マーラー 交響曲 第6番≪悲劇的≫ / ブーレーズ、ウィーンフィル(Esoteric SACD /CD)
マーラー 交響曲 第6番≪悲劇的≫
ピエール・ブーレーズ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1994年
ピエール・ブーレーズのマーラー交響曲チクルスの中の1枚がEsotericによってSACD化された。これは44.1K/16bitのオリジナルマスターからアップコンバートされた96K/24bitのマスターからリマスターされたもの。
1990年代に発売された時期にはドイチェ・グラモフォンの4D録音は音がきついという声もあったが、ドイツプレスのオリジナルCDを聴く限りにおいては、スッキリとした見通しの良いキリッとした素晴らしい切れ込みのある音質で、今聴いてもかなり高音質である。それが、今回のリマスターでより美しくしなやかな方向になって甦った。ただし、音質改善はあるものの差は大きくはなく、CDをきちんと再生できる装置で聴いた場合にはSACD化のメリットは少ないと言わざるを得ない。
演奏はスコアを鏡に映したような情に溺れないものであるが、オーケストラがウィーンフィルということもあって、美しさが際立っている名演奏である。
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