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2020年7月

2020年7月31日 (金)

ビゼー 組曲「アルルの女」、カルメン組曲/クリュイタンス、パリ音楽院管弦楽団(Testament180g重量盤LP)

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2020年5月にTestament Classicsから発売された復刻LPレコードで、ワーナー(旧EMI)の倉庫から発見されたオリジナルテープから制作されたもの。

SIDE 1
ジョルジュ・ビゼー
1.「アルルの女」第1組曲
(1)前奏曲
(2)メヌエット
(3)アダージェット
(4)カリヨン(鐘)
2.「アルルの女」第2組曲
(1)パストラール(牧歌)

SIDE 2
(2)間奏曲
(3)メヌエット
(4)ファランドール
3.「カルメン」組曲
(1)第1幕への前奏曲
(2)第2幕への前奏曲
(3)第3幕への前奏曲
(4)第4幕への前奏曲

パリ音楽院管弦楽団 指揮:アンドレ・クリュイタンス
録音:1964年

組曲版のアルルの女とカルメン組曲の名盤である。この音源は、2011年にEsotericがSACD/CDハイブリッド盤でも発売されたが、音質的はかなり不満があって、だいぶ前に処分してしまっている。通常CDはEsoteric盤よりもさらに音質が悪く、状態の良い英国盤か仏盤のLPレコードを探していたのだが、Testamentからオリジナルテープから制作された重量盤LPが発売されたので入手してみた。

幾分、オンな録音であるが、通常CDやEsoteric盤だと細部がぼやけた感じがあるが、このLPレコードは音に芯があってふやけた感じが目立たない。パリ音楽院管弦楽団の独特の音色もかなり再現されているのではないだろうか。そもそも、Testamet Classicsは、クリュイタンスによるラヴェルの管弦楽曲集の3枚組のLPレコードを20年以上前に発売しており、これがかなり良い復刻で、今もCDやSACDなどのデジタルメディアでは聴く気にならないほどの高音質なのだ。今回発売されたアルルの女とカルメン組曲は、ラヴェルの管絃楽集には及ばないものの、アナログレコードならではの音質で、楽しんで聴くことができるものである。


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2020年7月28日 (火)

レコードはまっすぐに あるプロデューサーの回顧録 ジョン・カルショウ著 山崎浩太郎訳(書籍)

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これは、2005年に発刊された書籍で、英国DECCAのクラシック部門の名プロデューサーだったジョン・カルショウ(1924-1980)が自身の回想記として記したもの。

ジョン・カルショウがDECCAに就職する以前、彼が第二次世界大戦に従軍し、空軍の飛行機に搭乗していた事、豊富なクラシック音楽の知識やオペラへの造詣の深さは、専門に学んだものではなく、独学であった事などがわかる。さらには、今となっては伝説となった演奏家との触れ合い付き合いなどや、録音の企画や演奏者との契約やスケジュール調整など、録音時のエピソードなど、盛り沢山で、今となっては貴重な資料である。1950年代から1960年代の主要なDECCAのレコード制作に携わった人だが、その多くがいまだに名盤として生きていて、それらを愛聴盤にしている人なら一度、一通り読んでは如何と思う。

この書籍は廃版なので中古本でしか入手できないが、図書館には蔵書として置いているところも多い。検索をかけたら、私が住んでいる市の図書館にも2つの図書館に置いてある事がわかった。


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2020年7月24日 (金)

ヴェルディ 歌劇「椿姫」全曲/モリナーリ=プラデッリ、ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団 他

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ヴィオレッタ・ヴァレリー:レナータ・テバルディ(S)
フローラ・ベルヴォア:アンジェラ・ヴェルチェルリ(MS)
アルフレッド・ジェルモン:ジャンニ・ボッジ(T)
ジョルジョ・ジェルモン:アルド・ブロッティ(Br)
ドゥフォール男爵:アントニオ・サケッティ(Bs)
ドビニー侯爵:ダリオ・カセルリ(Bs)
グランヴィル医師:イヴァン・サルディ(Bs)
ガストーネ子爵:ピエロ・ディ・パルマ(T) 他
 
フランチェスコ・モリナーリ・プラデルリ指揮 ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
ローマ聖チェチーリア音楽院合唱団
録音:1954年(ステレオ)

レナータ・テバルディがヴィオレッタを歌ったステレオ初期の録音。このCDを購入したのは30年近く前で、LPレコードで発売されていた音源が次々とCD化され値段もこなれつつあった時代の輸入盤。2枚組でイタリア語から英語への対訳が付いている。

現代では、映像の無いオペラ全曲盤のCDやSACDはなかなか再発されない。レナータ・テバルディは1950年代、マリア・カラスと並ぶほど人気のあったソプラノであったが、LPレコード時代ほどの注目はなく、単に、過去の名ソプラノの一人という状態になってしまっているためか、リマスターされ音質が良くなって再発されるという流れもない。

もともとがリリコ・スピントで、ふくよかさ・豊潤な声質なので、アジリタを散りばめて聴かせるような一幕のアリアなどは他のソプラノの方が良いと感じる部分もあるが、終幕にかけての歌唱は良いと感じる。

メジャーレーベルのクラシック音楽のステレオ録音は、RCAとDECCAが1954年に開始した。その開始された年に録音されたものの1つであるが、この録音がステレオで残されて良かったと思う。もし、モノラル録音だったならもっと前時代的な位置づけで、かえりみられる事はさらに少ないと思う。


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2020年7月21日 (火)

ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲、他/パイネマン、マーク、チェコフィル(タワーレコード・ヴィンテージSACDコレクション)

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タワーレコードが独自企画で発売しているSACD/CDハイブリッド盤の1枚。

1. アントニン・ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
2. モーリス・ラヴェル:ツィガーヌ

エディト・パイネマン(ヴァイオリン)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ペーター・マーク(指揮)
録音:1965年

 

3. イーゴル・ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲

ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、カレル・アンチェル(指揮)
録音:1962年

パイネマンによるドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲とラヴェル ツィガーヌは、2007年にタワーレコードが復刻するまでCDが入手困難であったのだが、まさかこの音源がSACD化されるとは思いもよらなかった。このSACD/CDハイブリッド盤では、余白にシュナイダーハン、アンチェル/ベルリン・フィルによるストラヴィンスキー ヴァイオリン協奏曲が収められているぶん、お得感がある。

ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は、古今に沢山のLPレコードやCDが出ているが、この演奏をベストという人も居て、私もこの演奏がマイ・ベストであると断言する。ポルタメントやピツィカートを多用せず美しく自然に演奏され、スケールが大きくしかも高貴。ペーター・マーク、チェコフィルも力強く朗々と歌うところは歌い、スリリングかつ非常に聴いていて楽しいし何回聴いても飽きない。

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これが、2007年に発売されたCD。同じCD層同士を聴き比べても、リマスターの新しいSACD/CDハイブリッド盤の方が音質が良い。だからといって、この2007年盤だけ聴いておればそれほど音質的不満は無いと思うのだが、より高音質のものを聴いてしまうと演奏もより魅力的に聴こえるので、この盤は聴くことがなくなってしまった。

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これがオリジナルLP。ここぞという時には、やはりこれで聴きたい。実在感があって濃密な音質なので、これが一番良い。しかし、この盤は今はプレミアムが付いてしまってかなり高価なうえに、状態の良いものは残存数が少ないのが難点。


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2020年7月17日 (金)

indigo/キャンディス・スプリングス

Img_20200716_0001 先日書いた、The Women Who Raised Meが良かったので、前作のindigoも買ってみた。
【収録曲】
1.ドント・ニード・ザ・リアル・シング / Don’t Need The Real Thing
2.ブレイクダウン / Breakdown
3.フィックス・ミー / Fix Me
4.インディゴ Pt.1 / Indigo Pt.1
5.ピース・オブ・ミー / Piece Of Me
6.68 / 68
7.インディゴ Pt.2 / Indigo Pt.2
8.ピープル・メイク・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド / People Make The World Go ‘Round
9.アンソフィスティケイテッド フィーチャリング・ロイ・ハーグローヴ / Unsophisticated feat. Roy Hargrove
10.ブラック・オーキッド / Black Orchid
11.ラヴ・サックス / Love Sucks
12.ザ・ファースト・タイム・エヴァー・アイ・ソー・ユア・フェイス / The First Time Ever I Saw Your Face
13.シンプル・シングス フィーチャリング・スキャット・スプリングス / Simple Things feat. Scat Springs
14.コールド・サマー / Cold Summer
録音:2018年

The Women Who Raised Meが本格的なジャズで、アレンジもジャズだったが、このアルバムはポップス、ソウルのような感じ。歌は相変わらず上手く、聴かせてくれるものだ。しかし、打楽器やベースがコンピュータープログラムによる打ち込みで、実際にドラマーがドラムを叩いているとかベーシストがアコースティック・ベースを弾いているような臨場感が無いので、その点、とてもがっかりした。私的には、The Women Who Raised Meほどの感銘は受けなかった。

このアルバムもアメリカプレスのCDはなく、ヨーロッパプレスのものを入手した。国内盤は1曲ボーナス・トラックが付く。


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2020年7月14日 (火)

The Women Who Raised Me/キャンディス・スプリングス

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すすめられて、このようなジャズ・ヴォーカルのCDを入手してみた。今年の春に発売されたばかりの新録盤。

【収録曲】
1.デヴィル・メイ・ケア feat.クリスチャン・マクブライド(ダイアナ・クラール)
2.エンジェル・アイズ feat.ノラ・ジョーンズ(エラ・フィッツジェラルド)
3.アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー feat.デヴィッド・サンボーン(ニーナ・シモン)
4.パールズ feat.アヴィシャイ・コーエン(シャーデー)
5.エックス‐ファクター feat..エレーナ・ピンダーヒューズ(ローリン・ヒル)
6.アイ・キャント・メイク・ユー・ラヴ・ミー feat.アヴィシャイ・コーエン(ボニー・レイット)
7.ジェントル・レイン feat.クリス・ポッター(アストラッド・ジルベルト)
8.ソリチュード feat.クリス・ポッター(カーメン・マクレエ)
9.ニアネス・オヴ・ユー(ノラ・ジョーンズ)
10.これからの人生(ダスティ・スプリングフィールド)
11.やさしく歌って feat.エレーナ・ピンダーヒューズ(ロバータ・フラック)
12.奇妙な果実(ビリー・ホリデイ)

歌は上手く、ピアノの弾き語りだが、各曲いずれもカバーで私も知っているものばかり。そして曲ごとに有名アーチストが入れ替わり立ち替わり参加している。1曲目のクリスチャン・マクブライドはベーシストだし、2曲目にはノラ・ジョーンズが参加している。アレンジも正当的なジャズであり、音質も良い。

レーベルはBLUE NOTEだから、米国盤を探したがどこにも無く、ヨーロッパプレスの輸入盤を買った。国内盤は2曲のボーナストラックが付く。アナログレコードも発売されているようだ。今年5月に来日予定だったがコロナ禍の影響で延期になったらしい。


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2020年7月10日 (金)

ブルックナー 交響曲 第9番/シューリヒト、ウィーンフィル(Testament Classics 180g重量盤)

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【曲目】
ブルックナー:交響曲第9番
[SIDE 1]第1楽章
[SIDE 2]第2、3楽章

【演奏】
カール・シューリヒト(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】
1961年

1990年代後半頃にTestament Classics から限定復刻されたもので、入手してから20年以上が経つ。

演奏は、3種類あるEMI録音のシューリヒト/ウィーンフィルによるブルックナーの交響曲の中で最も優れたものだと思う。ブルックナーの最後の交響曲で、第四楽章は作曲できないまま亡くなった。亡くなる前に、第四楽章が完成出来なかったらテ・デウムを第四楽章としてとの生前の作曲者の言葉もあるが、この交響曲は三楽章で完結して演奏されても尻切れトンボのような感じがない。シューベルトの未完成交響曲と同じように、不思議な魅力を持っているブルックナーの未完成交響曲である。

このLPレコードの音質は、先日あげた、2020年5月発売の交響曲第8番よりも、低域の厚みがあって重厚な感じな音質であり、こちらの方が録音は古いが音質は優れている。Testament Classics は旧EMIで長年勤務していた人が立ち上げたレーベルで、旧EMIのクラシック音源をアビイ・ロードスタジオでカッティングし、EMIがプレスしていた工場でプレスしたLPレコードで、昔の英国プレスのLPレコードの音質に似た雰囲気があり、さらにワイドレンジで音の厚みもあってかなり良い復刻盤である。

なお、ブルックナー第8番のLPレコードが復刻されたのに合わせて、同じくTestament Classics からこのLPレコードも復活した。新しい復刻LPレコードのジャケットには、His Master's Voiceの犬ロゴが有って、オリジナルのジャケット・デザインを踏襲している。音質的に20年前の復刻盤と違いがあるのかわからないが、私は20年以上前に入手したレコードで満足しているので買っていない。

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現行発売のLPレコードのジャケット(Tower Recordsのサイトから引用させていただきました)

https://tower.jp/item/5044217/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%BC%EF%BC%9A-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC9%E7%95%AA

 


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2020年7月 7日 (火)

ブルックナー 交響曲 第8番/シューリヒト、ウィーンフィル(Testament Classics 180g重量盤LP2枚組)

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2020年5月に発売になったカール・シューリヒト指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団による1963年録音の名演が、Testament Classicsから2枚組のLPレコードになって復刻された。

この演奏は、テンポが早く軽妙で、テンポ遅く重厚な感じとは対極にあるもの。それでいて美しさは抜群だと思う。

輸入盤のCDだと1200円ちょっとで買えるのだが、このLPレコードは7000円以上する。音質的にはアナログらしいしなやかさがあって、Fレンジも広く、プレスが良くてS/Nも抜群に良い。出来るならば、古い1960年代のLPレコードに合わせた装置ではなく、新しい装置で聴いたほうがその真価を発揮できると思う。レーベルもジャケットもデザインはオリジナル盤と同じで、音質も昔の国内盤や米国盤のLPレコードより数段上だと思う。

これで、シューリヒト/ウィーンフィルによるブルックナーの交響曲は3種類ともTestament Classicsから発売されて完結し、私の手元にも3種類全てが揃った。第3番については以前、こちらに書いた。

ブルックナー 交響曲 第3番/シューリヒト、ウィーンフィル
http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/3180lp-1127.html

第9番の復刻盤を入手したのは20年以上前で、その時の復刻盤ではジャケットにもレーベルにもHMVの犬ロゴが無かったが、現在入手可能な第9番のLPレコードでは、レーベルもジャケットもデザインはオリジナル盤と同じになっている。


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2020年7月 3日 (金)

ヤナーチェク シンフォニエッタ、ヒンデミット「画家マティス」他/アバド、ベルリン・フィル(EsotericSACD/CDハイブリッド盤)

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レオシュ・ヤナーチェク
シンフォニエッタ

パウル・ヒンデミット
ウェーバーの主題による交響的変容
交響曲「画家マティス」

クラウディオ・アバド(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1987年(ヤナーチェク)
   1995年(ヒンデミット)

2020年6月10日発売のEsotericSACD/CDハイブリッド盤の1枚。ヤナーチェク シンフォニエッタは1987年の録音で、ヒンデミットの2曲は1995年の録音で、聴き比べるとヒンデミットの曲の方が音質が良い。全体的にしなやかでふくよかさを付加した感じで、アナログ時代の録音が好きな人には好感が持てるリマスターであると思う。しなやかさ美しさが際立った演奏がより引き立つような感じだと思う。ただし、初出のドイツ盤のCDよりも若干音が甘めなので、音質の評価は好みが分かれるかも知れない。


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