回答がなく成り行きを見守っているところです。

投稿: 加藤幸弘 | 2019年12月25日 (水) 19時40分

どちらの音質が良いかは、リスナーの好みや再生装置の違いで評価は変わります。

ですが、一番問題になるのは、SACD層もCD層も、サンプル盤のベスト・オブ・ブルーノ・ワルターとベートーヴェン・ボックスで、音質が違っている事です。普通はそんな事、あり得ないでしょうに。

投稿: 黄金のアンコール | 2019年12月26日 (木) 08時32分

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