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2020年8月 4日 (火)

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲/クライスラー、バルビローリ、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(6枚組SPレコード)

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フリッツ・クライスラーには、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の全曲録音が2つある。1つは1926年に録音されたブレッヒ指揮、ベルリン国立歌劇場とのもの、もう一つがこの録音である。

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲
第1楽章 SIDE1~SIDE6 
第2楽章 SIDE7~SIDE8 
第3楽章 SIDE9~SIDE11
録音:1936年

6枚11面に渡っていて、12面は楽音が刻まれていない。このセットは国内盤だが音質はかなり良くて、SPレコード特有のサーフェスノイズを除けばモノラル初期のLPレコードと遜色ない。Fレンジもダイナミックレンジもかなり広いので、アコースティック蓄音機で聴くよりもSP用のフォノカートリッジを78RPMで回せるレコード・プレーヤーに取り付けて電気再生させたほうが良い結果になる。なので、この盤は拙宅の蓄音機HMV157でかけることはせずに、SL-1200GAE+Audio Technica AT-MONO3/SPで真空管アンプを通して聴いている。数分で音楽が途切れて盤を裏返したり交換しなければいけないのが難点であるが、逆に聴き手は集中力が必要になり、漫然と聴くことができない。

日本では、1926年録音のブレッヒ盤の方ばかりが名盤扱いされるが、英国などではむしろこちらのバルビローリ盤の方の評価が高いという。ブレッヒ盤は、いかにもドイツ的で標準的、楷書的で緻密なオーケストラにクライスラーの全盛期のヴァイオリン技巧が冴えた名盤だが、このバルビローリ盤は、いくぶんねちっこいオーケストラ伴奏に、ブレッヒ盤よりも円熟味を増しよりロマンティックに弾いた演奏であり、これはこれですこぶる水準の高い名演だと思うのだ。さらに、録音年の10年の違いによって音質面ではかなり差がある。1930年代半ば以降になると、SPレコードとは言っても、かなりハイクオリティになっており、古臭さはあまり感じない。


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