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2021年5月

2021年5月28日 (金)

レハール 喜歌劇「メリー・ウィドウ」/マタチッチ、フィルハーモニア管、シュワルツコップ他(Tower Records Definition Series SACD/CD)

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ハンナ・グラヴァリ(裕福な未亡人): エリーザベト・シュワルツコップ(ソプラノ)
ミルコ・ツェータ男爵: ヨーゼフ・クナップ(バリトン)
ヴァランシエンヌ(ツェータ男爵の妻): ハニー・シュテフェック(ソプラノ)
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵: エバーハルト・ヴェヒター(バリトン)
カミーユ・ド・ロジョン(ヴァランシエンヌの愛人): ニコライ・ゲッダ(テノール)
カスカーダ子爵: クルト・エクィルツ(テノール)
ラウール・ド・サンブリオシュ: ハンス・シュトローバウアー(テノール)
ニェグシュ: フランツ・ベーハイム(テノール)
グリゼット達
ロロ: レスリー・ウッド
ドド: エイリッド・マクナップ
ジュジュ: クリスティン・パーカー
フルフル: ノーリン・ヴィレット
クロクロ: ドリーン・マーレイ
マルゴ: ローズマリー・フィリップス

フィルハーモニア管弦楽団・合唱団
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)

録音:1962年

2021年5月に発売になったTower Records Definition SeriesのSACD/CDハイブリッド盤。800組限定で、800組のうちの何番かシリアル番号が打ってある。この音源は80分弱の長さでぎりぎり1枚に纏められている。ステレオ録音初期の名盤であり、歌手が揃っていてとても楽しめるもの。英国プレスの2枚組のLPレコードも持っていているが、音質的には、かなり良いリマスターがなされていて、非常にしなやかな音質でザラつきやギラギラした感じを全く感じないので、LPレコードに比べてやっと音質的に不満のないデジタルコンテンツが出てきたという印象だ。SACD層だけでなくCD層もかなり良い音質になっており、SACDプレーヤーを持っていない人にもおすすめする。

メリー・ウィドウの全曲盤は、マタチッチ盤以外に、1950年代のモノラル録音のアッカーマン盤(EMI)、1970年代のカラヤン盤(D.G.)、1990年代のガーディナー盤(D.G.)も時々聴くが、歌手の水準の高さはマタチッチ盤が一つ抜けている感じがする。

Tower Records Definition SeriesのSACD/CDハイブリッド盤は、EsotericのSACD/CDハイブリッド盤とほぼ同じ手法で作られており、ハードカバーの装丁であり、さらにオペラに関しては日本語対訳が付くので資料的には対訳の無いEsotericより良い。


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2021年5月25日 (火)

ベートーヴェン 交響曲 第6番「田園」、シューベルト 未完成交響曲/ワルター、フィラデルフィア管弦楽団

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録音:田園交響曲1946年 未完成交響曲1947年

いずれの交響曲もブルーノ・ワルターが得意とした曲で、戦前にウィーンフィルと録音したものと、最晩年のコロンビア交響楽団とのステレオ録音が存在する。

この録音でも田園交響曲は、第一級の名演であると思う。戦前のウィーンフィルのウィーンフィルらしいしなやかさや晩年のコロンビア管のふくよかな暖かさは無いけれど、中庸でモダンで都会的な感覚がこの演奏にはある。未完成交響曲も概して同じような傾向だ。

この録音もオリジナルは78RPMのSP盤だが、想像していたよりも音質が良い。この録音を聴いただけで、この77枚組のボックスセットを買ってよかったと思った。


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2021年5月21日 (金)

ベートーヴェン 交響曲第5番、第3番/ワルター、ニューヨーク

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録音:交響曲第3番 1941年  交響曲第5番 1942年

米コロンビアレーベルへのベートーヴェン 交響曲第5番、第3番の最初のスタジオ録音。ワルターのベートーヴェンは第6番「田園」を代表するように偶数番号の交響曲の評価が高いが、この時代の録音は最晩年のステレオ録音とは異なる。

ふくよかさや緩みは全く感じない。オーソドックスながら盛り上がる部分は情熱的ですらある。ステレオ録音しか聴いた事がないとイメージがかなり違っている。

SP盤の時代の録音であるが、思ったより音質が良い。1930年代の電気録音の成熟に加え、1940年代になってからはアセテート盤へのカッティングになり、ダイナミックレンジ、周波数レンジ共に向上してよりHi-Fiになってきている。それを現代のリマスターで損なう事無くCD化している印象だ。


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2021年5月18日 (火)

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」/ゼルキン、ワルター、ニューヨーク・フィル

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録音は1941年と古く、ブルーノ・ワルターがナチスの迫害から逃れてアメリカに渡ってきて間もない頃のもの。ジャケットはオリジナルLPのデザインを踏襲している。

ブルーノ・ワルター65歳、ルドルフ・ゼルキン38歳の時のもので、ワルターの指揮は、最晩年のコロムビア響とのステレオ録音とは異なり、速いテンポでスイスイと進む。ニュアンスに乏しいという声も聞くが、中庸をいくスタンダードなもので、上品さを感じ奇をてらわない良い演奏。ゼルキンはメリハリがついた男性的な情熱的で無骨さのあるピアノ。ピアノとオーケストラの対比が面白い。

リマスターし直されたこのCDセットの1枚は、SP時代の復刻としてはかなり良い音質で聴きやすい。

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タワー・レコードのサイトから引用させていただいた、ブルーノ・ワルター: ザ・コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション (77CD)の写真。SACDの発売は国内盤でステレオ録音のものだけであったが、これはワルターの米コロンビア・レーベルへの全録音が収録されていて、SP盤からモノラルLPの時代のものが聴けるので外すことはできない。

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これは、200ページを超えるハードカバーのブックレット。77枚のCDのデータだけでなく、ワルターの写真やディスコグラフィーが記載されていて資料としても価値が高い。


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2021年5月14日 (金)

レット・イット・ビー/ザ・ビートルズ

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左:UK再発盤 右:国内盤

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国内盤の見開き内側 UK再発盤は見開きではないのでこの写真は無い

UK再発盤のレーベル

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国内盤のレーベル

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収録曲

1.「トゥ・オブ・アス」(Two Of Us)
2.「ディグ・ア・ポニー」(Dig A Pony)
3.「アクロス・ザ・ユニバース」(Across The Universe)
4.「アイ・ミー・マイン」(I Me Mine)
5.「ディグ・イット」(Dig It)
6.「レット・イット・ビー」(Let It Be)
7.「マギー・メイ」(Maggie Mae)

Side 2
1.「アイヴ・ガッタ・フィーリング」(I've Got A Feeling)
2.「ワン・アフター・909」(One After 909)
3.「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」(The Long And Winding Road)
4.「フォー・ユー・ブルー」(For You Blue)
5.「ゲット・バック」(Get Back)

1970年に発表されたビートルズ最後のアルバム。実際には、録音は「アビイ・ロード」よりも前に行われていた。オーバーダビングをせず、デビューした当時に戻ってセッション録音しながら映画用のビデオを撮ったのだが、出来が悪かったのかメンバーが発売許可を出さず、フィル・スペクターというプロデューサーがその後オーバーダビングして作り上げた。

国内盤のLPレコードは1979年に買ったもので、再発UK盤はCDが入手出来る時代になってから買ったものだ。「アクロス・ザ・ユニバース」(Across The Universe)、「レット・イット・ビー」(Let It Be)、「ゲット・バック」(Get Back)などの超有名曲が収録されていて、これらが素晴らしいのはもちろんだが、個人的に、ジョンとポールの共作である「アイヴ・ガッタ・フィーリング」(I've Got A Feeling) がお気に入りである。

今年8月に、このセッション時のビデオを素にした「ゲット・バック」という映画が封切られる事を知り、懐かしくて一通り聴いてみた。現在の再生装置では再発UK盤の方が音質良く気持ちよく聴ける。しかし、見開きの豪華なジャケットなのは国内盤なので、両方とも持っている。

The Beatles - Get Back (2021, HD)


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2021年5月11日 (火)

Les Introuvables du Chant Mozartien 6LPセット

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6枚組の仏EMIのLPレコードのセット。Les Introuvables du Chant Mozartienというのは、モーツァルトの歌の紹介という意味だろうか。内容は1950年頃までの主としてSP盤の時代に活躍した歌手によるモーツァルトのオペラアリアを中心としたもの。一例を挙げると、「魔笛」の夜の女王のアリアは、フリーダ・ヘンペル、フリッツィ・ヨクル、マリア・イヴォーギンが聴き比べできて、ビーチャム盤で歌っていたエルナ・ベルガーは未収載である。

ジャケットの写真は1950年のグラインドボーン音楽祭でのセーナ・ユリナッチ(コジ・ファン・トゥッテのフィオルディージ役)。

現在では、著作権の切れた音源としてネット上でアーカイヴされたり、ものによってはユーチューブにもあるかも知れない。でも、これだけ数多くのものを一度に聴けるのが良い。

SP盤の復刻なので音質は良くないが、SP盤特有のサーフェス・ノイズを消してしまうような事はしておらず復刻盤としてはまずまず。6枚12面で1面あたり30分ちょっとの収録。このセットは¥250だった。1枚あたり¥50もしないのなら充分に買った価値があった。


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2021年5月 7日 (金)

プッチーニ 歌劇「マノン・レスコー」全曲/シノーポリ、フィルハーモニア管 他(3LP)

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ミレッラ・フレーニ (マノン・レスコー)
プラシド・ドミンゴ (デ・グリュー)
レナート・ブルゾン (レスコー)
クルト・リドル (ジェロント)
ロバート・ギャンビル (エドモンド)
ブリギッテ・ファスベンダー(歌手)、他

フィルハーモニア管弦楽団
コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)

録音:1983、1984年[デジタル]

CDは30年くらい前に入手したもので、当時は、CDはノイズが出ない、トラックを一発選曲出来るからとても便利で夢のメディアだと思われていた。例えば、プラシド・ドミンゴの歌うアリア「何と素晴らしい美人」をかけようと思えば簡単に1発だし出来るのだが、LPではそういう芸当は出来ない。

このLPレコードは、最近、安く見つけたもの。¥650。盤面はカビが生えていたり汚れが目立ったが、しっかりクリーニングしたら、ほとんどノイズが出ずに良い音で聴けた。むしろCDで聴くよりも疲れず、一気に聴ける感じがする。

オーケストラの音もLPレコードで聴いたほうが厚い感じで、第3幕の間奏曲が特に素晴らしく聴けた。1980年代のデジタル初期の音源でCDよりもLPの方が聴きやすいものが多いが、この音源もそのうちの1組だ。


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2021年5月 4日 (火)

オーベール 歌劇「フラ・ディアボロ」全曲/スーストロ、モンテカルロフィル他

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ニコライ・ゲッダ(フラ・ディアヴォロ:盗賊の首領)
マディ・メスプレ(ゼルリーヌ:マテオの娘)
ティエリー・ドラン(ロランゾ:竜騎兵の隊長)
レミー・コラッザ(コックバーグ卿:イギリス人旅行者)
ジャーヌ・ベルビエ(パメラ夫人:コックバーグ卿の妻)
ジュール・バスタン(マテオ:宿屋の主)

マルク・スーストロ(指揮)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
ジャン・ラフォルジュ声楽アンサンブル

録音:1983年[デジタル]

1980年代の2枚組のLPレコードのセット。

オーベールは、19世紀半ば頃のパリではワーグナーと二分するほどの人気があったらしい。 歌劇「フラ・ディアボロ」は1830年頃作曲され、日本では大正時代に浅草オペラでも上演されているので100年以上前に紹介されたが、現在は序曲と本来はゼルリーヌ役が歌う「ディアボロの歌:岩にもたれた、ものすごい人は」が田谷力三が歌った事で広く知られるだけだ。

快活で軽妙な楽しい喜劇的オペラそのもので、当時流行したオペラ・コミークの代表のようなもので全曲通して楽しく聴きどころは沢山ある。この録音は、主役級にニコライ・ゲッダ、マディ・メスプレという超有名どころを揃え、またこの二人の歌はなかなか良いし、オーケストラも合唱もなかなか良いので、フランス語上演のものとしては現在でもこの作品を聴くのには絶好だと思う。

音質もなかなか良く、ネットオークションで落札したが、非常に良い買い物をしたと思っている。値段は200円以下なので送料の方が高かった。

ユーチューブにアコーディオン伴奏しながら歌う「ディアボロの歌」が有ったので、貼り付けてみる。とても上手い。この動画では男性が歌っているが、本来、オペラではゼルリーヌ役のソプラノが歌うのでだいぶ印象が違う。


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