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2021年1月

2021年1月29日 (金)

モーツァルト クラリネット協奏曲他/ザビーネ・マイヤー

Sabine-meyer

モーツァルト:クラリネット協奏曲
ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲
武満 徹:ファンタズマ/カントス

バセット・ホルン(モーツァルト)/クラリネット(ドビュッシー、武満):サビーネ・マイヤー

クラウディオ・アバド(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1998年

ザビーネ・マイヤーが旧EMIに録音したもので、十八番のモーツァルトのクラリネット協奏曲にドビュッシーと武満の作品を合わせたCD。ベルリン・フィルと当時の音楽監督であったクラウディオ・アバドのサポートによって素晴らしい演奏に仕上がっている。細かいところまで行届いた表現力で演奏されている。

ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲は、ドビュッシーらしい繊細で美しい印象派の作品らしく、明晰さと美しさをうまく両立させた演奏だと感じた。

また、武満 徹:ファンタズマ/カントスは、ドビュッシーの作品のすぐ後に聴いて全く違和感がない作品であり、武満がドビュッシーの影響を受けていることがよくわかるし、また、クラリネットが尺八のように鳴るような部分もあり、日本らしさも併せ持った良い作品を美しく演奏している。

ドビュッシーと武満の曲の演奏は、もっと評価されてもいいと思う、

録音は、1990年代末のEMI録音としては水準以上。今聴いてもかなり良い音質である。


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2021年1月26日 (火)

40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。[Remastered 2019]/松任谷由実 ハイレゾ flac 96kHz/24bit

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曲目

 1 やさしさに包まれたなら
 2 守ってあげたい
 3 卒業写真
 4 Hello, my friend
 5 DOWNTOWN BOY
 6 恋人がサンタクロース
 7 ダンデライオン ~ 遅咲きのたんぽぽ
 8 ルージュの伝言
 9 Sunny day Holiday
 10 魔法のくすり
 11 acacia [アカシア]
 12 青いエアメイル
 13 時をかける少女
 14 ベルベット・イースター
 15 12月の雨
 16 A HAPPY NEW YEAR
 17 真珠のピアス
 18 あの日にかえりたい
 19 海を見ていた午後
 20 中央フリーウェイ
 21 埠頭を渡る風
 22 ノーサイド
 23 青春のリグレット
 24 BLIZZARD
 25 幸せになるために
 26 シンデレラ・エクスプレス
 27 DANG DANG
 28 わき役でいいから
 29 14番目の月
 30 翳りゆく部屋
 31 水の影
 32 リフレインが叫んでる
 33 ダイアモンドダストが消えぬまに
 34 真夏の夜の夢
 35 ANNIVERSARY
 36 春よ、来い
 37 Happy Birthday to You ~ ヴィーナスの誕生
 38 WANDERERS
 39 ガールフレンズ
 40 哀しみのルート16
 41 SWEET DREAMS
 42 カンナ8号線
 43 DESTINY
 44 ダンスのように抱き寄せたい
 45 ひこうき雲
 46 青い影(feat. 松任谷由美)

2020年12月に、年末だからとe-オンキヨー・ミュージックに何かお買い得なものがあるかな?と思って覗いてみたが、クラシックやジャズには欲しいものは何一つ無かった。クラシックのハイレゾは海外のサイトの方が安くて良いものがあり、総じて割高な感じだ。CDの値段が輸入盤が国内盤の2/3以下で買える状況と何ら変わりない。また、データのダウンロードは輸送や流通コストなどが無いわけだから、もっと安くなっても良いと思う。充分に普及しないのは値段の高さも原因の一つだ。

いろいろ見ていって、2020年の販売上位に入っていた、この松任谷由実のベストを買ってみた。
https://www.e-onkyo.com/music/album/uml00602577670312/

私は、特別ファンだったとかという事はない。現状、松任谷由美のLPやCDは1枚も持っていない。以前は「ひこうき雲」のLPレコードを持っていた。46曲の中で半分以上知っている曲だったし、まとめて買えば1曲あたり百円ならリーズナブルだと思ったのだ。

この手の日本のポップスはドンシャリだったり音が団子になってしまったり、楽器の音がベタつく感じで音場が平面的で良いイメージが無いのだが、良い意味で裏切られた。松任谷由実のファンで通常CDを持っていたりアナログを持っている人も買って聴いてみる価値はあると思う。

1曲目の「やさしさに包まれたなら」は、50歳より若い世代ならばスタジオ・ジブリのアニメ「魔女の宅急便」の挿入歌なんだろうが、私の世代だと不二家のソフトエクレアっていうキャンディのCMソングだったんでソフトエクレアを食べたくなったけど、このお菓子は今はもう無い。

不二家ソフトエクレアのCM(1974年)

中学生の頃、日曜日の午前中に不二家歌謡ベストテンというニッポン放送のラジオ番組のCMでこの歌をよく聴いた。当時のラジオから流れてくる歌とはアレンジも音質のクオリティも全然違っていて、思わず聴き惚れた。


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2021年1月22日 (金)

フロトー 歌劇「マルタ」から 夏の名残の薔薇/ルイザ・テトラッツィーニ(SP盤)

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このSP盤は、1911年のアコースティック録音のもので、アメリカRCAビクターの片面盤88308と同じメタル原盤で作られた12インチ英国HMV盤。これも片面盤で裏面に楽曲は入っていない。このように、レーベル面に針で付けた円周状の白い傷がある。製造発売されてから100年以上経過しているものだ。しかし、ちゃんと再生させ普通に聴くことができる。

手書きで85SPEEDの85を消し90と記されている。前の所有者が書いたものだと思う。実際、この盤を普通に78RPMでかけるとかなりピッチが低く遅い歌だと感じる。

蓄音機には速度調整のレバーがあって大凡、70~90RPMくらいまで可変できるようになっている。特に、1925年以前のアコースティック録音のSP盤には78RPMから大きくずれた盤が結構ある。電気再生させる場合も、78RPM固定ではなく、スピードを大きく可変できる方が好ましく、90RPMだと約+15.3%、70RPMだと約-9%回転が違う事になる。ゆえに、78RPMが回せて±16%可変が出来るSL-1200MK7、SL-1200GR、SL-1200Gはこのような様々な回転数に対応できるので、SP盤の電気再生用として絶好でとても使いやすい。

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SL-1200GAEでこの盤を演奏している写真。

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SL-1200GAE スピード調整2倍のボタンを押し、+8近くまでフェーダーを動かして約90RPMで再生している状態。使用カートリッジはAudiotechnica AT-MONO3/SP

ルイザ・テトラッツィーニ(1871~1940)は19世紀末から20世紀初頭に活躍した人で、ガリ=クルチが出現する前の当時最高のコロラチューラ・ソプラノだった。そして、アコースティック録音のSP盤を結構残した。レパートリーは広くなかったが、とてもかわいい声で魅力的である。容姿は丸々とした小肥りのおばちゃんだったらしい。


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2021年1月19日 (火)

ベートーヴェン 交響曲 第1番-第5番/サヴァール、ル・コンセール・デ・ナシオン(3SACD)

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DISC 1  交響曲 第1番、第2番
DISC 2  交響曲 第3番
DISC 3  交響曲 第4番、第5番
ジョルディ・サヴァール(指揮)ル・コンセール・デ・ナシオン
録音:2019年

ブリュッヘン、18世紀オーケストラによる古楽器による交響曲全集がEsotericから出て、これが結構良いリマスターで蘇ったのだが、音質においてはこちらのサヴァール盤がはるかに上回る。もともと、ALIAVOXレーベルの音質は普通のクラシック・メジャーレーベルの音質を上回っていて、鮮明でワイドレンジで残響も自然に捉えられていて非の打ち所がない。私が2020年に入手したクラシック音源の中でも1,2を争う高音質なのが本SACDである。もし、このSACD層を聴いて音質が悪いと感じたなら、それは聴いた装置のバランスが悪いとはっきりいえる。

さて、演奏だが古楽器によるオーケストラという意味では同様なのだが、サヴァールはリズム感覚を大事にしていて、ティンパニなどの打楽器がよりはっきりと聞こえて、そのリズム感もドイツ・オーストリア系というよりもラテン系な感じであり、独特なリズミックな感じの上に古楽器の先鋭的な弦セクションがあり、管楽器があるような聴こえ方をする。

ベートーヴェンの交響曲は、演奏素材としてとても良い曲なので、私は、そこそこ良い指揮者がそこそこ良いオーケストラを振れば良い音楽として感動できてしまうような気がしている。そして、様々な解釈の演奏をみんな良いなと思わせるような懐の深いものだと思う。なので、このサヴァール盤もとても楽しめて聴けたし、何よりも音質が良いのでオーディオ的にも楽しめる素晴らしい音源だ。

最後にALIAVOXのディスクは音質が良いだけでなく装丁が良い。それだけで持っていたいと思わせるように作られている。こんなレーベルがサヴァールの個人レーベルであるというところも凄いし、自分の音楽をなるべく良い状態で聴手に伝えたいという思いが伝わってくるようなDISCである。


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2021年1月15日 (金)

ベートーヴェン 交響曲全集/ブリュッヘン、18世紀オーケストラ(EsotericSACD/CD)

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DISC 1 交響曲 第1番 第2番 エグモント序曲 コリオラン序曲
DISC 2 交響曲 第3番《英雄》 第8番
DISC 3 交響曲 第4番 第6番《田園》
DISC 4 交響曲 第5番《運命》 第7番
DISC 5 交響曲 第9番《合唱付き》

フランス・ブリュッヘン(指揮)18世紀オーケストラ

録音:1985年から1992年

Esotericから古楽器のオーケストラによるベートーヴェンの交響曲全集がSACD化されて発売された。フランス・ブリュッヘンの指揮はロマン的でテンポが揺り動き、フルトヴェングラーやティーレマンが古楽器のオーケストラの指揮をしているような演奏である。古楽器オーケストラは弦セクションの音量が弱めであるが、それによって他の管楽器や打楽器が相対的に浮かび上がって聴こえる。それによって通常のモダン・オーケストラの奏でるベートーヴェンの交響曲とはかなり異なって聴こえるのだが、ブリュッヘンの指揮するこの録音では、ロマンティックなテンポの変化と古楽器とは思えないような厚みのある豪快な表現で古楽器らしからぬ感じがする。

音質は良く力強さがあり、デジタル初期にありがちなささくれだった感じがなくリマスターは成功している。大変良いSACDであると思う。


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2021年1月12日 (火)

マーラー 交響曲 第6番≪悲劇的≫ / ブーレーズ、ウィーンフィル(Esoteric SACD /CD)

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マーラー 交響曲 第6番≪悲劇的≫

ピエール・ブーレーズ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1994年

ピエール・ブーレーズのマーラー交響曲チクルスの中の1枚がEsotericによってSACD化された。これは44.1K/16bitのオリジナルマスターからアップコンバートされた96K/24bitのマスターからリマスターされたもの。

1990年代に発売された時期にはドイチェ・グラモフォンの4D録音は音がきついという声もあったが、ドイツプレスのオリジナルCDを聴く限りにおいては、スッキリとした見通しの良いキリッとした素晴らしい切れ込みのある音質で、今聴いてもかなり高音質である。それが、今回のリマスターでより美しくしなやかな方向になって甦った。ただし、音質改善はあるものの差は大きくはなく、CDをきちんと再生できる装置で聴いた場合にはSACD化のメリットは少ないと言わざるを得ない。

演奏はスコアを鏡に映したような情に溺れないものであるが、オーケストラがウィーンフィルということもあって、美しさが際立っている名演奏である。


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2021年1月 8日 (金)

モーツァルト、ブラームス クラリネット五重奏曲/ウラッハ、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団(Esoteric SACD/CD)

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1-4 モーツァルト クラリネット五重奏曲

5-8 ブラームス クラリネット五重奏曲

レオポルト・ウラッハ(クラリネット)、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団

録音:1951年(モノラル)

WESTMINSTERレーベルの名盤の復刻SACDがEsotericから発売された。まさかこんな古い音源がオーディオブランドのEsotericから出たのが驚きである。今は失われてしまった半世紀以上前のウィーン情緒のある演奏で、唯一無二のもの。現代ではこのようなスタイルで演奏されることは無いだろうし、これからも聴き続けられるであろうエバーグリーンの名演奏である。

WESTMINSTERレーベルは、モノラルからステレオ初期に有ったマイナーレーベルで、様々なメジャーレーベルの傘下を渡り歩いた関係でマスターテープが散逸してしまっていたが、1996年になって倉庫でオリジナルマスターが発見され、そのマスターから起こされたCDが発売されて一時話題になった。今回のSACD/CDでの発売は、音質でかなりリマスターが成功しており、特にブラームスは聴いていて心地よい。モノラルだから音の広がりは無いが、ウィーン的なクラリネットや弦楽器の音色はとても良く再現されるし、音像が濃く提示されることが、通常の復刻CDと異なるところである。モーツァルトの方は、若干クオリティが落ちる感じがする。総合的にみて、70年近く前の古い音源ではあるがクラリネット演奏時のキーの動く音などもリアルに記録されており、とても鮮明で良い復刻だなと感じざるを得ない。

Esotericの復刻では、ジャズではクリフォード・ブラウンの4枚組のボックスが全てモノラル音源、女性ジャズ・ヴォーカルのSACD/CD6枚セットで4枚がモノラル音源で、それでもとても聴きやすく魅力的な復刻をしてくれたが、ここまで古いクラシックの音源の復刻は今回が初めてである。私は、演奏内容は音質に勝るものであると考えており、古い音源だから聴かないというようなリスナーではないので、古い音源をできるだけ良い音質で復刻している今回の発売は大変に嬉しく思っている。


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2021年1月 5日 (火)

R.シュトラウス 歌劇「ナクソス島のアリアドネ」/ケンペ、シュターツカペレ・ドレスデン他(Tower Records Definition Series 2SACD/CD)

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【配役】
プリマドンナ/アリアドネ:グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
ツェルビネッタ:シルヴィア・ゲスティ(ソプラノ)
作曲家:テレサ・ツィリス=ガラ(ソプラノ)
テノール歌手/バッカス:ジェィムズ・キング(テノール)
執事長:エーリッヒ-アレクサンダー・ヴィンズ(語り)
音楽教師:テオ・アダム(バリトン)
士官: エバーハルト・ビュヒナー(テノール)
舞踏教師:ペーター・シュライヤー(テノール)
かつら師:ギュンター・ドレスラー(バス)
下僕:ヴィルフリード・シャール(バス)
水の精:エリカ・ヴュストマン(ソプラノ)、
木の精:アンネリース・ブルマイスター(ソプラノ)
山彦:アデーレ・シュトルテ(ソプラノ)
ハルレキン:ヘルマン・プライ(バリトン)
スカラムッチョ:ペーター・シュライヤー(テノール)
トルファルディーノ:ジークリート・フォーゲル(バス)
ブリゲルラ:ハンス-ヨアヒム・ロッチュ(テノール)

シュターツカペレ・ドレスデン ルドルフ・ケンペ(指揮)

【録音】1968年

2020年12月に限定800セットで発売されたTower Records Definition Seriesの1組。この音源は、LPレコードで長年愛聴してきたもので、ドイツ盤のLPレコードについてと演奏についてはこちらに書いてある。
http://musickp.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/r-a16a.html

興味があったのは音質がどうかであるが、この復刻盤の音質は素晴らしい。声が鮮明でハリがあり残響も自然である。わずか40人足らずの小編成のオーケストラがバランス良く豊潤に鳴り響き、従来のCDで気になった、がさつさや薄っぺらい感じがなく、普段LPレコードを聴いている自分にも全く違和感なく聴ける。1960年代の古い録音とは思えない鮮度で蘇ったのが素晴らしい。非常に音質も良くてオーディオ的にも満足出来る。


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