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2020年2月

2020年2月28日 (金)

シューベルト&ドヴォルザーク:交響曲集 /ワルター、コロンビア交響楽団他(SACD/CDハイブリッド盤3枚+通常CD)

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DISC 1 (SACD/CD)
シューベルト
交響曲 第5番 録音:1960年
交響曲 第8番(第7番)「未完成」録音:1958年

DISC 2 (SACD/CD)
シューベルト
交響曲 第9番(第8番)「ザ・グレイト」録音:1959年

DISC 3 (SACD/CD)
ドヴォルザーク
交響曲 第9番「新世界より」録音:1959年
交響曲 第8番 録音:1961年

DISC 4 (通常CD/モノラル)
「ブルーノ・ワルター77歳の誕生日セレブレーション」(語り部分:日本未発売)
「コロンビア・マスターワークス・アーティストによるブルーノ・ワルター賛」(日本未発売)

レコーディング・プロデューサー:ジョン・マックルーア、トーマス・フロスト
オリジナル・アナログ・マスターのトランスファー、リミックス、リマスター:アンドレアス・K・マイヤー(マイヤーメディアLLC)

2020年2月に発売されたSACD/CDハイブリッド盤のセット。録音が1958年から1961年にまで渡っているが、いずれもかなり良いリマスターで、満足できる音質である。シューベルトは、ワルターの芸風にマッチしていて、端正でしなやかで美しい。ドヴォルザークも、LPレコードで聴くよりもワイドレンジで細かい部分が良く聴こえるため、演奏の凄さがより分かるようになったと思う。DISC 3のドヴォルザークの交響曲2曲は、録音年が離れているので音質がかなり異なり、第8番の方がより鮮明に響く。まずまず不満のない復刻SACDだと思う。


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2020年2月25日 (火)

ミレッラ・フレーニ オペラの夕べ

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2020年2月9日に84歳でミレッラ・フレーニが亡くなった。20世紀後半に活躍した大ソプラノであるから、彼女の歌ったLPレコードやCDは沢山持っているが、その中でジャケット写真の一番美しいものと思うものを選んで聴いてみた。1935年生まれなので、このジャケット写真は彼女がまだ20歳代の頃のもの。

SIDE 1
ベルリーニ 『清教徒』第2幕より エルヴィーラのアリア ここであなたの優しい声が
ヴェルディ 『椿姫』 第1幕より ヴィオレッタのアリア ああ、そはかの人か~花から花へ
モーツァルト『フィガロの結婚』第3幕より 伯爵夫人のレチタチーヴォとアリア スザンナは来ない!

SIDE 2
シャルパンティエ『ルイーズ』第3幕より ルイーズのアリア その日から
ヴェルディ『オテロ』第4幕より デズデモナ アヴェ マリア
プッチーニ『修道女アンジェリカ』アンジェリカのアリア 母も無しで
プッチーニ『トゥーランドット』第1幕より リュウのアリア お聞きください、王子様
プッチーニ『トゥーランドット』第3幕より リュウのアリア 氷のような姫君の心も

ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)
フランコ・フェラリス(指揮)ローマ歌劇場管弦楽団
録音:1964年

ルチアーノ・パヴァロッティと同郷で同い年。大テノールと大ソプラノが同じ町で同じ年に生まれて、後にカラヤンの指揮で「ボエーム」やら「蝶々夫人」など決定的名盤を歌った。

彼女の全盛期は1970年代だが、このレコードを聴く限り、すでにリリック・ソプラノとして充分に完成度の高い歌を披露している。1曲めの
『清教徒』第2幕より エルヴィーラのアリア から、魅力全開である。しかし、残念な事に現在入手出来るCDでは他の録音と合わせられていくつかの曲目が削られてしまっている。


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2020年2月21日 (金)

ワーグナー 神々の黄昏/ショルティ、ウィーンフィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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「神々の黄昏」も2枚ずつ2セットの合計4枚に収められている。LPレコードが6枚12面だから、ディスクの取替はずっと楽だ。長いけれども、退屈することなく聴ける音楽である。主要な登場人物は当時の最高の歌手で固められていてどの役も素晴らしいが、特に優れていると感じるのは、ブリュンヒルデ役を歌っているビルギット・ニルソンである。

しかし、ニルソン本人は、最初にこのLPレコードのテストプレスを聴いた時には、自分の声が聴こえないという理由で激怒していたらしい。詳細は、RING RESOUNDING /JOHN CULSHOW  ニーベルングの指環 リング・リザウンディング/ジョン・カルショウ著 山崎浩太郎訳に書いてある。

要は、ジョン・カルショウら、DECCAのレコーディング・スタッフたちは、このLPレコードのテストプレスが出来上がった段階で、ニルソンの歌声があまりにも素晴らしく響くので、当時、ニューヨークに滞在していたニルソンに送って聴いてもらうことにした。しかし、それを聴いたニルソンは、このレコードは聴くに耐えらず、自分の声がか弱いパミーナ(モーツァルトの魔笛のリリック・ソプラノが歌う役)のように聴こえると言ったそうだ。おそらく、滞在先の装置のバランスが悪くてそのように聴こえたのだろう。後に別の環境でこのレコードを聴いてもらい、ニルソンは、やっと自分の声が素晴らしい音で記録されていた事に納得したらしい。もし、納得してもらえなかったなら、これ以降、ニルソンはDECCAでのレコーディングをしなかった可能性すらあった。

どんな装置でどんな環境で聴いても聴ける音楽は一緒だが、時と場合によっては、受け取られる印象は大きく変わる。書籍で小説を読む場合、ハードカバーの立派な本でも文庫本でも受け取る文字情報は同じであるから装丁自体はどうでも良い。しかし、LPレコードやCDで音楽を聴く場合には、再生装置や部屋などの環境によって、楽しめる音楽も楽しめなくなる場合も起きうるのである。

ショルティの「ニーベルングの指輪」は、劇場で観るのとは違う音響効果があって、レコードでしか表現できないような感じに仕上がっている部分もある。自宅で映像なしでオペラを聴く場合、音楽が捻じ曲げられていなければ、録音しレコードを発売する側はそういうやり方もあるのだとは思う。この録音が発売になってから半世紀以上が経つが、歌手の水準の高さや録音の良さを考えると、これ以上の「ニーベルングの指輪」の録音は今後も行われることは難しいと感じる。それだけに、このSACD/CDハイブリッド盤のセットは貴重である。


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2020年2月18日 (火)

ワーグナー ジークフリート/ショルティ、ウィーンフィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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「ジークフリート」も、「ワルキューレ」同様に2枚のディスクを2セットにしたものに入っている。実際の歌劇場の上演以上に効果的な音響効果があり、砕かれたノートゥングを鍛え直す場面や、洞穴の奥から聞こえてくる大蛇ファフナーの声などは、この録音ならではである。

LPレコードでも通常CDでも聴こえるが、第2幕第2場あたりの大蛇ファフナーをジークフリートが殺す場面の少し前に、かなり長い時間、左スピーカーから持続的なノイズが混じる。マスターに記録されてしまっているノイズだと思うが、このEsoteric盤は、このノイズを目立たないように処理するような事はやっていない。ノイズを消そうとすれば、大事な楽音も削れてしまうからだ。ショルティの「ニーベルングの指輪」は、現代でも通用する優秀録音だが、ここの部分のノイズだけは古い録音だから仕方がないのかも知れない。

殺した大蛇ファフナーの返り血をなめたジークフリートが小鳥の言葉がわかるようになるが、小鳥役がこのオペラで初めて出てくる女声である。サザーランドの高い声が何とも言えない効果を出している。

ジークフリートが炎をくぐり、岩山で眠らされているブリュンヒルデを目覚めさせてから終幕までは、ブリュンヒルデ役のビルギット・ニルソンの歌が凄まじい。LPレコードで聴くよりもワイドレンジなので、劇的効果はこのSACDの方が勝る。ただし、声の質感はLPレコードの方が良いように感じられる。


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2020年2月14日 (金)

ワーグナー ワルキューレ/ショルティ、ウィーンフィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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ワルキューレは、ショルティの「ニーベルングの指輪」4部作の一番最後に録音されたためか、一番音が良いし、加工音の技巧も練られている。当時の素晴らしい歌手を集めて録音しただけあって、歌には全く不満がない。ラインの黄金ではフリッカをキルステン・フラグスタートが歌っていたが、「ワルキューレ」ではクリスタ・ルートヴィッヒに変わっている。もう、この録音の時には、キルステン・フラグスタートはこの世の人ではなかった。ショルティの統率は、派手めだが、それがワーグナーの音楽性に合致して素晴らしい音楽効果を得ているように思う。

LPレコードでは5枚組だが、SACD/CDハイブリッド盤では4枚組で、ハードカバーの縦長ケースに2枚ずつに収められている。ワイドレンジで、音場も広く、なおかつ、通常の輸入盤CDよりもしなやかで音に厚みも感じられる。この差はとても大きいと思う。


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2020年2月11日 (火)

ワーグナー ラインの黄金/ショルティ、ウィーンフィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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2009年に発売された14枚組のSACD/CDハイブリッド盤の中の1組。その中の「ラインの黄金」のSACD層と英国DECCAが発売したLPレコードhttp://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/deccalp-74cb.htmlを比べて聴いてみた。

ワイドレンジで、音場が広く展開するのはSACDの方で、LPレコードは、楽器の音色や声の質感で勝る。ステレオフォニックな展開はSACDが素晴らしく、当時の録音が現時点でも素晴らしいものだったのがわかる。また、およそ2時間半に渡る「ラインの黄金」を聴くのにLPだと3枚6面なので、5回レコードを取り替えたりひっくり返したりする必要があるが、SACDでは2枚なので、1回取り替えれば済むのも面倒がなくて良い。

終幕近くの雷鳴の部分は、オーディオチェックに使えそうだ。これが1959年の録音とは。

なお、DECCA本社にはいい状態のオリジナルのアナログマスターテープが無いそうで、48K/24bitのデジタルマスターをリマスターしてこのSACDを作ったが、10年を経過しても素晴らしさが色褪せることはない。


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2020年2月 7日 (金)

IMPRESSION/横山亜美、武田直子(2TR38cm/secオープンテープ)

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曲目

J.S.バッハ G線上のアリア(管弦楽組曲第3番から)

J.S.バッハ プレリュード(無伴奏パルティータ第3番から)

ガブリエル・マリ 金婚式

サラサーテ チゴイネルワイゼン

グリーク アニトラの踊り

パガニーニ カプリース No24

横山亜美(ヴァイオリン)、武田直子(ピアノ)

これは今時珍しいオープンリールミュージックテープであるが、録音は2019年12月28日、2020年1月10日なので、録音されたばかりの音源である。録音もマルチトラックのアナログレコーダーを使ったもので、デジタル録音ではない。これを聴くと、バイオリンやピアノの音がエネルギーを持って実在感がある鳴り方をする。日頃、デジタルに慣れた耳で聴くととても新鮮である。私が使っているオープンテープデッキは、TEAC A-7400RXで、発売からすでに45年経つロートル機だが、それでも最新のデジタルのハイレゾコンテンツと音質を比べて、どちらが良いかは判断に迷う。2TR38cm/secオープンテープは今聴いても良い音だなと思う。

尚、プラスチックリールとメタルリールのものが有るがどちらもテープはSM911である。私は安いプラスチックリールの方を購入したが、付属のプラスチックリールは少し貧弱だったので、手持ちのメタルリールに巻き変えた。


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2020年2月 4日 (火)

モーツァルト ホルン協奏曲集/タックウェル、マリナー、アカデミー室内管弦楽団

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曲目
SIDE 1
モーツァルト:ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 K.412
モーツァルト:ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調 K.417
モーツァルト:ロンド 変ホ長調 K.317
モーツァルト:ホルン協奏曲 ホ長調 (未完) K.494a

SIDE 2
モーツァルト:ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 K.447
モーツァルト:ホルン協奏曲 第4番 変ホ長調 K.495

バリー・タックウェル(ホルン)、ネヴィル・マリナー(指揮)、アカデミー室内管弦楽団
録音:1971年 ロンドン・アビー・ロード・スタジオ

2020年1月16日に、オーストラリア出身のホルン奏者バリー・タックウェルが亡くなった。88歳。1960年代から1970年代にかけてDECCAやEMIに多くの録音を残したが、その中で私が一番好きなLPレコードを紹介しながら、この名ホルン奏者を偲びたいと思う。

バリー・タックウェルのモーツァルトのホルン協奏曲は、1960年代のDECCAにもペーター・マーク/ロンドン交響楽団との録音もあるが、音質の良さやマリナー/アカデミー室内管弦楽団のしなやかで切れ込み良いバックにホルンのふくよかな音色が上手く溶け合って、このEMIの録音の方がより素晴らしい演奏になっていると思う。

手持ちのLPレコードは、フランスEMIから1972年に発売されたもので、以下のように見開きで真ん中にレコードを収納するポケットが付いている構造になっている。

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見開きの内側には、曲や演奏家の説明とともに、写真などがある。

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指揮をするネヴィル・マリナー、その隣がホルンのバリー・タックウェル、その隣の女性ヴァイオリン奏者がコンサートマスターのアイオナ・ブラウンであるが、3人共に亡くなってしまった。


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