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2021年2月

2021年2月26日 (金)

グリーグ シューマン ピアノ協奏曲/リパッティ、フィルハーモニア管

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SIDE 1
グリーグ ピアノ協奏曲  
ディヌ・リパッティ(ピアノ)
アルチェオ・ガリエラ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団
録音:1947年(モノラル)

SIDE 2
シューマン ピアノ協奏曲 
ディヌ・リパッティ(ピアノ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)フィルハーモニア管弦楽団
録音:1948年(モノラル)

このLPレコードは1960年代の英国プレス。オリジナル盤ではない。オーディオ的には1940年代の録音であるのでそれなりの音質であるが、LPレコードならではの厚みがあって濃厚な音質がする。

グリーグとシューマンのピアノ協奏曲共に素晴らしい演奏で、技術と情熱が両立した稀に見る名演である。子供の頃にテレビで観たウルトラセブンの最終回に使われたクラシック曲が、シューマンのピアノ協奏曲という曲で、不治の病でわずか33歳で夭折したディヌ・リパッティの演奏(本LPレコードの演奏)だったというのを知ったのは大人になってからであった。

ウルトラセブンとシューマンのピアノ協奏曲イ短調


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2021年2月23日 (火)

レハール・ほほ笑みの国/アッカーマン、フィルハーモニア管弦楽団 他(33CX1114/5)

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リーザ:エリザベート・シュワルツコップ(S)
スー・ホン皇太子:ニコライ・ゲッダ
グスタフ:エーリッヒ・クンツ(T)
ミー:エミー・ローゼ(S)
チャン:オタカール・クラウス(Br) 他

オットー・アッカーマン指揮
フィルハーモニア管弦楽団&合唱団
録音:1953年(モノラル)

1950年代前半の古いオペレッタの録音。オットー・アッカーマンが指揮したオペレッタは、みな気品があるように思う。この「ほほ笑みの国」でもそれは感じられ、また、このオペレッタが胸を締め付けられるほどの悲しみに満ちたものだから、この録音を一言で言えば「気品に溢れた悲しみ」と言ってみる。

このLPレコードは英国の初期盤だが、グルーブ・ガード盤なので1955年頃から1960年代初め頃までに製造されたもの。Fレンジは狭いがかなり鮮明な音質で聴きやすい。この録音は半ば忘れられたもので、現行のCDなどは発売されていないけれど、エリザベート・シュワルツコップのリーザ、ニコライ・ゲッダのスー・ホン皇子は、極上の歌を聴かせてくれる。特に、ニコライ・ゲッダは私のお気に入りの歌手の一人なので、この録音は捨てがたいものになっている。


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2021年2月19日 (金)

ヴェルディ 歌劇「トロヴァトーレ」全曲/チェリーニ RCAビクター管弦楽団他(ALP1112/3) 

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マンリーコ: ユッシ・ビョルリング
ルーナ伯爵: レナード・ウォーレン
アズチェーナ: フェドーラ・バルビエリ
レオノーラ: ジンカ・ミラノフ
フェランド: ニコラ・モスコーナ
イネス: マーガレット・ロッジェーロ
ルイス: パウル・フランケ

ロバート・ショウ合唱団
RCAビクター管弦楽団
レナート・チェリーニ(指揮)
録音:1952年

録音から70年近くが経過したもの。このLPレコードは英国EMIプレスのもので、フラット盤なので1955年以前のプレス。ゆえに、このLPレコードも製造されてから65年以上経つもの。古いのでノイズもあるが、充実した歌声が聴けるという意味では復刻盤やCDより良い。

音質を抜きにすれば、おそらく映像なしの音だけで聴く「イル・トロヴァトーレ」では、一番歌手が揃っているし、合唱も非常にいいので、完全無欠の最高のものだと思う。合唱はロバート・ショウ合唱団である。

この録音から聴けるジンカ・ミラノフは、マリア・カラスやレナータ・テバルディに勝るとも劣らないソプラノであると思うし、ユッシ・ビョールリンクのマンリーコの出来も良いし、レナード・ウォーレンはまさに最高のルーナ伯爵を歌っている。フェドーラ・バルビエリのアズチェーナは、当時、このメゾ・ソプラノがジュリエッタ・シミオナートと並ぶ素晴らしい歌手だった事がよくわかるものだ。はっきり言って、ステレオ時代以降で4人の主役がこれほどまでに素晴らしい録音は存在しない。また、ロバート・ショウ合唱団による合唱も素晴らしく、声を聴くという視点で言えば唯一無二、現在でもこの録音が最高なんじゃないかと思う。レナート・チェリーニの指揮が荒っぽく雑に聴こえる部分があるが、勢いとか興奮度合いはヴェルディの歌劇「トロヴァトーレ」らしいので、マイナスにはなっていない。RCAビクター管弦楽団の実体はメトロポリタン歌劇場管弦楽団であるらしい。契約の問題でRCAビクター管弦楽団と表記されているようだ。

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こちらのLPレコードは1970年代の米国プレスの復刻盤で、オリジナル盤でも初期盤でもない。左上にカットアウト痕がある。カットアウト盤の未開封品が安く出たときに買ったもので、買った当時はモノラル用のカートリッジも持っていなかった。普通のステレオカートリッジでモノラル録音のものを聴くときは、オリジナルに近い古い盤より、このような再発盤の方が聴きやすい音質になる。

このLPを買ってだいぶ後に、安く復刻CDが発売されたので買ってみた。CDでも充分に楽しめる音質ではあるが、このLPの方が良い音なので、CDは処分して今はない。


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2021年2月16日 (火)

モーツァルト「後宮からの誘拐」全曲/フリッチャイ、ベルリン放送交響楽団 他

Mozart

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モーツァルト「後宮からの誘拐」
コンスタンツェ: マリア・シュターダー [Beate Guttmann 台詞]
ブロンデ: リタ・シュトライヒ
ベルモンテ: エルンスト・ヘフリガー [Sebastian Fischer 台詞]
ペドリーロ: マルティン・ヴァンティン [Wolfgang Spier 台詞]
オスミン: ヨゼフ・グラインドル
セリム: ワルター・フランク

 ベルリン放送交響楽団、同室内合唱団
 フェレンツ・フリッチャイ(指揮)
 録音:1954年(モノラル)

古いモノラル録音の2枚組LPレコードであるが、音質はかなり良くて左右に広がりが無いだけで、気持ちよく聴ける。むしろこの時期の録音としては優秀録音だと思う。
台詞は若干簡略化され、しかもシュトライヒとグラインドル以外の主要な役では台詞が他の役者さんが演じていて、歌と台詞が別の人になっている。歌手陣は粒ぞろいでシュターダーのコンスタンツェは清楚で気品があり、シュトライヒのブロンデもチャーミングで魅力的。男声陣も良い。フリッチャイの統率は見事で録音がモノラルでなければもっと評価が高い演奏だと思うし、この録音だけでも私的にフリッチャイの指揮者としての評価は高い。後宮からの誘拐は、クリップス盤、ベーム盤など他に名盤があるが、フリッチャイ盤も未だ輝きを失わない名盤だと思う。

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これは1990年代に発売された復刻CD。これを聴いても音質の良さはある程度わかる。クラシックの古い録音の有名なものはSACDになったりハイレゾで復刻されたりするが、この音源は出ないだろう。それゆえに、オリジナルに近いLPレコードでCDを上回る音質で聴けるのは、LPレコードの存在価値が高まる。

なお、LPレコードにもCDにも指揮者と主要な歌手の写真はあるが、LPレコードのものとCDのものは写真が異なる。また、LPレコードには有ったワルター・フランクの顔写真が復刻CDのリブレットでは省かれている。この復刻CDには、「エクスルターテ・ユビラーテ」マリア・シュターダー(ソプラノ)も収められている。


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2021年2月12日 (金)

モーツァルト 交響曲第35番「ハフナー」、第36番「リンツ」/ニコリッチ、オランダ室内管弦楽団(TACET SACD)

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モーツァルト:
1-4 交響曲第35番ニ長調 K.385『ハフナー』
5-8 交響曲第36番ハ長調 K.425『リンツ』

オランダ室内管弦楽団
ゴルダン・ニコリッチ(コンサート・マスター)

録音:2017年

音楽的にも音質も、協奏交響曲、第40番と同様な感じ。
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こんなふうに、録音時にはマイクを円周状に囲むように座って演奏しているので、本来ならば5.1chで聴けば、聴き手は全方向から音楽が聴こえるはず。しかし、私は普通に2chのステレオで聴いている。それでもSACD層の音はかなり良く楽しめた。指揮者をおかず、コンサート・マスターのゴルダン・ニコリッチを見ながら演奏している。室内管弦楽団らしい軽妙で瑞々しい演奏だ。


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2021年2月 8日 (月)

モーツァルト 協奏交響曲、交響曲第40番/オランダ室内管弦楽団、ニコリッチ、ウルフ(SACD/CD)

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モーツァルト
1. ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲
2. 交響曲第40番

ゴルダン・ニコリッチ(ヴァイオリン、コンサートマスター)
リチャード・ウルフ(ヴィオラ)
オランダ室内管弦楽団

録音:2017年

TACETレーベルのSACD/CDハイブリッド盤。5.1chによるサラウンド仕様だが、通常の2chステレオで聴いている。
コンサートマスターが指揮をしている室内管弦楽団による演奏で、こじんまりとした軽妙な表現。ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲では、ソリストが頑張りすぎず全体のバランスがとれた協奏曲より交響曲近い感じ。交響曲第40番は名曲なので、それなりに質の高い演奏であれば楽しめてしまうのであるが、この演奏も充分に楽しめる演奏。専門の指揮者によって高度な統率力を伴ったものではないけれど、これがモーツァルト本来の交響曲のスタイルだと思えばごく普通の演奏である。

音質は、弦楽器の音色が良いし、協奏交響曲ではヴァイオリンとヴィオラの音色の違いがはっきりとわかるように録音されている。残響も自然で、良好な音質だと思うが、もう少し低音の厚みがほしい。INTERCORDのLPレコードも低域が薄いものが多い感じだったが、それがこの録音エンジニアの感覚なのかもしれない。


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2021年2月 5日 (金)

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲 第1番、5番/ニコリッチ、オランダ室内管弦楽団(SACD/CD)

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1-3 ヴァイオリン協奏曲 第1番
4-6 ヴァイオリン協奏曲 第5番
ゴルダン・ニコリッチ(ヴァイオリン)
 オランダ室内管弦楽団
録音:2017年

独奏ヴァイオリンを弾くゴルダン・ニコリッチは、オランダ室内管弦楽団のコンサートマスターらしい。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲の場合、室内管弦楽団で独奏者が指揮をするいわゆる弾き振りスタイルの演奏は珍しくないが、この演奏もそのスタイルだ。

演奏は少しオーケストラの統率が甘い感じがして、なおかつ、独奏にもうすこし気品が有ったらなと思う。いつもモーツァルトのヴァイオリン協奏曲は、グリュミオー/C.デイビス盤を聴いていてこれが自分の中の基準になってしまっているので仕方がないのだ。

録音は2017年録音のSACDとしては標準的で良くもなく悪くもない。Inspiring Tube Soundらしいビビッドな弦楽器の音色が聴きたかったが、若干期待はずれだった。


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2021年2月 2日 (火)

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 他/ゲーデ、ライスキ、ポーランド室内管(1SACD+1CD)

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弦楽三重奏曲 第1番
ゲーデ・トリオ
ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)
トーマス・ゲーデ(ヴィオラ)
セバスチャン・ゲーデ(チェロ)
録音:2018年(ドイツ ベルリン)

ヴァイオリン協奏曲
ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)
ヴォイチェフ・ライスキ(指揮) ポーランド室内フィルハーモニー管弦楽団
録音:2017年(ポーランド ソポト)

Disc1-SACD
 1.弦楽三重奏曲 第1番(SACD層+CD層)
 2.協奏曲(SACD層)

Disc2-CD
 1.協奏曲

SACD/CDハイブリッドのDisc1にSACD層には全曲入っている。Disc1のCD層は1.弦楽三重奏曲のみでDisc2は通常CDで1.協奏曲が入っている。SACDは全曲あわせた85分が1枚に収録できてしまうが、CDだ1枚に収まりきらないからこのような仕様になっているのだと思われる。

ヴァイオリン協奏曲の方は、全体的に遅めのテンポで独奏ヴァイオリンがウィーン的なまろやかな美しさで聴かせるが、幾分長くて退屈に聴こえる部分もある。小編成のオーケストラなので、各パートが明晰に聴こえる感じはある。もっとメリハリや抑揚感があればと思う。
弦楽三重奏曲 第1番はベートーヴェンの若書きの曲。アンサンブルが整い、なかなか良い演奏。

音質は、新しい録音のSACDとして標準的。むちゃくちゃ良い録音というわけではないが、バランスがとれたものだと感じる。なお、サラウンドではなく通常の2chステレオで試聴している。


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