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2020年12月

2020年12月29日 (火)

ブラームス 交響曲全集/バルビローリ、ウィーンフィル(Tower Records Definition Series 3SACD/CD)

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【曲目】
ブラームス:

Disc 1
交響曲第1番 ハ短調Op.68
悲劇的序曲Op.81
大学祝典序曲 Op.80

Disc 2
交響曲第2番 ニ長調Op.73
交響曲第3番 ヘ長調Op.90

Disc 3
交響曲第4番 ホ短調Op.98
ハイドンの主題による変奏曲Op.56a

【演奏】
ジョン・バルビローリ(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】
1966年、 1967年

2020年7月に発売された、Tower Records Definition Seriesの1組。限定1500組発売で1500番中の番号がハードカバーの外箱裏側に印字されている。今年入手したソフトで高音質で印象に残ったものの1つである。

バルビローリ、ウィーンフィルによるブラームス交響曲全集は、LPレコード時代からの名盤の1つだが、オリジナルLPを持って聴いている人間にとっても、このSACD/CDハイブリッド盤はかなり良い復刻で、音質は10年前に発売され第2番などが収録されたEsotericの限定盤よりも高音質である。これは、使用したマスターが新たに192K/24bitでデジタル化したものだということと、10年も経過すれば、マスタリングに使用するデジタル機器は新しくより優秀なものだからだと思う。

しなやかさとエネルギー感、弦楽器や木管楽器の美しさなどが十二分に発揮され、名演奏がより良い音で感動的な再生が可能になった。


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2020年12月25日 (金)

モーツァルト 弦楽四重奏曲 第14番、15番/アウリン四重奏団(TACET SACD/CD)

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1-4 弦楽四重奏曲 第14番 KV387

5-8 弦楽四重奏曲 第15番 KV421

アウリン四重奏団

録音:2014年 2015年

ハイドン・セットの中の若々しく潑溂とした第14番と憂いを含んだ短調の第15番のカップリングの盤。演奏上の微妙なニュアンスや4つの弦楽器の重なりの様子がよくわかる演奏であり録音だと感じる。優しさ美しさ、微妙な強弱、絶妙なアンサンブルで、それでいて演奏がとんがりすぎていないところがとても好ましく感じる。17番「狩」と19番「不協和音」のカップリングのよりもこちらの方が演奏の出来が良いように思う。

録音はとても良く、適度な残響と弦楽器がとても美しく捉えられている。CD層よりもSACD層の方がキメが細かくしなやか。SACD層は5.1chに対応しているが、私は通常の2chステレオで聴いている。


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2020年12月22日 (火)

きよしこの夜、シューベルト アヴェ・マリア/ユリア・クルプ(SP盤 片面盤)

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Julia Culp ‎– Stille Nacht, Heilige Nacht

録音:1917年

 

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Julia Culp - Ave Maria

録音 1915年

クリスマスが近いので、それにちなんだ「きよしこの夜」とシューベルトの「アヴェ・マリア」のSP盤を紹介してみる。歌っているのはユリア・クルプ(1880-1970)で、オランダのアルト歌手。昭和14年(1939年)に発刊された「名曲決定盤 あらえびす著」には巨匠の回顧 歌の骨董レコードとしてその当時でもすでに過去の音楽家という扱いであった。しかし、何れの曲でも片意地はらず、柔らかく美しく歌っている。オーケストラの伴奏はみすぼらしいのだが、歌はとても素晴らしいものだと思う。なお、「アヴェ・マリア」は10インチの片面に収まるように短く歌っている。

当時の録音方法はアコースティック録音、ラッパ録音といって、マイクや電気的な増幅を伴わない録音方法で、ダイナミックレンジも周波数レンジも狭く、まともに聴けるのは人の声とヴァイオリンだけくらいだった。でも、当時の歌手のレコードはそれなりに聴ける。

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何れも米国Victrolaの10インチ(25cm)片面盤のシェラック盤である。製造されたのは1920年以前だから、2枚ともに100年以上経過した古いレコード盤。

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このように、裏面には溝はない。当時の値段は1枚1ドル。1ドル≒1円の時代のもので、当時日本で入手しようと思うと関税がかかって約2円。月給が15円ならば東京の環状線の内側でアパートを借りて家族4人が生活できた時代の値段だから、その当時のレコード盤の値段を考えたら、よほどのお金持ちでなければ買うことが出来なかったろうし、聴くための蓄音機も家一軒建てられるほどの高額なものだったから、とても贅沢なものだった。

この2枚は、拙宅では蓄音機の方が聴きやすい。SP用のカートリッジで78RPMが回せるレコードプレーヤーを使っても聴けるが、いかんせん、サーフェスノイズが大きい。蓄音機だとサーフェスノイズが目立たずかなり良好に聴ける。またピッチも正確に78RPMではなく76RPMくらいのようだ。


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2020年12月18日 (金)

モーツァルト 弦楽五重奏曲 第5番、6番/アウリン四重奏団、今井信子(TACET SACD/CD)

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1-4 弦楽五重奏曲 第6番
5-8 弦楽五重奏曲 第5番

アウリン四重奏団 今井信子(Va.)
録音:2014年、2015年

モーツァルトの死の前年に作曲された第5番と死の年に作曲された第6番のカップリング。アンサンブルが見事で五重奏の厚みがあり、晩年の含蓄深い曲を楽しんで聴ける。アウリン四重奏団は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団ほど先鋭的ではないが、アンサンブルのまとまりは古い時代の弦楽四重奏団よりもしっかりしていると思う。今井信子の加わった弦楽五重奏曲3枚を一通り聴いてみて、今井信子の存在も大きい。ヴィオラ2本の中域の支えが弦楽四重奏曲よりもアンサンブルの厚みと幅の広さを生んでいる。派手さはないが聴き込むほどに演奏の良さがわかってくるような、そういう演奏である。

音質は、弦が美しく自然なのが好感の持てるところで、Inspiring Tube Soundの標語らしいもの。SACD層は特にその思いを強く感じた。


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2020年12月15日 (火)

モーツァルト 弦楽五重奏曲 第1番、4番/アウリン四重奏団、今井信子(TACET SACD/CD)

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1-4 弦楽五重奏曲 第4番
5-8 弦楽五重奏曲 第1番
アウリン四重奏団 今井信子(Va.)
録音:2014年、2015年

憂いのこもった第4番と少年時代に書いた第1番のカップリング。第1番は17歳のときに作曲し、モーツァルトには珍しく書き直して完成させたもの。少年時代の作品とは思えないほど、洗練され軽快な曲風だ。

音質的には、先に紹介した弦楽五重奏曲 第2番、3番とほぼ同じクオリティであり、非常に質が高い。CD層もかなりいい音質だが、SACD層を聴いてしまうとCD層は若干物足りなく感じられる。弦楽器の美しい響きが楽しめるディスク。


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2020年12月11日 (金)

J.シュトラウス2世 ワルツ 「千夜一夜物語」、「人生を楽しめ」/ヨハン・シュトラウス3世とオーケストラ(80RPM SP盤)

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これは、電気録音初期(1930年前後頃)に録音された英COLUMBIA のSP盤である。ヨハン・シュトラウス2世は1899年に亡くなっているので、少なくともディスク型のSP盤への自作自演などの録音は無い。ヨハン・シュトラウス3世はヨハン・シュトラウス1世の孫であり、かつヨハン・シュトラウス2世の甥に当たる人。自作の曲もあるが今日では演奏される事は稀である。COLUMBIAにヨハン・シュトラウス2世の曲を18曲録音したという事なので、このSP盤はそのうちの1枚だと思う。

レーベルを良く観ていただければわかるが、Speed 80との表記がある通り、このSP盤は78RPMではなく80RPMでないと正しいピッチにならない。また、同時期のHMVのSP盤とはバランスが異なるので、イコライザー・カーブが違うのだと思う。電気録音なので、オーケストラはアコースティック録音のものより一応過不足なく聴こえるが、拙宅の蓄音機はHMV157なので蓄音機でも電気再生でも本来の正確なバランスでは再生出来ていない。

演奏は可もなく不可もないような感じ。しかし、作曲者本人から子供の頃から様々な薫陶を受けた人であるし、シュトラウス一家の跡継ぎみたいな人だったので、興味本位に入手したもの。値段は安かった。SP盤も聴ける環境にあるから出来る試し買いの1枚である。


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2020年12月 8日 (火)

モーツァルト 弦楽五重奏曲 2番、3番/アウリン四重奏団、今井信子(TACET SACD/CDハイブリッド盤)

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1-4 弦楽五重奏曲 2番
5-8 弦楽五重奏曲 3番

アウリン四重奏団 今井信子(Va.)
録音:2014、2015年

アウリン四重奏団のモーツァルト 弦楽四重奏曲 第17番、19番が思いの外良かったので、弦楽五重奏曲 2番、3番のSACD/CDハイブリッド盤を入手してみた。ヴィオラが2本になることで中声部に厚みがありつつ、より緻密なアンサンブルを構成しているこの2曲であるが、今井信子が加わったことで、他の4人にも若干の緊張感を生んでなかなか良い演奏になっていると感じた。

SACD層の弦楽器の音質はかなり良い。やっぱりアウリン四重奏団のモーツァルト弦楽四重奏曲と今井信子が加わった弦楽五重奏曲のSACD/CDハイブリッド盤は全て入手することにする。通常CDでも入手出来るが、SACDを聴ける環境があるならSACDの方が良いと思う。


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2020年12月 4日 (金)

THIS DREAM OF YOU /ダイアナ・クラール(2枚組180g重量盤アナログLP)

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Disc 1

Side A
1 But Beautiful
2 That's All/Azure-Te
3 Autumn in NY

Side B
1 Almost Like Being in Love
2 More Than You Know
3 Just You, Just Me
4 There's No You

Disc 2

Side C
1 Don't Smoke in Bed
2 This Dream of You

Side D
1 I Wished on the Moon
2 How Deep Is the Ocean
3 Singing in the Rain

今年の秋に発売になった3年ぶりのダイアナ・クラールの新譜のLPレコード。もちろん、CDでも発売されているしハイレゾも入手出来る。ダイアナ・クラールのアルバムは出来る限りLPレコードでも買うようにしていて、アナログLPを見つける事ができないセカンド・アルバムの「ONLY TRUST YOUR HEART」以外は全て持っているので、今回発売されたものも自動的に購入したという感じだ。

聴いた印象は、しっとりとして温かいジャズ・ヴォーカルだという感じ。深夜に酒をちびちび呑みながらあまり大きくない音量で聴くというのに相応しい。にぎやかでパワー抜群のジャズとは異なるものだ。このアルバムは2017年に亡くなったトミー・リピューマとの最後の録音だったらしい。ダイアナ・クラールのアルバムでトミー・リピューマがプロデュースしたものとそうでないものはちょっと違っていて、私が気に入っているものは全てトミー・リピューマが関わったものだ。

このLPレコードのプレスはEUで行われていて、盤質、音質についてはまずまず良い。ジャケットも見開きで豪華だ。ただ、手持ちのダイアナ・クラールのLPレコードには、ジャケット裏にドイツ製と表記のあるものがあり、それらのアルバムの盤質よりは少し劣る感じがする。別にダイアナ・クラールのアルバムはCDでもハイレゾでも良い音で聴けるからLPレコードにこだわる必要は無いかも知れないが、豪華な見開きジャケットのLPレコードは、実体の無いハイレゾ・データや通常のCDと比べてしまうと、物としての存在感が全く違うのだ。


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2020年12月 1日 (火)

シューマン 交響的練習曲/コルトー(3枚組SP盤)

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交響的練習曲 

アルフレッド・コルトー - Alfred Cortot (ピアノ)
録音: 1929年

D.B.1325  Side 1
(a) Thema
(b) Variation I
(c) Variation I (from Op.Posth) Variation II

D.B.1325  Side 2
(a) Variation II
(b) Variations III & IV
(c) Variation IV (from Op.Posth)

D.B.1326  Side 3
(a) Variations V & VI
(b) Variations II & V (from Op.Posth)

D.B.1326  Side 4
(a) Variation VII
(b) Variation III (from Op.Posth)
(c) Variations VIII & IX

D.B 1327  Side 5 Side 6
Finale

コルトーはEMIの全録音集のCDボックスが出ていて、それを聴いてもかなり復刻状態が良く聴きやすいのだが、割と状態の良い英国のSP盤が入手出来たので聴いてみた。1929年というと1925年頃に電気録音が始まったばかりの頃だが、このSP盤のピアノの音は恐ろしく鮮度が高く、芯のある鋼鉄の弦の弾ける音や胴鳴りまで聴こえる。

私の持っている蓄音機HMV157は1930年頃に発売された電気録音のSP盤を聴くことも想定されたもので、蓄音機の会社とレコード会社が同じ会社だということもあってとても相性が良い。しかし、現代のレコードプレーヤーとSP用のカートリッジで電気再生された音質も鮮明で聴きやすくどちらでもかなり良い音で聴ける。

難点を言えば、LPレコードやCDならばそのまま通して聴けるものが、6面3枚に分かれているので、その都度盤をひっくり返したり交換しなければいけない事ぐらい。サーフェスノイズが常に乗るが気にならない。


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