モーツァルト 弦楽五重奏曲 第5番、6番/アウリン四重奏団、今井信子(TACET SACD/CD)
1-4 弦楽五重奏曲 第6番
5-8 弦楽五重奏曲 第5番
アウリン四重奏団 今井信子(Va.)
録音:2014年、2015年
モーツァルトの死の前年に作曲された第5番と死の年に作曲された第6番のカップリング。アンサンブルが見事で五重奏の厚みがあり、晩年の含蓄深い曲を楽しんで聴ける。アウリン四重奏団は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団ほど先鋭的ではないが、アンサンブルのまとまりは古い時代の弦楽四重奏団よりもしっかりしていると思う。今井信子の加わった弦楽五重奏曲3枚を一通り聴いてみて、今井信子の存在も大きい。ヴィオラ2本の中域の支えが弦楽四重奏曲よりもアンサンブルの厚みと幅の広さを生んでいる。派手さはないが聴き込むほどに演奏の良さがわかってくるような、そういう演奏である。
音質は、弦が美しく自然なのが好感の持てるところで、Inspiring Tube Soundの標語らしいもの。SACD層は特にその思いを強く感じた。
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